第1003話、わたくし、『平和憲法』でこそ、全世界を侵略いたしますの⁉(解説編・前編)
メリーさん太「……おい、前回のは、一体何なんだ? これまでの【突発短編】とは、ちょっと毛色が違っているようだったけど」
ちょい悪令嬢「ほう、メリーさんには、そのように感じられましたか?」
メリーさん太「ああ、相変わらずの『政治ネタ』だけど、微妙に『イデオロギー臭さ』を感じさせないと言うか…………何と言っても、『平和憲法』を肯定的(?)に捉えていたからな」
ちょい悪令嬢「……実は
メリーさん太「………………………は?」
ちょい悪令嬢「何ですか、その、『今回はちょっと趣向を変えて、スマホでLI○Eを使って「あたし、メリーさん」をやってみたものの、いくら待っても「既読」がつかず唖然となっているメリーさん』のような顔をして?」
メリーさん太「──わかりにくい例え方をするなッ⁉…………まあ確かに、唖然となっているのは確かだけどッ! 一体どういった風の吹き回しなんだ、『傲岸不遜』を絵に描いたようなあんたが、反省しているって?」
ちょい悪令嬢「誰が傲岸不遜ですか、失礼な!
メリーさん太「ほう、一体何を、どう反省したと言うんだ?」
ちょい悪令嬢「前々回のエピソードの、内容についてです」
メリーさん太「──前々回と言うと当然、例の『在日ロスケ大使館』関連の話か?」
ちょい悪令嬢「ええ、先月末のコンテストの締め切り日ギリギリまで頑張っていたこともあって、心身共に疲労困憊だったので、つい『ロスケ大使館員どもの無礼極まりないたわ言』に怒り狂ってしまいましたが、『侵略者のお先棒担ぎ』相手に少々大人げなかったかと、今更恥じ入っている次第でして」
メリーさん太「……その言い草こそ、全然反省していないように聞こえるんだけど、まあいい。どうして急に、自分の言動を省みることになったんだ?」
ちょい悪令嬢「実は、いつものように『進○の巨人』【The Final Season Part2】の、最新話を拝見したのですが、」
メリーさん太「──またかよおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ちょい悪令嬢「おお、今回の『ジ○クさんネタ』は、タイミングぴったりでしたね!」
メリーさん太「別にタイミングを合わせて絶叫しているんじゃ無いよ⁉ 持ち芸がワンパターンな芸人かよ⁉」
ちょい悪令嬢「まあ、『進○の巨人』と言っても、いつもの【アニメ談義】では無く、Web小説を含む『創作活動』全般に関する話なんですけどね」
メリーさん太「あ、そうなの?」
ちょい悪令嬢「結局『戦争』と言うものを、むき出しのままで生々しく語っただけじゃ、創作家失格なんですよ。たとえこのような『悲劇』や『人間の業』を扱ったものであろうとも──否、扱ったものであるからこそ、ちゃんと『
メリーさん太「……え、『進○の巨人』が『リアルな戦争』を描いていることなんて、今更じゃないの?」
ちょい悪令嬢「──誤解を恐れずに申しますと、今回のは特に、『ウクライナ侵攻』を彷彿とさせるシーンや台詞が、多々見受けられたのですよ」
メリーさん太「ああ、そう言う……」
ちょい悪令嬢「例えばオニ○ンコポンさんの『突然無差別に殺されることが、どれだけ理不尽なのか、あんたたちだって知っているはずだろ⁉』とか、コ○ーさんの『……俺は敵とはいえ、子供を殺したくは無い。故郷の
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「ホント、すごいですよね、『進○の巨人』て。『戦争』や『人間の業』と言うものを、常に真摯に描き続けてきたからこそ、突発的に始まった『ウクライナ侵攻』についても、まるで遙か以前から予見していたようにも感じられたりして」
メリーさん太「……言うなれば、いみじくも創作者であるからには、『戦争』についてもエンターテインメントにしなければならないけれど、ただ単に上っ面なものだったり面白半分に茶化したりなんて言語道断で、ちゃんと敵味方の事情すべてを『作者自身の問題』として捉えて、多角的な視点で物事を考察する力が必要になるってわけか」
ちょい悪令嬢「本来なら、宮○駿さんや富○由悠季さんのような、そういうことができる方のみが、物語を創ることを許されていたのですが、最近では『ド素人』に毛の生えたような、
メリーさん太「おいおい、本作の作者だって、人のことは言えないんじゃ無いのかあ?」
ちょい悪令嬢「だから申しているではありませんか、『反省した』って」
メリーさん太「あ、そうか」
ちょい悪令嬢「とはいえ、まるで『進○の巨人』最新話そのまんまにしてしまっては単なる『パクリ』になってしまいますからね、一見しただけでは関連性がまったく窺えない、『独特な作風』となっております」
メリーさん太「……いやむしろ、『独特』過ぎるんだよ。一体どこに、『進○の巨人』の要素が有るって言うんだ?」
ちょい悪令嬢「何せ『独自性』こそが、本作の作者における最大の持ち味ですからね。どんなに他の作家や作品に影響を受けようが、自然と異なった内容になってしまうのですよ」
メリーさん太「──て言うか、『極東ロシア大陸
ちょい悪令嬢「ねえ、まさかこんなに
メリーさん太「いやいやいや、そのような『絵空事』なら何とでも言えるけど、極東ロシア大陸
ちょい悪令嬢「平時ならそうでしょうが、現下のような『非常時』であれば、実現の可能性が格段に跳ね上がるのですよ」
メリーさん太「え、何で?」
ちょい悪令嬢「だってこのままでは、下手したら極東ロシアの人たちは、自分たちは何も悪いことをしていないのに、『侵略者の敗戦国民』のレッテルを貼られかねないのですよ? そんなことになったら、これから先国際社会で生きていけなくなるではありませんか?」
メリーさん太「──うっ⁉」
ちょい悪令嬢「そんな時、秘密裏に日本国政府が手を差し伸べてきたら、どうでしょうね? ──例えば、『あなた方はただ単に、まったく負担無しに、むしろ永遠に自由が保障されている「平和憲法と象徴天皇制」を受け容れて、我ら日本と「連合皇国」を樹立するだけで、「人類の敵ロシア連邦の一味」の汚名を免れるどころが、世界的経済大国たる日本とともに、一生豊かで自由な暮らしを謳歌できるようになるのですよ?』と唆せば、追いつめられている極東ロシア人としては、藁にもすがる思いで飛びついてくるのでは無いでしょうか?」
メリーさん太「──それって、いかにも相手の弱みにつけ込んでいるようで、姑息過ぎるんじゃないのか⁉」
ちょい悪令嬢「それが『政治』というものであり、一国の『為政者』としては当然のことに過ぎないのですよ。…………果たして目下注目を集めている、ロシア極東サハリンの天然ガス事業『サハ○ン2』については、一体どうなることやら。いっそのこと日本がこのまま極東ロシアと経済的結びつきを深めつつ、たとえ分離独立までは行かなくても、現地の人たちが明確に『反戦』及び『反
メリーさん太「……いやあ、いくら何でも、そこまでは無理じゃないのか?」
(※後編に続きます)
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