第879話、わたくし、宇宙開発もWeb小説も、『逆転の発想』こそ必要だと思いますの♡
ちょい悪令嬢「──
メリーさん太「……(来る)」
ちょい悪令嬢「人工衛星『みち○き』も無事に軌道投入に成功して、お陰様でこれからは『カーナビ』や『自動運転』がより正確かつ便利になって、大変助かります!」
メリーさん太「……(来るぞ)」
ちょい悪令嬢「いやあそれにしても、44回中43回成功で成功率97%以上なんて、『ほぼ完璧』と言っても過言では無いのでは?」
メリーさん太「……(来るぞ来るぞ)」
ちょい悪令嬢「限られた予算の中で粛々と宇宙開発事業を続けてこられて、しかも毎回きちんと成果を出されるなんて、本当に頭が下がる思いですわ」
メリーさん太「……(来るぞ来るぞ来るぞ)」
ちょい悪令嬢「何よりもご自身の『宇宙への探究心』に基づいて頑張られているかと思いますが、そんな皆さんの一挙守一投足こそが、すべての日本人にとっての『希望』や『励まし』ともなっております。どうもありがとうございました」
メリーさん太「……(さあ、来た!)」
ちょい悪令嬢「もちろん我々も全力で応援し続ける所存ですので、これからも頑張ってください。──それでは、次の話題ですが、」
メリーさん太「──はあああああ⁉ 『次の話題』、だとおおおおお!!!」
ちょい悪令嬢「……何ですか、メリーさん。今日は珍しく(むしろセオリー通りに)、冒頭からいきなり奇声を発せられたりして」
メリーさん太「いや、あんたこそ、せっかく日本がこの時期にロケット打ち上げに成功したんだから、いつものように頭K印国のロケットへと、話を繋げないのかよ?」
ちょい悪令嬢「……え? 頭K印国のロケット、て」
メリーさん太「『ヌ○号』だよ、『ヌ○号』! あんだけ散々話題に挙げていたくせに、どうしたんだよ⁉ せっかく日本が今回『実力の差』をまざまざと見せつけたんだから、ここぞとばかりにディスり倒せばいいじゃないか?」
ちょい悪令嬢「……メリー、さん」
メリーさん太「な、何だよ、急に真面目な
ちょい悪令嬢「そんなことをやったら、それこそ頭K印人どもと、同じレベルに堕ちてしまうではありませんか?」
メリーさん太「──うっ」
ちょい悪令嬢「それに日本のロケット打ち上げは、頭K印国みたいに『国家的事業』なぞでは無く、先程も申しましたが予算的にもけして恵まれていない中で、開発陣の皆さんがあくまでも『お仕事』として粛々と行われているというのが実情であり、『成功して当たり前』で『失敗したら過度に叩かれる』という、非常に『不遇な立場』にあられるのですよ?」
メリーさん太「──ううっ」
ちょい悪令嬢「と言うか、もはや時代はどこかの
メリーさん太「──うううっ」
ちょい悪令嬢「今や宇宙開発は、『国威発揚』のためでも『軍事目的』のためでも無く、全世界的な『ビジネス&利便性向上』のためにあるのです! 今回の『みち○き』の打ち上げにより、カーナビの精度は『センチ単位』の正確性となり、自動運転は『実用レベル』に達し、視力障害者の方に対しては個別に細やかな『歩行補助システム』が可能となり、農作業においては『無人トラクター』の実用化を促進する等々、あらゆる分野において利便性を格段に向上させることを期待されているのです!」
メリーさん太「──うおっ、そいつはすげえぜ⁉」
ちょい悪令嬢「そんな中にあって、日本のロケット打ち上げ能力──否、『実績』は、もはやアメリカやロシアや欧州に比べても遜色の無い国際的評価を得ていて、しかも更なるコスト削減等の自助努力を続けることで、顧客の増加が見込まれており、今更慌てて弱小後進国の頭K印ごときが参入しようとしても相手にされず、たとえ辛うじてロケット開発を成し遂げて参入を果たしたところで、現在の
メリーさん太「なるほど、いわゆる航空旅客業界で言えば、『格安ツアー』以外には取り柄のまったく無い、『大K印航空』の評価がそのまま当てはまるってわけか」
ちょい悪令嬢「『
メリーさん太「──不謹慎なネタはヤメロ⁉」
ちょい悪令嬢「確かに日本のロケット開発陣は、最近『はや○さ』シリーズ絡みで世界的に評判になり、大いに称賛されましたが、そんなのはこれまで数十年の歴史の中において、ほんの『例外』に過ぎず、これまでずっと米露等の超先進宇宙開発国の影に隠れて、『有人宇宙旅行』なぞ夢のまた夢といった感じで、その当時では『初期段階レベル』と軽んじられていた、『国産ロケットによる人工衛星の打ち上げ』に全力を尽くして参りました。もちろんその間ほとんど話題になることなぞ無く、せいぜい初の本格的な国産液体燃料ロケットである『H−Ⅱ○』を打ち上げた時のみに、ほんのちょっと称賛を得たくらいでした。それでも開発陣は愚直に、自分たちの職務に専念し続けていたところ──」
メリーさん太「ところ?」
ちょい悪令嬢「時代のほうが追いついて(と言うか、転換して?)、むしろ宇宙開発は、『
メリーさん太「おおっ!」
ちょい悪令嬢「純然たる宇宙開発以外には、軍事利用か気象観測くらいにしか使い途が無かった人工衛星ですが、地上におけるコンピュータ技術とそのネットワーク化の大発展を、人工衛星システムとリンクさせることによって、様々な分野での『利便性の大向上』が見込まれることになり、より多くの人工衛星を、より正確かつ低コストで打ち上げることが求められ、勤勉かつ実直なる日本人ならではの、『ニッポンロケット技術』がにわかに脚光を浴び始めるや、『はや○さ』シリーズ等の個々の事業の大成功も相俟って、一躍『宇宙開技術大国』の一角に躍り出たのでございます!」
メリーさん太「すごいぞ! ニッポン万歳! ニッポンサイコー! やはり日本こそが、アジアにおける盟主だぜ!」
ちょい悪令嬢「──おやめください、メリーさん!」
メリーさん太「え、何で?」
ちょい悪令嬢「だからそんなゲスなことを言い出したら、
メリーさん太「……あ」
ちょい悪令嬢「これまで日本の技術陣は、どんなに大成功を収めようが、どんなに大偉業を達成しようが、どこかの『半分成功』頭K印国みたいに、過剰なる自画自賛をしたり、他国に対してケンカ腰で『勝利宣言』をしたりとかはせず、むしろ米露等超宇宙先進国に対してコンプレックスを抱きながら『追いつけ追い越せ』と、謙虚でありつつも『負けん気あふれるガッツ』で不断の努力を続けてきたのであり、別に周辺諸国なんぞと張り合ってきたわけでは無いのです! その世界に冠たる『大和民族の高潔さ』故に、全世界からの信奉は熱く、日本の宇宙開発技術は正当なる評価のもと、ますます信頼性を高めるばかりなのですわ!」
メリーさん太「そうだよな! 大昔の(無駄な)米ソ対立でもあるまいし、宇宙開発であろうが何であろうが、別によその国と張り合うことなんか必要なく、ただ己の技術を高めて、『ビジネス』として成功していけばいいのであって、今更『有人宇宙飛行で国威発揚!』なんて、時代遅れも甚だしいよな⁉」
ちょい悪令嬢「本作においても何度も何度も申しておりますが、『はや○さ』シリーズのように無人探査機で必要十分なる成果が上げられるのなら、もはや『有人宇宙飛行』なぞ無駄なコストとリスクしか無い、『愚策』に過ぎないのですよ」
メリーさん太「しかも何よりも、ロケットの打ち上げにちょっと成功したくらいで、無駄によその国に向けてアピールしないところが、いかにも日本人ならではの『慎ましさ』が表れていて、いいよな!」
ちょい悪令嬢「──それに、どこかの能無しで『
メリーさん太「……え、突然何を言い出しているの、あんた?」
ちょい悪令嬢「だってそうでしょう? 『ウリたちは、国内の鉄道網を使って、いつでもどこでも日本に向かってミサイルを発射できるニダ!』と、国家として『明言』なされたのでしょう? ──それはすなわち、『
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「楽しみですねえ、今度の選挙結果。──ほらほら、外国勢力配下の工作員政党ども、もっと頑張らないと、おまえらの
メリーさん太「……あんたは、今回の選挙で、
ちょい悪令嬢「まさかあ、むしろ彼らが政権を奪取することを、全力で応援していますよ!」
メリーさん太「はあ?」
ちょい悪令嬢「だって、このまま国民にとって真に幸福な自○党政権が続いていくよりも、日本ゴミニズム党のような能無し野党どもが政権をとって、全国民を絶望のどん底に陥れたほうが、本作の作者が目指している完全主権国家『シン・ニッポン』の成立可能性が、大いに高まるではありませんかあ♫」
メリーさん太「──‼」
ちょい悪令嬢「そのためにはもちろん、すでに本作において述べたように、『暴力革命』ですら厭いませんよお? ──皮肉なものですねえ、日本史上初の『暴力革命の
メリーさん太「……『暴力革命』で鳴らしていた日本ゴミー党を、『暴力革命』の標的にしてしまうなんて、一体本作の作者って、何者なんだ⁉ 一体どんな頭をしていたら、こんな考えに至ることができるんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「だから何度も申しているでしょう、Web作家等の『創作者』にとって何よりも大事なのは、『人が考えつかないことを考えつくこと』って。普通『
メリーさん太「──おいっ、そもそもどうして宇宙開発の話が、いきなり某半島や日本国内における、『ゴミニズムの完全撲滅』の話になってしまうんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「そもそも現在の宇宙ロケットや大陸間弾道弾の祖である『V2号ミサイル』は、この世から共産主義者をすべて駆逐することに国運を懸けて闘った、かつてのドイツ第三帝国が発明したものであり、その志を『防共協定』を結んでいた日本国が引き継ぐのは、むしろ当然の仕儀ではございませんか♡ ………………………というわけで、わかったか、糞ゴミニズム政党! もしもてめえらゴミ(ニスト)が政権をとって、本当に『表現の自由』を少しでも損なうことがあったら、この世からゴミニズム主義そのものを抹殺するからな⁉」
メリーさん太「……あー、『表現の自由』が関わってくるわけかあ。確かに日本ゴミー党のやつら、むちゃくちゃふざけたことを言っていたっけ。そりゃあ本作の作者だって怒り心頭だわ」
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