第834話、わたくし、『百合百合♡ライスシャワーアタック』ですの⁉(前編)

メリーさん太「……おい、現在ネット上の噂では、確かに超傑作魔法少女アニメ『マギア○コード』セカンドシーズンの、来週の最新話は『総集編』になっているけど、その次の9月の最終週において、改めて『第8話』が放映&配信されるかも知れないって言われているぞ? もしもこれが正しければ、前回本作で述べた『現在最新の第7話こそが、セカンドシーズンの最終話』説が、『間違い』ってことになってしまうんじゃないのか?」




ちょい悪令嬢「大丈夫ですって、その可能性も否定できませんが、いったん『総集編』に差し替えられた場合、それが正式な『話数』としてカウントされるというのが、最近のアニメ作品におけるセオリーですからねえ。──ていうか、そのための『年末の特番ファイナルシーズン』枠なのであって、第8話として予定されていたエピソードも、こちらのほうで放映&配信されることになるのではありませんの?」




メリーさん太「ああ、そういえば同じように途中で『総集編』を挟んだ『ワンダーエ○グ・プライオリティ』においても、正式な最終話は二ヶ月ほど間を挟んでの、『特番枠』で放映&配信したっけ」


ちょい悪令嬢「まあ、わたくしだって、一週間だけ我慢すれば改めて第8話を見られるのなら、それに越したことはありませんけどね」


メリーさん太「……う〜ん、やはり『期待薄』かあ。今回の第7話ってば、現在ネット上で話題沸騰なのになあ」


ちょい悪令嬢「そうそうそうなんですよ! 特に大注目なのが、前回本作の本文と、その宣伝告知用のSNS等でご紹介した、『ウワサの鶴○ちゃん』と、『……コネ○トって、何ですか?』なのです!」


メリーさん太「今回の内容的に、『鶴○ちゃん』がクローズアップされるのはわかるけど、何で今更『コネ○ト』が話題になるんだ? 『マギ○コ』においては特にセカンドシーズンに入ってから、『コネ○ト』なんて珍しくも何とも無いだろうが?」


ちょい悪令嬢「それはもちろん、それを言及したのが、元祖『ま○か☆マギカ』の主人公であられる、ま○かちゃんその人だからですよ」


メリーさん太「ま○かちゃんが、『コネ○トって何ですか?』と発言したって? …………………ああ、そりゃそうか。『見○原組』が、元々『マギ○コ』ゲーム版のギミックである『コネ○ト』について知らなくても、当然だよな」


ちょい悪令嬢「違います、違います、そうじゃ無いんですよ!」


メリーさん太「……そうじゃ無い、って?」




ちょい悪令嬢「そもそも元祖『ま○マギ』TV版のOP主題歌のタイトルが、『コネ○ト』だったのであり、ネット上の『ツッコミ』のほとんどは、『ま○かはん、コネ○トって、あんたはん自身の主題歌やん?』だったのですよwww」




メリーさん太「──『メタツッコミ』かよ⁉ 何? ネット上における第7話の注目点が、こんな『メタネタ』なわけ⁉」




ちょい悪令嬢「まあ、最大の話題は、やはり『ウワサの鶴○』ちゃんのほうですけどね」


メリーさん太「うん、まあ、予想とは違って第7話は、ホーリーマ○さんを完全にほったらかしにして、ウワ鶴ちゃんのほうばかりがフィーチャーされていたしな」


ちょい悪令嬢「セカンドシーズンになってから、ほとんど出番が無かったので、『鶴○ちゃんファン』の皆様、大喜びですよ♫」


メリーさん太「……そうかなあ、ようやく出番と思ったら、あのような惨憺たる有り様になってしまって、ファンの方としては、どうなんだろうな?」


ちょい悪令嬢「いえいえ、とんでもない! ネット上ではもはや狂喜乱舞ですよ!」


メリーさん太「……は? あんないつもの鶴○ちゃんとは真逆の、『鬱系狂いっぷり』の姿を見せられて、鶴○ちゃんファンたちがむしろ喜んでいるって?」




ちょい悪令嬢「元々鶴○ちゃんファンの方って皆さん、まさにその『鬱狂いなウワ鶴ちゃん』をも含んでこその、『真の鶴○ちゃん♡』と見なされているのですよ☆」




メリーさん太「──しまった、結局『マギ○コファン』と言っても、『外道魔法少女アニメ愛好家』である、『ま○マギファン』の亜種であることを、すっかり忘れていた!」




ちょい悪令嬢「ふひひひひ、特に必見なのは、あの(エロ)コスチュームなのですわ! いつもの元気はつらつの鶴○ちゃんの場合なら、いくら跳んだり跳ねたりして際どいアングルになっても、健全なる全年齢向けシーンにしかならないけど、アンニュイそのもののウワ鶴ちゃんになった途端、あの露出度全開のコスチュームは、18禁二次創作同人誌的エロコスプレ以外の何物でも無くなるのです! しかも戦闘中は常に『狂った笑顔』を絶やさないという、『戦闘狂バーサーカー』っぷり! いやあ、『その道のマニア』には、辛抱たまりませんわ! やっぱり『公式から(エロ的に)狂っている』と最高ですね♡」




メリーさん太「──もう嫌だよ! 『ま○マギ』シリーズに関わっている、制作陣も、ファンの人たちも! 作り手か受け手かにかかわらず結局は、本作ウチの作者と『同じ穴の狢』なのかよ⁉」




ちょい悪令嬢「ふふふ、確かに『ま○マギ』シリーズは、制作スタッフもファンも狂っていますが、その中でも『マギ○コ界隈』は、更にすごいんですよ!」


メリーさん太「は? 『かわいい女の子が理不尽な目に遭う』ことで定評がある『元祖ま○マギ』よりも、その外伝である『マギ○コ』のほうが、より『クレイジーなポイント』があるだってえ?」




ちょい悪令嬢「ええ、皆さんようくご存じの、『公式からして百合推し♡』なところですわ♫」




メリーさん太「──はああああああああああああ⁉ 何ソレ!」




ちょい悪令嬢「ほら、例の『神○市の休日』をイメージした公式グッズでは、テニスルックのい○はちゃんとや○よさんペアも、チャイナドレスルックの鶴○ちゃんとフ○リシアちゃんペアも、もはやまったく隠し立て無しに、『エロエロ百合百合』だったではありませんか?」




メリーさん太「──くそお! これっぽっちも反論できやしねえええええ⁉」




ちょい悪令嬢「もうね、テニスルックでいちゃつくJCとJDって、完全にデキているでしょ、あの二人?」


メリーさん太「う、うん、あれを見て『歳の離れた仲のいい従姉妹同士』とか、好意的に解釈してくれる人は、日本全国一人もいないだろうな」


ちょい悪令嬢「もう完全に、公式自体が『マギ○コ』における、『百合ムーブ』を煽っている証拠ですよ」


メリーさん太「……そうだな、もはやまったく、言い訳できないレベルだよな。──でもよう、別にこれは『マギ○コ』に限った話では無く、元祖『ま○マギ』だって、十分百合テイストだったと思うけど?」


ちょい悪令嬢「『ま○マギ』はあくまでも『鬱系不条理魔法少女アニメ』であって、『百合テイスト』については『オマケ』程度レベルに留まっていたのでは?」


メリーさん太「確かに元祖テレビ版はそうだったかも知れないけど、本作においても何度も言及したように、劇場版の『叛○の物語』においては、ついにほ○らちゃんが、己の『クレイジーサイコレズっぷり』を隠そうともしなくなったじゃないか?」


ちょい悪令嬢「でも、それって『マギ○コ』とは違って、作品全体のテーマとかでは無いし、それに何と言っても、あくまでも『ネガティブ』なものとして位置づけられていますよね?」


メリーさん太「……その言い方だとまるで、『マギ○コ』においては『百合』こそが、作品全体のテーマとして、ポジティブに位置づけられているみたいじゃないか?」




ちょい悪令嬢「そうなのです! 実は『マギ○コ』の(隠し)テーマは、『百合こそは世界を救う!』なのであり、今回の第7話において、それを如実に証明して見せたのです!」




メリーさん太「『百合は世界を救う!』って、一体どこの24時間テレビだよ⁉」




ちょい悪令嬢「でも、絶対こじれると思われていた、み○まさんの抱えていた『闇』が、第7話においても○こちゃんの果敢なる『百合アタック』によって、あっけなく解決してしまったではありませんか?」


メリーさん太「そ、そういえば⁉……………………い、いや、あれっていかにも『御都合主義』そのままに、あっさりとし過ぎだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「それだけ『マギ○コ』世界においては、『百合の力は偉大』だと言うことなのですよ☆」


メリーさん太「……ええー」


ちょい悪令嬢「それに実はこれは、『絶妙なる演出の技』でもあるのですよ?」


メリーさん太「へ? 絶妙なる演出の技、って……」




ちょい悪令嬢「このようにあっけなくポジティブに問題を解決するシーンと、同じようにこじれている鶴○ちゃんをや○よさんが救おうとして大失敗してしまうネガティブシーンとを、対照的に配置することによって、第7話全体としての『絶望感』を、より強調アピールしているわけなのですよ」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「しかも劇中ではみ○まさんのセリフであったはずの、サブタイトルの『何も知らないじゃない』を最後の最後に明示することで、むしろや○よさんのほうこそを暗喩していることを匂わすという、底意地の悪さ。──いやあ、『マギ○コ』のスタッフは最高ですわ☆」


メリーさん太「た、確かに演出としては成功しているかも知れないけど、そこら辺のところに関しては、『百合』では無いのでは?」


ちょい悪令嬢「何言っているのですか、これぞまさしく『百合の裏返し』ではありませんか?」


メリーさん太「百合の……裏返し、って?」


ちょい悪令嬢「第7話のウワ鶴ちゃんて、なぜだか最初から最後まで執拗に、や○よさんばかり攻撃していたとは思いません?」


メリーさん太「(配信を見直しながら)──うおっ、言われてみれば、完全にや○よさんにばかり、タゲをとっているじゃんか⁉ 何でだよ?」




ちょい悪令嬢「だからこれぞ『百合の裏返し』──いわゆる、『可愛さ余って憎さ百倍』ってやつですよ」




メリーさん太「え、それってつまり、鶴○ちゃんて──」




ちょい悪令嬢「もちろん、同じ魔法少女チームにいた時からや○よさんのことを慕っていたのですが、同じくメンバーの一人だったメ○ちゃんの魔女化による突然のチームの解散によって、リーダーのやち○さんから『捨てられた』ことでこじれ始めたものの、『やち○さんだって断腸の思いだったのだ』と堪え続けていたところ、実は自分一人だけが『魔法少女の真実』を聞かせられておらず、チーム解散後ものんきに、メ○ちゃんどころか『将来の自分自身』そのものとも言える、『魔女』を屠り続けながら、『あたしは最強魔法少女だから負けない!』とか言い続けていた滑稽ぶりを思い知らされて、完全に暗黒面に堕ちて『ウワサ化』してしまったのであり、執拗にや○よさんばかりを攻撃しつつ、『おまえは私のことを何もわかっていない』と無慈悲に突きつけるのも、当然の仕儀と申せましょう」







(※後編に続きます)

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