第802話、わたくし、『マギ○コ』新OPは、理想と現実との『究極の選択』だと思いますの⁉(後編)

メリーさん太「……あれ? 何だよ、この【後編】って? どうしてまだ続いているの? 前回きっちりと結論が出たじゃないの?」




ちょい悪令嬢「──いえいえ、むしろこれからが『本番』なのですよ!」




メリーさん太「『本番』だと?………………………いやいや、前回ついに、超傑作魔法少女アニメ『マギア○コード』のセカンドシーズンのOPが、主人公のい○はちゃんにとっての『理想と現実との究極の選択』であることが判明して、本来なら『現実』を選んで魔法少女にならないほうが、むしろ彼女にとって幸せであったのに、妹のう○ちゃんを助けるためにあえて魔法少女とになることを選び、『ただの女の子』としての現実世界に別れを告げて、過酷なる戦いの連続の運命を受け容れたことを描いていたのであり、これによってこの【座談会】において述べてきたことは、前々回の『嘘八百』すらも含めて、すべて間違っていなかったことが証明されたんだから、もはや何も述べることは無いだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「それがですねえ、この新OPの現実世界パートがいわゆる『ifの世界』であったことにより、以前より本作において提唱していた『マギ○コ=叛○の物語の続編』説が、ますます濃厚になったのでございます♡」




メリーさん太「は? 何でOPが『ifの世界』だったら、『マギ○コ』の本編までが、『叛○の物語』の続編てことになるんだよ?」




ちょい悪令嬢「『ifの世界』ってつまりは、『パラレルワールド』のことじゃないですか? 少々紛らわしいですが、これは『ま○マギ』本編で行われていた、ほ○らちゃんの『キュ○べえの力』を使っての『時間遡行』とは、根本的にまったく違う超常現象なのであり、わかりやすく申せば、『シ○タインズゲート』シリーズにおける『アルファ世界線』と『ベータ世界線』の違いそのもので、『アルファ世界線』の中でいくらループを繰り返そうが『ベータ世界線』に行けないのと同じように、はたまた、『ひぐ○しのなく頃に』シリーズにおいて、旧アニメ版で梨○ちゃまが延々と繰り返すばかりであった『カケラの世界』と、新アニメ版で沙○子ちゃんがエ○アさんの力を借りて繰り返している『カケラの世界』とが違うのと同じように、キュ○べえのもたらした『奇跡の力』では、たどり着けることはできないのです」




メリーさん太「──と言うことは⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、こんなことが可能なのは、世界そのものを自由自在に創出することのできる、『デビほ○』ちゃんの悪魔による力のみなのですよ。よって『マギ○コ』の世界自体も、やはりデビほ○ちゃんによって創られている可能性が濃厚になってきたわけなのです」




メリーさん太「……そうか、無限のループの周回の中で、い○はちゃんが魔法少女となって、おガ○様たちが生き延びて『マギ○ス』を組織して、『マギア○コード』の物語が紡がれるのは、たった一つの周回セカイだけなんて奇跡的なことが実現することなぞ、『神か悪魔の作為』でも無ければあり得っこないよな。──それにしても、そもそもの話なんだけどさあ、このOPは『本当に有ったこと』であるわけなのか? どうしてデビほ○ちゃんは、こんな『究極の選択』を、い○はちゃんに選ばせなければならなかったんだ?」


ちょい悪令嬢「本作において何度も何度も申しておりますように、ループもパラレルワールドも、実際に時間や世界間を移動する必要は無く、集合的無意識を介して『別の時代や世界の記憶』を脳みそに刷り込むことで実現できますので、デビほ○ちゃんがい○はちゃんに単に『夢幻』を見せただけとも言えますが、『理想と現実との究極の選択』を突きつけたこと自体は、間違い無いでしょう」


メリーさん太「……何で、断言できるんだよ?」


ちょい悪令嬢「先程例に挙げた、『シ○タゲ』シリーズの『世界線』や『ひぐ○し』シリーズの『カケラ』の話と同様ですが、どうしてほ○らちゃんが何度もループをしようが、どの世界も必ず『魔法少女や魔女が存在している』のでしょうか? 現代物理学の根幹をなす量子論に基づけば、何も元祖『ま○マギ』テレビ版最終話のようにま○かちゃんが女神様にならなくても、魔法少女や魔女が最初からいない周回──あるいは『世界線』──あるいは『カケラ』が存在していても、別におかしくは無いかと思うのですが?」


メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「つまり元祖テレビ版のほ○らちゃんは、『ひぐ○し』シリーズで申せば、『制限されたカケラ』の中をループさせられていたのですよ。──それも当然ですよね? ほ○らちゃんに『時間遡行』の力を与えたキュ○べえは、魔法少女や魔女がいなくなったら困るのですからね。ほ○らちゃんの力に制限を加えるのは当然のことなのですよ」




メリーさん太「……確かにな、あのような、い○はちゃんたちが魔法少女では無くなったOPの世界を創り出したりするのは、キュ○べえではあり得ないよな。──しかしそれにしても、基本的に『ま○かちゃん』のことしか頭に無いほ○らちゃんが、どうしてい○はちゃんに『究極の選択』なんかを迫ってきたんだ?」


ちょい悪令嬢「もちろん、『ま○かちゃんのことしか頭に無い』、からですよ」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「これについても、何度も申しているではありませんか? ラノベ等で見られる『馬鹿の一つ覚えのキャラ設定』として、『実はこの主人公は不幸体質なんだ、斬新な設定だろう?』ってやつ。──バーカ、ラノベってむしろ、そんなのばっかりじゃん? 逆なんだよ逆、この三流ポンコツプロ作家どもが。『主人公は不幸体質じゃ無いと、話は進まない』だけなんだよ! ──つまり、『ま○かちゃんは主人公だから不幸』なのであり、ま○かちゃんを真に幸福にしようと思えば、『主人公では無くせばいい』わけなのですよ☆」




メリーさん太「と言うことは、デビほ○ちゃんがい○はちゃんに、『究極の選択』を迫ったのも⁉」




ちょい悪令嬢「い○はちゃんが『主人公』として、ふさわしいかどうかを見極めるためですわ」




メリーさん太「なッ⁉」




ちょい悪令嬢「まさしくこの点こそが、キュ○べえとの最大の違いなのです。デビほ○ちゃんは(悪魔のくせに)律儀にも、不治の病の妹を助けるなどと言った大それた願いなぞ叶えずに、魔法少女にならないほうが人として幸せであることを、実際に『ifの世界』を見せてあげた上で、あくまでもい○はちゃん自身の意志に選択を委ねていますが、それに対してい○はちゃんは、『過酷なる魔法少女の運命』を受け容れてでも、自分の願いを叶えようとしました。それを見たデビほ○ちゃんは、彼女こそがま○かちゃんに代わり得る『主人公』として、認めることになったのですよ!」




メリーさん太「つまり、まさしくこのOPによって、い○はちゃんが名実共に『主人公』になることができたというわけか?」


ちょい悪令嬢「OPとしては、これ以上無くふさわしい『役割』でしょう?」




メリーさん太「まあ、本当に『マギ○コ=叛○の物語の続編』かどうかはともかくとして、このOPがい○はちゃんの『主人公としての覚悟』を問うために、『魔法少女にならなかった世界』と『魔法少女になった世界』との二つを同時に描いているというのは、納得せざるを得ないかな」




ちょい悪令嬢「……そうおっしゃりながらも、いまだどこか不満そうなお顔をなされていますけど?」




メリーさん太「──あんたの言っていることは、あまりにも『トンデモ理論』や『論理の飛躍』そのまんまで、すべての論旨に対して素直に頷けないんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「でしたら、次回以降に予定しております、セカンドシーズン第2話の本編に対する考証において、『ひぐ○しのなく頃に』や『シ○タインゲート』や『進○の巨人』等々が、どれ程影響を及ぼしているかを中心にして、詳しく検証し直したいかと思っておりますので、乞うご期待♡」













メリーさん太「──まだ、やるつもりなのかよ⁉」

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