第1098話、わたくし、まずどの作品を見るかで、『アニメ人生』が決定すると思いますの⁉(その6)

ちょい悪令嬢「……ええと、『Fa○e stay night』どころか『Fa○e』シリーズそのものを未体験の方には、我々が何を言っているのかわからないかと存じますが、ここで言う『ラ○ダー』とはもちろん、『Fa○e stay night』の舞台である『第五次聖○戦争』において召喚された、『ラ○ダー』さんのことなのですけど、とにかく『彼女』は存在感が『薄い』どころか、『まったく無かった』のですよ」




メリーさん太「……うん、『そんなのいたっけ?』ってレベルだよな?」


ちょい悪令嬢「ほとんどの人たちは、『もしかして「Fa○e stay night」では、「ラ○ダー」と「アサ○ン」は欠番なのか?』と思い込んでいたのでは無いでしょうか?」


メリーさん太「──いや、アサ○ンさんのほうは、むしろぐいぐい自己主張していたじゃんか⁉」




ちょい悪令嬢「でも彼ってば自ら、『佐々木小次郎などといった剣豪は、実は歴史上存在していなかった』とか、『自分はサーヴァントしてはイレギュラーな存在なのだ』とか、何かとあやふやで思わせぶりなことばかりおっしゃっていたではありませんか? そのためうちの作者ったら、『こいつは「サーヴァント兼マスター」であるキ○スターが生み出した「偽のアサ○ン」なのでは?』などと思い込んでいたそうです」




メリーさん太「……確かに、何かにつけてわかりにくいやつだったことは、確かだよな」


ちょい悪令嬢「このままアサ○ンさんについても深く追求したいところですが、ここでまず語るべきなのは、ラ○ダーさんのほうなのでございます」


メリーさん太「……どうして『Fa○e stay night』TVアニメ版においては、アサ○ンさんよりも影の薄かったラ○ダーさんを、そんなに激オシするんだよ?」




ちょい悪令嬢「実は彼女って、サーヴァントとしてどころか、全ヒロインの中にあっても、五本の指に入るほどの大人気キャラだったりするのですよ☆」




メリーさん太「──はあああああああああああ⁉ 何でだよ!」




ちょい悪令嬢「ねえ、現在全話順次無料配信中の『Fa○e stay night【Unlimited Blade Works】』においては、初登場即死亡てな感じで、ほとんど出番が無かったと言うのに」


メリーさん太「……つまり、前回言っていたように、アニメ以外の原作ゲーム版とかで、彼女のヒロインルートが有って、それがむちゃくちゃ出来が良くて、人気キャラになったとか?」


ちょい悪令嬢「彼女自身のルートと言うよりは、『サ○ラちゃんルート』において、大活躍なされているようですね」


メリーさん太「サ○ラちゃんだと? 彼女って『第五次聖○戦争』に関わっていたっけ?」




ちょい悪令嬢「実は彼女はラ○ダーさんの召喚に複雑に絡んでいて、ある意味彼女こそが『真のマスター』と言っても過言では無いのですが、他のヒロインルートではそこには言及されることは無く、単純に慎○君がマスターであるかのように描写されているのです」




メリーさん太「つまり、『サ○ラちゃんルート』によってこそ、ラ○ダーさんの人気が決定づけられたってわけか?」




ちょい悪令嬢「ええ、劇場版の『Fa○e stay night【Heavens Feel】』においては、先ほどご紹介した、かのギルガメ○シュさんをも圧倒した『黒セ○バー』こと『セ○バーオルタ』さんとも、互角の激闘を繰り広げたのとのことです!」




メリーさん太「──ええっ、そんな実力者だったの⁉ TV版では『スペラ○カー』並みの生命力だったのに!」


ちょい悪令嬢「死ぬ順番に後先が有るだけで、『聖○戦争』においては『サーヴァント全滅エンド』も珍しくは無く、『生存エンド』が有るのは『公式本命メインヒロイン』のセ○バーさんを除けば、ラ○ダーさんのみだったりするのですよ」


メリーさん太「……何と、そりゃあサーヴァントとして、人気が出るはずだ」




ちょい悪令嬢「サーヴァントとしてだけでは無く、純粋に『ヒロイン』としても、美人でスタイルが良く、結構思いやりが有り面倒見が良いことこそが、絶大な支持を集めているようです」




メリーさん太「うん、俄然ラ○ダーさんに興味を覚えるようになったよ、こりゃあ劇場版の【Heavens Feel】を是非見てみないとな!」


ちょい悪令嬢「──実はそれこそが、『番外編スピンアウト』の最大の存在意義なのですよ!」


メリーさん太「……番外編スピンアウトの存在意義、だと?」




ちょい悪令嬢「この『カーニバル・フ○ンタズム』のように、一見『お遊び企画』そのままに、初心者でも気楽に楽しめるようにしておいて、シリーズそのものに興味を覚えさせて、他のシリーズ作品へと誘導していって、愛好家ファンを増やしていくって寸法なのですよ!」




メリーさん太「な、なるほど、これまでの『キ○スター』さんや『ラ○ダー』さんの話を聞くだけでも、【Heavens Feel】のような新たなる作品の視聴はもちろん、もう一度TV版の【Unlimited Blade Works】を見返して、該当箇所を再確認したくなったからな!」




ちょい悪令嬢「──ただし、それには『適切なる順番』と言うものがございまして、これに『失敗』するとすべてが台無しになりかねませんので、今回の【座談会】においては、それをテーマに語らせていただいた次第であります」




メリーさん太「……確かに、『Fa○e』シリーズや『ま○か☆マギカ』シリーズについては、多少は参考になったかもな」


ちょい悪令嬢「他に最近無料配信された中では、『ひぐ○しのなく頃に』シリーズが要注意です! 本来なら『旧作』と呼ばれている『無印』と『解』を先にご覧になるべきですが、生憎今回は『新作』である『業』と『卒』しか無料公開されて無く、初心者の方におかれましては、一応『業』を楽しまれるのは『セーフ』なのですが、『卒』のほうは即『スリーアウト』でございますよ!」


メリーさん太「……うん、『旧作』を見ずに『卒』を見たりしたら、『ひぐ○し』と言うものを完全に誤解しかねないからな」


ちょい悪令嬢「あと『プリンセス○ネクト!』シリーズも、一期と二期の両方共が無料公開されておりましたが、こちらは以前ご紹介した『まちカ○まぞく』同様に、いっそのこと二期からチャレンジしてもよろしいかと思います」


メリーさん太「なぜだよ、せっかく一期から公開されているのなら、順番通りに見ればいいじゃん?」




ちょい悪令嬢「あんな『甘々なソシャゲアニメ』を、全十時間以上もちんたらと見れるかってえの! 何なら二期終盤の三話だけで十分でしょ☆」




メリーさん太「なにあんた、実はアンチなの⁉ そういやこれまで『プリ○ネ』に関しては、ほとんど語ったことが無かったよな⁉」




ちょい悪令嬢「そんなことありませんよ、実は『プリ○ネ』こそは、本作の作者大好物の、『世界観どんでん返し』作品ですから♫」




メリーさん太「え、『プリ○ネ』が、『世界観どんでん返し』だって?」


ちょい悪令嬢「それこそ二期のクライマックスにおいて、主人公のユ○キ君をずっと見守ってきた『GMゲーマス』みたいなキャラたちが、『アバター』とか『繰り返す世界』とか、それっぽいことをほのめかしていましたしね」


メリーさん太「そ、それって──」




ちょい悪令嬢「ただし残念ながら、これまでのアニメ版においては、うちの作者激オシの『棗こ○ろ』ちゃんを始めとする、『夢の世界=現代日本』に関する言及はほとんど無かったのは残念の極みであり、もし有るとしたら三期以降に期待したいかと思います」




メリーさん太「……ああ、『棗こ○ろ』ちゃんか。確かに以前も、そういったことを言っていたっけ」




ちょい悪令嬢「──と言ったわけで、意外な作品が意外に深い世界観を秘めていたりしますので、読者の皆様におかれましても、今回のように各動画サイト様において『無料配信祭り』が開催された際には、一本でも多く新たなる『お気に入り』を見つけられますように、心からお祈りいたしております♡」

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