第1110話、【Fa○e】わたくし、『さ○らルート』を徹底的に検証いたしますの♡(その4)

ちょい悪令嬢「今回は特に【Heavens Feel】の限定特装版BDならではの、超ハイレベルな画質と音質について徹底的に語り尽くそうかと思いますが、その前に『本編』の検証において、取りこぼしていたことに関して補足を行っておきましょう!」




メリーさん太「……おいおい、あれだけ語っておいて、『取りこぼし』が有っただと?」




ちょい悪令嬢「忘れてもらっては困ります、イ○ヤスフィール=フォン=アインツベルン嬢とバーサ○カーさん主従についてでございます!」




メリーさん太「──ああ、確かにそれが有ったか⁉」




ちょい悪令嬢「いやあ、不覚でした。本来うちの作者にとっては、メインヒロインの間桐サ○ラ嬢に勝るとも劣らない『推しキャラ』だと言うのに、他に語ることが多過ぎるのと、そもそも『サ○ラちゃんルート』なのでどうしてもサ○ラちゃん中心に語らざるを得ないことから、イ○ヤちゃんのことをすっかりポンと忘れておりました」




メリーさん太「そういや、TV版【Unlimited Blade Works】における、イ○ヤちゃんやバーサ○カーさんに対する扱いの悪さに、非常に不満に思っていて、今回の【Heavens Feel】においてリベンジされることを、大いに期待してんだよな」


ちょい悪令嬢「──それについては、大満足でございました!」


メリーさん太「おお、そうか、具体的には、どの辺が?」




ちょい悪令嬢「TV版【Unlimited Blade Works】においては、とにかく二人の出番が少なくて、メインヒロインの一人であるはずのイ○ヤちゃんは士○君との絡みがほとんど無く、不死身ゆえに事実上全サーヴ○ントにおいて『最強』であったはずのバーサ○カーさんも、『第五次聖○戦争』における『イレギュラー』そのものの存在であるギルガメ○シュさんの暴挙のために、本領を発揮する前に消○させられて、イ○ヤちゃんに至っては生きたまま○○を抜き取られて絶○するという、惨憺たる有り様。──しかあし! 今回の劇場版【Heavens Feel】においては、ギルガメ○シュさんすらも遙かに凌駕する特大の『イレギュラー』が登場して、何と序盤早々にあっけなく退場させられてしまい、お陰でイ○ヤちゃんとバーサ○カーさんの出番も格段に増加して、バーサ○カーさんは並み居る強者つわものばかりのサーヴ○ントたちと激闘を繰り広げて、その実力のほどを嫌というほど見せつけてくれたし、イ○ヤちゃんに至っては『お兄ちゃん』である士○君と思う存分絡み倒して、挙げ句の果てにはちゃっかりと衛宮さんちに住みついて『レギュラーキャラ』の地位を獲得して、士○君の『妹』ライフを満喫し尽くすし──といった有り様なのでした♡」




メリーさん太「そうなの? それじゃうちの作者、大喜びじゃん!」


ちょい悪令嬢「ええ、現在まさしく狂喜乱舞そのものの状況ですわ。──しかも、この主従コンビは、最終第三章でも重要な役所を演じるそうなのです」


メリーさん太「……すげえ、いくら原作がゲームとはいえ、『シナリオルート』が異なるだけで、メインヒロイン以外のキャラの運命も、こんなにも違ってくるものなのか?」


ちょい悪令嬢「──実は、それだけでは無いのです!」


メリーさん太「え、まだ他に何か有るのか?」


ちょい悪令嬢「何とイ○ヤちゃんの、長年のわだかまり──すなわち、実の父親である衛宮切○さんに対する、『誤解』が解消されたのですよ!」


メリーさん太「──なっ⁉」




ちょい悪令嬢「ある日衛宮邸に、長らく留守をしていた藤○大河先生が久方振りに顔を見せに来るんですけど、面識の無いイ○ヤちゃんが物陰に隠れて他の住人との会話を聞いていたところ、生前の切○さんがどうやらどうにかして『異界』に隔離されている『アインツベルン家』にたどり着こうと、何度も海外旅行して、イ○ヤちゃんの許しを得ようとしていたことを知って、彼女の心の中で澱み続けていた、『父親への憎悪と思慕』に一応の決着をつけることができたのです!」




メリーさん太「──ホントかよ⁉ 何かにつけ人間関係が、痴情のもつれとか誤解とかで錯綜ギスギスしがちな、『Fa○e』にしては珍しくもまともな、『感動路線』だな⁉」


ちょい悪令嬢「もちろんこのことが、回り回って最終的には、思わぬ悲劇を呼ぶかも知れませんけどね☆」


メリーさん太「──やめて! 『Fa○e』だったら、十分有りそうだから!」




ちょい悪令嬢「でもこれで少なくとも、イ○ヤちゃんと士○君との間で、『肉親の情』がガッチリと固まったのは、間違いないでしょう」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「そしてまさしくこれこそが、最終章のクライマックスにおいても重大な意味合いを持ち、さぞやドラマティックな展開を見せてくれるものと思われるのです」


メリーさん太「……まあ確かに、『Fa○e』においてキャラ同士がわかり合えたとしても、最後まで平穏無事で済むわけが無いから、最終的にどうなるかに関しては、怖くもあり、興味深くもあり──ってところだよな」




ちょい悪令嬢「──とまあ、本作の作者にとっての、これまでのTV版『Fa○e stay night』の疑問点や不満点がほぼすべて解消されたことで、そろそろ今回の本題である、劇場版【Heavens Feel】限定特装版BDにおける、圧倒的にハイレベルな画質と音質について検証していくことにいたしましょう!」




メリーさん太「おお、そうだった。──でもさ、すでに限定特装版を始めとして、(DVDでは無く)BD版を購入した作品も数本にのぼっているんだから、今更取り立てて騒ぐ必要も無いのでは?」


ちょい悪令嬢「──ところがどっこい、むしろ今回の【Heavens Feel】の限定特装版BDを手に入れることによって、初めてBDならではのハイレベルな画質と音質を実感することができたのです!」


メリーさん太「ええっ、何で⁉ だったらやはり限定特装版BDを購入した、『劇場版魔法少女ま○か☆マギカ【新編】叛○の物語』なんかは、どうだったんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「……わたくしも不思議に思っていたんですよ、いくら内容がまったく同じとはいえ、BDとDVDとでは少なくとも『画質』の面で、明確な差が確認できないとおかしいと。それがまったく感じられないので、元々DVDの画質自体が一定レベル以上の実力を誇っているので、BDとはそれ程の差は生じないのかなと思ったのですけど、ついにその謎が解明されたのです!」


メリーさん太「解明されたって、一体何が原因だったんだよ?」




ちょい悪令嬢「──ズバリ、『配信』ですよ!」




メリーさん太「……はい、しん?」


ちょい悪令嬢「ほら、先日もつい(円盤をわざわざ引っ張り出すよりもお手軽というズボラ極まる理由で)、動画サイト様の無料配信にて、すでにBDを所有している『叛○の物語』を見てしまったと申したではございませんか?」


メリーさん太「ああ、うん」


ちょい悪令嬢「実は各動画サイト様におけるアニメ作品の配信時の基本フォーマットって、DVDどころか、BDと同レベルかそれ以上だったのです!」


メリーさん太「へ?」




ちょい悪令嬢「よって、ここ数年もの間、作画にアホみたいに金と労力がつぎ込まれている超人気作品の劇場版も含めて、数々の超高作画アニメ作品を見てきた身としては、今更BDの最高画質を見てもそれ程驚きはしないのですよ」




メリーさん太「ええっ、動画サイト様のアニメ配信て、それ程高画質で行われていたの⁉」




ちょい悪令嬢「ほとんどのサイト様では、明確に公表なされておりませんが、おそらくは、『ア○マTV』様では『フルHD』レベルで、『GYA○!』様でも同等レベルで行われているものと思われます」




メリーさん太「無料の動画配信なのに、そんなに画質がいいの?」


ちょい悪令嬢「無料だからこそ見栄えを良くしなければ、新規のお客様をGETできないではございませんか?」


メリーさん太「な、なるほど………………………いや、だったらどうして、【Heavens Feel】においては、BDならではの高画質を実感することができたんだ?」


ちょい悪令嬢「それは何と言っても(『叛○の物語』とは違って)、BDやDVD等の円盤ソフトはもちろん動画サイト様での配信においても、これまで【Heavens Feel】をまったく見たことが無かったところに、『Fa○e』アニメ版制作スタッフが全力を尽くした(文字通りスペシャルヴァージョンである)劇場版を、目の当たりにしてしまったからですよ」


メリーさん太「あ、そうか、【Heavens Feel】の制作会社って、あの──」




ちょい悪令嬢「そうです! 現在の日本のアニメ界において──すなわち、全世界のアニメ界において、自他共に認める『最高レベルの作画』を誇る、かの『鬼○の刃』の制作会社であられる、『ユーフ○ーテーブル』様でございます!」




メリーさん太「──そりゃあもう、超高画質で当然だよな⁉」




ちょい悪令嬢「しかも前回申しましたように、監督の須○友徳氏が『作画マン』上がりで、今回も総作画監督を兼任しており、当然作画面に力が入っているのは事前から予想済みで、実際にBDを見たところでは、サーヴ○ント同士の異能バトルシーンのド派手なアクションは言うまでも無く、雪景色や夜景を描いた冬○市の画面いっぱいの一枚画シーンの、精緻にして美麗なことよ! もはや現実リアルを超えたリアルさで、BDならではの高画質をまざまざと実感できましたわ♫」




メリーさん太「──そんなにかよ⁉」




ちょい悪令嬢「更には以前この【座談会】でも予測していたように、『音質』のほうもまさしく、『リアル』PCMを超えるシステムが導入されております」


メリーさん太「……何だよ、リアルを超えるシステムって?」


ちょい悪令嬢「『D○SーHDマスターオーディオ』システム、でございます」


メリーさん太「『D○S』って、いわゆる『ド○ビー』みたいなやつのことか?」


ちょい悪令嬢「まあ、そんな感じです」


メリーさん太「それってつまりは、主に映画作品に使われている『立体音響システム』のことで、こう言ったのはリアルの音源にいろいろと手を加えているから、どうしてもリアルの音をそのまま録音かつ再生する、PCMには劣ってしまうんじゃ無いのか?」


ちょい悪令嬢「──さて、ここで質問です、『劇場版』の『劇場』とは、一体何のことでしょうか?」


メリーさん太「人を馬鹿にしているのか? 劇場と言えば普通『映画館』のことを…………あ」




ちょい悪令嬢「そうです、元々映画用につくられた【Heavens Feel】は、『D○S』や『ド○ビー』のような劇場用立体音響こそが、『素の音源』なのであって、まさにその立体音響を完璧に記録して完璧に再生できる『D○SーHDマスターオーディオ』システムこそは、当然のごとくリアルPCMよりも忠実に、『オリジナルの音源』を再現していることになるのです!」




メリーさん太「な、なるほど、単なる『生の音』をそのまま録音&再生するなら、『リアルPCM』のほうが優れているだろうけど、音声なら、その加工システムに則った音声再生システムのほうが、よりオリジナルに忠実ってことになるわけか⁉」




ちょい悪令嬢「『加工されている』と申しても、『D○SーHDマスターオーディオ』システムは特殊な圧縮技術が使われているから、事実上『ロスレス』──つまり、原音とまったく同じ音質で再生可能な録音技術ですので、その点でも『リアルPCM』とは勝るとも劣らないのです」




メリーさん太「……さすがはBD、何と言ってもDVDよりも大幅に容量に余裕が有るから、そのような最新の音声システムを導入できるってことか」


ちょい悪令嬢「一応DVDにおいても、大容量化を図った『HDーDVD』という規格では搭載可能だったのですが、結局BDとの規格争いに敗れて、すでに撤退済みでございます」




メリーさん太「まあ何にせよ、内容も大満足な上で、画質や音質もこれまで体験したことの無いほどハイレベルだったんなら、もはや文句無しじゃないか?」




ちょい悪令嬢「──そう言うわけですので、【Heavens Feel】についての具体的内容に対する評価に関しては今回までとして、次回からはいよいよこの作品に触れることによって得ることができた、『新作づくりのためのアイディア』について述べたいと思います♡」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る