第794話、わたくし、実は『マギ○コ』は『叛○の物語』の続編のようなものと思いますの⁉(後編)

メリーさん太「……でも、『ま○か☆マギカ』とその外伝作品である『マギア○コード』とが、それぞれに完全に独立した作品だと言うのなら、本作の第791話において言っていたように、きたる完全新作劇場版である『ワルプルギス○廻天』に、『マギ○コ』独自のキャラクターが登場して、『ま○マギ』シリーズの全作品が一つに集約されることなんて、あり得なくなってしまうんじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「それについては、簡単に解決できます。逆に『ま○マギ』と『マギ○コ』がそれぞれ独立した作品では無く、ちゃんとストーリー的に連続していることにすればいいのですよ!」


メリーさん太「いや、むしろそれは駄目だろう? 何せそれこそ第791話で述べたように、ほ○らちゃんが『マギ○コ』の『魔法少女救済システム』を知ってしまったら、そこで話が終わってしまい、本家『ま○マギ』テレビ版の最終話に繋がらなくなってしまうじゃないか?」




ちょい悪令嬢「そんなことをありませんよ、間に劇場版の『叛○の物語』を挟み込みさえすれば、『ま○マギ』と『マギ○コ』は矛盾無く連結でき、しかも場合によっては『ワルプルギス○廻天』へと繋げることすらも十分可能なのです!」




メリーさん太「──な、何だってえ⁉」




ちょい悪令嬢「『マギ○コ』って、たとえ『ま○マギ』とはまったく関係無い世界だとしても、『アルティメットま○か』ちゃん──いわゆる『アルま○』ちゃんが存在していたら、おかしいと思いません?」


メリーさん太「そういえば、そうじゃん⁉ 彼女がいるとなると、『魔女』が一人でも存在することは不可能になるはずだし」


ちょい悪令嬢「しかも今回の『マギ○コ』セカンドシーズン第1話のように、すでに魔法少女となったま○かちゃんもいることですし」


メリーさん太「ま○かちゃんが二人も同時に存在しているなんて、それでは元祖テレビ版とは、連続性もへったくれも無くなってしまうじゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「──そこで、『叛○の物語』のご登場ってわけですよ!」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「『叛○の物語』においては、最終的には『魔女』が存在しているのが発覚したし、ま○かちゃんなんて冒頭部からすでに、『魔法少女』になっていたではないですか?」




メリーさん太「あ………………って、いやいやいや! あれってすべては、『ほ○らちゃんの見ている悪夢の世界』のようなものだったわけじゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「だ・か・ら、『叛○の物語』そのものが、『ほ○らちゃんの見ている悪夢の世界』だっただけの話で、何も問題は無くなるのですよ。──たとえ、魔女が復活して、ま○かちゃんが最初から魔法少女であろうがね」


メリーさん太「夢だから『何でもアリ』ってことかよ⁉ しかも最終的には『夢オチ』のようなものとも言えるから、元祖テレビ版との矛盾は無くなるってわけか⁉ ──でもそれではますます、『マギ○コ』との連結は不可能になってしまうんじゃないのか?」




ちょい悪令嬢「『──いやっ、やめてっ、ほ○らちゃん! 私、裂けちゃうっ♡♡♡』」




メリーさん太「て、てめえ、いきなり何てこと言い出すんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「……『叛○の物語』のクライマックスの台詞を、復唱しただけですけど?」


メリーさん太「ま○かちゃんの台詞に、『♡マーク』なんて付いてなかったよ⁉ 誤解を招くような改悪はよせ!」


ちょい悪令嬢「──とにかく、『裂けた』結果、ま○かちゃんはどうなりましたっけ?」


メリーさん太「そ、そりゃあもちろん、『アルま○』ちゃんと『普通のま○かちゃん』との、二人に分かれてしまって………………ああっ、そう言うことか⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、現時点では『ゲーム版』のみの話とはいえ、『アルま○ちゃん』と『普通のま○かちゃん』との両方共が同時に登場する『マギ○コ世界』は、元祖テレビ版の正統な続編である『叛○の物語』のストーリーの延長線上にあっても、別におかしくは無くなるのですよ」




メリーさん太「……た、確かに」




ちょい悪令嬢「すると、どうなると思います?」


メリーさん太「ど、どうなる、って?」


ちょい悪令嬢「おやおや、『叛○の物語』においては、『世界そのもの』は、どうなりましたか?」


メリーさん太「……ほ○らちゃんの『悪魔としての力』によって、彼女にとって『都合のいい世界』として、改変された……よな?」




ちょい悪令嬢「そうです、もしも『マギ○コ』が『叛○の物語』の正統なる続編だった場合、作品世界そのものが、『ほ○らちゃんによってつくられた世界』と言うことになるのですわ☆」




メリーさん太「はああああああああああああああああああ⁉ 何ソレ!」




ちょい悪令嬢「……何ソレって、何か不都合なことでもありますか?」




メリーさん太「だって、ゲーム版もそうだけど、すでにアニメ化された『マギ○コ』セカンドシーズンにおいては、ほ○らちゃんは悪魔である『デビほ○』では無く、眼鏡を標準装備した、いわゆる『メガほ○』ちゃんじゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「……メリー、さん」


メリーさん太「な、何だよ?」


ちょい悪令嬢「先程わたくし、実は『マギ○コ』はほ○らちゃんにとって『都合のいい世界』かも知れないって、申しましたよね?」


メリーさん太「うん、そのために最愛のま○かちゃんを、神様から普通の人間に『とした』くらいだからな」


ちょい悪令嬢「それなら、ほ○らちゃん自身は?」


メリーさん太「ほ○らちゃん──自身、って?」


ちょい悪令嬢「『悪魔』が、真に幸せになるためには、どうすべきなのか聞いているのですよ」


メリーさん太「ええっ⁉………………い、いや、そんな抽象的なことをいきなり聞かれても、さすがに即答したりはできないんですけど?」


ちょい悪令嬢「それでは、『悪魔=数々の罪を犯してきた残虐非道なる極悪人』と言うことにいたしましょう。彼あるいは彼女が実際に罪を償うこと以外に、己の罪悪感から完全に逃げおおせて、心から幸せになるには、どうすればいいと思われます?」


メリーさん太「……うん? どこかで聞いたような話だな?」


ちょい悪令嬢「本作の作者のWebデビュー作である、『人魚の声が聞こえない』ですよ。──あの実は残虐非道なる罪を抱えてきた主人公は、一体どういった『反則技』を駆使して、過去の罪から逃れることができましたっけ?」


メリーさん太「確かあれって、『人魚の肉』を食べることによって、脳みそすらも含めて肉体的に若返ることで、過去の罪の記憶を喪失してしまって…………ああっ、そうか! 『記憶喪失』か⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、ほ○らちゃんは悪魔の力を使って、世界そのものを改変して、ま○かちゃんやさ○かちゃんたちの記憶を奪うだけでは無く、自分自身も悪魔の力を封印して『メガほ○』ちゃんとなり、自らの記憶すらも失わせることによって、完全に純真無垢な状態となって、ま○かちゃんとのラブラブライフをスタートしたのですよ! ──まさしく、今回の第1話に登場した、あの『メガほ○』ちゃんそのままにね♫」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「どうです、この理論が正しければ、『マギ○コ』は『叛○の物語』の続編であり、ひいては元祖テレビ版『ま○マギ』の正統なる後継作と言うことになるでしょう?」




メリーさん太「つ、つまり、実は何と『マギ○コ』そのものが、他ならぬほ○らちゃん自身が、悪魔の力によって創り出した世界だったというわけか⁉」




ちょい悪令嬢「これについては、以前も説明しましたよね? ま○かちゃんを真の意味で救済するためには、いっそ『彼女が主人公では無い世界』を創造すればいいと。──例えば『マギ○コ』なんて、最適とは思いませんか?」




メリーさん太「……駄目だ、完全に『トンデモ理論』のはずなのに、反論できやしねえッ⁉」




ちょい悪令嬢「もちろんこれは、本来それぞれ独立した作品であるはずの『ま○マギ』と『マギ○コ』とを連続した作品にするために、あくまでも無理やりひねり出した、『詭弁や極論』とも呼ぶべきものに過ぎないんですけどね」




メリーさん太「ホント、『屁理屈』を言わせたら、世界一だよな、この作者って……」


ちょい悪令嬢「でも、理論的に間違ってはいないでしょ?」




メリーさん太「──理論的にはともかく、こんな『いかにももっともらしい仮説』を立てられたんじゃ、『ま○マギ』シリーズの制作陣の皆様に対して、失礼極まりないし、何よりもご迷惑だって言っているんだよ⁉」

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