テオ・ブライナー

「終わったーー!」

1時限目の授業が終わりカイン達は、座って汗を拭いた。

「なんて、俺達に意味の無い授業だ!」

カインが文句を言っていた。

「まぁまぁ」

マルスが、まるくおさめようとしていた。

「だって、俺達ソード・フラッシュぐらいできるじゃん」

カインが、ずっと文句を言っていた。

「それが、いまの現状だ!」

リウィスが、戻ってきた。

「リウィス、学園長の話しは、終わったのか?」

カインが、リウィスに聞いた。

「あぁ、そうだ、テオさんが来てたよ」

リウィスがカインにテオのことを言うと

「マジで、俺もテオさんに会いたかったなー!」

カインが、羨ましそうにリウィスに言った。

「あっ、そうだ、ガルドがラーゼル王国に来るのと、アルドが転入するかもって」

リウィスが、カインに言うと。

「本当ですか、リウィスさん!」

突然、シスナが話しに割り込んで入ってきた。

「あぁ、そうだけど」

リウィスが、いきなり入ってきたシスナに驚いた。

「アルド先輩が、来るのかー!」

カインがそう言うと。

「アルド先輩に手合わせ、して貰うのは私です!」

シスナがカインに言った。

「わかった、わかった」

シスナの目の本気に、カインが折れた。

「それじゃあ、教室に戻るぞー!」

シンリーが、シスナとカインに言うと。

「おぅ!」

カインがシンリーの方に走って行った。

「中々、仲良くなったな」

リウィスがカインに関心していた。

「あれ、リウィスさんは、行かないのですか?」

シスナがリウィスに聞いた。

「俺も行くよ」

シスナに言われリウィスも教室に向かった。「いまから、10分休憩だな、なにする!」

カインがシンリーに聞いた。

「ちょっと休もうぜ!」

シンリーが疲れた表情でカインに言った。

「そうだな、俺も、ちょっと疲れたから寝るわ!」

カインはそう言うと自分の席に着き、頭を机に置いて手を頭の周りに置いて寝てしまった。

「本当に、寝たよ…」

リウィスは、頭を抱えた。


───そして10分後───


「席に、着けーー」

マグナ先生が、入ってきた。

「いまから、座学をしようと思ったが、今日は、ある講師の先生を呼んである、どうぞー!」

マグナ先生が呼んで入ってきたのは。

「失礼する」

入ってきたのはテオだった。

「テオさん!」

シスナとリウィスが驚いた。

「さっきぶりだな、リウィス、それにシスナ、それから、カインは…、寝てるな」

クラスの皆は誰だろうとリウィスとシスナの方を向いた。

「まぁ、皆聞いてくれ、この方は、テオ・ブライナー、リウィス君と同じ剣聖の1人だ!」

それを聞いた生徒達は。

「えーーー」

びっくりしながらテオの方に駆け寄った。

「すげぇ、かっこいい刀」

「本当だ、剣聖のシンボルバッジもついてる」

クラスの生徒達は、テオから離れないでみんな必死話しをしようとしていた。

「ごほん、席に戻れ」

マグナ先生がそう言うと。

「は…はい」

クラスの生徒達は、ゾロゾロと席に帰っていった。

「それでは、今日の授業は、テオさんにやって貰います」

マグナ先生がそう言うと。

「はーーい!」

クラスの生徒は、大きな声で返事をした。

「それじゃあ、授業を始める」

テオがそう言うと、クラスのみんなは、体が、固まったみたいに姿勢を良くして授業を受けることになった。

「はい、この中で軍に入りたい子ってどれくらいいるのかなー?、軍に入りたい子ー!」

テオがそう言うと。

「はい!」

1番最初に手を挙げたのはティナだった。

「なぜ、軍人になりたいのかい?」

テオが、ティナに聞くと。

「私は、1度戦場に行ったことがあります、その時、リウィス君を見て、格の違い差を知りました、でも、小さい頃からの夢だったので、諦めたくないんです、まだ、全然戦場のことを知らない私でも軍人になれますか!」

ティナが懸命にテオに自分の思ったことを伝えるとテオは。

「なれるさ、たとえどんなに弱い人でも、魔力が全然なくても、軍人にはなれるよ!いい例がいるじゃないか、そこに!」

テオは、リウィスの方を見た。

「テオさん、うるさい」

リウィスは、ちょっと怒った口調で言った。

「えっ、リウィス君って全然魔力なかったの!」

ティナが凄い表情で言った。

「あぁ、俺は、生まれつき魔力をほとんど持ってなかったでも、毎日死にものぐるいで、鍛錬にはげみいまの魔力を得た」

リウィスが言うと。

「そうだったんだ…」

ティナが以外な表情で言ってきた。

「まぁ、とにかくだ、どんなに弱いやつでも軍人にもなれるし、S班にも入れる、それだけは、覚えておけ」

テオがそう言うと、クラスの皆は、期待高ぶらせた。

「テオ先生、俺達に指導してくれませんか!」

クラスの皆が、一丸となって言った。

「わかりました、私があなた達を強くしましょう」

テオが、そう言うと。

「よっしゃーー」

「剣聖に授業を、見て貰えるなんて夢みたい」

クラスの皆が喜んでいるのをみたテオが。

「それでは、これから訓練場に行きましょう、準備を、して下さい」

そう言うと、テオは先に行ってしまった。

「楽しみだなー」

ティナ達は、まだ、この時、テオの訓練がきついことを聞かなかったのが、これから始める訓練の地獄をこれから知るのであった。

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