第1204話、わたくし、虚○玄作品は『ロリ』と言うよりもむしろ『アダルト』だと思いますの⁉(前編)
ちょい悪令嬢「………」
メリーさん太「………」
ちょい悪令嬢「………」
メリーさん太「………」
ちょい悪令嬢「………」
メリーさん太「………」
ちょい悪令嬢「………」
メリーさん太「………」
ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──いやいやいや、虚○玄氏の脚本、『鬼畜』過ぎるだろ⁉」」
ちょい悪令嬢「……これについては、十分わかったつもりだったのですけどね」
メリーさん太「……我々も、まだまだでしたな」
ちょい悪令嬢「……『エロゲ』とか『ロリ』とか、本当に瑣末なことでしか無かったのですね」
メリーさん太「……なるほど、かの『ま○か☆マギカ』が実際に放映される以前から、『ニト○プラス』ゲームプレイヤーや一部のアニメファンの間で、話題騒然だったわけだ」
ちょい悪令嬢「……確か、『血だまりスケ○チ』とか、言われていたんですっけ?」
メリーさん太「……『血だまり』ねえ、言い得て妙だな」
ちょい悪令嬢「そういう意味では、やはり今回の虚○作品も、『ま○マギ』と同様でしたね」
メリーさん太「得意の『上げて落とす』手法で、視聴者を絶望のどん底に突き落とすってやつか」
ちょい悪令嬢「『ま○マギ』が『ひだまりスケ○チ』でお馴染みの蒼樹う○先生の愛らしいキャラ造形を隠れ蓑にしたように、『Phant○m 〜Requiem for the Phant○m〜』のほうも、第3部に突入するや『学園ラブコメ』そのものになったことで、視聴者の皆様をすっかり油断させておいて、この『鬼畜オチ』ですものね」
メリーさん太「うん、文字通りに『不意討ち』だったよな☆」
ちょい悪令嬢「──おっと、それ以上は『ネタバレ』になりますよ?」
メリーさん太「いけね、これはオチもオチの『オーラス』だから、ネタバレ厳禁だったっけ?」
ちょい悪令嬢「──そう言うわけで、このたびの動画サイト『GYA○!』様における無料公開中に、めでたく全話見終えることができたわけですし、前回のお約束通り【全編的な総評】を行うことにいたしましょう!」
メリーさん太「……総評って、もちろん『Phant○m』についてか?」
ちょい悪令嬢「と申しますか、虚○玄氏ご自身や、所属されている制作会社の『ニト○プラス』様の、作品全体についてですかね」
メリーさん太「また大きく出たな、大丈夫なのかよ⁉」
ちょい悪令嬢「大丈夫です、むしろ簡潔明瞭なくらいですよ」
メリーさん太「そ、そうかあ?」
ちょい悪令嬢「虚○氏を始めとする『ニト○プラス』様の作風って、多分に『洋画』──特に、70年代から80年代のクライムムービーの影響が強いと思うのですよ」
メリーさん太「ああ、そうか、洋画か! ──あの『違和感』の正体は!」
ちょい悪令嬢「そうです、『違和感』です。一般的な現代日本人の感覚ではにわかに理解しがたい、乾いた作風も、ドライな倫理観も、余韻もへったくれも無い唐突なるオチも、何よりも視聴者や読者の共感を得るために説明過多なほど感情たっぷりに描写される、日本産のアニメや漫画等のオタクカルチャーとは、まったく異質の存在とも言える、欧米系の映画作品ならではの、文字通り『バタ臭い』
メリーさん太「もはや最近のアニメや漫画のほとんどが、『オタク作品で育ったオタクがオタクのために創っている』だけだからな。みんな似たようなものになるし、発展性は無いしで、すでに『袋小路状態』だよな」
ちょい悪令嬢「『なろう系アニメ』が、まさにそれだったりして☆」
メリーさん太「──おい、ヤメロ! 『異○界おじさん』とかの、イレギュラー的作品も有るだろうが⁉」
ちょい悪令嬢「まあとにかく、『Phant○m』のハードボイルドな世界観と、あの情け容赦の無い幕切れは、オタクカルチャーのセオリーを度外視した、『洋画』テイスト全開だったと思うのですよ」
メリーさん太「……言われてみれば、『PSYCH○ーPASS サイコ○ス』なんかもそうだよな」
ちょい悪令嬢「案外『ま○か☆マギカ』も、該当するかも知れませんよ?」
メリーさん太「はあ? あの『オタク作品』の代表作がか⁉」
ちょい悪令嬢「ほら、本作において何度も申しているではありませんか? あの超傑作の唯一の『玉に瑕』が、ま○かちゃんのお母さんのような『大人キャラ』が、本筋とはそぐわない(文字通り)筋違いなことばかり滔々と語っているけど、結局は何の意味が無いどころか状況を悪化させたりしていると。例えばま○かちゃんに『友だちの代わりにおまえが失敗してやればいいのさ』とか、いかにももっともらしいことを言った矢先に、ま○かちゃんが(ご指示通りにw)とんでもないことをしでかして、直接の被害者であるさ○かちゃんはもちろん、それまで敵対していた杏○ちゃんをも含むすべての魔法少女を絶望のどん底に陥らせて、キュ○べえとの信頼関係もぶち壊して、あまつさえ視聴者全員を驚愕と困惑の坩堝に叩き落としてしまったでは無いですか?
メリーさん太「──言いたい放題だな⁉」
ちょい悪令嬢「実はこれこそが、虚○氏が『洋画かぶれ』であることの、『ウイークポイント』だと思われるのですよ」
メリーさん太「な、何で、『洋画かぶれ』であることが、大人キャラがダメダメになって、作品全体のウイークポイントになるんだよ?」
ちょい悪令嬢「それはまさしく、『洋画』がアメリカ等『戦勝国』の産物であり、戦後の『子供向け娯楽作品』を引き継ぐ現在の『オタクカルチャー』が、日本と言う『敗戦国』の産物だからです!」
メリーさん太「──はあ⁉ 何ソノ、トンデモ理論は⁉」
ちょい悪令嬢「トンデモ理論? 何をおっしゃるのです。これはアメリカのアカデミー賞も認めた、日本アニメ界の大御所のお言葉なのですよ」
メリーさん太「アニメ界の大御所って、まさか──」
ちょい悪令嬢「ええ、宮○駿御大であられます」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「かつて日本を代表した超過激闘争団体『東○動画労組』に所属していたガチの左翼思想家であられた宮○氏は、アニメを始めとする日本の子供向け娯楽作品と言うものは、あくまでも子供たちを主役とし、大人たちは脇役に甘んじ、下手したらほとんど登場しなくても構わない──と言った風潮が有ると申されているのです」
メリーさん太「──現在の(主に同居系のラブコメ等の)ラノベなんかに、ありがちな設定じゃねえか⁉」
ちょい悪令嬢「まさにこれこそが、日本が『敗戦国』であることに立脚しているのですよ」
メリーさん太「──だからどうして、そうなるんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「何せ彼のような左翼思想家が率先してばらまいた、『戦後自虐史観』においては、日本の大人たちは世界に対して悪さばかりしながら結局戦争に負けた情けないやつらばかりで、『子供向け娯楽作品』においてヒーローとして活躍することなぞ赦されず、そう言ったものは極力『子供たち』自身が担うことになったのです。──これこそが、氏自身も関わった昔懐かし子供向けアニメの数々が、『
メリーさん太「……
ちょい悪令嬢「一応『正義の味方』と言うことになっているガキどもが、(正義の味方ゆえに)超法規的に、ピストルをぶっ放したり、無免許で自動車を運転したり、挙げ句の果てには巨大ロボットを操縦したりしていたのです!」
メリーさん太「──そういや確かに、昭和中期のアニメとか特撮って、そんなのばっかりじゃん⁉」
(※【後編】に続きます)
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