第786話、わたくし、ちょっと視点を変えるだけで、物語は豹変すると思いますの⁉(後編)

ちょい悪令嬢「──はい、前回お知らせしたように、7月26日よりあの『京○アニメーション』様屈指の珠玉の名作、『境界○彼方』のテレビ版の完全新作続編劇場版、『ILL BE HE○E〜未来篇〜』が、動画サイト『GYA○!』様にて無料配が開始されました! 本作の作者はまさにこのエピソードを作成中ですので、まだ視聴しておりませんが、読者の皆様におかれましては、この機会に是非ともご覧になることをお勧めいたします♡」




メリーさん太「……いや、Web小説作成のため逼迫した時間的余裕スケジュールとかの問題では無く、あのアホ作者には【未来編】を見る前に、やらなければならないことがあるだろうが?」


ちょい悪令嬢「え? あれだけ待ち焦がれていた【未来編】の視聴を後回しにしてでも、やらねばならないことって、そんな重要なことなんて、ありましたっけ?」




メリーさん太「それはもちろん、無料公開が7月28日に終了してしまう、同じく『境界○彼方』の劇場版でテレビ版の総集編に当たる、【過去編】の視聴だよ⁉ 作者もおまえも冒頭のおまけ(?)シーンと前回話題に挙げた問題のラストシーンしか、まともに見ていないだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「でも、【過去編】は新作部分である、冒頭とラストだけを見ておけばいいのでは? 後は文字通りの『総集編』として、ほとんどテレビの内容と同じだし」


メリーさん太「お、おまえ、本当に見ていなかったのか?」


ちょい悪令嬢「はい?」




メリーさん太「【過去編】は単なるテレビ版の総集編では無く、本作の作者自身も大絶賛していた第10話をベースにして、全編を未○ちゃんの視点で語り直している、実質上の『アナザーヴァージョン』なんだよ!」




ちょい悪令嬢「──ッ。そ、それって、まさか⁉」




メリーさん太「そうよ、かの超傑作魔法少女アニメ『ま○か☆マギカ』で言えば、同じく超問題回の第10話をベースにして、全編ほ○らちゃん視点で語り直すようなものなのさ☆」




ちょい悪令嬢「うおっ! 見たい! 『ま○マギ』のテレビ版本編を、全部ほ○らちゃん視点で描き直した『アナザーヴァージョン』!」




メリーさん太「ま、それは絶対に、実現不可能だがな」


ちょい悪令嬢「どうして?」


メリーさん太「いや、最初からずっとほ○らちゃんが全編にわたって、ま○かちゃんに対する『心情』を垂れ流し続けたら、あまりにも『レズ』っぽ過ぎるじゃんか?」


ちょい悪令嬢「──そういえば、そうでした⁉」


メリーさん太「それに、『ソッチ』のほうはちゃんと、『叛○の物語』でやり尽くしているしな」


ちょい悪令嬢「……ま、まあ、他の作品のことはそのくらいにしておいて、問題は『境界○彼方』の総集編のほうですよね。最初から未○ちゃんの視点で語り直していると言うことは、つまり──」




メリーさん太「そう、最初から未○ちゃんの、『どす黒く醜い部分』が、あからさまにさらけ出されているわけだ」




ちょい悪令嬢「──‼」




メリーさん太「出会い頭で主人公を狙ってきたのも『計画通り』なら、本気で殺そうとしているのに『妖○退治の練習』だと偽っていたのも、すべてが判明している今となっては、『……嘘だろおい、おまえ本当にヒロインなのか?』となってしまうよな」


ちょい悪令嬢「……あー、某『ニコ○コ大百科』のスレで、この総集編に対して、『あんな胸くその悪いのが見れるか!』という書き込みがあったんですけど、単なる『アンチ』というわけでは無かったのですね。もちろん言葉遣いは悪いですけど、最初は作品そのものや未○ちゃんのファンだったかも知れませんし」


メリーさん太「そういう意味からも、『総集編があるんだから、わざわざTV本編は見なくてもいいよね☆』とかいった不埒なる考えは、この作品には通用しませんから、真の意味で『境界○彼方』を味わい尽くしたい方は、必ずテレビ版を全話通して視聴してから、劇場版総集編をご覧になることをお勧めします」


ちょい悪令嬢「逆に言うと、主人公の視点で語られているTV本編は、未○ちゃんはもちろん世界観そのものが、第10話以降とはまったく違いますからね。基本的に同じ作品なのに、テレビ版と劇場版総集編とで、『二度おいしい』ってわけですわ♫」


メリーさん太「さっきはあたかも未○ちゃんばかりが悪いように言ったけど、むしろ『彼女視点』だからこそ、本当は誰よりも苦しんでいたことが判明するんだよな」


ちょい悪令嬢「それに最後は自分のほうを犠牲にして、主人公を生かそうとしまたからね。ストーリー的にはちゃんと『救われて』いましたよ」




メリーさん太「──そしていよいよ7月26日からは、すべての決着がつく(はずの)、完全新作劇場版【未来編】の無料配信が開始されました! 皆様絶対に必見ですぞ!」




ちょい悪令嬢「……あ、そういえばわたくし、未○ちゃんの突然の復活劇以外にも、むちゃくちゃ気になっていたことがありましたわ」


メリーさん太「え、何よ? 『い○ずみさんや敵キャラの過去には、何があったのか』とかか?」


ちょい悪令嬢「──そんなモブキャラなんかよりも、最重要キャラとも言える、主人公のお母さんのことですよ!」


メリーさん太「はあ? あのコスプレ母親こそ、モブ中のモブじゃん?」




ちょい悪令嬢「──いやいや、そもそもあの人って、一体『何者』なんですか⁉」




メリーさん太「あ………………………そ、そういえば⁉」




ちょい悪令嬢「なんかい○ずみさんよりも強そうだし、半妖の息子がいると言うことは旦那さんは妖○のはずだし、それに何よりも、『すべての謎』を先刻ご承知であるかのようなことを、たびたびほのめかしているし!」


メリーさん太「そうだそうだ、そうだった! ──だったら(すべてを知っていると思われる)おまえ自身が、すべてを解決しろって言うんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「ていうかさあ、息子があんなに苦しんでいるんだから、おまえがいの一番に助けに駆けつけろや⁉」


メリーさん太「………………………うん、確かにあの作品における『最大の謎』は、間違いなく彼女だわ」


ちょい悪令嬢「これって本当に、完全新作の【未来編】で解明されるんでしょうかねえ?」


メリーさん太「うっ………………………案外、放りっぱなしにしたりして?」


ちょい悪令嬢「──いやいやいやいや、主人公の謎の解明にも繋がるんだから、そこら辺はちゃんとケリをつけなきゃ⁉」




メリーさん太「──と言うわけで、いろいろな意味で俄然注目の『境界○彼方』完全新作劇場版【未来編】は、現在絶賛無料配信中ですので、どなた様も是非ともご視聴なさってください♡」







ちょい悪令嬢「……何だ、今回も結局『ステマ』だったのかよ?」













ちょい悪令嬢「──おっといけない、忘れるところでしたわ! 実は何と、やはり『GYA○!』様での無料配信が7月28日に終了する予定の、『境界○彼方』劇場版総集編である【過去編】についてですが、ラスト同様に劇場版オリジナルシーンである冒頭部において、TV版の放映&配信時に話題騒然となった、ヒロインたちからなるアイドルグループ『妖○討伐隊』による劇中歌、『約束○絆』の完全版が披露されていますので、それだけでも必見ですよ!」




メリーさん太「……ああ、メインヒロインの未○ちゃんの『中の人』は、『ゾンビラ○ドサガ』では水野あ○ちゃんもっていたんだっけ? 『フランシ○シュ』ファン──特に『3号』ちゃんのファンの皆様は、要チェックですな☆」




ちょい悪令嬢「しかし、『境界○彼方』の制作陣の皆様も、わかっておられますなあ。総集編のオープニングを、『約束○絆』の新作PVで飾るなんて♫」


メリーさん太「……う〜ん、確かにTV放映時における最大の人気シーンとはいえ、あくまでも『お遊び回』みたいなものだったんだから、劇場版のトップに持ってくるのは、悪ノリのし過ぎじゃないのか?」




ちょい悪令嬢「その『遊び心』こそが、『京ア○スピリッツ』というものですよ! これからもしっかりと、受け継いでいかないと!」




メリーさん太「た、確かに、『京ア○』様の伝統なら、全力で尊重しなければッ」


ちょい悪令嬢「──あ、たった今ネットで調べたところ、『約束○絆』は別に【過去編】の本編とかOP主題歌とかいったわけでは無く、映画化記念のスペシャルPVとして、『同時上映』扱いだったそうですよ?」


メリーさん太「と言うことは、今回の無料公開は、『GYA○!』様のご配慮の可能性もあるわけか?」




ちょい悪令嬢「どっちにしろもはや『約束○絆』は、『境界○彼方』にとって無くてはならない、大切な劇中歌ってことですよ! このように基本的にシリアスでありながらも、けして『遊び心』を忘れない『境界○彼方』は、『京ア○作品』の名に恥じない珠玉の名作であることは、間違いありませんわ♡」

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