第1184話、わたくし、『マギ○コ』を『インフィニット』な視点で再評価いたしますの⁉(その3)

ちょい悪令嬢「──ついに再視聴いたしましたよ、超傑作魔法少女アニメ『マギア○コード』、【FinalSEASON】最終話!」




メリーさん太「おっ、ついに見れたのか? それで、どうだった? 本当に『インフィニットい○は』ちゃん(ただしド○ペル形態)は、登場していたのか⁉」




ちょい悪令嬢「結論としては、登場していたと言っても構わないでしょう」


メリーさん太「ホントかよ⁉ それじゃ『マギ○コ』アニメ版再評価、待ったなしだな!」




ちょい悪令嬢「──ただし、当然のことですが、『そのものズバリ』と言うわけではありませんけどね☆」




メリーさん太「……え、それってどういうこと?」




ちょい悪令嬢「だって何よりも、い○はちゃん自身が明確に『インフィニット化』したわけでは無く、あくまでも彼女の『ド○ペル』だか『心象表現』だかが、今回発表された原作ゲーム版における、『インフィニットい○は』ちゃんのド○ペルである『喚呼のド○ペル』に、よく似ていただけだったわけですからね」




メリーさん太「……そりゃまあ、あんたが言うように、『そのままズバリ』と言うわけにはいかないだろうけど」


ちょい悪令嬢「とはいえ、あの『喚呼のド○ペル』もどきが、アニメ版(しかも最終話)に登場した事実だけで、大いに意味が有るのですがね」


メリーさん太「……登場しただけで、意味が有るだと?」


ちょい悪令嬢「何せ、あの『ド○ペルもどき』──て言うかむしろ、『魔女』が登場したことによって、」




メリーさん太「──ちょっ、ちょっと待て! あれって『ド○ペル』では無く、『魔女』だったのか⁉」




ちょい悪令嬢「……何を今更、物語終盤においてはすでに、ア○ナさんが張っていた『ド○ペル結界』は崩壊済みだし、黒江さんなんて結界突破した途端、ド○ペルから魔女へと変化メタモルフォーゼしてしまったではないですか?」


メリーさん太「そういや、そうでした!………………あ、でも、まさにその終盤戦において、い○はちゃん自身ド○ペル化しているし、『マギ○ス』の灯○ちゃんとね○ちゃんに至っては、『ド○ペル特攻』を決行カマしていたじゃんか?」


ちょい悪令嬢「『マギ○ス』コンビに関しては(少々苦しいですが)、あの場には結局『病院組三人』が揃うことになったので、真に理想的な『魔法少女が魔女化を回避するシステム』が発動していたのではないですか?」


メリーさん太「……それって自分で言っていても、『ちょっと苦しい』と思っているだろうが?」


ちょい悪令嬢「──うっ⁉」


メリーさん太「まあいい…………それで、い○はちゃんのほうは、どう『言い訳』をしてくれるんだ? 彼女ってば、ド○ペルと会話までしていたぞ」


ちょい悪令嬢「──よくぞお聞きくださいました! 実はあれこそが、彼女が実質上『インフィニットい○は』ちゃんになったと言う、証しだったのです!」


メリーさん太「え、アニメ版に出ていたのは、『喚呼のド○ペル』もどきだけでは無かったの?」


ちょい悪令嬢「ていうか、そもそも魔法少女にとっての『ド○ペル』って、何でしたっけ?」


メリーさん太「何って…………うう〜ん、言ってみれば『魔法少女にとっての(魔女化に対する)救済の具現化』かなあ?」


ちょい悪令嬢「──何を抽象的でカッコいいこと言っているのですか⁉ もっと具体的なことを聞いているのですよ!」


メリーさん太「う、うんまあ、正確には知らないけど、魔法少女が一時的かつ一部分だけ、『魔女化』したようなものじゃ無かったっけ?」




ちょい悪令嬢「そうです、『魔女化』です。ド○ペルとはズバリ、『魔女そのもの』であるのです!」




メリーさん太「──なっ、魔女そのものって、それは言い過ぎだろうが⁉ だったら終盤において自我を保ってド○ペル化していたい○はちゃんは、魔女化したのに意識を保っていただけでは無く、そのまま完全に魔女化せずに、元の魔法少女へと戻れたと言うことで、『ま○か☆マギカ』シリーズの世界観の全否定となり、ほ○らちゃんもキュ○べえも大ショックじゃんか⁉」




ちょい悪令嬢「実はそれこそがまさしく、『インフィニット』の真の意義だったのですよ!」




メリーさん太「はあ? まさか『インフィニット』って、『ま○マギ』の世界観をぶち壊すことだったのか⁉」




ちょい悪令嬢「いいえ、言うなれば、『魔法少女』が『魔女』と折り合いをつけて、『無限インフィニットの自分』同士で一体化して、『真の自分』となることなのです!」




メリーさん太「……魔女と折り合いをつけたって? それに『無限インフィニットの自分』とか『真の自分』とか、一体何のことだ?」




ちょい悪令嬢「元祖『ま○マギ』TV版の時点ですでに明言されていましたが、魔法少女と魔女は表裏一体の関係にあり、『魔法少女が希望の象徴』なら、『魔女は絶望の象徴』なのであって、つまり具体的に魔女化するまでも無く、魔法少女の身の内に秘められた『負の側面』こそが『魔女』なのであり、それを一時的に発現したのが『ド○ペル』なのであって、い○はちゃんは最終話において、自分の『負の側面』もまた『自分自身』であることを認めることによって、魔法少女だけでは無く、ド○ペル──すなわち魔女の力をも有する、『真の自分』になることができたのです!」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「更にはゲーム版の『インフィニット化』同様に、う○ちゃん(の精神体たましい)と一体化することによって、『魔法少女の負の感情=魔女としての力を回収する能力』を獲得し、その場にいた神○市のほぼすべての魔法少女から、『魔女そのものの負の感情』──原作ゲーム版で言うところの、まさしく『エンブリオ・イ○』を構成していた『キ○チ』を吸収することによって、ラスボス『ア○ナ・イブ』を一撃で屠る──もとい、救済してしまえるほどの、強大な力を発揮できたのです!」




メリーさん太「──それってもはや、『インフィニットい○は』ちゃん、そのものじゃ無いか⁉」




ちょい悪令嬢「まあ、ゲーム版においては最初から、最終的に『インフィニットい○は』ちゃんが登場することは織り込み済みだったのでしょうから、アニメ版にこのような形で登場させて、すべての決着をつけさせることも、十分あり得る話でしょう」




メリーさん太「……しかも、い○はちゃんが『現在その場にいる魔法少女の力を集約する』力なら、やちよさんの『他人の希望を受け継ぐ』力のほうは、『すでに魔法少女の力を集約する』力だしな。あの二人の渾身の『合わせ技コネ○ト』をぶっ放されたんじゃ、たとえラスボスである『ア○ナ・イブ』であろうと堪ったもんじゃないよな」




ちょい悪令嬢「このように、原作ゲーム版の『インフィニットい○は』ちゃんの設定を絡めるだけで、アニメ版の結末の見方が一変しかねないのであり、皆様も全話一挙無料配信が行われている今こそ、『マギア○コード』【FinalSEASON】を再視聴なされることをお勧めいたしますわ♡」










メリーさん太「……そんなこんなと偉そうなことばかり言っているけど、うちの作者自身は、今回述べたこと以外に、何か『再発見』したことは無かったのか?」




ちょい悪令嬢「そうですね、あくまでも『最終話』に限れば、元祖『ま○マギ』よりも外伝である『マギ○コ』のほうが、より好ましいのではないかと、思うようになったそうです」




メリーさん太「──嘘だろおいっ⁉ いくら何でもあの、『歴史的金字塔作品』を超えることなんて不可能だろうが⁉」




ちょい悪令嬢「ですからあくまでも、『最終話』限定の話ですってば」




メリーさん太「いやむしろ、『最終話』こそが最高だったから、『ま○マギ』は名作になれたんじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「──『ま○マギ』の最高傑作は、第10話です!(断言キッパリ)」


メリーさん太「……あ、ああ、うん、そういえばそうだったな(若干退きながら)」


ちょい悪令嬢「それに本作の作者としては、『ま○マギ』の最終話は、いろいろな点で不満だったのですよ」


メリーさん太「いろいろな点、て?」




ちょい悪令嬢「まず何よりも、最後の最後でメインキャラが『女神様』になって、一挙にすべてを解決するなんて、そんな『何でもアリ』なラストにして、本当にそれでいいのかって話ですよ」




メリーさん太「──うっ⁉」




ちょい悪令嬢「そもそも『魔女化』を無くすくらいなら、『ソウルジ○ムが濁る』という仕組み自体を無くして、魔法少女はバトル等で命を落とす以外は、普通に成長して寿命を全うすると言ったふうに、『ゾンビ設定』そのものを撤廃すれば、今度こそすべてが真に理想的に解決して、さ○かちゃんもニッコリのハッピーエンドになったでしょうが?」




メリーさん太「──ううっ⁉」




ちょい悪令嬢「それなのに、せっかく魔女が存在しなくなったと言うのに、『魔獣』なんて新たに登場させて、一体何がしたいんですか? 魔法少女の使命としては、別にそんな厄介な敵を設定する必要は無く、普通に『世のため人のためになること』を率先して行わせるとかでいいじゃん?」




メリーさん太「──うううっ⁉」




ちょい悪令嬢「あと、そのような『対魔獣バトル』を最後の最後にぶっ込んできて、いかにも『新作に続く』ように見せかけておきながら、実際の劇場版の『叛○の物語』とは全然関係無くて、しかも『悪魔ほ○ら』ちゃんによって『魔獣』の存在そのものが消し去られてしまうと言う、何から何まで行き当たりばったりだしね」




メリーさん太「──ううううっ⁉」




ちょい悪令嬢「それに対して『マギア○コード』アニメ版の最終話のほうは、ちゃんとすべての問題について一応決着ケリをつけているし、許しがたき罪を背負っている者には容赦なく裁きが下されているし、しかも厳しい現状に何ら変化は無いものの、それでも『前向きに生きていくこと』を主人公が決意するしで、何から何までまったくの文句なしで、やはりこちらのほうが『真に理想的な最終回』だと思いますわ♡」













メリーさん太「【※作者注】これはあくまでも本作の作者の個人的見解ですので、元祖『ま○か☆マギカ』の熱狂的なファンの皆様を始めとして、お気に障った方がおられましたら、伏してお詫び申し上げます(全力でフォロー)」

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