第1146話、わたくし、何もマルチシナリオのゲームばかりが『多元的』では無いと思いますの⁉
ちょい悪令嬢「──さて、前回までは、『Fa○e』や『邪○ちゃんドロップキック』なんかを取り上げながら、『狂気』こそが革新的な傑作アニメに必要不可欠であることを述べてきましたが、今回は本作との関わりを中心にして『総括』を行いたいかと思います!」
メリーさん太「……え、これって、まだ続けるつもりなの?」
ちょい悪令嬢「だって、単に他人様の作品について語りっぱなしにして、本作と結びつけなかったら、本当にただの【アニメ評論】になってしまうではありませんか?」
メリーさん太「何を今更…………それに前回まで語った内容と言うと、作品と言うものはそのジャンル単体のみでは無く、様々なジャンルにわたって展開することによってこそ、その世界観も登場人物も『多元的』となり、現実同様に『無限の
ちょい悪令嬢「ええ、そうですが?」
メリーさん太「と言うことはまさか、別に人気作でも無いくせに、本作のコミカライズとかアニメ化とかを狙っているわけか?」
ちょい悪令嬢「は? コミカライズにアニメ化って、そんな必要はございませんけど?」
メリーさん太「へ?」
ちょい悪令嬢「そもそもこの作品自体が、『多元的世界観』によって成り立っているのですから」
メリーさん太「は?……………………はあああああああああああ⁉ 何ソレ!」
ちょい悪令嬢「ちょっと、何いきなり奇声を上げているんですか?」
メリーさん太「奇声も上げるよ! こんなただのWeb小説のどこに、『Fa○e』のようにあらゆるメディアで絶賛展開中の、『多元性』が有るって言うんだよ?」
ちょい悪令嬢「ええ、この作品は確かに、単なるWeb小説に過ぎませんが、そもそも『何』をモチーフにしていましたっけ?」
メリーさん太「……何ってそりゃあ、『悪役令嬢』だろう?」
ちょい悪令嬢「『悪役令嬢』作品って、セオリー的にはどのような世界を作品の舞台にしていますでしょうか?」
メリーさん太「まあ、『乙女ゲーム』とか『異世界』とかを基本的な世界観にしていて、ほとんどは『中世ヨーロッパ風の王侯貴族の物語』って感じかなあ?」
ちょい悪令嬢「はい、普通はそうですね。──ところで、本来『悪役令嬢系Web小説』であるはずの本作は、現在どのような世界観で進行しているでしょうか?」
メリーさん太「どのようなって、実はあたしたちって実際に顔を合わせているわけ
ちょい悪令嬢「これのどこが真っ当な、『悪役令嬢系Web小説』と言えるでしょうかねえ?」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「しかも一口に【座談会】と言っても、取り上げている
メリーさん太「──うっ⁉」
ちょい悪令嬢「もちろん最初の頃はちゃんと、中世ヨーロッパ風異世界ファンタジーワールドを舞台にして、乙女ゲームそのままのストーリーを展開していたのですが、そのうち、『SF』とか『メタ』とか『ホラー』とか『軍艦擬人化少女』とか『悪役令嬢バトルロイヤル』とか、『何でもアリ』状態となっていって、現在に至っては『魔法少女編』を続行中という有り様では無いですか?」
メリーさん太「──ううっ⁉」
ちょい悪令嬢「それと申しますのも実は、本作は初期設定からしてすでに、『多元的世界観』に基づいて作成されていたりするんですけどね☆」
メリーさん太「…………は? この作品が最初の設定時から、すでに『多元的』だったって?」
ちょい悪令嬢「──ちょっと、他でも無くメリーさんご自身が、何をいかにも意外そうな顔をなされているんですか⁉」
メリーさん太「え、あたし? あたしがこの作品が元から『多元的』であることと、どう関係しているって言うんだよ?」
ちょい悪令嬢「そもそもあなたの初登場エピソードって、どのような
メリーさん太「それはもちろん、『ハロウィンに浮かれている渋谷の街』で……って、ああっ! そうか、そう言うことか⁉」
ちょい悪令嬢「そうなのです、実は本作は最初から、ファンタジー異世界と現代日本との、多重的世界観を『ウリ』にしていたのですよ!」
メリーさん太「……あー、そういやそんな『設定』も有ったっけ。すっかり忘れていたよ」
ちょい悪令嬢「忘れていたって、そんなことじゃ困りますよ! この設定、まだ生きているんですから!」
メリーさん太「え、そうなの⁉」
ちょい悪令嬢「と言うか、実は『オチ』に直結していると言う、致命的な『ネタバレ』発言だったりしてw」
メリーさん太「──うおいっ⁉」
ちょい悪令嬢「まあ、本作の作者自身も半分忘れかけていたくらいですからね、今更『ネタバレ』も何も無かったりしてwww」
メリーさん太「……思い出した。確か最初の方針では、『小説になろう』様では【異世界編】であるこの『わたくし、悪役令嬢ですの!』を、『カクヨム』様においては【現代日本編】である『夢見る蝶は目覚めない』(仮題)を、同時に連載していく予定だったんだよな」
ちょい悪令嬢「とはいえ、そのようなトリッキーな同時連載を行うと、単純に労力が二倍かかるだけでは無く、お互いのストリーラインを常にシンクロさせなければならないので、とても現実的とは言えず、現在のように【異世界編】をメインとして、たまに【現代日本編】をいかにも意味ありげに本作の中にインサートすると言った、路線変更をした次第であります」
メリーさん太「二つの世界の関係も、単なる異世界とか
ちょい悪令嬢「そうです、【現代日本サイド】が
メリーさん太「……何つう、カオスなメタ設定なんだ。これってちゃんと収拾がつくんだろうな?」
ちょい悪令嬢「まあ、それは最終回までのお楽しみと言うことで」
メリーさん太「それはともかくとして、確かに本作が一見単独のWeb小説のようでいて、ちゃんと『多元的世界観』に基づいていることについては、納得せざるを得ないよな」
ちょい悪令嬢「これによってこそ、前回まで詳しく考証してきたように、主人公である
メリーさん太「……う、うん、もはや現在のあんたって、『解離性同一症』でも患っているかのように、キャラクターがブレまくっているしな」
ちょい悪令嬢「言い方! ──実は本作におけるこの試みは、Web小説の可能性を問う上でも、非常に挑戦的な『実験』とも言えますので、果たしてどのような結末を迎えてどのような成果を生み出せるのか、是非とも読者の皆様ご自身の目で確かめてくださいませ♡」
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