第835話、わたくし、『百合百合♡ライスシャワーアタック』ですの⁉(後編)

メリーさん太「──な、何と、あの明るさいっぱい元気いっぱいの鶴○ちゃんに、そんな『葛藤』が有ったなんて⁉」


ちょい悪令嬢「……そりゃあ、人は誰しも『二面性』が有るってことですよ。──つまりそれが具現化したものが、『魔女』であり『ド○ペル』であり『ウワサ』であるというわけなのです」


メリーさん太「じゃ、じゃあ、鶴○ちゃんを元に戻すのは、もう不可能ってことなのか?」




ちょい悪令嬢「まさかそんな、先程申したばかりではございませんか、『マギ○コ』においては、『百合こそが世界すべてを救う』って!」




メリーさん太「──いやいやいや、鶴○ちゃんはや○よさんへの『百合心』をこじらせたからこそ、『ウワサ化』してしまったんだろうが⁉ しかもや○よさんのほうはい○はちゃんと百合百合になることによって、自分一人だけ救われたんだから、余計許せないだろうし!」


ちょい悪令嬢「ええ、もはやや○よさんでは、鶴○ちゃんを救うことは不可能でしょうね」


メリーさん太「だったら──」




ちょい悪令嬢「実は、彼女にとっての(百合的な)救世主は、他にいたのです! ──ヒントとしては、今回の『神○市の休日』をイメージした公式百合企画であり、そして何よりもセカンドシーズンのEDでございます!」




メリーさん太「……ああ、そう言うことかあ」




ちょい悪令嬢「『彼女』だったら、小難しいことなんてごちゃごちゃ言わず、むしろ力尽くで鶴○ちゃんの閉ざされた心を、あっけなく解きほぐすものと思われるのですよ」


メリーさん太「なるほど、これってすでに本作において述べた、『黒○さんの問題解決案』同様の、『力押し』パターンてわけか」


ちょい悪令嬢「あくまでも『百合関係』前提ですけどね。もちろん黒○さんに関しても、(おそらくい○はちゃんあたりの)『百合パワー』によって救われることでしょう」


メリーさん太「……駄目だ、むちゃくちゃ馬鹿げた予想なのに、否定する材料がまったく思いつかねえ⁉」


ちょい悪令嬢「そもそも『マギ○コ』シリーズ全体の、すべての問題の解決方法が、『魔法少女全員が環になる』ですものね♡」


メリーさん太「──そうだった、この作品て最初から、『百合ですべてを解決する』気満々だったっけ⁉」




ちょい悪令嬢「……そうなると、問題はマ○さんですけど、こちらのほうはどういたしましょうかねえ」




メリーさん太「え? 何が問題なんだよ? マ○さんのほうも、『百合』で解決すればいいじゃないか?」


ちょい悪令嬢「誰と?」


メリーさん太「誰、って?」




ちょい悪令嬢「一体誰をマ○さんと、(百合)カップリングするって言うのですか?」




メリーさん太「そりゃあもちろん………………………って、あれ?」


ちょい悪令嬢「……やっと気づかれたようですね」


メリーさん太「お、思いつかない、マ○さんとのカップリング候補が、誰一人思いつかない!」


ちょい悪令嬢「何せ、基本的に『ボッチ』ですものね、彼女って」


メリーさん太「──ボッチ言うなよ、可哀想だろうが⁉」


ちょい悪令嬢「困ったものですねえ、果たしてどうしたものか」


メリーさん太「あの子は駄目なのか?──ほら、『叛○の物語』に出ていたニューフェイスの」


ちょい悪令嬢「それってもしかして、『百江な○さ』ちゃんのことですの?」


メリーさん太「そうそう、あの『チーズケーキ大好きっ子』だよ!」


ちょい悪令嬢「でもご存じの通り、あの子は特別な立ち位置にいますから、果たしてアニメ版『マギ○コ』に、登場させてもいいものやら」


メリーさん太「……あー、そうかあ」


ちょい悪令嬢「いっそのこと原作のゲーム版のシナリオ同様に、せめてや○よさんと戦わせることによって、ライバル同士の友情を芽生えさせるのが、関の山ってところですかねえ」


メリーさん太「もう面倒だから、『環』にしてしまえば?」


ちょい悪令嬢「それは最終手段として、『アニメ版』の流れとしては、どちらかと言うと『見○原組』に解決させるべきではないでしょうか?」


メリーさん太「だったら、『ま○かちゃん』一択じゃん?」


ちょい悪令嬢「──それって、一番駄目なやつだろうが⁉」


メリーさん太「何でよ、セカンドシーズン第1話において、『マ○さんの弱い部分を目の当たりにしているのは、実はま○かちゃんだけ』という、伏線がちゃんと張られていたじゃないか?」


ちょい悪令嬢「でもそんなことしたら、『あの方』が黙っちゃいないでしょうが⁉」


メリーさん太「あの方って、ほ○らちゃんのことか? それなら大丈夫じゃないの?」


ちょい悪令嬢「はあ⁉」




メリーさん太「なんかさあ、セカンドシーズンを見ていると、どうやらスタッフの皆様って、他ならぬほ○らちゃんとさ○かちゃんとを、カップリングしようとしている節があるんだよねえ」




ちょい悪令嬢「──ああーっ! そ、そういえば⁉」




メリーさん太「第1話においては、これまでの経緯からしたら信じられないくらいスムーズに和解しちゃったし、第7話においては、『ほ○らあ! ほ○らあ!』と必死に叫んでいるさ○かちゃんなんて、もはやほとんど『キマシタワー』段階レベルに達していたじゃん?」


ちょい悪令嬢「か、考えてみれば、さ○かちゃんがほ○らちゃんを名前で呼ぶこと自体、むちゃくちゃ『レア』ですよね?」


メリーさん太「元祖テレビ版においては、ほとんど『あんた』とか『転校生』とかと言ったふうに、いかにも素っ気ない呼称に終始していたよな」


ちょい悪令嬢「それが今や、『ほ○らあ! ほ○らあ!』か………………うん、これはまさしく、『キマシタワー』ですわ」


メリーさん太「それにあんたが言うには『マギ○コ』自体が、『百合こそが世界を救う』をテーマにしているそうだから、百合どころか将来行き過ぎた『クレイジーサイコレズ』として暴走する怖れの大きい、ほ○らちゃんが(鶴○ちゃんにおける『や○よさん離れ』同様に)『ま○かちゃん離れ』を実現して、例えばさ○かちゃんと極穏当な『百合関係』が構築されるとしたら、『世界平和』にとっても、大いに『プラス』になるかも知れないしな」


ちょい悪令嬢「実は『まどほむ』カップリングは、『ワルプルギス○夜』なんかよりも更に、世界にとっての『災厄』だった……?」


メリーさん太「どうやらま○かちゃん自身も、現段階では『コネ○ト』未体験のようだし」


ちょい悪令嬢「現時点マギ○コのほ○らちゃんのま○かちゃんへの感情も、その高潔なる人格への『尊敬』や『憧れ』止まりレベルのようですしね」




メリーさん太「と言うわけで、マ○さんにはま○かちゃんをあてがうってことで、『めでたしめでたし』でいいんじゃないのか?」




ちょい悪令嬢「……いや、ちょっと待ってください」




メリーさん太「うん、どうした?」


ちょい悪令嬢「わたくしたちって、根本的に勘違いをしていたのでは無いでしょうか?」


メリーさん太「な、何だよ、勘違いって」


ちょい悪令嬢「『ま○マギ』と『マギ○コ』の、同じシリーズの作品としての、『関係性』ですよ」


メリーさん太「は?」


ちょい悪令嬢「実はこのシリーズって、『タイムパラドックス』モノだったのではないでしょうか? ──しかも、『百合』という意味において」


メリーさん太「タイムパラドックスだと? ループでは無くて? しかも、百合という意味って……」




ちょい悪令嬢「某有名SF映画において、マーヴ○ン=ベリーなる人物が、未来から来た少年が従兄弟のチャ○ク=ベリーの曲を演奏するのを耳にすることによって、巡り巡ってチャ○クがその曲を自分自身の曲として発表するってのが、あったではないですか? 実は『ま○マギ』シリーズは、それの『百合ヴァージョン』だったのですよ」




メリーさん太「それって『バック・トゥ・ザ・フ○ーチャー』のことか? あの超有名エピソードが、『ま○マギ』や『マギ○コ』と、どう関係してくるって言うんだよ?」




ちょい悪令嬢「さっきあなたがおっしゃったように、『マギ○コ』段階のほ○らちゃんは、ま○かちゃんに対しては『友情』レベルの感情しかいだいていなかったのに、い○はちゃんとや○よさんの人目をはばからない『百合っぷり』をまざまざと見せつけられることによって、初めて『──そうか! 女の子同士でも、恋愛は成立するんだ!』という、『(マギ○コ)世界の真実』に目覚めて、ま○かちゃんを(性的に?)意識するようになったのでは無いかとも思われるのですよ!」




メリーさん太「ええー⁉ それって順番が逆じゃないの⁉」




ちょい悪令嬢「何度も申しておりますが、ループの各周回には時間的前後関係はございませんので、『ま○マギ』と『マギ○コ』との間には、『どちらが先か』という明確な順序は無いのです」




メリーさん太「……何と、ほ○らちゃんが『叛○の物語』において、最終的に自分が『クレイジーサイコレズ』であることを認めたのは、い○はちゃんたち『マギ○コキャラ』の影響だったのか⁉」




ちょい悪令嬢「何せ、『マギ○コ』のほうは、公式テーマ自体が『百合』ですものね♡」










メリーさん太「──って、そんなことあるか⁉ いくら何でも今回の考証は、うがち過ぎだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「わかりませんよお? 今回の予想通りに、鶴○ちゃんや黒○さんが、『百合的な手法』によって救われることになれば、ま○かちゃんのことを『残酷なる運命』から救い出そうとしているほ○らちゃんが、『(お互いにガチ百合になることによる)荒療治』に目覚めることも、大いにあり得ると思いますけど?」




メリーさん太「あり得るか! そもそも『ま○マギ』と『マギ○コ』では、状況がまったく異なるだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「まあ、どちらが正しいかは、『ワルプルギス○廻天』を見てのお楽しみと言うことで♡」







メリーさん太「……え、今回の結論て、『ワルプルギス○廻天』が公開されるまで、決着がつかないわけ?」














メリーさん太「……それで、そもそも今回のタイトルの、『ライスシャワーアタック』てのは、一体何なんだ?」




ちょい悪令嬢「実は今年の『M○gia Day 2021』の配信を視聴している時に、初めて知ったのですが、何とい○はちゃんの妹であるう○ちゃんの『中の人』って、『ライスシャワー』も兼任されているとのことではありませんか⁉ まさか本作の作者激推しの『ウ○娘の中の人』でもあったとは、もう完全にファンになってしまいましたよ♫」




メリーさん太「では、残りの『アタック』と言うのは?」




ちょい悪令嬢「それについては、まさにその『M○gia Day 2021』の、見逃し無料配信のほうをご覧になってくださいませ☆」




メリーさん太「──おいっ⁉」

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