デット・テンペスト~レッド・ムーン
オール
1章 第1話
「僕がいた地球ではブルー・メテオ、平行世界の第2の地球ではブラック・スノウ、そして、第3の地球ではレッド・ムーンか成る程な」
1人の少年が空を見上げて呟く。今、少年が見ているのは月でそれは余りにも不気味だった。夜の月は超巨大で真っ赤に光っていて景色の街は真っ赤に染まっていた。だが少年は堂々としていてこう言う経験は慣れていた。何故なら少年は人間ではないからだ。
いや、自分がいた地球では一応人間ではあったけど自ら異形になって世界を壊そうとしたことがあった。でも、敵であるけど愛する少女2人が危機に迫っていると人類最大の敵である神に言われて強引に第2の地球に飛ばされた。
そこでは記憶を失っていたが、色んな敵と立ち向かいながら第2の神と戦い倒すことは叶わなかったが記憶を神が取り戻してくれた。しかし、こう告げられた第3の地球でも愛する少女2人が危険に迫っていた。だから次の世界に行き少女2人を守るため神の力で愛する2人に別れを告げ旅たつ。
何故、僕がいた世界の2人の少女をおいて第2の地球の2人の少女を守り次は第3の地球の2人の少女を守ろうとしようとするのか。例え見た目が同じ人物だったとしても別人には変わらない。なら何故と通すのなら自分がいた地球の神に言われたからだ。
◈◈◈◈◈
{ちょっとー、そんなに睨めつけないでくれるー。せっかく君に大事な事を伝えようとわざわざ地上に降りてきたんだからさー}
自分の目の前に神がいる。男か女か分からない声をしていて姿が分からないようにノイズに見えるようにしていた。身長も急に子供だったり大人になったりと繰り返している。
「敵である神が僕に何のようだ?そもそも地上に来なくともお前の力で伝える事ができるはずだろ」
{いやー、そこは気分だよ気分。それに僕が敵って言うけどさー、世界を壊そうとしている君に言われてもいまいち何だよねー。あ、ごめんごめん結局僕が半分はこわしているからお互い様ってことでいいかなー}
自分は言いたい事がないなら帰れと言い自分の帰りを待っている少女のところまで歩こうとする。
{待ってばー、言うよ言うー}
自分は立ち止まりさっさと要件を伝えろと言い神の話を聞く事にする。
{それはねー君の敵でもあり愛している2人の少女が今、危機に迫ろうとしているんだよー。よよよー}
「っ!おい、それはどういう意味だよ」
「うーん、でも愛しているって言っても敵でしょ?一人は君についてきたけど結局は敵でしょー。だからさー別にどうなっても良いんじゃない?君って結局は世界を壊そうとしているだから」
自分はこの神にめがけて異能の力で攻撃するが神に効く筈もない。そんなことは分かっているがどうしても2人の事が知りたい。言う気がないなら力ずくでも聞き出す。
{あっはっは、君ってば本当にあの2人の事が好きなんだねー。君の力が今まで以上より上がっているよー。いずれ僕より越えてしまうねー、これは危険だ
よー。愛するが為のパワーって事なのかなー}
神はそう言いながらも堂々としている。自分はそれに構わず攻撃しているが急に神が指をパチンと鳴らす。すると自分の体が何かに巻き付かれそして気を失う寸前に神は言った。
{君にはこことは異なる世界の地球に行ってもらうよー。平行世界って言うやつだよー。そこはもうじきブラック・スノウによって人が異形になってそうならなかった人達を襲う。そこに君の愛する人が異形と戦うのだけれど結局死んでしまうんだよねー。愛するって言ってもこの地球と別の地球にいる2人の少女は別人だけど何故か知らないけど別の地球にいる2人の少女が死んじゃうとこの地球にいる2人が死んでしまうんだよー。だからさー、守ってあげなよー。まあ、2人がどうなろうと構わないけど僕は君の事が気に入っているんだよねー}
その為に君の手助けをしてあげる、君がいない間愛する2人の少女を僕が見守るよ。ただし君の力が余りにも危険だから呪いで封じて貰ったよとそして自分は意識を手離した。
「で、第2の地球では包帯が巻かれていてミイラみたいな姿になっていて何故か記憶まで消えていたんだよな。お陰で2人を守るのに苦労をしたよ。でも、なんとか守れる事ができた」
記憶が失ってしまったけど偶然なのか神の仕業なのか知らないが直ぐに一人の少女に会うことが出来た。もう1人の少女は自分のいた地球と違って異能として生まれた存在で年は7歳だった。
それは武器の姿になりもう1人の少女に力を与えて異形に立ち向かった。これでもう1人にも出会えることが出来た。しかし、名前や姿は同じだが性格は違っていた。その時は記憶がなかった自分は喧嘩もしたっけ、特に子供姿の方と。今になっては良い思い出だった。
「今度は記憶は失っていないが相変わらず呪いはそのままか。第2の神にどうにか出来ないか頼んで貰ったがかけた本人じゃないと解けないといっていっていたな。だが、5分だけ力を解放できるから問題ないか」
こっちの地球にいる異形がどれだけ強いかにもよるが。さて、この地球ではあの2人はどんな感じ何だろう。年は幾つだろう?こっちでも自分と近い年でいてくれると嬉しいんだけどと失礼な事を考える。
それにしても相変わらず15歳から13歳に戻っている。自分は異形だけどちゃんと年は取る。自分がいた地球では13歳の時にブルー・メテオにより人々が異形になって自分も人間をやめて世界を壊そうとしているうちに2人の少女に出会い戦い奪い合いそして愛しそれでも僕は世界を壊そうと諦めなかった。
1人の少女が言った、もし世界を壊すのなら何度でも止めて見せると。そして愛するあなたをこの手で殺して見せると。
一人の少女が言った、例え敵に回ったとしてもあなたについていくと。そして愛する為なら何度でも守もって見せると。
あれから2年が経ち15歳になり数ヶ月が経ったそして神により別の地球に飛ばされ目が覚めると知らない自分に年齢は13に戻り2人の少女を記憶がないまま2年間守り神に挑みそして告げられて記憶を取り戻し次の地球に飛ばされこうして自分は13歳の姿でたっている。
何でそうなっているかは分からない。神がわざわざそうしたのか飛ばされた影響でこうなったのか。まあ、どちらでも良い。
「待ってろよ、僕が必ず見つけ出し守ってやるから。それまで、死なないでくれ。ヒナガ、アスガ」
少年は愛する2人の姉妹を目指し包帯で背中に翼を作り空を駆け巡るのだった。
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