第1213話、わたくし、真の傑作アニメとは『匂わせ』が上手な作品だと思いますの⁉(前編)

ちょい悪令嬢「──はあい、お友だちさあん! 大きなお友だちさああああん! 今回もめでたく最終話を迎えた、今期の夏アニメを幾つかピックアップして、総括を行いかと思いマアアアス!!!」




メリーさん太「……だ、誰だ、おまえ⁉」




ちょい悪令嬢「誰って、メリーさんご自身や、これをご覧のお友だちさんの方々が、ようくご存じの、」


メリーさん太「うん、悪役令嬢、アルテミス=ツクヨミ=セレルーナ──」




ちょい悪令嬢「ペニ○=レンディーナで、ございまあす☆」




メリーさん太「──ホントに誰だよ⁉」




ちょい悪令嬢「いやあ、米国オリジナル版『RW○Y』の【Volume7】を見ていて、びっくりいたしましたよ、まさかペニ○ちゃんが復活するとはね☆」


メリーさん太「ええっ、ペニ○ちゃん生きていたの⁉ 【Volume3】で完膚なきまで抹殺されたのに⁉」


ちょい悪令嬢「でもまあ、実はこれって、それ程驚くことでも無いんですけどね」


メリーさん太「どうしてだよ! 確実に退場していたキャラが、仲間のピンチに復活してくるなんて、こんな驚愕かつ大興奮の展開は無いだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「──だって、ペニ○ちゃんは『ロボット』なんだから、いくら完膚なきまで『壊れて』も、何度でも『修理』すれば復活可能ではありませんか?」




メリーさん太「あ」




ちょい悪令嬢「いやあ、Web作家としても、勉強になりますよねえ。──実を言うと、谷○流先生の『ボクのセ○イをまもるヒト』のネ○コちゃんの『自爆シークエンス』において、すでに採用されていたネタだったりするんですがね」


メリーさん太「……い、いや、たとえ修理可能のロボットと言っても、いくらボディのほうを再現できても、『プ○マドール』で言うところの『論理機関』である、そのロボットの『個人的記憶パーソナルメモリー』が破壊されてしまえば、『まったく同じ個体キャラクター』とは言えないのでは?」




ちょい悪令嬢「大丈夫です、それこそネ○コちゃん同様に、『RW○Y世界』のロボットたちは無線LAN等によって、常時自動バックアップを行っているので、各自の『個人的記憶パーソナルメモリー』はほぼ完璧に保存されており、ロボット本体が破損してしまっても、ボディを新造するとともに、バックアップデータを再インストールすることで、ほぼ『同一個体』を再現することが可能となるのです」




メリーさん太「──おいっ、勝手に他人様の作品の『キャラ設定』を、でっち上げるなよ⁉」




ちょい悪令嬢「でも、これほど人間そっくりなロボットを造れるような、超科学技術が発達している世界観であるのなら、各ロボット個体の『個人的記憶パーソナルメモリー』についても、何らかの形で『自動バックアップシステム』が講じられているのが自然なのでは?」


メリーさん太「うっ⁉」


ちょい悪令嬢「むしろそのバックアップシステムごと破壊して初めて、『ロボットの息の根を止めた』と言えたりしてね」


メリーさん太「……つまり、ペニ○嬢を『個体としての彼女』として完全に葬り去るには、その手法やりかたしか無いと言うことか?」


ちょい悪令嬢「あ、彼女については、ネタバレになるので詳しく言えませんが、ある意味人類すらも凌駕した『超常的存在』になることになっているので、その時点では特定の方法で一発で抹殺することができます」


メリーさん太「──意味がわからないよ⁉ どうしてロボットが超常的存在になるの? しかもそれが何らかの攻撃を受けただけで、いくら『バックアップシステム』が健在でも、復活することができなくなったりするんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「もうその時点で、『ロボットでは無くなる』からですよ。もし仮にペニ○ちゃんがとして、敵サイドが苦労に苦労を重ねて編み出した『神殺しの秘術』でどうにか倒した時に、『私は元々ロボットなので、単に修理するだけで復活しましたあ♡』とか言い出したら、もはや『詐欺レベル』と言っても過言では無く、視聴者の皆様も納得しないでしょう」


メリーさん太「……『神様になったとして』って、もう完全に『ネタバレ』じゃんか?」


ちょい悪令嬢「──しっ! そこは黙って流しておけば、気づかれないでしょうが⁉」


メリーさん太「それで、今回はこんな感じで、『RW○Y』米国オリジナル版における、『ロボットならではの特殊設定』について、考証を続けていくわけなのか?」




ちょい悪令嬢「あ、いえ、すでにほとんどの作品が最終話を迎えたことでもあるし、かねてよりの予定通り、今期の夏アニメの総括を行いたいかと存じます」




メリーさん太「──だったら、だらだらと雑談なんかやってないで、とっとと本題に入れよ⁉」




ちょい悪令嬢「雑談だなんて、とんでもない! 今までのはあくまでも、本題への『導入』として必要だったのですよ」


メリーさん太「導入って………………ああ、そうか、まずは『RW○Y』の日本ローカライズ版の『氷○帝国』について、述べるつもりなのか?」


ちょい悪令嬢「う〜ん、『半分正解』ですかねえ?」


メリーさん太「『半分』て、何だそりゃ?」


ちょい悪令嬢「ここで『氷○帝国』だけに焦点を当てて語り出すと、どうしても『悪口』にしかならず、下手に熱が入ってきたりしたら、『アンチまがいの罵詈雑言』になりかねないのですよ」


メリーさん太「──うん、やめておこう!」


ちょい悪令嬢「これは『連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィ○チーズ』や『咲うアルスノ○リア すんっ!』、場合によっては『プ○マドール』も御同様です」


メリーさん太「今回の夏アニメは、ヤケに『地雷作品』が多いな⁉」


ちょい悪令嬢「結構期待していて全話『完走』した作品が、これまでに無く多かったんですけどねえ……」


メリーさん太「全話『完走』しての『感想』が、『下手したらアンチまがいの罵詈雑言』じゃ、むしろ何も言わないほうがいいかもな」


ちょい悪令嬢「……それ、駄じゃれですか?」


メリーさん太「──違うよ⁉」


ちょい悪令嬢「まあ、とは言っても、あれだけ当【座談会】で取り上げておいて、まったく検証しないのでは、あまりにも無責任ですので、これらの作品を『まとめて』総括しようかと思うのですよ」


メリーさん太「まとめて、って……」




ちょい悪令嬢「今回の夏アニメは、散々思わせぶりに『匂わせ』ておいて、結局『肩すかし』で終わってしまった作品が多かったとは思われません?」




メリーさん太「そ、そういえば」




ちょい悪令嬢「そこでこの件について、過去の代表的な『匂わせ』作品と比較検討しながら、考証していきたいかと存じます」


メリーさん太「『匂わせ』の、代表的作品て?」


ちょい悪令嬢「『ご注文○うさぎですか?』や『セントール○悩み』ですかね」


メリーさん太「そういや、このたび『GYA○!』様において全話一挙無料配信が終わったばかりの、『セントール○悩み』についても元々考証する予定だったから、丁度いいとは思うけど、『ごち○さ』って『匂わせ』作品だったっけ?」


ちょい悪令嬢「アレって実は、現在進行形で『戦争が行われている』世界の話だったりするのですよ」


メリーさん太「ええっ、あんな『日常系萌作品』がか⁉」


ちょい悪令嬢「『日常系萌作品』だからこそ、『匂わせ』が生きてくるんじゃ無いですか? 『セントール○悩み』しかり、このたび『ア○マTV』様で第一期&第二期共に全話無料配信がスタートしたばかりの『まちカ○まぞく』しかり」


メリーさん太「……ああ、『まちカ○まぞく』も、千代田も○ちゃんを始めとして、結構ハードな『裏設定』が仕込まれているんだよな」


ちょい悪令嬢「第三期が有るとしたら、阿鼻叫喚の地獄絵図になったりしてw」


メリーさん太「──嬉しそうに言うなよ、この『鬼畜系悪役令嬢』が⁉ シ○ミ子ちゃんという『まちカドの希望』が存在している限り、も○ちゃんはもちろん作品世界そのものも、闇に閉ざされることはあり得ないんだよ!」


ちょい悪令嬢「とにかくですね、こういった基本的に『日常系萌作品』でありながら、いろいろと不穏な裏設定を『匂わせ』ているところこそが、うちの作者のようなひねくれ者を強く惹きつけているのですよ☆」


メリーさん太「……あーあいつ、この前『予定調和なんてクソ食らえ』とか言っていたしなあ」


ちょい悪令嬢「今回初視聴した『セントール○悩み』についても、いかにも『モン娘JK』たちによる嬉し恥ずかし『日常系萌作品』と思わせておいて、『モン娘』だからこその『闇』を、これでもかと言ったふうに『匂わせ』てくるのです!」


メリーさん太「『モン娘だからこその闇』、って?」




ちょい悪令嬢「まず何と言っても、種族ごとの『殺し合いすら行ってきた壮絶なる過去の歴史』でございます!」




メリーさん太「──ええっ、あの萌え作品に、そんなハードな世界観設定が⁉」




ちょい悪令嬢「むしろこんなもの、ほんの『序の口』でしかありませんけどね」


メリーさん太「……これ以上、どんな鬼畜設定が有るって言うんだよ?」




ちょい悪令嬢「差別と抗争の歴史が有るからこそ、現在においては『完全なる平等主義』こそが何よりも優先されて、ほんの少しでも差別的言動を行ったら、たとえそれが未成年の子供であっても、『思想矯正所』へと強制収容されて、それ以降けして戻ってくることは無かったりしてね」




メリーさん太「──そ、それって⁉」







(※後編に続きます)

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