第1025話、わたくし、『ラーゼフ○ン』こそ『切ない時間SF』の極地だと思いますの♡

ちょい悪令嬢「〜ラ〜ラ〜♫」




メリーさん太「……は?」




ちょい悪令嬢「〜ラ〜ラ〜ラ〜ラ〜♫」




メリーさん太「お、おい?」




ちょい悪令嬢「〜ラ〜ラ〜ラ〜ラ〜、ララ♫」




メリーさん太「ど、どうしたんだよ、冒頭からいきなり⁉」




ちょい悪令嬢「おや、『どうした』とは、一体どういうことでしょうか? 『メ〜リアン』さん?」




メリーさん太「──どういうこともこういうことも、何で冒頭からいきなりわけのわからない『ハミング』をし始めたのか、聞いているんだよ⁉ それに人のことを、某アニメの『ム○リアン』みたいに言うんじゃ無い!」




ちょい悪令嬢「おっ、さすがはメリーさん、いい勘していますね♫」


メリーさん太「へ?………………って、まさか⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、本作の作者におきましては、現在動画配信サイト『GYA○!』様にて全話一挙無料配信が行われている、かの超傑作SFアニメ『ラーゼフ○ン』を、ついに初視聴したのでございます!」




メリーさん太「……ああ、やっぱり」




ちょい悪令嬢「いやはや、大変でした。第1クールと第2クールの配信開始日にズレが有ったので、第1クールは先日視聴済みだったとはいえ、第2クール開始日の3月23日には、やはり動画サイトの『ニコ○コ動画』様において夜の7時から、かの鬱系百合作品の最高傑作『ハッピーシ○ガーライフ』アニメ版の全話一挙生放送も視聴しなければならなかったから、一日中アニメ漬けでございましたわよ☆」




メリーさん太「……それってまさか、『ラーゼフ○ン』の第2クール全13話を一気見した後で、『ハッピーシ○ガーライフ』全12話もすべて見たってことか?」


ちょい悪令嬢「はい、むちゃくちゃ大変でした! お陰で次の日は一日中、寝不足で朦朧としておりました(──とか何とか言いつつ、実はまさにこのエピソードを、リアルタムで作成していたりしてw)」


メリーさん太「マジかよ…………『ラーゼフ○ン』だけでもあまりにも深すぎる内容に、脳みそが音を上げかねないと言うのに、別方向でやはり超衝撃的作品である、『ハッピーシ○ガーライフ』までほぼ同時に視聴するなんて、もはや『精神崩壊』待ったなしじゃ無いか⁉」


ちょい悪令嬢「普通ならそうでしょうが、幸か不幸かうちの作者は、『鬱系百合作品』には耐性が有りますからね」


メリーさん太「ああ、そうか! そもそもあいつ自身が、『鬱系百合Web小説家』だったっけ⁉」


ちょい悪令嬢「て言うか、本作自体が、本来『鬱展開』となる予定だったりして?」


メリーさん太「──おい、やめろ! あの作者のことだから、今からでもその可能性は捨てきれないぞ⁉」


ちょい悪令嬢「それについては、『乞うご期待』と言うことで♡」


メリーさん太「誰がそんなの、期待するか⁉」


ちょい悪令嬢「わかりませんよお? 『鬱系百合作品愛好家』って、意外と多かったりしますから」


メリーさん太「……くっ、否定できねえ⁉」


ちょい悪令嬢「それよりも驚いたのが、そもそも今回が『ラーゼフ○ン』初視聴だったことです! これほどの超有名作品を今まで一度も見たこと無かったなんて、『自称アニメ音痴』は伊達では無かったのですねw」


メリーさん太「いや、これだけ【アニメ談義】をやっておいて、それは無いだろ⁉」


ちょい悪令嬢「でも、『それ程アニメに入れ込んでいない』視点で、作品を客観的に検証するほうが、よほど有用な情報を引き出せるのではありませんの?」


メリーさん太「ぐっ、一理ある…………それで、まさにその『客観的な』視点で見た、『第一ファーストイン印象プレッション』としては、どうだったんだ?」




ちょい悪令嬢「──もちろん、最高でした! 特に作者が最も大好きな『切ない時間SF』としては、理想的とも申せましょう!」




メリーさん太「すげえ高評価だな⁉ しかも、『切ない時間SF』だと?」




ちょい悪令嬢「ええ、やはり最近視聴したばかりの、『僕だけ○いない街』や『絶園○テンペスト』が、『時間SF』としては肩すかしでしたので、ようやく『真打ち』に巡り合えたと言った感じです!」


メリーさん太「……ああ、あの二作はどちらかと言えば『ミステリィサスペンス』に重点が置かれていて、純粋な『時間SF』としては楽しめなかったからなあ」


ちょい悪令嬢「しかも『切なさ』がほとんど無いのは、一体どういうことですか⁉ 『時間SF』と言えば、『ま○か☆マギカ』にしろ『シ○タインズ・ゲート』にしろ『君○名は。』にしろ、『切なさ』こそがウリでしょうが⁉」


メリーさん太「うん、『絶園○テンペスト』なんて、『切なさ』でこそ攻めるべきなのに、肝心の『真のヒロイン』があの性格だからなあ…………やっぱ、ミステリィ作家なんかを、アニメの原案に起用しては駄目だわ」


ちょい悪令嬢「同作者の『虚○推理』も、アレだったしねw」


メリーさん太「──いや、『虚○推理』は、なかなか良かったろうが! 第一あれは、『時間SF』では無かったし!」


ちょい悪令嬢「………………『霊感商法株○会社』(ボソッ)」


メリーさん太「うぐっ⁉………………………ま、まあ、『虚○推理』の話は、この辺にしておきましょうや!(必死) そ、それよりも、『ラーゼフ○ン』のどこが切なかったのか、語っていくことにしようぜ!」


ちょい悪令嬢「いやだから、そここそが作品における『最大のポイント』なんだから、詳細に語ると『ネタバレ』になってしまうでしょうが?」


メリーさん太「あ、そうか」


ちょい悪令嬢「でも、この作品に関しては、『ネタバレ推奨』だったりしますけどねw」


メリーさん太「──どっちなんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「あえてネタバレしておいて、全編におけるメインヒロインの、主人公に対する一挙手一投足の『意味』を理解すれば、その『切ないこと』に涙せずにはおられないのですよ! もちろん予備知識無しに一度最後まで見ておいて、二周目にそういったシーンを再確認していくってのもアリでしょうが、別にそれ程新しいSF設定でも無いので、最低限のネタバレをしておいて最初から観賞するのも、十分アリかと思われるのですよ」




メリーさん太「まあ、作品のかなり初期段階ですでに、何となく『匂わせている』からな」


ちょい悪令嬢「何せ、某『超ヒットSFアニメ映画』なんて、この作品の影響を受けたんじゃ無いかと思われるほどですしね」


メリーさん太「──『その映画の名は。』⁉」


ちょい悪令嬢「これ以上続けると、本当に『ネタバレ』になってしまうので、この辺にしておきますが、この作品の魅力は、それ以外にもたくさんあるのです!」


メリーさん太「そりゃそうだろうな、ある意味『エヴ○のフォロワー作品』の代名詞とされているくらいだし」


ちょい悪令嬢「いえいえ、それは誤解と言うものですよ」


メリーさん太「へ?」




ちょい悪令嬢「これはあくまでも、ネット上の長年の『ラーゼフ○ン』のファンの皆様の受け売りなんですけど、『エヴ○』との決定的な違いとして、『恋愛要素』というのが厳然と存在しているとのことなのです。確かにメインテーマの一つとして、『主人公とヒロインとの恋愛の行方』が重要視されているのは、先ほど言及した通りですしね」




メリーさん太「な、なるほど……」




ちょい悪令嬢「特にすべてが終わった後の『もしかしての可能性の世界』として、大人になった主人公とヒロインが結婚して幸せな生活を送っているシーンや、最後の最後の回想シーンでメインヒロインのCVがいきなり『坂○真綾』さんになるところなんて、ネット上で散々物議をかもした『シン・エヴ○』のオーラスシーンそのまんまとは思われません?」




メリーさん太「えっ、そうだったの⁉」




ちょい悪令嬢「ただし、これはあくまでも『ラーゼフ○ンの熱狂的ファン』の方のご意見ですので、読者の皆様におかれましては、両方の作品を実際に見た上で判断なさってくださいませ☆」


メリーさん太「……まあ、いわゆる『贔屓の引き倒し』そのまんまに、熱狂的ファンて手合いは、自分の好きな作品を『偉大なる先達』と同一視しがちだよな」


ちょい悪令嬢「──実はそれは、本作の作者もご同様だったりいたします!」


メリーさん太「え、あいつ『ラーゼフ○ン』を、何かの作品と同一視しようとしているわけ?」


ちょい悪令嬢「他でも無く、『進○の巨人』だったりしてw」


メリーさん太「──よりによって、それかよ⁉」




ちょい悪令嬢「絶対に越えることのできない障壁の中で隔離されて暮らしている、実は怪物に変身できる異種族たち。そんな悪魔のような民族を根絶やしにしようと、外側から障壁を破壊したところ、むしろ悪魔たちの最終兵器が世界中を覆い尽くして、他の民族がすべて絶滅してしまうものの、怪物化した主人公が最後の最後ですべての元凶の少女(実は遙か年上)との融合を拒絶することによって、世界が書き換えられて、怪物がまったくいない世界となって、(かなり強引に)(一部の者にとっての)ハッピーエンドを迎えると言う」




メリーさん太「……おいおい、それっていわゆる『箇条書きマジック』ってやつじゃ無いのか? この前『ブラック・ブレ○ト』についても、同じようなこと言っていたし」


ちょい悪令嬢「ふっふっふっ、ところが『ラーゼフ○ン』がすごいのは、『進○の巨人とは違うところ』こそが、より『曇らせ』的にヤバいんですよ⁉」


メリーさん太「『違うことこそがすごい』、って…………それに、『曇らせ』だと?」




ちょい悪令嬢「作中の異種族『ム○リアン』の連中は、確かに誰でも『怪物』のようなものになれますが、それはあくまでも『分身』みたいなもので、しかも必ずしも自分の意思で怪物が出現するわけでは無く、種族の女王みたいなやつが勝手に怪物化させて街中で暴れさせたりして、主人公の分身の怪物と戦わせたところ、戦闘中負傷すればそれが本人──何と、現在主人公と同棲中の女の子の肉体にフィードバックされて、主人公が怪物を倒したら当然のごとく、女の子のほうも絶命してしまうと言う、主人公をとことんまで追い込んでいく仕様となっております☆」




メリーさん太「──鬼かよ、この設定考えたやつ⁉」




ちょい悪令嬢「ねえ、『進○の巨人』や『エヴ○』なんかよりも、よほど『鬼畜仕様』でしょう?」


メリーさん太「う、うん、『エヴ○』で言えば、シ○ジ君にカ○ル君を殺させるようなものか」


ちょい悪令嬢「しかも女の子のほうは、街で暴れているのが自分の分身であることを自覚していないところなんか、『エヴ○』や『進○の巨人』でもあり得なかった、『エグさ』なんですよねえ〜」


メリーさん太「人間としての理性が残っているところなんて、『進○の巨人』で言うところの、『ラ○コ村の悲劇』よりも更に容赦ないよな」




ちょい悪令嬢「──でも、このようにとてつもなくエグいからこそ、『時間SFとしての切なさ』や、最後の最後での『手放しのハッピーエンド』が、生きてくるんですよ♫」




メリーさん太「……う〜ん、確かにあれだけ波瀾万丈のストーリを見せつけられた後では、いかにも『取って付けたような結末』であっても、気にならないものだよな」


ちょい悪令嬢「──つまりこれは、『進○の巨人』アニメ版の今後の展開も、大いに期待できるってことですよ!」


メリーさん太「え、何でここで、『進○の巨人』アニメ版の話になるの?」




ちょい悪令嬢「『進○の巨人』のアニメ版のラストも、原作漫画版と同様に──て言うか、もっと大々的に、各巻末の嘘予告漫画『進○のスクールカースト』(略して『スクカー』)を取り入れて、明確に『ハッピーエンド』にしてしまえばいいのです!」




メリーさん太「──はあああああああああああああああああ⁉」




ちょい悪令嬢「『ラーゼフ○ン』そのままに、いっそのこと『別の世界』に作り替えることによって、『巨人のいない世界』を実現して、エ○ン君は晴れて『ミ○サちゃんエンド』を迎えるわけですよ!」


メリーさん太「あれ、『スクカー』は一応、『進○の巨人』本編と『地続き』じゃ無かったっけ?」


ちょい悪令嬢「『別世界』のほうが、徹底的に改変できるので、大抵の『御都合主義』も許容範囲になるのでは?」


メリーさん太「『御都合主義』は、駄目だろう? 特に『オチ』に関しては!」


ちょい悪令嬢「だから、『御都合主義』と感じられないほどに、あらかじめ『スクカー』世界を、本編と融合させておくのですよ! 例えば『TheFinalSeason Part3』は、第1話から『スクカー』のエピソードでスタートさせたりして」


メリーさん太「またすごい『冒険』だな、それって⁉ ──つうか、『FinalSeason』て、『Part3』まで有るの⁉」


ちょい悪令嬢「現在の残りの話数からして、Part3か劇場版かの、どちらかが必至じゃ無いですか?」


メリーさん太「う〜ん、『スクカー』の本編化はともかく、アニメ版において大幅に変更が加えられるのは、けしてあり得ないとは言えないよな」


ちょい悪令嬢「最新話において、戦闘シーンは『アニオリ』が多かったし、実は重要な台詞が一つだけ、大幅に変更されていましたからね」


メリーさん太「おいおい、いつの間にか完全に、『進○の巨人』の話になってしまっているじゃ無いか? 『ラーゼフ○ン』はどこに行った?」


ちょい悪令嬢「それでは最後に、『隠し球』を出しましょうか?」


メリーさん太「……隠し球、って?」


ちょい悪令嬢「『タクトオ○パスデスティニー』ですよ」


メリーさん太「『タクトオ○パスデスティニー』って、本作の作者が結構気に入っていた、あのアニメ作品のことか? あれがどうした?」




ちょい悪令嬢「『世界を調律』する主人公に、『ディーツー』と名付けられた謎の敵」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「ねえ、『ラーゼフ○ン』の主人公と、『ディーワン』と名付けられた謎の敵を、どうしても想起せずにはおられないでしょう?」


メリーさん太「……否定できねえ。まさか『ラーゼフ○ン』と『タクトオ○パスデスティニー』とに、そんな共通点が有ったなんて」




ちょい悪令嬢「つまり『ラーゼフ○ン』自体も、今や『エヴ○のフォロワー』なんかでは無く、『お手本とすべきオリジナル作品』としての地位が確立しているというわけですよ。つまりは何でも既存作の『猿真似』扱いして、その作品の『本質』や『独自性』や『真の面白さ』を見ようとしない『アンチ』どもなんて、やはり間違っていると言わざるを得ないのですわ♡」
















メリーさん太「……いや、最後の最後でいかにも取って付けたように、アンチばかりを悪し様に言うなよ。自分もこれまでずっと『ラーゼフ○ン』を見たことが無かったくせに」

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