第1778話、わたくし、『魔◯科高校の劣等生』は、実質『ま◯マギ』だと思いますの☆
「……あれ、ここは一体?」
たった今し方まで『大ピンチ』の状況だったのに、突然まったく見覚えの無い全面真っ白な『謎空間』に転移させられて面食らう、魔法師の名門七○家の双子の姉のほう七○香○。
「──ッ、姉さん、あそこ!」
そんな姉同様に面食らっていた妹の七○泉○であったが、何を見つけたのか、深く立ちこめた白い霧の向こう側へと指さした。
そこには全身黒ずくめの絶世の美女が、一人たたずんでいた。
「──何者だ⁉」
「あなたが私たちをこの空間に、転移させたのですか⁉」
微塵も油断なく、今にも攻撃魔法を発動せんと身構えながら問いただす、
それに対して、能面のように張り付かせている微笑を微塵も揺るがさず、鮮血のごとき深紅の唇をゆっくりと開く、謎の美女。
「ご心配には及びませんよ、ここは私の固有結界であり、他のどこよりも安全なのです。──何せ、十○族最強かつ最凶の四○家の当主自ら、構築した結界なのですからね」
「……四○家の現当主、だと?」
「──まさか、四○真○⁉」
むしろ更に警戒レベルを上げる、
それも、当然であった。
同じ十○族といえども、自分たち七○家と、一族すべてが一騎当千の化物揃いで、本気で敵対すれば他の十○族を一夜にして滅ぼしかねない四○家とは、文字通り『格が違う』のだ。
そんな『規格外』の魔法師のそのまた『規格外』の一族の、よりによって『御当主様』の固有結界に囚われたのだ、もはや自分たちの『生殺与奪権』は、完全に握られてしまったと言えよう。
「……そんなに警戒しなくても、いいではありませんか? さすがの私も傷つきますわ。──もしかしたら私こそが、あなたたちの『母親』になったかも知れないのに」
「……ああ、うちの親父とあなたが、昔婚約者だったって話か?」
「
「──まあ、美人なんて、光栄だわ。特に泉○さんの口から、そう言ってもらえるなんて♡」
「へ?」
「な、何で、私限定なんですか?」
「……ああ、できるものなら禁忌の魔法に手を染めてでも、今から泉○さんを、私が産み直したいものですわ♡♡♡」
「──なっ⁉」
「ちょっと、
「変なこと? この世に泉○さんを産むこと以上に、神聖なことは無いでしょうに」
「……うわあ、泉○、この人って──(呆れ)」
「あ、あのお願いです! そろそろ私たちのことを解放してください!(必死)」
「駄目よ、この結界の外では、何よりも『危険なやつ』が、あなたたちのことを狙っているのですから」
「いや、あんたよりも『危険なやつ』なんて、いないだろ?」
「『危険なやつ』とか『狙っている』とか、何言っているのです⁉ 私たちは『人間主義者』たちとの戦闘でピンチに陥っていた時に、黒○家の文○さんに救ってもらって、難を逃れたところだったんですよ⁉」
「その彼──ええ、ここでは『彼』と言うことにしておきましょう──『彼』こそが、この世界で…………否、全次元空間において、最も危険な存在なのですよ?」
「な、何言ってんだ、このオバサン⁉」
「そうよ、文○さんは達○先輩に憧れている、ちょっとホモっぽくシスコンだけど、概ね善良な男の子ですよ!」
「『男の子』ですって? ほうら、騙されているw」
「はい?」
「いや、姉君の亜○子さんから強制されて女装したりしているけど、文○さんて、男の子なんでしょう?」
「ええ、現在この作品を執筆している三流Web小説家もてっきりそう思っていたけど、『魔○科高校の劣等生』のアニメ版において、『加○英美里』氏がどのキャラを担当なされているかネットで調べた際に、とんでもない事実を知ってしまったのですよ!」
「──いきなりのメタ展開⁉」
「──何でここで、加○英美里さんが出てくるの⁉」
「だってあなたたち、敵とのバトルの真っ最中にピンチに陥った際に、突然現れた文○さんからこう言われたんでしょ? 『──もしもこのピンチを脱したかったら、僕と契約して、「魔法少女」になってよ☆』──って」
「「──どうしてそれを⁉」」
「それがあいつの、『常套手段』だからよ。──でもよかったわ、泉○さんのことを救うのに間に合って」
「また謎の、泉○限定かよ?」
「何なんですか、一体⁉」
「……泉○さん、あなたは優しすぎる。でも忘れないで、あなたのその優しさのために、傷つき悲しんでいる者もいることを」
「あー」
「……
「もう大丈夫よ、これからはこの私が、あなたたちのことを守ってあげるから! ──そうだ、この際だから、私とあなたたちのお父様が、再婚するってのは、どうかしら?」
「──うおおおおおおおおおいッ⁉」
「それ絶対、やっちゃ駄目なやつでしょう⁉ 原作の世界観自体が、ぶっ壊れてしまいかねないわ!」
「でも、文○さんの正体からすれば、原作者様御自身、何をしでかされるか、わかったものじゃ無いのでは?」
「……た、確かに」
「文○さんについては、もうびっくり仰天だったし、『彼』の言葉は金輪際、絶対に信じてはいけないのかも」
「それじゃ善は急げってことで、あなた方のお父上──七○弘○さんに、プロポーズしに行きましょう♡」
「──だからやめろって⁉」
「これまで散々、四○家に対して『嫌がらせ』──と言うのも生々しいほどの、ガチの『犯罪行為』や『破壊工作』を実行してきた身としては、当のあなたから突然プロポーズなんてされた日には、『精神崩壊』すら起こしかねないぞ⁉」
☀ ◑ ☀ ◑ ☀ ◑
メリーさん太「……何だ、これ?」
ちょい悪令嬢「ほら、ほんのこの間当【座談会】において、今期春アニメの『魔○科高校の劣等生』【ダ○ルセブン編】について、まさにその【ダ○ルセブン】である『七○家の双子』を演じているのが、喜○村英梨さんと悠○碧さんだから、『魔法』繋がりも有って、実質『魔法少女ま○か☆マギカ』である──とか何とか、申したではありませんか?」
メリーさん太「……ああ、あれって考えてみれば、失礼な話だよな? たとえメインキャラの声優さんが若干被っているからって、ある作品を別の作品になぞらえるなんて、双方の制作スタッフの皆様もいい気はしないだろう」
ちょい悪令嬢「ええ、
メリーさん太「そうだろう、そうだろう」
ちょい悪令嬢「そう、
メリーさん太「──はあああああああああああああああああああ⁉」
ちょい悪令嬢「実はメインキャラの『中の人』については、『ま○マギ』ネタ以外にも、『気になった点』が有ったのですよ」
メリーさん太「……と言うと?」
ちょい悪令嬢「ほら、メインヒロインの『キモウト』役が、早○沙織さんじゃ無いですか?」
メリーさん太「ああ、うん」
ちょい悪令嬢「だったら、彼女の実の叔母で『毒のある美女』である、四○真○さんの『中の人』が、能○麻美子さんだったら、面白いと思われません?」
メリーさん太「──おお、なるほど、そのキャスティングは、『アリ』かも知れないな!」
ちょい悪令嬢「そこで、真○さんの『中の人』が誰かを、調べてみたのですよ」
メリーさん太「ほう、それで、誰だったわけ? やはり能○さんなの?」
ちょい悪令嬢「それが何と、斎○千和さんだったのです!」
メリーさん太「──完全に、『ま○マギ』じゃねえかあああああああ!!!」
ちょい悪令嬢「──いえいえ、驚くのは、まだ早いですよ?」
メリーさん太「まだ、何か有るのかよ⁉」
ちょい悪令嬢「今回の【突発短編】に名前だけ出ていた、黒○家の文○さんの『中の人』は、加○英美里さんだったりして☆」
メリーさん太「──『キュ○べえ』じゃん⁉ 何でいかにも人畜無害を絵に描いたような文○さんの中の人が、よりによって『キュ○べえ』と同じなんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「まさにその、『いかにも人畜無害っぽい』外見や言動に騙されてはなりません。『彼』ほどの曲者は、あの『魔○科高校の劣等生』の作品内においても、他にはおられないでしょう!」
メリーさん太「な、何だよ、文○さんが『曲者』って?」
ちょい悪令嬢「やはりネットで調べている際に、偶然知ったのですが、実は『彼』って、○○だったのです(※ネタバレ防止のため伏せ字)」
メリーさん太「──うおいっ⁉ それが事実なら、あの作品て、一体幾重もの『ミスリード』を仕組んでいたわけなんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「本当にねえ、仮に『魔○科高校の劣等生』の読者や視聴者が何百万人いたとしても、この事実に気づいた方なんて、おそらくは『
メリーさん太「……いや、いたずら好きな姉から強制的に『女装』させられていた『弟』が、実は正真正銘○○だったなんて、普通気づくことなんか不可能だろ?」
ちょい悪令嬢「下手すると『彼』って、キモウトさんの『上位互換』にすらなりかねないとは、思われません?」
メリーさん太「へ? 『実の妹』の、『上位互換』って……」
ちょい悪令嬢「(今となっては、キモウトさんが『実の妹』であるかどうかすらも、怪しいところですが)文○さんだって立派に、達○さんの血縁者だし、凄く健気に彼のことを慕っているし、達○さんも実の兄
メリーさん太「……た、確かに」
ちょい悪令嬢「──と言うわけで、思わぬ事実が発覚した『魔○科高校の劣等生』は、『ま○マギ』ファンも大注目必至ですので、是非読者の皆様も『食わず嫌い』なぞなさらずに、一度ご視聴なさってみてくださいませね♡」
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