源三郎江戸日記(弟五部)
源三郎江戸日記(弟五部)14 お前の襟首をみよと言うので、見ると2寸の針が刺さっています、それに毒をぬっておけば、直ぐにあの世に行くわと笑うので、わかったと言うと、直ぐにここに3千両
源三郎江戸日記(弟五部)14 お前の襟首をみよと言うので、見ると2寸の針が刺さっています、それに毒をぬっておけば、直ぐにあの世に行くわと笑うので、わかったと言うと、直ぐにここに3千両
源三郎江戸日記(弟五部)14
お前の襟首をみよと言うので、見ると2寸の針が刺さっています、それに毒をぬっておけば、直ぐにあの世に行くわと笑うので、わかったと言うと、直ぐにここに3千両も持って来い、
置いたら立ち去るのだと言うので、いつまでにやるのだと聞くと、そう簡単に行くわけなかろう、時期は言えぬ、いやならやめておけ、そんな仕事引き受けるものはこの江戸には、
いないと言って、
それきり声はしなくなったのです、ばか言え、金を持ち逃げするつもりじあろうだれが頼むかと言ったのです、仕方ない剣客を探そう、食い詰め浪人に聞けばわかるじあろうと新橋の、
居酒屋に行くと、浪人3人が飲んでいるので、席に座り物を尋ねたいが、剣客の知り合いはおらぬかな、紹介料は1両払うがと言うと、ここの裏棚の源兵衛長屋に住んでいる木山俊介と、
言う浪人は、
無外流の剣客だと言うので、腕はと聞くと、江戸でも5本の指に入るそうだと言うので、1両を払い、源兵衛長屋に行き頼み申すと言うと、入られよというので入り、100両で立ち会っ、
て欲しいのじあがと言うと、相手はと聞くので堀内道場の目録持ち村上源三郎じあと言うと、今は老中じあろう、果たし会いに等に載るものかと言うので、護衛をつけず町歩きをして、
おる、
必ず受けるはずじあ、承知してくれれば前金で渡すがと言うと、剣客にとって最も戦いたい相手だ、承知しょうと言うので、いつまでにやってくれるのかと聞くと、期間は言えぬ相手、
の都合もあるからなと言うので、わかった、なるべく早くしてくれと言って100両渡したのです、他に剣客を知らぬかと聞くと、剣客ならみんな戦ってみたいじあろうと、2人を教えた、
のです、
1人は一刀流、原宗右衛門、心陰流、稲垣大蔵と言うので会いに行き話すと、二人とも尋常な立会いならと引き受けたのです、それぞれに100両を払い屋敷に引き上げて戸田行部に話、
すと、そうか、奴といえど手錬のもの3人に打ち勝つのは至難の業であろうと言うと、しかし、総てを認め謝られた方が宜しいのではと言うと、奴が許すはずがないわしに腹を切れと、
言うのかと言うので、
もし失敗すればお家改易は必須ですと言うと、殿は家宣公の弟じあぞ、それを差し置いて、紀州等が将軍とは許せんわい水戸家さえ抱き込めば、簡単には改易等できるものかと言って、
総て失敗したら、その黒豹とやらに頼むのじあ、3千両などくれてやれと言うので、承知しましたと言ったのです、源三郎は深川に帰り料理屋に行き飛猿の報告を待つ事にしたのです、
飛猿と才蔵が部屋に入って来て、殿が屋敷を出られた後用人が新橋のヤシの元締めの所に行き、それから烏森神社の裏手のお堂に行きました、お堂の天井には九の一が潜んでおり殿の、
謀殺を3千両で引き受けると言いましたが、用人は頼むのを諦めたようです、その後3人の剣客に会い100両にて引き受けさせました、無外流、木山俊介、一刀流、原宗右衛門、心陰流、
稲垣大蔵と言う浪人です、
いずれも手錬の剣客ですが、闇討ちは断っていましたので、立会いを所望してくると思いますと言うので、その黒豹と言う九の一は何ものじあと言うと、肥前葉隠れの忍びの末裔だと、
言う事ですと言うので、肥前の葉隠れと言えば秋月家が使っていた忍びじあ、源心が知っているかも知れぬなと言うと、戸田行部は御用商人の上州屋とつるみ、藩米の横流しをして、
いるようですと言ったのです、
才蔵が藤田監物は不正はしていないようですが、水戸公の側室お牧の方を養女として城に上げています、お牧の方の生んだ子供が嫡子の宗正様だそうです、お牧の方は常陸屋の娘だそ、
うで、監物の屋敷に奉公していたのを、監物が水戸公に献上したそうです、噂では監物の手がついていた、と言う事ですと言うので、そうすると、宗正様は監物の種かも知れぬなと言、
うと、
そう言っている者、もいるそうですと言うので、自分の子を将軍つけたいのであろう、へたすると水戸公も危ないかもしれぬ、良く、調べた両家の屋敷にはこれ以上近づくなと言うと、
いずれも、博打場に出入りしている、中間から聞いた話しで、屋敷には近づいておりませぬと言ったのです、ぼろを隠そうと戸田監物も必死なんじあろう、しかし、剣客とは厄介な者、
じあな、
強い者がいれば、戦いを挑みたくなるのじあ、わしが堀内一郎太を、討ち取ったのを聞いて、血が騒ぐのじあろうと言うと、この三人をもう少し調べます、と部屋を出て行ったのです、
新之助と三蔵が入って来て、新之助が2000両もの寄進とは、大岡様が愕いておられたぞ、さつそく北町奉行に1000両を持って行ったら、大喜びしたそうじあ、諸国巡察視の権限は凄い、
ものじあな、
本田家はさぞかしひびったじあろうと言うので、三蔵その後も博打場はやっているのかと聞くと、ハイ、毎日やっているそうで、送り狼もイカサマもやっていないそうですと言うので、
本田家も博打場の貸し賃が入らないと大変じあからなと笑うと、新之助が我々では手はだせんからなと言うと、それでは、北に巡察に行く前に資金稼ぎでもするか、次は新橋のヤシの、
元締め寅吉じあ、
裏家業もやっておるらしい、三蔵奴の博打場が何処にあるか調べてくれ、そんな家業に手を出しているくらいじあ、しこたま儲けているのじあろうと言うと、承知しましたと部屋を出て、
行ったのです、江戸が一番儲かるのじあよと言うと、女将が悪の上前を跳ねる老中様とは聞いた事がありませんと言うので、ほうっておけば泣くものが沢山いるじあろうというと、その、
金で何をなさるのでと聞くので、
江戸に溢れている、浪人救済じあと言うと、新之助が日本橋の浜田内蔵助みたいに道場を開かせるのじあな、百姓、町人相手の道場とは面白いと言うので、読み書き、ソロバンを江戸、
の町民が出来るようになれば、商いも増えてみんなが豊かになるわけじあよ、国の発展の基礎は学問なんじあよ、学問が武家だけでは発展しないのじあよ、しかし、それをやる金が、
幕府には無い、
悪銭を良金に変える一番の方法じあ、それに、食えない浪人対策になり、日々の糧が稼げれば悪さをする、浪人も減るであろうと言うと、女将がなる程一石2丁と言うわけですね、殿、
は頭が良いですよと感心したのです、お律にでも会ってくるかと店を出て歩いていると、前から1人の男が歩いてきて、村上源三郎殿ですなと言うので、木山俊介かと聞くと、よく、
ご存知でと言うので、
戸田行部に頼まれたのであろうというと、お手前には遺恨は御座らぬが、剣客として立会いを所望したいと言うので、そなたと立ち会うゆえんはないと言うと、ここで立ち会うても良、
御座るが街中ゆえ怪我人がでるやも知れませぬと言うので、ならば仕方ない、そこの神社の境内にて立会いもうそう、わしが勝ったらその身は貰い受けると言うと、負ければ躯に御座、
れば自由にしなされと言ったのです、
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