第850話、わたくし、まさか『マギ○コ』が『未○日記』だったとは、思いも寄りませんでしたの⁉(その1)

ちょい悪令嬢「──さて、今回は予定を変更してと言うか、むしろ予定通りと言うか、判断に困るところですが、前回前々回に引き続いて、超傑作魔法少女アニメ『マギア○コード』セカンドシーズン最終話について、詳細に検証したいかと思います!」




メリーさん太「えっ、今回は『マギ○コ』以外の、要注目の旧作アニメを取り上げるんじゃなかったのかよ?」




ちょい悪令嬢「そうだったんですけど、少々事情がございまして」


メリーさん太「事情?…………ああ、そうか。無料配信が始まったからと言っても、全話一気に見れるわけでは無く、週に二、三話程度の配信になるので、最終回までに一月はかかるから、全話をちゃんと視聴してから全体的な感想を述べるつもりなら、結構時間がかかるわけか?」


ちょい悪令嬢「いえ、先日挙げた三作品のうち、少なくとも『シュヴァルツ○スマーケン』については、一挙に全話無料配信を開始してくださってますので、本作の作者においても、すでに全話視聴済みです」


メリーさん太「それなら、『シュヴァルツ○スマーケン』だけでも、感想を述べればいいじゃん?」


ちょい悪令嬢「だから、『事情』が有るんですってば! ……それに、『シュヴァルツ○スマーケン』について感想を述べるにしろ、少々問題が有りますし」


メリーさん太「『シュヴァルツ○スマーケン』に対する感想に問題だと? 昔からあんなに楽しみにしていた『シュヴァルツ○スマーケン』の全話視聴に、一体何の問題が有ったと言うんだよ?」


ちょい悪令嬢「……いやもちろん、『シュヴァルツ○スマーケン』は東ドイツを題材にした作品としては、超傑作漫画&アニメ作品の『M○NSTER』と並ぶ、絶対的必見作だと思っており、こうしてまとめて拝見する機会を頂けて、心から光栄に思っているのですよ?」


メリーさん太「だったら別に、ここで感想を述べても、構わないじゃないか?」


ちょい悪令嬢「それが、ですねえ……」


メリーさん太「うん、何か有るのか?」


ちょい悪令嬢「少々、『差し障り』がございまして」


メリーさん太「差し障り? 何だよ、それって?」


ちょい悪令嬢「差し障りは差し障りなんだから、言えるわけが無いでしょうが?」


メリーさん太「──それだと、話にならないじゃ無いか⁉」


ちょい悪令嬢「そうですか? でしたら、『B○TA』の言葉を借りて、一言だけ述べさせていただきましょう」


メリーさん太「──ッ。『B○TA』と言うと、まさか⁉」


ちょい悪令嬢「そうです、かの『進○の巨人』もモデルにしたという、『シュヴァルツ○スマーケン』に登場する謎の巨大生物──」




メリーさん太「かつて(一部のマニアの間だけで)一世を風靡した、悲劇のビデオ規格⁉」




ちょい悪令嬢「──やめろ! そっちの『B○TA』の話をし始めると、本作の作者は止まらなくなってしまうぞ⁉」


メリーさん太「あと、『レーザーデ○スク』の話も、厳禁な」


ちょい悪令嬢「……ふう、パソコンの『M○c』までが、こいつらの仲間入りしなくて、本当に良かったですわ☆」


メリーさん太「かつては世界中が『Wind○ws 』一色になった時代もあったし、常にヒヤヒヤし通しだったよな」


ちょい悪令嬢「──じゃなくて! 何を話をあさっての方向にかっ飛ばしているのですか⁉ 『シュヴァルツ○スマーケン』で『B○TA』と言えば、謎の巨大宇宙生物のことでしょうが⁉」


メリーさん太「わりいわりい、あたしたちの世代では『B○TA』と言えば、某ビデオデッキベータマ○クスの通称を指すんだよ」


ちょい悪令嬢「……この年齢不詳の、『合法幼女ロリ都市伝説』が! 21世紀の日本人に通用しないネタなんか持ち出して、人の話の腰を折るんじゃ無いよ⁉」


メリーさん太「あはははは。それでその『B○TA』の言葉を借りれば、『シュヴァルツ○スマーケン』のファーストインプレッションとしては、どんなふうになるんだ?」


ちょい悪令嬢「……かいつまんで、申しますと」


メリーさん太「申しますと?」




ちょい悪令嬢「『──おい、主人公ども! てめえら、俺たちのような強大なる巨大宇宙生物の大攻勢を前にして、何を人間同士で争ってやがる! ぼやぼやしていると、最終防衛ラインを突破してしまうぞ⁉ しかも後半部に突入して以降においては、俺たちの出番がほとんど無くなってしまったじゃないか! 最前線の要塞で孤軍奮闘している、おばさん司令官に悪いとは思わないのか⁉ 俺たちも遠慮して進軍をスローダウンしているけど、それにも限界があるんだぞ! いい加減、おまえたちも前線に出てこい!』」




メリーさん太「──ぬなっ⁉」


ちょい悪令嬢「……まったくもう、少しは『人類の敵こっち』の気持ちにも、なってもらいたいものですよ」


メリーさん太「いやいやいや、あくまでも『シュヴァルツ○スマーケン』って、これまでずっと本作の作者自身が全話視聴するのを熱望していた、歴史的超傑作なんだろ⁉」


ちょい悪令嬢「……確かに全体的には超意欲作だし、何よりもかつての『東ドイツの秘められし内情』をあからさまに描写した点においては、非常に価値のある作品であることには、間違いはありませんでしたけど」


メリーさん太「じゃあ何で、さっきのような感想になるんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「いえね、たとえ『自由を取り戻すため』とか、『人民抑圧組織を打倒するため』とか言っても、すぐ目の前に人類以外の凶悪な敵が迫ってきているのに、同じ東ドイツ国民同士で内輪揉めばかりしているものですから、いくら何でもそれは無いだろうと思いまして!」


メリーさん太「(……ヤベえ、このまましゃべらせると、せっかく某動画サイト様で初視聴できた作品のことを、悪し様にディスり始めてしまうぞ?)──わかった、もうわかったから、『シュヴァルツ○スマーケン』の話はそのくらいにして、そろそろ本題に入れよ⁉ それにしてもまたどうして、予定を変更してまで、『マギ○コ』セカンドシーズン最終話について述べることにしたんだ?」


ちょい悪令嬢「それにつきましては、先程より申しているではありませんか? 是非とも今回語らざるを得ない、『事情』があるのだと」


メリーさん太「だから、その『事情』ってのは、何なんだよ?」


ちょい悪令嬢「実は、ですねえ……」


メリーさん太「実は?」




ちょい悪令嬢「何と『マギア○コード』アニメ版は、いわゆる『二巡目の世界』だったのですよ!」




メリーさん太「………………………は? 二巡目? あ、そうなの? ──ったく、なあに言ってんだよ、アホくさ」




ちょい悪令嬢「──何ですか、そのうっすい反応は⁉ こんな『特ダネ』を前にして!」


メリーさん太「……何が『特ダネ』だよ、アホくさ。ホント、聞いて損をしたよ」


ちょい悪令嬢「ああっ、二回も『アホくさ』って言った! 一体何が『アホくさ』なんですか⁉」


メリーさん太「……だからさあ、『マギ○コ』がループ作品モノであることなんて、もはや『周知の事実』だろうが? 今更『二巡目の世界』もへったくれも無いじゃん?」


ちょい悪令嬢「ふっふっふっ、そこがちょっとばかり、『違う』のですよ」


メリーさん太「ちょっと違う、だと?」


ちょい悪令嬢「言うなれば、本家本元の『ま○か☆マギカ』が、『ひぐ○しのなく頃に』の旧アニメ版なら、外伝である『マギア○コード』のアニメ版のほうは、『ひぐ○しのなく頃に』の新アニメ版に相当するのです!」


メリーさん太「『ひぐ○し』の新アニメ版て…………ま、まさか⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、何とほ○らちゃん以外にも、『(時を)繰り返す者』が存在している可能性が、浮上したのでございます!」




メリーさん太「な、何だと⁉ つまり『ループの担い手』が、他にもいたわけか? 一体誰なんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「──おそらくは、『マギ○スのお三方』の一人であられる、柊ね○ちゃんだと思われるのですわ☆」







(※次回【その2】に続きます)

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