第952話、わたくし、一見か弱く清楚だけど、実はエグい性格の女の子が好みですの♡【解説編】

ちょい悪令嬢「──ふっふっふっ、どうですメリーさん、前回は新年8話目にして、早速ドラマ仕立ての【突発短編】の登場ですよ! 本年の作者のやる気のほどが、わかろうというものではありませんか⁉」


メリーさん太「……ああ、うん、確かに大したものだな。──ただし」


ちょい悪令嬢「ただし?」




メリーさん太「あれって今年の──ああ、いや、もう『去年』か、『小説家になろう』様の毎年恒例のイベントである、『夏のホラー2021』エントリー作品『【隠れ鬼】ウチの聖女様はブラックです⁉』の、焼き直しだろうが?」




ちょい悪令嬢「──ギクッ⁉」




メリーさん太「やはりそうか。──ったく、まさか新春早々から、こんな『手抜き』でごまかそうとするなんて、あのボケ作者ときたら」


ちょい悪令嬢「『手抜き』なんかではございません! 全文完全新作です!」


メリーさん太「とはいえ、一番重要な『ストーリーコンセプト』と『オチ』の両方が、完全に『そのまんま』じゃ無いか⁉」


ちょい悪令嬢「確かにそうですけど、それにはちゃんとした『理由』が有るんです!」


メリーさん太「ほう、理由とな?」




ちょい悪令嬢「実はこのたび某動画サイトにおいて、『ダンジ○ンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の外伝である、『ソード・オラ○リア』のアニメ版を初めて全話一気に拝見したのでございます」




メリーさん太「……え、結局またしても、【アニメ談義】を始めるわけ?」


ちょい悪令嬢「まあまあ、そう言わずに、最後までお聞きください」


メリーさん太「まあいいだろ、話してみ」


ちょい悪令嬢「いわゆる『外伝』と言うことで当然のごとく、本編とは『ひと味違った』イベントの数々を、ア○ズたんを始めとする『ロ○・ファミリア』をメインに据えて展開していくものを期待していたのですが、ほとんど全編にわたって【本編】である『ダン○ち』の特に第一期を、『別角度』から描き直していただけのようなものだったんですよ」


メリーさん太「……何それ、まさしく『手抜き』じゃ無いの?」


ちょい悪令嬢「──おいっ、他人様の作品に対してまで、何てこと言うんだよ⁉ ストーリーも作画も、新作ばかりだったわ! しかも、【本編】との『重大なる相違点』も、ちゃんと有ったし!」


メリーさん太「重大なる相違点、だと?」




ちょい悪令嬢「『語り手』ですよ、『語り手』! 【本編】で言うところのベ○君に相当する『主観キャラ』が、ちゃんと【外伝】用に立てられていたのですよ!」




メリーさん太「──えっ、『ソード・オラ○リア』の主役って、ア○ズ・ヴァレンシュタイン氏じゃ無かったの⁉」


ちょい悪令嬢「一応ストーリーの中心となっているのはア○ズたんで間違いないですが、彼女を客観的に見つめ続けて、憧れ追いつこうと頑張っているエルフの少女のレフ○ーヤちゃんというが、ある意味主役的ポジションにいるのです」


メリーさん太「それって、【本編】の主役であるベ○君と、ほぼ同じ立ち位置じゃん⁉」


ちょい悪令嬢「本当にねえ。割と評判のいい【外伝】だったので、原作者様の『新境地』を拝見できるものと思っていれば、とんだ拍子抜けですわ」


メリーさん太「……それで、そのエルフの女の子と、前回の【突発短編】とが、どう関わってくるって言うんだよ?」


ちょい悪令嬢「作中の最重要キャラである魔法使いの女の子のモデル──と言うか、ズバリ『発想の基』が、彼女そのものなのですよ」


メリーさん太「『モデル』と言うのはわかるが、『発想の基』ってのは、どういう意味だ?」




ちょい悪令嬢「ほら、本作においていつも言っているでは無いですか、このように『他人様の作品を詳細に考証しているのは、何よりも自作づくりのため』だと。前回はこれを実践して見せたわけです」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「『ソード・オラ○リア』においては、エルフの魔術師はいかにも頼りなさげに描かれていたものの、『ア○ズたん♡ラブラブ』であるために向上心は旺盛で、しかも実は潜在的な魔法の素養も並外れていたりして、もっと自分に自信を持って本気を出せば、とんでもない威力の攻撃魔法さえも繰り出すことができて、実際作中においても何度かそう言った見せ場も設けられておりました」




メリーさん太「──ホント、ベ○君そのまんまやん⁉」




ちょい悪令嬢「ただ、いかにも頼りなさげな『女の子』というところが、最大の違いであって、その辺をうまく味付けすれば、面白いオリジナル作品ができるのでは無いかと思いついたのですよ」


メリーさん太「……ベ○君と違って女の子だったら、どういう味付けができるって言うんだよ?」




ちょい悪令嬢「単に『隠された実力』が有るとかでは無く、見かけは清楚な女の子なのに、魔王すらもドン引きする『えげつない本性』を隠し持っていたりするとかですわ♡」




メリーさん太「──なるほど! そこが『ダン○ち』シリーズの原作者であられるオー森藤ノ先生と、うちの鬼畜外道作者との、『人間性』の違いってことだな?」




ちょい悪令嬢「……ちょっと、いかにもうちの作者が、『人間失格』みたいに言わないでくださいよ?」


メリーさん太「あの【突発短編】の内容を見れば、否定できないだろうが?」


ちょい悪令嬢「──うっ」




メリーさん太「すげえよな、死人すら甦らせる完璧な蘇生術を使えること自体はいいとして、絶望的なまでに圧倒的な力量差で魔王に惨殺された、自分の仲間の勇者パーティのメンバーたちを、何度も甦らせて魔王と戦わせることによって、勇者たちはもちろん魔王自身すらも、『地獄の無限ループバトル』に陥らせてしまうなんて、文字通りに『鬼の所業』以外の何物でも無いよな」




ちょい悪令嬢「……お断りしておきますが、『ソード・オラ○リア』のエルフの女の子は、そんな鬼畜そのまんまなキャラではありませんので、お間違いないようにw」




メリーさん太「──当たり前だろ! あんなもの考えつくのは、うちのクソ作者ぐらいのものだよ⁉」




ちょい悪令嬢「とはいえ、やはり『見る価値の無いアニメなぞ存在しない』と言うのは、『至言』であり『真理』でしたね。ほんの暇つぶしに見てみただけなのに、あのような作品を生み出す切っ掛けを与えてくれるとは♫」


メリーさん太「……だからさあ、あんなクレイジーな作品を思いつけるのは、うちの作者くらいなものだってば」


ちょい悪令嬢「──いやいやいや、いかにも頼りなさげで清楚な美少女が、えげつないことを平気でしてこそ、『ギャップ萌え』と言うものでしょうが⁉」


メリーさん太「いくら何でも、落差ギャップが有りすぎるんだよ⁉ そんなヒロインなんて、萌えも需要も無いだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「でも、彼女には、『魔法』があります!」


メリーさん太「はあ?」


ちょい悪令嬢「つまり、『奇跡も魔法○あるんだよ』と、言いたいわけでしてw」


メリーさん太「──しつこい! それ前にもやったろうが⁉」




ちょい悪令嬢「まあ、結論といたしましては、最近いかにも【アニメ談義】ばかりやっているイメージの本作ですが、こうしてちゃんとオリジナル作品づくりに役立てておりますので、読者の皆様におかれましては本年におきましても、長い目と広い心で見守っていただければ幸いでございます♡」
















メリーさん太「……オリジナル作品といえば、本年度の各サイト様の『Web小説コンテスト』のほうは、一体どうするつもりなんだ?」




ちょい悪令嬢「──ギクッ⁉」




メリーさん太「それもさっきやったろう⁉ ごまかそうとするんじゃ無いよ!」




ちょい悪令嬢「……ほ、ほら、本作の作者ってば、父親の在宅介護を始めたばかりで、本作以外の作品の執筆に割く時間がなかなか捻出できなくて……」


メリーさん太「ということは、本年度は不参加パスってことか?」




ちょい悪令嬢「まあ一応、いろいろと考えてはいますので、もしも何らかの形でコンテストに参加した暁には、どうぞよろしくお願いいたします☆」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る