第974話、わたくし、『好き』と言う気持ちこそ、すべての創作活動の『原動力』だと思いますの♡

ちょい悪令嬢「──さて今回は、心機一転、毎度お馴染みの『アニメ談義』を行いたいかと思います!」




メリーさん太「……うんまあ、ここのところ『敵基地攻撃能力』ばかりを取り上げていたのはもちろん、前回&前々回に至っては、『頭K印』に関してかなり際どい話題に切り込んだから、ここいらで少し気軽なテーマで『口直し』をしておいたほうがいいかもな」




ちょい悪令嬢「『気軽な』作品がお好みなら、このたびBDーBOX発売を記念して、全話一挙無料配信に引き続き『特選セレクションコメンタリー』配信もなされて話題を呼んだ、アニメ版『ナ○ツ&マジック』は外せませんよね!」


メリーさん太「お、いよいよ『ナイ○マ』について語るのか? 本作の作者自身も『機会があったら是非視聴してみたい!』と常々言っていたくらいの、『期待の一作』だからな」


ちょい悪令嬢「ええ、ええ、実際に視聴してみたところ、期待にそぐわぬ超傑作でした!」


メリーさん太「……え、『ナイ○マ』って、あの『ゲテモノ食い』の作者が絶賛するほどの、『変わり種』だったっけ?」




ちょい悪令嬢「あのですねえ、確かに本作の作者は『へそ曲がりの変人』ですが、『一種独特な』作品だけしか受け付けないとか言った、『偏狭&偏屈』というわけでは無く、肩の力を抜いて楽しめる『普通に面白い』作品だって、普通に受け容れることができるのですよ?」




メリーさん太「あ、そうなの?」


ちょい悪令嬢「逆に申しますと、このような簡潔明瞭で『馬鹿でもわかる』&何よりも『文句のつけようの無い』作品のほうが、何かとウザい人類における『バカの代表』たる『アンチ』どもが湧いて出て、『文句をつけてくる』可能性が非常に低くなって、安心して楽しめますしね☆」


メリーさん太「……あー、確かにそれは、今となってはアニメ作品を視聴する上での『懸案事項』としては、結構『大きい』よな」


ちょい悪令嬢「ホントアンチって、迷惑極まりないですよねえ……」


メリーさん太「ホントになあ……」


ちょい悪令嬢「ま、まあ、それはともかくとして、まずは『ナイ○マ』がどのような作品であるか、軽くご説明しておきましょう!」


メリーさん太「これってあれだろ、『ロボット好きの日本人が、ロボットの存在している異世界に転生して、ロボット開発者だか操縦者だかになって、夢を実現して大活躍するってやつだろ?」


ちょい悪令嬢「本作の作者においても、その程度の事前情報のみで、初視聴に臨んだそうです」


メリーさん太「……それだと、いかにも『熱血主人公』をフィーチャーした、『泥臭い』内容ストーリーになりそうだな」


ちょい悪令嬢「──そう思うでしょ? 本作の作者も概ね同意見でしたが、実際はまったく違ったのですよ!」


メリーさん太「ほう、と言うと?」




ちょい悪令嬢「何と主人公のエ○君が、とてつもないショタ美少年で、やっていることはあくまでも『ロボットオタクのマッドサイエンティスト☆』そのものなんですけど、愛らしいルックスがそれを完全に打ち消フォローしているのです!」




メリーさん太「え、『ナイ○マ』の主人公って、そんな感じだったの⁉」




ちょい悪令嬢「例えば『無○転生』や『幼○戦記』等のように、人生を『まったくの別人』として最初からやり直す『異世界転生』作品としては、結構ありがちなパターンじゃ無いでしょうか?」


メリーさん太「……うんまあ、エキセントリックな内面を、幼さや可憐さで文字通りオブラートに包み込むってのは、『なろう系』ではむしろ『常套手段』だよな」


ちょい悪令嬢「そこで周りの人々も、幼くして偏執的なロボットオタクで、しかも現代日本からの転生者であるエ○君に対して、その言動に呆れつつも、常に好意的に捉えてくれて、むしろ『みんなの人気者』として祭り上げられていくのです!」


メリーさん太「──さすがはショタ美少年、人生『イージーモード』だな⁉」


ちょい悪令嬢「そんな感じで、シリーズ全編にわたって結構無茶ばかりしでかすものの、みんな普通についてきて、全力で支え続けてくれるのですよ」


メリーさん太「へえ、チート主人公でありながら、ちゃんと仲間の力も活用して、ちゃんと『信頼関係』を築いていくのか? 確かにこれだと、視聴者としても『ヘイト』を感じにくいだろうな」


ちょい悪令嬢「そうなんですよ、みんな最後まで何の屈託も無く、明るく全力で突っ走っていくのですが、」


メリーさん太「……『ですが』?」




ちょい悪令嬢「いくら何でも主人公の周囲のキャラ全員がこんなのだと、ほとんど『掘り下げる』ものが存在せず、いかにも各人物とも『底が浅く』見えてしまうんですよねえ……」




メリーさん太「あー、なるほど、当然そうなるかあ……」




ちょい悪令嬢「主人公と最初に友だちになるメインヒロインとその双子のお兄ちゃんて、その後すぐさま物語の中心人物になってしまうのですが、それ程の傑物なのかちゃんとした描写が全然無いのは論外としても、どうして初対面でいきなり生涯にわたっての深い仲になり得たことについても、今一つ納得できないし、学校の先輩たちもみんな凄腕のロボットパイロットでありながら、何の不満も無く年下の主人公を自分のリーダーと認めて唯々諾々と従うし、しかもそれは何と国王陛下を始めとする王侯貴族たちも同様だしで、すべてが主人公を中心に、ある意味『御都合主義』的に展開していくと言った感じで、ストーリー上の『深み』はもちろん『葛藤』すらも、まったくと言っていいほど感じられなかったんですよ」




メリーさん太「……ああ、うん、そこら辺はいかにも『なろう系』っぽいんだ」




ちょい悪令嬢「その分脇役モブキャラや敵キャラのほうが『個性的』な面々が揃っていて、主人公のいる王国の親戚筋の国の王女は、とことん悲劇に見舞われて『シリアス面』を全面的に担っていて、なぜだかいまいちぱっとしない主人公の友人の双子の兄のほうと、(王家の跡取り娘が! 現時点で『暫定女王様』が!)それ程の理由も無くあっさりと恋仲になるし、そんな彼女を絶望の淵に叩き落とした侵略者の面々は、主人公側と違って曲者揃いで実力もずば抜けていて、ロボット乗りや開発者としても超一流なのにもかかわらず、結局最後には主人公サイドの『引き立てて役』として、あっさりと敗北を喫するし──といったふうに、救いようのない有り様なのですわ」




メリーさん太「──おまえもう、『アンチ』だろう⁉」




ちょい悪令嬢「いえいえ、そんなことありませんよおw」


メリーさん太「嘘つけ! さっきからずっと聞いているけど、ほとんど全部『批判モンク』ばかりだし、アンチそのものじゃん⁉」




ちょい悪令嬢「それがですね、個々の件についてはおっしゃる通りに、『不満点』が多々あるものの、全体としては概ね満足しており、毎回の配信を非常に楽しみにしており、一話とて欠かすこと無く全話を連続して視聴し終えたといった次第ですの♡」




メリーさん太「……何で不満たらたらなのに、途中で視聴を切らなかったんだ? もしかして本作の作者って、あえて嫌いな番組を見ながら、TVに向かって文句ばっかり言っている、『昭和のオヤジ』だったりするんじゃ無いだろうな?」


ちょい悪令嬢「──失礼な⁉ さすがに『昭和のオヤジ』なのは、現在絶賛介護中の、作者の父親のほうですわ!」


メリーさん太「だったら、どうしてなんだよ?」




ちょい悪令嬢「きっと、透けて見えるからですよ。──『好き』という、気持ちが」




メリーさん太「………………………へ?」




ちょい悪令嬢「実は、『狂的なまでのロボット好き』は、主人公のエ○君だけでは無かったのです!」




メリーさん太「は? 他に彼レベルの『ロボオタク』な登場人物って、いたっけ? ──って、ああ、敵国側のマッドサイエンティストのことか⁉」


ちょい悪令嬢「もちろん彼も含まれますが、あの作品の『登場人物』以外にもおられたわけなのですよ!」


メリーさん太「登場人物以外って………………………………あ、まさか⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、まずは何と言っても、『原作者ご本人』が挙げられるでしょう!」




メリーさん太「……まあ、そりゃそうだろうな。あんな作品を生み出すくらいなんだから、相当な『ロボット好き』じゃ無いとあり得ないよな」


ちょい悪令嬢「──実は、それだけでは無いのです!」


メリーさん太「え、主人公とそのライバルと原作者以外にも、『狂人レベルのロボオタ』がいるの⁉」




ちょい悪令嬢「これって、『コメンタリー付き特選セレクション配信』を拝聴して、初めて気づいたのですが、何とアニメ制作スタッフの皆さんも、筋金入りの『ロボットアニメオタク』であられたのですよ!」




メリーさん太「──ええっ、そうだったの⁉」




ちょい悪令嬢「もちろん皆さん『プロフェッショナル』であられるのは間違い無いのですが、同時に自分自身も『いちロボットアニメファン』であることを、まったく隠そうとしない作風となっているのです!」


メリーさん太「自らもファンであることを隠そうともしない、作風、って……」




ちょい悪令嬢「残念ながら本作の作者自身はロボットアニメに疎くて全然気がつかなかったのですが、本編どころかOPに至るまで、『ロボットアニメファン』だったら思わずニヤリとしまう、『どこかで見たようなシーン』の連続であるそうなんですよ☆」




メリーさん太「──それって、大丈夫なの⁉」




ちょい悪令嬢「その結果、OPと本編の内容とで大きく隔たりが生じてしまい、一部では『OP詐欺』とまで言われたりしてねw」


メリーさん太「──すでに、大丈夫じゃ無かった⁉」




ちょい悪令嬢「でもね、それはけして『パクリ』とかでは無くて、あくまでも『ロボットアニメが好き♡』という感情の為せる業であることが見て取れるので、同じ『ロボットアニメファン』の間においては非難されるどころか、むしろ絶賛されるほどだったのですよ!」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「つまり、いまいち作品の内容にピンとこなかった本作の作者が、これほどまでに惹きつけられたのは、わからないならわからないなりに、主人公はもちろん原作者やアニメ制作スタッフの皆様の、何よりも『好き』という気持ちに、感化されたんじゃ無いかと思われるのですよ♫」
















メリーさん太「……うん、今回の内容は珍しく、本作の作者を始めとして、すべての『創作者』が見習うべきことが書かれていたよな」




ちょい悪令嬢「ええ! Web小説にしろ何にしろ『物づくり』においては、『好き』という気持ちを絶対に忘れてはならないし、そもそも最初に創作を行おうと思い立ったのも、その時自分が触れた作品に対する『好き』という気持ちこそが『原動力』だったはずなので、もう一度その『原点』に帰ってみられることを、すべての創作者の皆様に是非ともお勧めいたしますわ♡」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る