第1071話、わたくし、『叛○の物語』未公開版こそ、究極の『ヤンデレ百合』だと思いますの♡

ちょい悪令嬢「──と言うわけで、本作の作者の『初購入BD』は、『劇場版魔法少女ま○か☆マギカ【新編】叛○の物語』となりました!」




メリーさん太「へ?……………………………………って、はあああああああ⁉」




ちょい悪令嬢「あら、メリーさんてば、今回は久方振りに開幕早々から、奇声を上げられたりしてw」


メリーさん太「──奇声も上げるわ! 一体どういうことなんだ、それは⁉」


ちょい悪令嬢「はて、どういうこととは?」


メリーさん太「しらばっくれるんじゃ無いよ⁉ 確か本作の作者の初購入のBDは、この6月に発売予定の矢○永吉さんの初ベストライブ盤の、『A○L TIME BEST LIVE』の予定だったろうが⁉」




ちょい悪令嬢「確かにその予定でした、けど……」


メリーさん太「けど?」




ちょい悪令嬢「別の買い物のついでにたまたま立ち寄ったお店で、BD版の『叛○の物語』を見つけた途端、つい手に取ってしまったのですよ!」




メリーさん太「何でだよ! そもそも『叛○の物語』と言えば、まさしく本作の作者の『ファーストま○マギ作品』であって、すでにDVD版を持っているじゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「だ、だって、せっかくBDプレイヤーを買ったのに、BDソフトを一枚も持ってないなんて、いい加減耐え切れなかったのですもの!」


メリーさん太「──こらえ性の無い子供かよ⁉ それにしたって、よりによって同じ作品を買うかあ⁉」


ちょい悪令嬢「でもですねえ、『同じ作品』だからこそ、意味が有ったりするんですよ?」


メリーさん太「……何だと?」




ちょい悪令嬢「BDの最大の長所は、DVDよりも勝る画質と音質なのだから、それを確認するためには、同じ作品のBDとDVDを並べて見るのが、最も望ましいのでは?」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「ふっふっふ、いかにも『衝動買い』のようでありながら、我知らずに『本質』を突いた行動だったなんて、いかにもうちの作者らしいですよね☆」


メリーさん太「──毎度お馴染みの、『自画自賛』はヤメロ!」


ちょい悪令嬢「いえいえ、これが『大英断』であったことは、すでに如実に証明されているのですよ?」


メリーさん太「は? 同じ内容の円盤を買うことが、『大英断』だって?」




ちょい悪令嬢「何と、実際に中身を見て『狂喜乱舞』したのですが、今回購入したBDって、DVD版と同一内容どころか、以前からどうしても手に入れたくてやまなかった『別ヴァージョン』──すなわち、『ほ○らちゃん☆究極アルティメットヤンデレヴァージョン』だったのです!」




メリーさん太「──えええええええっ⁉ 何だよ、それって!」




ちょい悪令嬢「おお、早くも本日二度目の奇声ですか、その気持ちよくわかります!」


メリーさん太「いや、BD版がDVD版と、まったく内容が違うなんて有り得るのか? そりゃあ、劇場公開から円盤化に至るまでに、数々の修正が加えられているのは知っているけど、『内容がまったく違う』とまでは行かないだろう? それにその、『究極アルティメットヤンデレヴァージョン』って、一体……」


ちょい悪令嬢「基本的に映像に関しては、劇場公開版にある一定の修正が加えられた程度で、DVD版とは『BDならではの高画質』という点以外は、それ程の違いはありません。──決定的に違っていたのは、『音声』のほうなのです」


メリーさん太「……BDのほうが、画質だけでは無く『音質』も良くなるのは、当然なのでは?」


ちょい悪令嬢「いえいえ、『音質』では無く、『音声』です」


メリーさん太「それって、どう違うんだよ?」




ちょい悪令嬢「実は今回購入したのは、たまたま店頭に在庫が残っていた『初回限定特装版』だったのですけど、DVDよりも画質と音質が向上した本編が収められたメインディスク以外に、いわゆる『特典ディスク』が付属していたのですが、そちらにも本編が丸ごと収録されていたのでございます」




メリーさん太「同じ内容の円盤が、二枚入っていたってことか? 何て無駄な特典なんだ!」


ちょい悪令嬢「同じではありません、『音声』が違うのです」


メリーさん太「……だから何だよ、その『音声違い』ってのは? いくつか台詞が違っていて、画面はすべて同じでありながら、重大なる『解釈違い』が生じたりしているとか?」


ちょい悪令嬢「いえ、台詞にも特に違いはありません」


メリーさん太「──だったら、どこが違うんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「実は特典ディスクのほうが、音声──ぶっちゃっけ『暁美ほ○らの台詞』限定の『ファーストテイク』版でして、結局それが没となり、『り直されたテイク』のほうが、正式な劇場版として公開されたのです」




メリーさん太「り直されたって、声優さんが何かミスをしたとか? それとも別段ミスは見られなかったけど、監督さん等の制作陣が満足できなかったりとか言った、特別の理由が有ったのか?」


ちょい悪令嬢「いいえ、むしろ『ファーストテイク』のほうが完璧なほどで、制作スタッフの皆様も大満足だったそうです」


メリーさん太「──だったら、どうして⁉」




ちょい悪令嬢「つまり、『完璧過ぎた』のですよ、それこそ制作スタッフが目標としていたものよりも、遙かにハイレベルにね。──まさしく担当声優の斎○千和氏は、誰もが想像もできなかった『本物』の、『ヤンデレ悪魔のほ○らちゃん』を顕現してしまったのです!」




メリーさん太「──なっ⁉」




ちょい悪令嬢「さすがは、当時でも人気声優が目白押しだった『ま○マギチーム』においても、超技巧派で鳴らしていた斎○千和先生でございますわ。本当に『悪魔そのままなクレイジーサイコレズ』以外の何者でも無い、『究極のほ○らちゃん』を実演してしまったものだから、制作スタッフの皆様としても、とてもそのまま世間に出すわけにはいかなくなったのですよ」


メリーさん太「……どうしてだよ? 完璧な演技なら、むしろ問題無いのでは?」




ちょい悪令嬢「あはは、完璧は完璧でも『完璧な悪魔』なんですよ? もはや誰も太刀打ちできなくなって、話が完全に終わってしまうじゃないですか?」




メリーさん太「──ああ、そうか、そう言うことか⁉ 何だかんだ言ったところで、制作スタッフとしても、あわよくば続編作成の可能性を残したいのだから、『叛○の物語』の時点で、完全に物語に決着をつけてはまずいんだ!」




ちょい悪令嬢「決着をつけると言うよりは、『これ以上もはや勝負にはならない』と言ったほうが、正しいかも知れませんね」


メリーさん太「……なるほど、『暁美ほ○ら』という、十年に一人出るか出ないかの、超理想的アニメキャラと、超絶技巧を誇る希代の声優であられる斎○千和氏との、文字通りの『悪魔合体』によって、もはや制作スタッフの思惑すら超越した『怪物モンスター』が生み出されてしまったわけか」


ちょい悪令嬢「そういう意味では、制作スタッフさんたちの『手柄』でもあるんですけどね」


メリーさん太「それで、本来『お蔵入り』となったはずの『ファーストテイク版』が、BDの初回限定特装版の特典ディスクとして日の目を見ることになったと?」


ちょい悪令嬢「実は本作の作者がこの『ファーストテイク』の存在を知ったのは、去年の『ま○か☆マギカ放映10周年』を記念しての、スタッフさんや声優さんたちによる『オーディオコメンタリー』においてであって、限定版BDの特典ディスクに収録されているとは聞いていたのですが、まさかストーリーの最初から最後まで丸ごと、(BDならではの高画質&高音質)で収められていたとは驚きでした」


メリーさん太「で、どうだった? 念願の『ファーストテイク』版を、実際に目にして──と言うか、耳にして」




ちょい悪令嬢「──もう、最高でした! 確かに『お蔵入り』も当然です、完全に『やり過ぎ』でした! もうほ○らちゃんたら、『クレイジーサイコレズ』以外の何者でもありませんでしたわ!」




メリーさん太「すげえ、喜びようだな⁉ さすがは『百合もロリもヤンデレも何でもアリ』をキャッチフレーズにしている、『悪役令嬢作品』の主人公だけあるわ」




ちょい悪令嬢「あの鬼気迫る声の演技と、まさしくそれに完全にマッチしている映像とを目の当たりにすれば、『……ああ、ま○かちゃんおしまいだわ。もうほ○らちゃんから逃げられないわ』と思わざるを得ませんでしたわ☆」




メリーさん太「うん、そうなると、物語としても文字通り『一巻の終わり』だよな。『お蔵入り』になるわけだわ」




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、本作の作者の『初BD購入』は、大成功でありました! 皆様も作品を視聴したり円盤を購入する際には、BDであるかDVDであるかとか、画質や音質がいいとか悪いとかいった、杓子定規な判断基準にこだわらず、様々な角度からご考慮なされることを、切にお勧めいたしますわ♡」

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