第1205話、わたくし、虚○玄作品は『ロリ』と言うよりもむしろ『アダルト』だと思いますの⁉(後編)
ちょい悪令嬢「──とはいえ、現在のアニメや漫画やラノベ等においては、昔懐かし『昭和アニメ』ならではの『年端もいかない
メリーさん太「い、言われてみれば、主に『少年主人公』だったのが、『美少女ヒロイン』に受け継がれているだけじゃん。すげえ、本作の作者はWeb作家としてだけでは無く、『アニメ評論家』としても十分やっていけそうだな? まさか現在の、美少女に銃火器をぶっ放させたり、自動車や戦車を運転させたり、巨大ロボットを操縦させたりする風潮は、戦後アニメ史的に『正当なる発展』だったんだ⁉」
ちょい悪令嬢「それに対してれっきとした『戦勝国』である欧米においては当然のごとく、(『敗戦国』である日本とは違って)大人の尊厳は現在に至るまで保たれていて、子供向けの作品の主役に大人キャラが配されることも少なく無く、子供たちがメインを張る場合でも、ちゃんと大人たちが責任の有る立場で教え導いていっており、まさに『ま○か☆マギカ』のま○かママのように偉そうな講釈ばかり垂れ続けていても、普通に視聴者に受け容れられているのですよ」
メリーさん太「……なるほど、虚○作品はその辺についても、ちゃんと影響を受けているのか」
ちょい悪令嬢「彼が本領を発揮するのはむしろ、『PSYCH○ーPASS サイコ○ス』や『Fa○e Zero』のような、大人キャラがメインの作品ですしね♡」
メリーさん太「あ、そうか、『Zero』も『Fa○e』シリーズの中では異例なパターンで、『大人キャラ』中心の世界観だったっけ?」
ちょい悪令嬢「『Fa○e』本編と言っていい『stay night』の『前世代』ヴァージョンですからね、主人公がDKの士○君から、文字通り前世代(義父)の切○さんになっているんですよ」
メリーさん太「……う〜ん、こう言った所も、一般的なオタクカルチャーとは一線を画しているわけか」
ちょい悪令嬢「魔法少女アニメの代表作の生みの親の一人が、実は美少女よりも大人の男女を中心にストーリーを組んだほうが、本領を発揮できるなんて、皮肉な話ですねw」
メリーさん太「──て言うか、虚○作品の少女キャラ自体が、ステレオタイプの美少女キャラであることなんて、むしろ皆無と言ってもいいだろう?」
ちょい悪令嬢「まあ、まさに『ま○マギ』なんて、
メリーさん太「『沙○の唄』の沙○サマは言うまでも無く、今回のテーマの『Phant○m 〜Requiem for the Phant○m〜』の江○ちゃんやキ○ルちゃんも、単なる美少女キャラなんかでは無く、アメリカの暗黒街で最も恐れられている『殺し屋』だしな」
ちょい悪令嬢「むしろそこいらの大人以上に、大人びていたりして☆」
メリーさん太「……ああ、『ま○マギ』における『そこいらの大人』が、ま○かちゃんのお母さんとかであるわけで、あえて年端もいかない魔法少女たちよりも、『認識が甘そう』に
ちょい悪令嬢「虚○氏の『大人キャラ』が本領を発揮できるのは、当然大人キャラがメインの作品であり、『ま○マギ』や『Phant○m』では、そこら辺のところがどうしても『変則的』になってしまうのですよ」
メリーさん太「な、何だよ、『変則的な大人キャラ』って」
ちょい悪令嬢「『Phant○m』で言えば、サ○ス=マスターさんとか?」
メリーさん太「──うん、紛う方なく『変則的』だな! むしろ『変態的』と言い換えてもいいよ!」
ちょい悪令嬢「でも、むちゃくちゃ『魅力的』だったでしょう?」
メリーさん太「……キャラとして、人気が有ったかのは知らないけど、虚○さんを始めとする制作スタッフの皆様が、ノリノリだったのは容易に想像できるよな」
ちょい悪令嬢「実は彼こそは、『ま○マギ』で言えば、他ならぬ『キュ○べえ』に当たるのですよ」
メリーさん太「……つまりそれって、キュ○べえが『ま○マギ』における、『大人キャラ』ポジションにあるってことか?」
ちょい悪令嬢「だって、サ○ス=マスターさん、そのものでしょう?」
メリーさん太「──ああっ、確かに! サ○ス=マスターさんって、キュ○べえを『擬人化』したような御仁だよなあ⁉」
ちょい悪令嬢「そういう意味では、キュ○べえこそが、『ま○マギ』における、『真の大人キャラ』と言えるのです」
メリーさん太「……ああ、キュ○べえって『Phant○m』の世界観で置換すれば、子供たちを洗脳して暗殺者に仕立て上げる『汚い大人』そのものだしな」
ちょい悪令嬢「この世の法則をすべて知り尽くしたつもりになって、『独善的な鬼畜観』に酔いしれているところなんか、特にね☆」
メリーさん太「なるほど、虚○作品の本質は、『エロゲ』でも『ロリ』でも『萌え』でも『美少女』でも無く、『大人を主役にした物語』でありながら、あえて『エロゲ』や『ロリ』や『萌え』や『美少女』の虚飾でカムフラージュしているわけか」
ちょい悪令嬢「よって、『大人向け洋画』そのままな『バイオレンス』や『SF』系の作品のほうが、むき出しの『虚○テイスト』を堪能することができるのですよ」
メリーさん太「おお、今回は前後編にわたって、どこに出しても恥ずかしくないかなり本格的な、『虚○玄評論』になっているじゃないか!」
ちょい悪令嬢「それもこれも、『Phant○m』における虚○氏御自らの脚本回にて、彼の全力の凄みをまざまざと見せつけられたからなのです」
メリーさん太「……え、そんなに違うの、彼の脚本回って?」
ちょい悪令嬢「ええ、スタッフロールを見るまでも無く、『間違いなく今回は虚○回だ!』とわかるほどでした」
メリーさん太「やはり、単に『原案』とかで参加した作品よりも、ガッツリ脚本を書いている作品のほうが、より虚○テイストが全開になるのは当然のことか」
ちょい悪令嬢「お陰で
メリーさん太「……そういや、『RW○Y 氷○帝国』同様に、『シ○フト』様制作の『連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィ○チーズ』もイマイチのようだけど、『ま○マギ』シリーズの制作会社として、本当に大丈夫なのか?」
ちょい悪令嬢「おそらく今度の『ワルプルギス○廻天』には、『シ○フト』様の社運を賭けて全力で臨まれると思いますので、ストーリー作成の要の虚○さんさえ万全なら、今から期待しておいて大丈夫でしょう」
メリーさん太「まあ、外伝の『マギア○コード』アニメ版で有終の美を飾った、監督の宮○幸裕さんや作画監督の谷○淳一郎さん等々の辣腕スタッフの皆様も、引き続き参加されるそうだし、頼みの『虚○節』さえ炸裂してくれれば、何も問題は無いだろうよ」
ちょい悪令嬢「そして虚○さんと言えば、『ニト○プラス』であり、まさしく今期の夏アニメのダークホース作品を創られていることでも、要注目でございますよ!」
メリーさん太「ダークホースって…………ああ、『咲うアルスノト○ア すんっ!』のことか」
ちょい悪令嬢「先日も当【座談会】において述べましたが、今期話題の『リコ○ス・リコイル』や『エンゲ○ジ・キス』や『プリマド○ル』に関しては、どうやら『予定調和』的なラストを迎えそうなのに対して、今回『Phant○m』において『鬼畜エンド』を見せてくださった虚○さんに代表される『ニト○プラス』の制作陣の皆様なら、こちらの予想を裏切りつつ、期待以上の衝撃のラストを見せていただけるものと、心から期待しておるところでございますわ♡」
メリーさん太「──おいっ、無闇矢鱈にハードルを上げるのは、やめて差し上げろよ⁉」
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