第799話、わたくし、『マギ○コ』新OPを徹底検証いたしますの⁉(後編)

ちょい悪令嬢「──はい、早速今回も、前回に引き続いて、超傑作魔法少女アニメ『マギア○コード』セカンドシーズンの新規OPを、徹底的に検証いたしましょう!」




メリーさん太「……前回の続きと言うことは、まずは『浜辺』のシーンか?」


ちょい悪令嬢「そうですね、再びい○はちゃんが『チームみか○き荘』のメンバーと絡むのですが、今度は全員はっきりと顔が見えてますね」


メリーさん太「なんか魔法少女では無く、普通の女の子そのままに、波打ち際を裸足で戯れ合っている、(い○はちゃん以外の)や○よさんたちメンバーって構図だよな」


ちょい悪令嬢「いわゆる『ストップモーション』だか『スチールモーション』だかと呼ばれる、静止画を次々と重ねていく特殊な描写は、どうやらい○はちゃんがスマートフォンで、他のメンバーを撮影しているのを表しているようです」


メリーさん太「最後はいわゆる『自撮り風』に、い○はちゃん自身も含めて全員のスナップを撮るのですが、彼女が笑顔で振り向けば、そこにいるはずのや○よさんたちが誰もいないという」


ちょい悪令嬢「それまで昼間だったはずなのに、ふと気づけば夕方になっているという演出も、いかにも『時間の断絶』を暗示していて、や○よさんたちと一緒にいたのは遠い昔の話で、今はまったく関係を持っていない──下手すると、みか○き荘のメンバーは、今や誰も『存在していない』という特大の衝撃インパクトを、い○はちゃんだけで無く、視聴者にさえも与えかねないシーンですね」


メリーさん太「……これって下手すると、や○よさんたちが存在していたという記憶自体も、単なるい○はちゃんの妄想であるかのように取られかねないよな」


ちょい悪令嬢「そもそも『存在そのものが消去されてしまった妹を探している』こと自体が、彼女の妄想である可能性は、いまだ否定できないのですからね」


メリーさん太「ここら辺は、『Clar○S』様たちの歌うOPテーマ曲『ケア○ス』の歌詞にも暗示されてますから、ご視聴なさる際にはご参考になさってください」


ちょい悪令嬢「──と、そんなむちゃくちゃ思わせぶりなシーンの後は、いよいよクライマックスに突入です!」


メリーさん太「うん、ホント、ここまで『ネタバレ』していいのかって心配になるけど、たぶんこれぞ『マギ○コ』セカンドシーズンそのものの山場クライマックスの、『先取り映像』と言っても過言では無いだろうな」


ちょい悪令嬢「おそらくはビルの破片と思われる空中に舞い上がった大小様々な瓦礫を足場にして飛び回る、魔法少女コスチュームのい○はちゃんと言う、まさしく対『ワルプルギスの夜』戦のほ○らちゃんを彷彿とさせるシークエンスですわよね」


メリーさん太「──となると、文字通り『ワルプルギスの夜』に対して、(直前の海辺のシーンにおいて仲間たちが消失してしまった)い○はちゃんが、単身で戦いに挑んでいるかと思えば、」


ちょい悪令嬢「……これ、正真正銘超特大の『ネタバレ』になりかねませんので、できるだけぼかして申しますけど、敵と思われる『巨大なシルエット』から推察するに、『ワルプルギスの夜』、セカンドシーズンのサブタイトルに明記されている、『覚醒する誰かさん』を相手にしているようなんですよね」


メリーさん太「実は本作の作者自身は原作ゲームをやっていないので、それ程詳しく無くて、ほとんど当てずっぽうになってしまうのですが、この『敵』ってざっくり言えば、『人工のワルプルギスの夜』のようなものなので、現段階で結構戦闘能力がレベルアップしているものと思われるい○はちゃんでも、さすがに単独では歯が立たず、虚しく吹き飛ばされてしまうのですが──」


ちょい悪令嬢「しまうのですが──」




ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──何とそこに颯爽と助けに駆けつけるのが、まさかの黒○さんだったりするのです!!!」」




メリーさん太「……いやあ、ここで黒○さんが現れるとはな」


ちょい悪令嬢「意外は意外ですが、むちゃくちゃ胸熱な展開ですよね⁉」


メリーさん太「しかも彼女って、完全に『主人公』扱いだよな!」


ちょい悪令嬢「ええ! 文字通り『W主役』って感じですわ!」


メリーさん太「それを踏まえまして、すべての『百合厨』の皆さん、ご傾聴!」


ちょい悪令嬢「ええっ、ここで『ま○か少佐殿』の投入なの⁉」


メリーさん太「ここら辺の描写って、完全に百合百合だし、トドメに二人で手を繋いで(魔法少女として最高の相性の証しである♡)『コネ○ト』をぶっ放すしで、い○はちゃんにとっての『私の最高のともだち♡』は、黒○さんに決定いたしましたあ♡♡♡」


ちょい悪令嬢「何と、や○よさんもう○ちゃんも灯○ちゃんもね○ちゃんも、おまけにさ○ちゃんも、敗れてしまったわけですか⁉」


メリーさん太「何せ二人の『愛の力コネ○ト』で、見事『覚醒するあの方』を粉砕してしまいましたからね」


ちょい悪令嬢「○○ちゃん、踏んだり蹴ったりだな⁉(※ネタバレ防止のため、完全に伏せ字にさせていただきましたw)」


メリーさん太「……いやまさか、黒○さんが最後に全部、持って行ってしまうとはな」


ちょい悪令嬢「まあ、これってあくまでも、アニメオリジナルの設定でしょうけど……」




ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──これで間違い無く、アニメは『オリジナル展開』を行うことが、決定したわけだ!!!」」




メリーさん太「……ホント、いろいろな意味で、むちゃくちゃ重要なOPだよな」


ちょい悪令嬢「深読みしようと思えば、いくらでも深読みできますからね」


メリーさん太「何せ、超インパクトをもたらした戦闘シーンが終わったかと思ったら、またまた場面は一転して、『電車の中でうたた寝しているい○はちゃん』となってしまうしな」


ちょい悪令嬢「……これって、それまでOPに描かれていたことが──下手すると、『マギ○コ』という作品そのものが、すべて『単なる夢だった』ってことを、暗示していたりしてね」


メリーさん太「──よせよ、何だか本当にありそうじゃんか、それって⁉」


ちょい悪令嬢「これまた、このOPにおける、非常に重要なポイントかと思われるのですよ」


メリーさん太「……ていうか、これってOP全編にわたって、い○はちゃんが電車の中で見ている『過去の夢』という『てい』をとっているだけじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「そう思うでしょう? でも、ここで終わるんでは無く、『続き』があるんですよねえ♫」


メリーさん太「……あ、うん、これまで撮った『仲間の写真』が収録されていると思われるスマホを持ったい○はちゃんが、どこかに向かって駆け行っているよな」


ちょい悪令嬢「目的地は、むちゃくちゃ大きな『しだれ桜』のようですね」


メリーさん太「たぶん、これが例の『万○桜のウワサ』、ってところか?」


ちょい悪令嬢「まさに第2話の本編中で語られていた通り、『再会』の象徴ですね☆」


メリーさん太「そして、振り向いて『誰か』を見つけたい○はちゃんが、微笑んで終わるという」


ちょい悪令嬢「果たしてそこにいたのは、ずっと探し求めていた妹のう○ちゃんか? それとも『万○桜のウワサ』通り、う○ちゃんを含む『病院組』か? はたまた『チームみか○き荘』や黒○さんか?」


メリーさん太「……案外、その全員かも知れないな」


ちょい悪令嬢「話数を経るごとに、人数が増えていったりして」


メリーさん太「『ファーストシーズン』のOPかよ⁉」


ちょい悪令嬢「最後にい○はちゃんが手招きして現れるのが、羽○ちゃんだったりして」


メリーさん太「『ひぐ○しのなく頃に』旧アニメ版の『解』のOPかよ⁉」




ちょい悪令嬢「つまりですねえ、このOPってわたくしとしては、先程メリーさんが言っていたような『い○はちゃんが電車の中で見ている夢』なんかでは無く、むしろ『万○桜のウワサ』視点の物語ではないかと思っているのですよ」




メリーさん太「え、何ソレ⁉ 『万○桜』って、ウワサのくせに自我があるの? あの(ファーストシーズンの)『A○ちゃん』みたいに?」


ちょい悪令嬢「それか、『万○桜のウワサ』がい○はちゃんに見せている、『夢』だったりして?」


メリーさん太「──結局、『夢』かよ⁉」


ちょい悪令嬢「まあ、セカンドシーズンのストーリーを、全般的に暗示しているのは、間違いないでしょう」


メリーさん太「ホント、ここまで『ネタバレ』しても大丈夫なのか、見ているこっちが心配になるくらいだよな」


ちょい悪令嬢「──と思わせておいて、本編ではがらりと変えてきたりしてw」


メリーさん太「おいっ!」


ちょい悪令嬢「黒○さんなんかも、ファーストシーズン同様に、第2話以降出番がまったく無くなったりしてwww」


メリーさん太「うおいっ⁉」


ちょい悪令嬢「それは冗談としても、アニメ版は原作ゲームとは、大幅に変えてくるのは確かですわね」


メリーさん太「まあ、視聴者側としては、願ったり叶ったりだよな」


ちょい悪令嬢「そして、我々の予想以上に黒○さんが重要なキャラだったことに、驚きを隠せませんわ」




メリーさん太「……ただでさえ、オリジナルキャラは扱いが難しいのに、これは制作陣としては、『大きな賭け』だよな」




ちょい悪令嬢「ええ! 『マギ○コ』セカンドシーズンが成功するか爆死するかは、すべて黒○さんの双肩にかかっていると言っても、過言ではありませんわ!」













黒○さん「──いや、やめてくださいよ! そんなむちゃくちゃプレッシャーかけたりして⁉ いっそ第3話あたりで『お菓子の魔女』とかに食べられて、退場したいくらいですよ!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る