第841話、【祝一次突破】わたくし、異世界裁判長ですの⁉(復活版その3)

黒鴉の魔王「……『キタ』を始めとする毒亜ドクーア三国の軍事産業レベルが、実のところは『取るに足りない』ことは十分理解したが、もう一つの『どうせ放っておいてもそのうち自滅する』と言うのは、一体どう言うことなんだ?」




シン・オヒメサマ「これは特に『中つ国』に関してですけど、あの阿呆コミーどもときたら最近になって、国を挙げて盛大に『表現の自由の規制』に乗り出したじゃないですか? もう完全に『終わり』ですよ★」




黒鴉の魔王「──ああっ、それって、本作の作者が、一番嫌いなやつじゃん⁉」




シン・オヒメサマ「まあ、よその国のことなんだから、あまりぐだぐだ言うと『内政干渉』になるし、『どうぞ勝手にやってちょうだい』って感じですけどね」


黒鴉の魔王「……いいのか、このままだと本当に、中つ国において『表現の自由』が、完全に無くなってしまうぞ?」


シン・オヒメサマ「むしろ、望むところですよ!」


黒鴉の魔王「なっ⁉」




シン・オヒメサマ「まず第一に、下手すると日本の国内市場を食いかねないほど最近とみに成長著しかった、中つ国さんの各種『サブカルチャー』を、『コミー党』当局自ら潰してくださると言うのです、その馬鹿さ加減に大爆笑ですわwww」




黒鴉の魔王「──そう言われれば、まさにその通りじゃん⁉ 何自爆しているの、コミーのやつら!」




シン・オヒメサマ「しかも『サブカル』こそは、ある意味『国の底力バロメーター』そのものなのにねえ♫」


黒鴉の魔王「『サブカル』が、『国の底力バロメーター』だと?」




シン・オヒメサマ「『サブカル』が発展するためには、まず何よりも絶対的なる『表現の自由』が必要なのは言うまでも無いですが、更にはそのような(正統な文化カルチャー以外の)『余計なもの』に人々が熱中できるための、社会的かつ経済的な『余裕』が無ければ始まらないのですよ。現に日本がそうでしょう? 先の大戦における敗戦によって『全体主義』を捨てて、欧米的な『自由主義』を取り入れて、『経済成長』こそを最大の国是とし、全国民が一丸となって『豊かさ』を追い求めていった結果、経済的にはもちろん、精神的にも余裕を持てたからこそ、世界最大の『サブカル天国』となれたわけであり、逆に言えば、『サブカル』が栄えている国家こそ、国民が経済的にも精神的にも豊かであるわけで、それに対して今まさに『サブカル』を捨てようとしている中つ国は、近い将来経済的に没落して、人心は荒みきってしまい、国家滅亡の道をひた走ることとなるでしょうwww」




黒鴉の魔王「……なるほど、『サブカル』とは、『心の余裕』の象徴のようなものであって、民に『心の余裕』の無くなった国は、滅びるしか無いと言うわけか」




シン・オヒメサマ「──と言うわけで、『中つ国』も『キタ』も、わざわざ相手にする必要は無くなりましたので、本作においても当初の予定を大きく変更させていただいた次第であります♡」




黒鴉の魔王「……うん? 毒亜ドクーア三国と言えば、残りの『K印国家』のほうは、どうなんだ?」


シン・オヒメサマ「……あー、K印ですかあ」


黒鴉の魔王「あれ? どうしたんだ、そのやけに脱力しきった顔は? K印は毒亜ドクーア三国の一角とは言え、一応西側の新進技術立国だろうが?」


シン・オヒメサマ「技術立国、ねえ……」


黒鴉の魔王「な、何だよ、どうして歯に衣を着せたかのような、もったいぶった言い方をするんだよ⁉」


シン・オヒメサマ「……ブラック魔王陛下は、K印国のロケット開発計画を、ご存じですの?」


黒鴉の魔王「ブラックでは無く、『ブラックレイヴン』だっつうの! ──まあ、それはさておいて、K印のロケット計画と言うと、この秋にも打ち上げが予定されている、『ヌル』だか『ヌレ』だか言うやつのことだろう?」


シン・オヒメサマ「本来なら、そうだったんですけどねえ……」


黒鴉の魔王「え、まさか『ヌラ号』、打ち上げ取りやめとか⁉」


シン・オヒメサマ「いえ、一応まだ『ヌロ号』に関しては、正式に打ち上げ中止のアナウンスは出されていないのですけど、なんかその前に別のロケットを打ち上げるみたいなんですよ」


黒鴉の魔王「別のロケット? 何だよ、K印って、『ヌルンヌルン号』以外にも、すぐに打ち上げることのできるロケットなんて、完成させていたのかよ? ──うん、ある意味『技術立国』の面目躍如だな」


シン・オヒメサマ「……それが、ですねえ」


黒鴉の魔王「──だから、そのもったいぶった物言いは、やめろって言っているんだよ!」


シン・オヒメサマ「『固体』、なんですよ」


黒鴉の魔王「……こたい?」


シン・オヒメサマ「『固体燃料』、なんですよ」


黒鴉の魔王「……こたい、ねんりょう?」




シン・オヒメサマ「そうなのです、K印国がこのたび打ち上げようとしているのは、何と、『固体燃料ロケット』なんですよ!」




黒鴉の魔王「──はああああああああああああああああああ⁉ 固体燃料ロケットって、そんな馬鹿な⁉」




シン・オヒメサマ「ええ、『そんな馬鹿な』以外の、何物でもございませんわ」


黒鴉の魔王「…………ええと、今って、何世紀だったっけ?」


シン・オヒメサマ「21世紀です。──しかもすでに、20年ほど経過しております」


黒鴉の魔王「……2020年代において、固体燃料ロケットの打ち上げだと? K印のやつら、一体何を考えていやがるんだ?」


シン・オヒメサマ「なんか、この固形燃料ロケットエンジンこそ、特別すごい技術であって、何でもあのアメリカが恐れて開発をストップさせていたらしく、それが今回解禁されたために、晴れて『ロケット強国入り』(w)が果たせると、イキリ回っているようですよ?」


黒鴉の魔王「……ひょっとして、本作の作者が知らないだけで、現在においては、固定燃料ロケットエンジンが改めて見直されて、『革新的技術の仲間入り』を果たしたとかじゃ無いだろうな?」


シン・オヒメサマ「もちろん、その辺のところはちゃんと、ネット上でいろいろと調べてみたのですが──」


黒鴉の魔王「ですが?」




シン・オヒメサマ「やはりロケットエンジンとしては、時代遅れもいいところで、低性能の『ゴミ』でした」




黒鴉の魔王「……うわあ」


シン・オヒメサマ「しかもK印ときたら、このゴミ技術すら独自で開発できず、かといって欧米日等の西側先進国の援助も受けることができず、結局助六ロスケのお情けにすがる形で、ようやく打ち上げ試験に成功したといった次第ですの」




黒鴉の魔王「──ツッコミどころが多過ぎて、処理しきれねえよ⁉ つまりK印は、キタのナチス譲りの液体燃料ロケットすらも比較にならない、本物のローテクである固体燃料ロケットまでも独力で開発できなかったの⁉ しかも本来仲間であるはずの日本を始めとする西側先進国からは、固体燃料なんてもはや完全に卒業してしまっているってことで援助を断られたの⁉ 更には挙げ句の果てに、たとえ西側に見捨てられたからと言って、ロケットエンジンという、もはや『軍事利用可能』レベルどころか『軍事利用こそがメイン』の戦略技術を、自分の親分のアメリカのライバルである助六ロスケと共同開発したりするの⁉ ねえ、どうして⁉ どうしてだよ⁉ K印本国人でも、在日K印さんでも、純日本人のK印シンパでも、誰でもいいから、教えてくれよ⁉」




シン・オヒメサマ「……それで結局、三回の打ち上げ試験のうち、最初の二回は見事に失敗して、最後の三回目にどうにか成功したのですが、そこで助六ロスケとの共同開発契約が切れて、開発は頓挫してしまったのです」




黒鴉の魔王「はあああああ⁉ K印のやつら、固体燃料ロケットすらも、満足に飛ばせなかったのかよ⁉」




シン・オヒメサマ「……ねえ、下には下がいるものでしょう? 同じ前世紀の遺物とは言え、一応は液体燃料ロケットを飛ばすことのできるキタのほうが、よほど進歩的と言えるかもねwww」


黒鴉の魔王「キタと言い、K印と言い、あの半島は20世紀前半で、時計の針が止まっているんじゃ無いだろうな⁉」


シン・オヒメサマ「それで『ロケット強国』(w)とやらの仲間入りを目指しているのですから、開いた口が塞がりませんわ」


黒鴉の魔王「……うん、おまえの気持ちは良くわかった。もう毒亜ドクーア三国なんて、わざわざ相手にすること無く、そのうち勝手に自滅してくれそうだよな」









※【固体燃料ロケットに関する補足説明】


シン・オヒメサマ「……以上長々と行いました我々の解説をお聞きになって、一体何のことやら、ちんぷんかんぷんであられると思われる読者の皆様に、改めて極力わかりやすく説明し直せば、いくら時代錯誤とは言え、キタの液体燃料ロケット技術のほうが、一応れっきとした『軍事技術』であるのに対して、K印の固体燃料ロケットのほうは、原理的にはそこら辺のコンビニで売っている『花火セット』の中に入っている、子供だましの『ロケット花火』と、ほとんど同レベルなわけなのですよ」




黒鴉の魔王「──うんうん、何とこれって比喩でも卑下でも何でも無く、K印のほうはホンマ、『おもちゃのロケット花火』そのものでしかないんだよな」




シン・オヒメサマ「つまり固体燃料ロケットって、液体燃料ロケットのように、ロケットの出力をコンピュータ等で加減したりできず、一旦点火すると燃え尽きるまでただひたすら飛び続けるという、花火そのものの『火薬の塊』に過ぎず、ほとんど特別な技術なぞ必要無く、そこら辺の花火職員の方でも片手間で制作可能だったりするのですw」










シン・オヒメサマ「……ちなみに、本命の『ヌルヌル号』とやらの液体燃料ロケットエンジンのほうも、ご想像通り独自開発なんかできっこ無く、こちらはウクライナさんの技術を流用していたりします」




黒鴉の魔王「そりゃあ、固体燃料ロケットさえも独自開発できないのに、液体燃料ロケットなんて夢のまた夢ってところだろう。…………しかし、旧ソ連のウクライナの技術とは。つまりキタ同様に、ナチスドイツの技術の末裔ってことか。さすがは同じ底辺半島部族、結局は同レベルの時代錯誤っぷりってわけかwww」

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