第1187話、わたくし、『マギ○コ』を『インフィニット』な視点で再評価いたしますの⁉(その6)

ちょい悪令嬢「──さて皆様、原作ゲーム版のサービス開始5周年を記念して、ついに『円環のことわり』の片割れ『インフィニットい○は』ちゃんを実装したことを踏まえての、アニメ版『マギア○コード』【FinalSEASON】の再検証も、いよいよ佳境に差しかかりましたよ!」




メリーさん太「……え、佳境って、この課題テーマで、まだやるつもりだったのかよ⁉」




ちょい悪令嬢「もちろん! 何せまたまた、『驚愕の新事実』が判明したのですからね!」


メリーさん太「──最近そればかりじゃねえか⁉ もう『驚愕』でも『新』事実でもねえよ!」




ちょい悪令嬢「いえいえ、紛う方なく『驚愕』の『新』事実ですよ! ──何と『インフィニットい○は』ちゃんこそが、宗教的にも物理学的にも心理学的にも、『真に理想的な神様』であることが判明したのですからね!」




メリーさん太「──この時期に『神様』って、最もやってはならないヤバいネタ、キタコレ⁉」




ちょい悪令嬢「おや、メリーさんてば、予想以上の反応ですが、何が『壺』にはまったのでしょうかw」


メリーさん太「『壺』言うのは、ヤメロ! 現在最大の『NGワード』じゃんか⁉」


ちょい悪令嬢「あはははは、おふざけはこの辺にしておいて、実は今回も『視点』を変えてみたわけですよ」


メリーさん太「……視点を変えた、って?」


ちょい悪令嬢「最初はい○はちゃん本人、次に妹のう○ちゃん、そして今回は(当然のごとく)、『その他のすべての魔法少女』の番と言うことなのです!」


メリーさん太「はあ? 魔法少女、って?」


ちょい悪令嬢「これによってこそ、『インフィニットい○は』ちゃんは、『本物の神様』になることができるのですよ!」


メリーさん太「そりゃあまあ、『円環の理』の片割れの『アルティメットま○か』ちゃんが女神様なんだから、『インフィニット化』したい○はちゃんが神様になるのも、別におかしくは無いと思うけど……」


ちょい悪令嬢「いえいえ、同じ神様と言っても、ま○かちゃんとい○はちゃんとでは、決定的な違いが有るのです」


メリーさん太「な、何だよ、『神様としての違い』って?」




ちょい悪令嬢「『アルティメットま○か』のほうが、誰もその存在を認識できない『世界の外側』にいる神様なら、『インフィニットい○は』のほうは、世界の内側にいて人々に認識されてはいるものの、『個としての形』を有さず、無数の『信仰心』の具現のようなものなのです」




メリーさん太「──そ、それって⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、本作で言うところの、『外なる神アウター・ライター』と『内なる神インナー・ライター』の違い、そのものなのですよ☆」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「本作の作者がこのことに気づいたのは、今回の『インフィニットい○は』ちゃん専用の期間限定イベント、『星屑○ミラージュ』においてです」


メリーさん太「……『アニバーサリー限定キャラ』の期間限定イベントって、そんなに特別な内容シナリオだったのかよ?」


ちょい悪令嬢「神○市の魔法少女たちが全員、『もしも魔法少女では無かったら』と言う、いわゆる『ifストーリー』でございます☆」


メリーさん太「──超弩級の、スペシャルシナリオ、キタコレ⁉(二回目)」


ちょい悪令嬢「まあ、誰もが考えつくことですが、これをあえて、5周年記念かつ第2部の最後の最後にぶっ込んできたのがミソですわね♫」


メリーさん太「……それで、どうして『魔法少女が魔法少女で無くなる』ことが、『インフィニットい○は』ちゃんが『真の神様』であることに繋がるんだよ?」


ちょい悪令嬢「なぜなら(期間限定イベントなので少々ネタバレ覚悟で申しますと)、この特異な例外的世界を生み出したのが、『インフィニットい○は』ちゃんご自身だからですよ」


メリーさん太「はあ?」


ちょい悪令嬢「先ほども申しましたが、『魔法少女ゲームやアニメにおいて、魔法少女が魔法少女にならないifストーリー』は誰でも考えつくでしょうが、これが実際に(キュ○べえに唆されて)魔法少女なんかになって、過酷な運命を背負わされてしまった『ご本人』なら、尚更でしょうね」


メリーさん太「あ」


ちょい悪令嬢「そして何よりも『インフィニットい○は』ちゃんて、い○はちゃん自身とう○ちゃんと小さなキュ○べえを合体した上で、神○市を中心にした魔法少女たちの、『キ○チ』を吸収することで生み出されたんですよね?」


メリーさん太「──ああっ、そうか、そう言うことか⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、『魔法少女の過酷な運命』を痛感した魔法少女たちは、誰もが『深い諦念』とともに、『……もしも魔法少女なんかにならなければ』と後悔するに決まっていて、その『キ○チ』の集合体である『インフィニットい○は』ちゃんは、自分自身無意識でありながらもそのスペシャルパワーによって、『誰もが魔法少女にならずに済んだ世界』──すなわち、『魔法少女も魔女も奇跡も魔法も存在しないんだよ世界』を構築したといった次第なのですよ」




メリーさん太「──なっ⁉」




ちょい悪令嬢「まあ、これ以上具体的な内容に言及して『ネタバレ』するわけにはいきませんけど、何よりも『本作』的にここで重要になってくるのが、このような魔法少女たちの『キ○チ』とは、そのほとんどが『無意識』の賜物であることなのです」




メリーさん太「ちょっと待て、それってつまり──」




ちょい悪令嬢「そうです、無数の『キ○チ』の集合体たる『インフィニットい○は』こそは、無数の無意識の集合体たる『集合的無意識』そのものであり、本作において何度も何度も定義してきた通り、『真に理想的な全知全能なる神様』と言うことになるのです! ──何せ神様とは、無数の人々の『無意識』による、無数の信仰心によって象られているようなものですからね」




メリーさん太「──うおっ、話はここに繋がるわけか⁉ た、確かに、まったく反論できねえ!」




ちょい悪令嬢「ちなみに、誰にも認識されず世界の外側にいて、すべての平行世界を見守り続けている『アルティメットま○か』ちゃんのほうは、これまた『本作』で言うところの、すべての世界の外側ですべての世界を夢見ながら眠り続けている、中国神話で高名なる『ホワンロン』のようなものと言えるでしょう」




メリーさん太「何と、うちの作者ってば、『円環の理』と言うものを、ユング心理学と多世界解釈量子論と中国神話とで、完全に定義付けやがったぞ⁉」




ちょい悪令嬢「どうしてこんなことができたか、お教えしましょうか?」


メリーさん太「……何だと?」


ちょい悪令嬢「ほら、ほんのこの前本作に登場したばかりの、他ならぬこのわたくしの現代日本における転生体たるあかつきよみ嬢は、別名を何と申しましたっけ?」


メリーさん太「ええと確か、『ホワンロンの巫女姫』………………って、まさか⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、わたくしと彼女との関係はまさしく、ホワンロンそのものである『アルティメットま○か』ちゃんと、現実世界におけるホワンロンの代弁者たる『インフィニットい○は』ちゃんとの関係、そのものだったのですよ☆」




メリーさん太「……嘘だろ、本作の【本編】が、『円環の理』に基づいて創られていただと?」


ちょい悪令嬢「あくまでもまったくの偶然ですけどね。何せ『インフィニットい○は』ちゃんの存在を知り得たのは、当然のごとくほんのつい最近ですもの」


メリーさん太「しかし、これほどまでに『ま○マギ』シリーズと共通点があるなんて、本当に偶然で済む話なのか?」




ちょい悪令嬢「『神様』や『平行世界』を扱った作品は、どうしても似通ってしまうんですよ。──何せすべては、量子論と集合的無意識論に基づいていると言っても、過言では無いのですからね♡」

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