第841話、【祝一次突破】わたくし、異世界裁判長ですの⁉(復活版その3)
黒鴉の魔王「……『
シン・オヒメサマ「これは特に『中つ国』に関してですけど、あの阿呆コミーどもときたら最近になって、国を挙げて盛大に『表現の自由の規制』に乗り出したじゃないですか? もう完全に『終わり』ですよ★」
黒鴉の魔王「──ああっ、それって、本作の作者が、一番嫌いなやつじゃん⁉」
シン・オヒメサマ「まあ、よその国のことなんだから、あまりぐだぐだ言うと『内政干渉』になるし、『どうぞ勝手にやってちょうだい』って感じですけどね」
黒鴉の魔王「……いいのか、このままだと本当に、中つ国において『表現の自由』が、完全に無くなってしまうぞ?」
シン・オヒメサマ「むしろ、望むところですよ!」
黒鴉の魔王「なっ⁉」
シン・オヒメサマ「まず第一に、下手すると日本の国内市場を食いかねないほど最近とみに成長著しかった、中つ国さんの各種『サブカルチャー』を、『コミー党』当局自ら潰してくださると言うのです、その馬鹿さ加減に大爆笑ですわwww」
黒鴉の魔王「──そう言われれば、まさにその通りじゃん⁉ 何自爆しているの、コミーのやつら!」
シン・オヒメサマ「しかも『サブカル』こそは、ある意味『国の
黒鴉の魔王「『サブカル』が、『国の
シン・オヒメサマ「『サブカル』が発展するためには、まず何よりも絶対的なる『表現の自由』が必要なのは言うまでも無いですが、更にはそのような(正統な
黒鴉の魔王「……なるほど、『サブカル』とは、『心の余裕』の象徴のようなものであって、民に『心の余裕』の無くなった国は、滅びるしか無いと言うわけか」
シン・オヒメサマ「──と言うわけで、『中つ国』も『
黒鴉の魔王「……うん?
シン・オヒメサマ「……あー、K印ですかあ」
黒鴉の魔王「あれ? どうしたんだ、そのやけに脱力しきった顔は? K印は
シン・オヒメサマ「技術立国、ねえ……」
黒鴉の魔王「な、何だよ、どうして歯に衣を着せたかのような、もったいぶった言い方をするんだよ⁉」
シン・オヒメサマ「……ブラック魔王陛下は、K印国のロケット開発計画を、ご存じですの?」
黒鴉の魔王「ブラックでは無く、『ブラックレイヴン』だっつうの! ──まあ、それはさておいて、K印のロケット計画と言うと、この秋にも打ち上げが予定されている、『ヌル』だか『ヌレ』だか言うやつのことだろう?」
シン・オヒメサマ「本来なら、そうだったんですけどねえ……」
黒鴉の魔王「え、まさか『ヌラ号』、打ち上げ取りやめとか⁉」
シン・オヒメサマ「いえ、一応まだ『ヌロ号』に関しては、正式に打ち上げ中止のアナウンスは出されていないのですけど、
黒鴉の魔王「別のロケット? 何だよ、K印って、『ヌルンヌルン号』以外にも、すぐに打ち上げることのできるロケットなんて、完成させていたのかよ? ──うん、ある意味『技術立国』の面目躍如だな」
シン・オヒメサマ「……それが、ですねえ」
黒鴉の魔王「──だから、そのもったいぶった物言いは、やめろって言っているんだよ!」
シン・オヒメサマ「『固体』、なんですよ」
黒鴉の魔王「……こたい?」
シン・オヒメサマ「『固体燃料』、なんですよ」
黒鴉の魔王「……こたい、ねんりょう?」
シン・オヒメサマ「そうなのです、K印国がこのたび打ち上げようとしているのは、何と、『固体燃料ロケット』なんですよ!」
黒鴉の魔王「──はああああああああああああああああああ⁉ 固体燃料ロケットって、そんな馬鹿な⁉」
シン・オヒメサマ「ええ、『そんな馬鹿な』以外の、何物でもございませんわ」
黒鴉の魔王「…………ええと、今って、何世紀だったっけ?」
シン・オヒメサマ「21世紀です。──しかもすでに、20年ほど経過しております」
黒鴉の魔王「……2020年代において、固体燃料ロケットの打ち上げだと? K印のやつら、一体何を考えていやがるんだ?」
シン・オヒメサマ「
黒鴉の魔王「……ひょっとして、本作の作者が知らないだけで、現在においては、固定燃料ロケットエンジンが改めて見直されて、『革新的技術の仲間入り』を果たしたとかじゃ無いだろうな?」
シン・オヒメサマ「もちろん、その辺のところはちゃんと、ネット上でいろいろと調べてみたのですが──」
黒鴉の魔王「ですが?」
シン・オヒメサマ「やはりロケットエンジンとしては、時代遅れもいいところで、低性能の『ゴミ』でした」
黒鴉の魔王「……うわあ」
シン・オヒメサマ「しかもK印ときたら、このゴミ技術すら独自で開発できず、かといって欧米日等の西側先進国の援助も受けることができず、結局
黒鴉の魔王「──ツッコミどころが多過ぎて、処理しきれねえよ⁉ つまりK印は、
シン・オヒメサマ「……それで結局、三回の打ち上げ試験のうち、最初の二回は見事に失敗して、最後の三回目にどうにか成功したのですが、そこで
黒鴉の魔王「はあああああ⁉ K印のやつら、固体燃料ロケットすらも、満足に飛ばせなかったのかよ⁉」
シン・オヒメサマ「……ねえ、下には下がいるものでしょう? 同じ前世紀の遺物とは言え、一応は液体燃料ロケットを飛ばすことのできる
黒鴉の魔王「
シン・オヒメサマ「それで『ロケット強国』(w)とやらの仲間入りを目指しているのですから、開いた口が塞がりませんわ」
黒鴉の魔王「……うん、おまえの気持ちは良くわかった。もう
※【固体燃料ロケットに関する補足説明】
シン・オヒメサマ「……以上長々と行いました我々の解説をお聞きになって、一体何のことやら、ちんぷんかんぷんであられると思われる読者の皆様に、改めて極力わかりやすく説明し直せば、いくら時代錯誤とは言え、
黒鴉の魔王「──うんうん、何とこれって比喩でも卑下でも何でも無く、K印のほうはホンマ、『おもちゃのロケット花火』そのものでしかないんだよな」
シン・オヒメサマ「つまり固体燃料ロケットって、液体燃料ロケットのように、ロケットの出力をコンピュータ等で加減したりできず、一旦点火すると燃え尽きるまでただひたすら飛び続けるという、花火そのものの『火薬の塊』に過ぎず、ほとんど特別な技術なぞ必要無く、そこら辺の花火職員の方でも片手間で制作可能だったりするのですw」
シン・オヒメサマ「……ちなみに、本命の『ヌルヌル号』とやらの液体燃料ロケットエンジンのほうも、ご想像通り独自開発なんかできっこ無く、こちらはウクライナさんの技術を流用していたりします」
黒鴉の魔王「そりゃあ、固体燃料ロケットさえも独自開発できないのに、液体燃料ロケットなんて夢のまた夢ってところだろう。…………しかし、旧ソ連のウクライナの技術とは。つまり
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