第1072話、わたくし、『御都合主義』になるくらいなら『バッドエンド』を受け容れますの♡

ちょい悪令嬢「──さて、今回は前回の『叛○の物語』限定特装版BD購入の話題に引き続いて、同じく『ま○か☆マギカ』シリーズの外伝である、『マギア○コード』のアニメ版について語りたいかと思います!」




メリーさん太「はあ? あれだけ【FinalSEASON】終了とともに語り尽くしておいて、まだ何か言い残したことでも有ると言うのか⁉」




ちょい悪令嬢「実は、確定的な『新事実』が、判明したのですよ」


メリーさん太「新事実? それに、確定的って……」


ちょい悪令嬢「ほら、以前お伝えしていたではありませんか、今月号の『メ○ミマガジン』において、アニメ版の宮○幸裕監督と松○裕也プロデューサーの対談が掲載されていると」


メリーさん太「おおっ、宮○監督と言うと、総監督の『劇団イ○カレー』泥○氏に次ぐ、現場の責任者じゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「よってこれこそが公式様による、『最終的見解』とも言えるのですよ」


メリーさん太「……つまり今回は、これまでこの座談会で行ってきた『考察』に対する、『答え合わせ』をするわけなんだな?」


ちょい悪令嬢「──うっ、『答え合わせ』とか言われると、何だか緊張しますが、まあ大体そんな感じで進めようかと思っております」


メリーさん太「それで、『新事実』にして『最終的見解』として、どんなことが判明したわけなんだ?」


ちょい悪令嬢「順を追ってご紹介いたしますと、まず何と言っても大注目なのは、あのような『何かと物議を醸す結末となったのは、何よりもゲーム版との差別化を図るため』であったそうです」


メリーさん太「ほう、確かにそれは、公式による『最終的見解』以外でも何物でも無いな!」




ちょい悪令嬢「具体的に申しますと、ゲーム版──特にソシャゲにおいては、無数に登場するキャラたちの掘り下げが必要になりますが、それではストーリーがとっ散らかるし、何よりも『尺』がまったく足りなくなるしで、アニメ版においては主人公である環い○はちゃんに焦点を合わせて、ストーリー全体のスリム化を図ったとのことです」




メリーさん太「そりゃそうだろうな、そのことに関しては大方の視聴者も納得していただろうし…………でも、それがどうして、あんな結末になったんだ?」


ちょい悪令嬢「その理由に関しては、大きく二つございます。まず一つ目としては、それこそまさしく、『い○はちゃん中心の物語』にしたからと申せましょう」


メリーさん太「……どういう意味だよ?」




ちょい悪令嬢「元々これはスーパーバイザーである新○昭之氏の指示だったそうですが、それと同時に『ワルプルギスの夜』に関しても、『安易に退治したりしないように』とのお達しが有ったそうです。元祖『ま○マギ』TV版のラスボスであり、きたる新劇場版『ワルプルギス○廻天』のタイトルにもなっているので、至極当然の仕儀でありますが、そうなるとこの時点ですでに、ほ○らちゃんたち『見○原勢』の『負け』が確定してしまうし、『ワルプルギスの夜』を退治した後において『エンブ○オ・イブ』攻略に助勢を期待できず、『神○勢』の勝率も極端に落ちて、こちらもまた『バッドエンド』の確率が跳ね上がってしまうことになるのです」




メリーさん太「なるほど、原作ゲーム版ではこの『二大ラスボス』に対しては、基本的に『各縄張り』に囚われずに、魔法少女全員での総掛かりによって、どうにか倒すことができたんだからな。アニメ版みたいに『各個撃破』していたんじゃ、まず『ワルプルギスの夜』の討伐は絶望的だし、『エンブ○オ・イブ』に関しても、『病院組』の犠牲無しの退治なんて不可能だよな」




ちょい悪令嬢「そうなんですよ、まさにその『病院組の行く末』こそが、もう一つの理由なんです」


メリーさん太「……病院組の行く末、って?」




ちょい悪令嬢「何よりも『い○はちゃんに焦点を当てた物語』ということになれば、彼女の『妹捜し』を常に作品最大のテーマとして掲げ続けなければならなくなりますが、そうすると原作ゲーム版においては『力業』で押し切った結末通りにすることが、どうしても不可能になってくるのですよ」




メリーさん太「力押しの結末だと?」


ちょい悪令嬢「一言でいうと、『病院組』の三人が生き残っていること自体が、おかしくなるのです」


メリーさん太「──なっ⁉」




ちょい悪令嬢「そもそもこの三人は余命いくばくもない難病持ちだったところ、い○はちゃんの『魔法少女契約』のお陰で生き長らえたようなものですが、同じく魔法少女となった里見灯○ちゃんと柊ね○ちゃんは、最終的にはい○はちゃんを含む魔法少女たちを救うためとはいえ、仲間の魔法少女どころか一般人まで大勢犠牲にして、最終的には自分自身の命をも捧げようとしていたのであって、たとえその企みがい○はちゃんたちの活躍によって妨げられて被害も最小限に食い止められたとはいえ、他の魔法少女たちから極刑さえも含む重い罰を下されてもおかしくは無かったところ、主にい○はちゃんの主張に基づいた『温情』によって、事実上『無罪放免』されたのは、信じられないほどの『甘い処置』と言わざるを得ず、更にはい○はちゃんの妹の環う○ちゃんに至っては、魔法少女になった途端固有魔法が暴走して魔女になってしまい、もはやそのまま人類の敵の怪物であり続けるか、自分と同じ魔法少女たちから退治されるしか無いはずなのに、魔女の肉体の一部である(ソウルジ○ムが変形した?)宝石のようなものの中に(魂だけとなって?)存在し続けており、最終的には魔女エンブ○オ・イブが倒されるとともにその宝石の中から元の姿のままで取り出されるという、『いくら何でもそれは無いだろ⁉』と叫びたくなるような『御都合主義』の極地でございました!」




メリーさん太「……あー、確かにゲーム版の第1部のラストに関しては、むしろ好意的なファンの皆様においても、そのような『批判の声』も少なくは無かったよな」


ちょい悪令嬢「それで、今回の全25話のアニメ版の制作に当たって、ストーリーを『い○はちゃんの物語』に絞ることによって、最も関係の深い『病院組』の三人の行く末としては、どうしてもゲーム版のような『御都合主義』で終わらせることができず、たとえ『バッドエンド』と捉えられることになろうとも、あのような結末にならざるを得なかったのですよ」




メリーさん太「なるほど、さすが現場の責任者による公式見解、納得しきりだな」




ちょい悪令嬢「そして『バッドエンド』と言えば、忘れられないのが『み○ゆさんとも○こちゃん』でございます!」


メリーさん太「うん、それについても、特に当のお二方の熱狂的ファンの皆様からは、いまだに非難囂々だよな」


ちょい悪令嬢「これに関しては、本作でも以前触れていたように、むしろ彼女たち二人にとっての最大の『見せ場』とも言えて、中でもアニメ版限定ファンの皆様にとっては、非常に印象に残ることになったでしょうし、同時に製作陣の皆様としても、『あえてキャラを殺すことで、物語としてより活かす』という手法をとられたとも申せましょう」


メリーさん太「印象に残ると言えば、メインキャラの一人であるや○よさんにとっても同様だよな」


ちょい悪令嬢「特にみ○ゆさんなんかは、あのまま『チームみか○き荘』に復帰するといった、これまたいかにも御都合主義的な『犯した罪のなし崩し的な帳消し』よりも、より一層や○よさんの心の中を占め続けることとなるでしょう」


メリーさん太「──お、おい、それって⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、あの二人の最期は、や○よさんに自分の固有魔法が実は、『仲間を犠牲にして自分だけ生き残る力』なんかでは無く、『仲間の希望を受け継ぐ力』であることを、気づかせるためでもあったのでございます!」




メリーさん太「おお、あの二人の結末には、そんな重大な意義があったのか⁉」




ちょい悪令嬢「こうなると、エピローグでや○よさんが髪を切ったのも、これまでのわだかまりと決別して、『初期のみか○き荘時代』の自分への回帰を現していると言うのが、正解なのではないでしょうか?」


メリーさん太「つまり具体的に言えば、『み○ゆさんを偲んで』ってこと? い○はちゃんでは無く?」




ちょい悪令嬢「そうそう、肝心なことをお伝えするのを忘れていました。宮○監督たちのコメントを総合すると、どうやらい○はちゃんはご存命のようですの」




メリーさん太「──それを早く言えよ⁉ それこそが【FinalSEASON】に対する考察における、最大の争点だろうが⁉」




ちょい悪令嬢「先ほどの『病院組』にしろ、アニメオリキャラにしてい○はちゃんの以前からのお仲間であった黒○さんにしろ、非常に残念な結果となりましたが、最終的にい○はちゃんにとっては希望のある結末となったと言うのが、宮○さんや松○さんの弁であり、どうやらや○よさん同様に、『病院組』や黒○さんの希望や意志を引き継いで、魔法少女として『生き続ける』ことを決意なされたようなのですよ」




メリーさん太「……だったら、最後の最後のシーンで、アルティメットま○かちゃんと同じ場所にいて、いかにも『円環○理』に導かれたような描写は何だったんだよ?」




ちょい悪令嬢「あれはあくまでも『イメージ』のようなもので、むしろアルティメットま○かちゃんの司る『円環○理』にとって、今回のアニメ版『マギ○コ』の世界がどのような位置づけにあるのかを、暗に示唆しているとのことでした」


メリーさん太「──これまた、【FinalSEASON】考察における、最大の争点の一つじゃないか⁉」




ちょい悪令嬢「そもそもアルティメットま○かちゃんさえ『介入』すれば、世界そのものから魔女の存在自体が完全に喪失してしまうのだから、『病院組』があんな悲惨な状況にならずに済んで、い○はちゃんを助けるために魔法少女になろうとも、仲良く協力し合って『素敵な魔法少女ライフ』を謳歌できたかも知れませんが、アルま○ちゃんとしては、あのアニメ版におけるい○はちゃんたちの『どうにか運命に打ち勝とうとする壮絶なる戦い』こそが、『尊い』ものだと思えて、『円環○理』における唯一の例外として、その『記録レコード』を永遠に残すことにしたと言うのが、あの最後の『マギア○コードの手渡しシーン』だと言うことです」




メリーさん太「おおっ、これまた納得のいく、『最終的見解』だな⁉」


ちょい悪令嬢「総監督の『劇団イ○カレー』泥○氏によるご説明は、少々わかりにくかったしねw」


メリーさん太「──それは言ってやるなよ⁉」




ちょい悪令嬢「そして泥○氏と言えば、もちろん『全人類魔法少女計画』でございます!」




メリーさん太「──おっ、これについても、公式による『最終的見解』が出たのか⁉」




ちょい悪令嬢「残念ながら、どうやら字数も尽きたようですし、これと最重要アニオリキャラの黒○さんに対しての、詳細なる検証については、次回以降に改めて行いたいかと思います☆」




メリーさん太「──いかにもいいところで、引っ張るよな⁉」




ちょい悪令嬢「実はこれって、ある意味『現在の行き過ぎたフェミニズム』に対する、カウンターパンチ的な『解答』になっていたりするので、独立して徹底的にご説明したいのですよ♡」










メリーさん太「……『フェミに対するカウンターパンチ』って、もはや悪い予感しかしねえ」

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