しばらくは・・・

勝利だギューちゃん

第1話 妨げ

スマホが鳴る。

相手を見る。

面倒くさい。

出ないでおこう。


メールが届いた。

開く。

電話と同じ主。

即削除。


平穏な休日、邪魔されたくない。


さあ、寝よう。

スペインではお昼寝タイムだ。

ここは、日本だが、海外のいい習慣は、取り入れるべきだ。


ベットに入る。

とたんに、睡魔が襲う。

お休み・・・


グーグー


「起きろ!」

いきなり、起こされた。

「なんだ?いきなり?なぜここにいる」

「電話しても、メールしても、出ないんだもん。

来るしかないでしょ?」


こいつは、後藤烈子(ごとうれつこ)

俺の高校のクラスメイト。

昨年に長崎から引っ越して来て、クラスメイトとなる。


以来、俺とは喧嘩友達となる。

名前の通り、やや勝気だが、悪い奴ではない(と思う)。


俺の名前は、三沢幸二(みさわこうじ)。


「で、何の用だ?」

「連れてって」

「どこに?」

「デート」

「だれとだれが?」

「君と私」

「女友達と行けよ」

「みんな、デートだって」

「他の男友達を誘え」

烈子は、その性格からか、男女問わず友達が多い。

俺も、そのひとりなのだが、俺には態度がでかいのは、どうしたものか?

他の友達、特に男子には優しい。


なので、密かに列子を好きな男子もいつが、いつも言う。

「騙されるなよ」と・・・


「今日は、君じゃなきゃだめなとこなの」

「なぜ?」

「林くんは部活だし、田代くんは大人しいし、村田くんは興味がなさそうなとこだし、

それから・・・」

「わかった、もういい」

俺はしぶしぶ納得した。


「で、どちらへお連れすればよろしいのですか?お姫様」

烈子は「いいところ」と、笑うだけだった。

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