第944話、わたくし、新年早々から、『終わりの始まり』ですの⁉

ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──新年、明けましておめでとうございます!!!」」




ちょい悪令嬢「さあ、読者の皆様も、」


メリーさん太「ご一緒に!」




ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──ハッピー・ニュー・イヤー!!!」」




ちょい悪令嬢「ようし、もういっちょ!」


メリーさん太「え、あ、うん」




ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──謹賀新年!!!」」




ちょい悪令嬢「まだだ! まだ足りねえ!」


メリーさん太「は?…………あ、いや」




ちょい悪令嬢「──フローエス・ノイエス・ヤール!!!」




メリーさん太「ど、ドイツ語⁉」




ちょい悪令嬢「ついでに、もういっちょ──」







メリーさん太「──もう、いいわ、しつこい!!!」







ちょい悪令嬢「……何ですかメリーさん、新年早々いきなり大声を上げたりなされて」


メリーさん太「いや、あんたこそ、いつまで新年の挨拶ばかりやっているんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「こういったものは縁起物ですので、何度繰り返しても構わないのでは?」


メリーさん太「それにしたって、限度が有るだろうが⁉ …………それに」


ちょい悪令嬢「それに?」




メリーさん太「……本作の作者のことだから、新年の挨拶にかこつけて、これ幸いと『字数稼ぎ』をしているんじゃ無いだろうな?」




ちょい悪令嬢「──ギクッ⁉」




メリーさん太「やっぱりそうか! 新年早々から、何セコいことやっているんだ⁉」


ちょい悪令嬢「いえいえ、ちゃんと新年のめでたさを言祝ごうというのも、嘘偽りの無い気持ちでございますわよ?」


メリーさん太「そう言うんなら、とっとと本題に入りやがれ! まさか新年一発目から、挨拶だけで終わらせるつもりじゃ無いだろうな⁉」




ちょい悪令嬢「………………え、いけないのですか?」




メリーさん太「いけないに決まっているだろ⁉ 確かに新年の挨拶は大事だけど、他にもやるべきことが有るだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「はて? 新年初日にやるべきこと、って……」


メリーさん太「何すっとぼけてんだ、いろいろと有るだろう⁉ 新年の展望とか! 今年の目標とか!」


ちょい悪令嬢「……ああ、それですか、うう〜ん」


メリーさん太「──何でそこで、口ごもるの⁉」




ちょい悪令嬢「だってほら、去年の新年一発目に行った、『年頭の決意』って、結局果たすことができなかったじゃ無いですか?」




メリーさん太「──うぐっ⁉」




ちょい悪令嬢「それなのに、またしてもここで『大言壮語』を繰り返したところで、信憑性皆無かと思いまして」


メリーさん太「……い、いやでもさあ、こういった『年頭の決意』なんて、文字通り広く公言することによって後には引けなくして、己自身を発奮させる意味が大きいんだから、たとえ達成できなかったとしても、その目標に向かってどれだけ努力したかのほうが大事なんじゃ無いのか?」


ちょい悪令嬢「それはそうでしょうけど、最初からそんな『マイナス思考』では、前向きな取り組みは不可能なのでは?」


メリーさん太「いやいや、あたしはむしろ、たとえこれまでの実績から達成できる可能性が低いものと思われても、あえて目標として宣言すべきだと言っているのだから、けして後ろ向きじゃ無いだろ?」


ちょい悪令嬢「……ふむ、そういうことですか、それならば──」


メリーさん太「おっ、何か今年の決意として、ぶちかます気になったか?」


ちょい悪令嬢「ええ! 特大のやつを、ぶちかましますよ!」


メリーさん太「よし、やれ、やってやれ!」


ちょい悪令嬢「ええ、いきます!」


メリーさん太「おうっ!」




ちょい悪令嬢「今年の目標は、本作『わたくし、悪役令嬢ですの!』を、完結させることでございます!」




メリーさん太「──それは、らめええええええええええええええええっ!!!」




ちょい悪令嬢「……何ですかメリーさん、またしてもいきなり奇声を上げられたりして?」


メリーさん太「いや、あんたこそ、何言っているの? 何で『一年の最初の決意表明』で、連載の終了を宣言したりするの⁉」


ちょい悪令嬢「おや、本作の本編の結末への流れがほぼ固まっていることは、すでにお知らせしていたかと存じますが?」


メリーさん太「──うっ⁉」


ちょい悪令嬢「むしろこれ自体がすでに、『約束不履行』の類いであり、そろそろケリをつけてもいいかと思いまして」


メリーさん太「……それってあくまでも、作中作シリーズである、【魔法少女編】を完結させるって話だよな?」


ちょい悪令嬢「【魔法少女編】を終わらせると、ある意味本編自体も、完結の目処が立つようになっているのですよ」


メリーさん太「え、そうだったの? あれって悪役令嬢たちが突然魔法少女になったりするものだから、てっきりお遊びの【番外編】だとばかり思っていたんだけど?」


ちょい悪令嬢「それを言うなら、本作は本編自体が、ある意味【番外編】みたいなものですし」


メリーさん太「……へ? 何だよ、それって⁉」


ちょい悪令嬢「あまり言いますと『ネタバレ』になりますので、そこら辺のところはどうぞ、楽しみになさっていてください☆」


メリーさん太「ヤベえ、本当に最終局面までの『筋道』ができてるっぽいじゃねえか? 要らんこと言ったせいで、『やぶ蛇』になっちまったぜ……」




ちょい悪令嬢「大丈夫ですって、あくまでもケリをつけなくてはならないのは、【本編】であって、真の意味での【番外編】であるこの【座談会】形式の連載は、それ以降も続行させることが十分可能ですから」




メリーさん太「──それじゃ、今回の『連載終了宣言』の意味が無いじゃねえか⁉」




ちょい悪令嬢「まあとにかく、あくまでも『予定は未定』ですので、読者の皆様におかれましてもあまり心配なさらずに。──もちろん、そのような本筋の展開にかかわらず、本作全体の連載自体は本年も相も変わらず、バラエティに富んだ趣向をいろいろと考えておりますので、どうぞお楽しみに♡」




メリーさん太「……それって、例えば、【連載1000回突破記念企画】とかのことか?」




ちょい悪令嬢「【連載1000回】?……………………って、ああっ、今回ってすでに、第944話でしたっけ⁉ すっかり忘れておりましたわ!」




メリーさん太「──忘れるなよ、こんな大事なこと!」













メリーさん太「……え、これで終わりなの?」




ちょい悪令嬢「ええ、そうですけど?」




メリーさん太「新年一発目だと言うのに、やけに字数が少ないじゃ無いか?」




ちょい悪令嬢「元旦初日の公開に間に合うように、大急ぎで作成しましたからね。今回は文字通りに『新年のご挨拶の代わり』と言うことで、どうぞご容赦くださいませ♡」




メリーさん太「……まあ、今年は父親の介護も本格化するようだから、いろいろと忙しくなるのはわかるけど、本作を始めとするWeb小説の作成が疎かにならないように、せいぜい気張ってもらいたいものだよな」

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