第1020話、わたくし、某『ゴスロリ様』にゾッコンですの♡

ちょい悪令嬢「──さて、前回は『ピー○ーワークス』最高傑作オリジナルアニメ作品である、『SHIR○BAK○シ○バコ』についての考証を述べたのですが、少々本作の作者が暴走してしまい、あまり作品そのものについて触れていませんでしたので、今回フォローしたいかと思います!」




メリーさん太「……ホントだよ、後半なんて『鉛筆』と『消しゴムがけ』についてしか語ってないじゃないか? そんなの『SHIR○BAK○シ○バコ』の具体的なストーリーには、全然関係無いだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、ここから先は『SHIR○BAK○シ○バコ』の内容について、ズバッと切り込みたいかと存じます!」


メリーさん太「切り込むのはいいけど、一体どういった点についてだよ?」




ちょい悪令嬢「世界観──特に、『キャラ設定』について、あからさまに『おかしい点』についてです!」




メリーさん太「──うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおいっ⁉」




ちょい悪令嬢「……何ですか、メリーさん? 今回は冒頭早々、奇声を上げられたりして」


メリーさん太「てめえ、言うに事欠いて、『おかしい点』てのは何だよ⁉」


ちょい悪令嬢「ああ、大丈夫です。実はそれこそが『SHIR○BAK○シ○バコ』にとっての、最大の『ウリ』でもあるのですから!」


メリーさん太「『SHIR○BAK○シ○バコ』のウリ、って……」




ちょい悪令嬢「女性キャラがみんな美人&美少女ばかりで、特にメインのたちはJK女子高生くらいの年頃にしか見えないことです! ………………………当然みんな社会人なのだから、最低でも二十歳はたち以上だというのに」




メリーさん太「──た、確かに⁉」




ちょい悪令嬢「最年少の『ディーゼルちゃん』だって、現役JD女子大生ですものね」


メリーさん太「……う〜ん、モロ『萌え系アニメ』ならではの『悪習慣』が、全開となっているよなあ」


ちょい悪令嬢「本来は『リアル』であるはずの瀬○おっぱいさんが、むしろ浮いているくらいだしw(……お風呂の中で浮遊率の高い巨乳だけにwww)」


メリーさん太「あの人はあの人で、『大人の女の色香♡ムンムン』でいいけどなw」


ちょい悪令嬢「特に目を惹くのは、なぜかアニメ制作の現場に(年齢不詳の)『ゴスロリさん』が、しれっとした顔で混じっていることですよね☆」


メリーさん太「いや、あの人一体何なの⁉ むちゃくちゃ『視線誘導』してくるくせに、ほとんどストーリーに絡んでこないし⁉」


ちょい悪令嬢「彼女については、後で詳しく述べさせていただくとして、ここではまず、全体的な所感について申し上げておきましょう」


メリーさん太「……いくら何でもこれは、こういうことに何かとウザい『ツイフェミ』で無くても、擁護不可能だろう」




ちょい悪令嬢「いえいえ、アニメの制作現場が『若くて可愛い女の子だらけ』というのは、本作の作者自身の実体験からして、少しもおかしいことでは無いそうですよ?」




メリーさん太「へ?…………な、何だよ、『作者の実体験』て」


ちょい悪令嬢「昔何カ所かグラフィックデザイン事務所に出入りしていたのですが、現場でパソコンモニターの前に座っていたのは、大抵若い女の子ばかりだったのですよ」


メリーさん太「ええっ、そうなの⁉ グラフィックデザインって、女の子の割合が結構高かったんだ?」


ちょい悪令嬢「特にコンピュータ化されてからは、その傾向が強いみたいですね」


メリーさん太「で、でも、グラフィックデザインとアニメとでは、話が違うんじゃないの?」


ちょい悪令嬢「アニメ制作の現場においても昔から、動画や彩色や制作等では女性が多かったし、ここ十数年の間では脚本や作画監督等への進出もめざましいほどなのですよ?」


メリーさん太「……ああ、そういえば、そうだったな」


ちょい悪令嬢「──と言うわけですので、『SHIR○BAK○シ○バコ』において、女性キャラが若くて可愛いばかりなのは、それ程おかしい話ではありませんので、『アンチ』の皆様残念でした♫」


メリーさん太「……いやでも、どう考えても『おかしい』人も、若干名見受けられるんですけど?」


ちょい悪令嬢「それについては、これから存分に語らせていただきます! ──ところで、メリーさんは『SHIR○BAK○シ○バコ』における『神回』と言えば、どのエピソードだと思います?」


メリーさん太「は? 『神回』って、『SHIR○BAK○シ○バコ』はむしろリアルな群像劇での『お仕事アニメ』だから、それこそ『作中作が完成した』ストリー上の重要回である、各クールの最終話以外にはあり得ないんじゃ無いのか?」


ちょい悪令嬢「──いいえ、ファンの皆様全員一致のご意見としては、『第16話』以外にあり得ないのです!」


メリーさん太「16話って、第2クールが始まってすぐじゃないか? どうしてそんな中途半端なエピソードが?」




ちょい悪令嬢「『ゴスロリさん』ですよ、『ゴスロリさん』! 実は16話目にして初めて、彼女が全面的にフィーチャーされているのです!」




メリーさん太「──なっ⁉ さっきも言ったけど、作中ずっと控えめでありながら、何かと『視線誘導』してきやがる、視聴者の誰もが気になってしょうがなかった、あの『謎キャラ』が、ついにストーリーの中心に躍り出ただと⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、そうです」


メリーさん太「見たい! 今すぐ、見せてくれ!」


ちょい悪令嬢「現在動画配信サイトの『ア○マTV』様において、丁度第2クールが全話無料公開されているので、ご存分に視聴なさってくださいませ♡」


メリーさん太「──すげえ『ステマ』キタコレ⁉」


ちょい悪令嬢「むしろ誰にとっても有用な情報なので、構わないのでは?」


メリーさん太「……まあ、それもわからんでも無いけど、『誰にとっても』ってのは、言い過ぎなのでは?」


ちょい悪令嬢「きっと大勢の殿方が、思わずこう叫んでしまうでしょう、『あの二次エロイラストで気になっていたゴスロリキャラのオリジナルって、この人だったのか⁉』──って」


メリーさん太「──そんな偏った『知名度』なのかよ⁉ 彼女って男性オタクにとって、それ程有名なキャラだったのか?」


ちょい悪令嬢「一時は『ゴスロリ美少女』と言えば、この人だったくらいでございます」


メリーさん太「そんなに⁉(……いや、この人すでに作監やキャラデザまでやっているベテランさんだから、二十代はおろか三十代の疑いもあるし、美では無いのでは?)」




ちょい悪令嬢「無口でクールで年齢不詳でいかにも神秘的ミステリアスでありながら、作画監督やキャラデザをやっているという折り紙付きの実力を誇りつつ、上の者に対しては堂々と正論で諭し、下の者に対しては懇切丁寧で面倒見がいいという、文字通り『完璧超人』であり、しかも完全無欠の『美貌』とが相俟って、もはや『女神や天使そのもの』と言っても過言では無いでしょう!」




メリーさん太「──怖い怖い怖い怖い! どうして己自身も美少女であるあんたが、他の美少女のことを目を血走らせながら力説するの⁉」




ちょい悪令嬢「それだけゴスロリさんが、わたくし──と言うより、本作の作者の心臓ハートを射抜いてしまったわけですよ!」


メリーさん太「そこまでとはッ………………何て罪作りな作品なんだ、『SHIR○BAK○シ○バコ』って⁉」




ちょい悪令嬢「もちろん、『SHIR○BAK○シ○バコ』が超傑作であるのは、特定のキャラがどうしたとかいったレベルでは無く、間違いなく作品そのものが『神アニメ』だからでございます! 特に現場のアニメーターしか知り得ない『リアルなアニメ史』をいろいろと開陳してくださって、そのすべてが『アニメへの情熱』にあふれていて、わたくしむちゃくちゃ感動いたしましたわ!」




メリーさん太「そういや、全シリーズ通しての最大のテーマは、『どうして自分はアニメをつくり続けているのか?』だったっけ?」




ちょい悪令嬢「それこそを全編にわたって、主人公の『みゃーもり』さんを通して、視聴者の皆様に向かって語りかけてくるのですが、別にこれは『アニメ制作』に限らず、すべての創作者にとっても『永遠の課題』に他ならず、うちの作者なんか思わず初心に返って、創作意欲がもりもり湧き上がってきたそうです! ──『ピー○ーワークス』のスタッフの皆様、どうもありがとうございました♫」




メリーさん太「……ああ、そもそもあいつが『創作家』を目指すようになったのも、大昔の某『宮○アニメ』を見たのが切っ掛けだったからな。そりゃあ『SHIR○BAK○シ○バコ』のように真の現場を知っている人たちの目を通して、昔のアニメ制作の現場の『熱さ』を詳細かつリアルに語られたんじゃ、心動かされないほうが嘘だよな」




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、創作に関わっている方はもちろん、それ以外の方にとっても、アニメ制作の現場をリアルに描いていて、しかも登場する女の子がみんな可愛い『SHIR○BAK○シ○バコ』は、超必見の作品ですので、是非とも無料配信が行われている今こそ、ご視聴なされることを強くお勧めいたしますわ♡」

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