第766話、わたくし、『ウ○娘の異世界転生』イベントは、大いにアリだと思いますの⁉

ちょい悪令嬢「──さて、今回こそお約束通り、超人気メディアミックス作品『ウ○娘』について、大々的に考証して参りますよ!」




メリーさん太「……あれ? 本作の作者って『ウ○娘』に関しては、いわゆる『スルー勢』じゃ無かったっけ? アニメ版二期も、いまいちピンとこなかったようだし」




ちょい悪令嬢「それに関しては、つい先日、『ビッグニュース』が舞い込んできたからなのです!」


メリーさん太「ビッグニュースって、『ウ○娘』に関してのか?」


ちょい悪令嬢「それも何と、原作ゲーム版に関しての…………あれ? 『ウ○娘』の原作って、ゲーム版で良かったんですっけ?………………まあとにかく、ゲーム版についてですわ!」


メリーさん太「これまた、珍しいこともあるものだな。本作の作者は、大の『ゲーム嫌い』と言うか『ゲーム音痴』と言うかで、知られているというのに」




ちょい悪令嬢「実は何と、ゲーム内の新たなる『仕様』として、『ウ○娘』たちが事実上、『異世界転生』ができるようになったのですよ!」




メリーさん太「──はああああああああああああああ⁉ 何だよ、それって!」




ちょい悪令嬢「何せ、『軍艦擬人化少女を異世界転生させる』作品を実際に創ったくらいですからね、本作の作者が注目しないわけが無いですよ」




メリーさん太「──いやでも、基本的に『美少女擬人化』しただけで、競走馬を育成してレースを競わせるという、あくまでも『競馬ゲーム』としては『王道』をひた走っていた『ウ○娘』が、どうしてよりによって『異世界転生』なんかをおっ始めやがったんだ⁉」




ちょい悪令嬢「えへへへへ、実はですねえ、他のゲームとの『コラボ』を前提にしていたりするのですよ」


メリーさん太「はあ? コラボ、って……」


ちょい悪令嬢「それこそ同じ『サ○ゲームス』様の、『グラ○ル』とか『プリ○ネ』とかね☆」


メリーさん太「──って、結局『企業案件』かよ⁉ それって本作の作者が、最も忌み嫌っていることじゃんか⁉」


ちょい悪令嬢「そんなことはありませんよ、現在最も注目している作品の一つである『ゾンビラ○ドサガ』も、『サ○ゲームス』様ならではの他ジャンル横断的企画力から生み出されたのですからね。──それにこれはそもそも、本作の作者にとっては、『最も大好物な展開ムーブメント』ではありませんか?」


メリーさん太「……最も大好物、って?」




ちょい悪令嬢「せっかく生み出したキャラなんだから、誰もが思っていなかった方向において、その隠されたポテンシャルを最大限に発揮させることですわ♡」




メリーさん太「……あー、本作の作者が、『軍艦擬人化少女』を異世界転生させたようなものか?」


ちょい悪令嬢「ええ、以前も申したように、せっかく『競走馬に少女の力を与えた』のに、それを生かさないのは『宝の持ち腐れ』というものですわ。そのためかつてはわたくし自身も、誤解していましたの。──先程あなたご自身がおっしゃっていたようにね」


メリーさん太「あたしが言っていた、って……」


ちょい悪令嬢「ほら、『ウ○娘』は基本的に、従来の『競走馬ゲーム』そのものだって」


メリーさん太「ああ、まあ」


ちょい悪令嬢「それでわたくし自身もまったく興味を持てず、大ブームを巻き起こしているなかに、完全にスルーしておりましたの」


メリーさん太「う、うん、そうだったな」


ちょい悪令嬢「でも、そんなわたくしでも、つい『おや?』って思ってしまったのです」


メリーさん太「ほう?」




ちょい悪令嬢「『ウイニ○グライブ』と言うんでしたっけ? レースの後に実際の競馬の『ウィニングラン』そのままに、優勝したウ○娘を中心センターにして行われる、ファンに対して感謝の意を表すステージ。丁度わたくし自身『ゾン○ガ』に夢中になっていた頃でもあったので、つい興味を惹かれたのですよ」




メリーさん太「でもそれって、正統派の『競馬ゲーム』を望むファン層からは、あまり評判が良くなかったような……」


ちょい悪令嬢「だからこそ、ですよ!」


メリーさん太「え」




ちょい悪令嬢「今回の『異世界転生』──と言うか、『他の世界ゲームへの接合コラボ』機能が付けられた際にも、(もしかしたらほとんど『ビジネスアンチ』勢によるものかも知れませんが)非難囂々の有り様となったのですよ、それこそ『こんなの競馬ゲームでは無い!』とね。でも本作の作者としては、その『先入観をハズす』ことこそに魅力を感じざるを得ないのです! 単に『競馬ゲーム』を楽しむのなら、競走馬を女の子にする必要なんて無いのですからね。逆に『ライブ』や『異世界転生』をさせようと思っても、ただの競走馬では不可能ですし、これぞ『女の子』ならではの『見せ場』というものでしょう!」




メリーさん太「な、なるほど!」




ちょい悪令嬢「それにむしろ異世界においてこそ、『ウ○娘』の真の力を発揮できますしね☆」


メリーさん太「……ウ○娘の、真の力って? 確かに馬一頭分の力は有しているはずだから、文字通り『一馬力』ってことか? 宮○駿監督の会社の半分のパワーか(会社名『二○力』だしw)。それはそれですごそうだけど、剣と魔法のファンタジーキャラばかりの異世界で、『一馬力』しか無いウ○娘が、軍艦擬人化少女並みの『無双』的活躍ムーブメントなんて、果たして可能なのか?」




ちょい悪令嬢「そうですかあ? 『ウ○娘』って、ファンタジーキャラで言えば、『ア○カーマン一族』あたりに相当するかと思われるんですけど?」




メリーさん太「はあ? 『ア○カーマン』て、ある意味最強じゃん⁉ ──いやいやいや、『一馬力』しか無いウ○娘が、最強の巨人すら屠ることもできる『ア○カーマン』と同等なんて、そんな馬鹿な!」




ちょい悪令嬢「おや、メリーさんたらまさか、例えば女の子であるミ○サちゃんの小さな身体の中に、『巨人』と同レベルの力がそのまま秘められているとでもお思いで? せいぜいのところ、『競走馬一頭分』くらいではありませんこと?」




メリーさん太「──えっ? えっ? そ、そりゃあ、『巨人そのもの』とまでは行かないと思うけど、いくら何でも『馬一頭分』しか無いはずは……」


ちょい悪令嬢「ミ○サちゃんの数少ない、『対人戦』かつ『デビュー戦』である、ご両親のかたきの誘拐犯と戦った時、ほとんど馬一頭分の戦闘力だったとは思いません?」


メリーさん太「そう言われてみれば! あれって確かに『人間離れ』していたけど、『巨人』とか『ドラゴン』とかいったレベルとはとても思えず、せいぜい『競走馬』とか『オーク』あたりだったよな⁉」




ちょい悪令嬢「『ア○カーマン』の最大の利点は、ただ単にずば抜けたパワーや格闘能力を有しているだけでは無く、圧倒的な力量差を誇る巨人やドラゴン等はもちろん、パワー的に同等な馬やゴリラやオークなんかと比べても、非常に小さな体躯をしていることなのです! 言うなれば、零戦そのままの小型軽量な戦闘機ならではの格闘能力を有するとともに、戦艦大和そのままの攻撃力と破壊力をも有しているようなもので、それこそ核兵器レベルであるドラゴンや魔王と正面からガチに対決しない限りは、小さい体躯を最大限に生かしての『搦め手』を駆使すれば、異世界のほぼすべてのファンタジーキャラを打ち倒すことも、十分可能なのですよ!」




メリーさん太「……た、確かに、『進○の巨人』に登場した『ア○カーマン一族』だったら、戦いようによってはドラゴンや魔王にも勝ちそうだし、おそらく『ア○カーマン』と同じレベルのパワーや反射神経を有するものと思われるウ○娘だって、異世界において無双することも十分可能だろうよ」




ちょい悪令嬢「それこそ『テロ戦法』を仕掛ければ、魔王の本拠地を単騎で攻略することも、断じて不可能では無いでしょう」


メリーさん太「……そこら辺は、軍艦擬人化少女と同様なんだな?」




ちょい悪令嬢「更にウ○娘ならではの長所として挙げられるのは、集団戦でこそその真価を発揮することです。一国の正規兵としてしっかりと練度を上げておけば、例えば『大規模な騎馬戦』等においては、文字通りに『完璧なる人馬一体』の彼女たちは、どうしても人間と騎馬との間に意思疎通の『タイムラグ』が生じざるを得ない一般の騎兵に対して、圧倒的な優位性を誇り、文字通りの『向かうところ敵無しの常勝軍団』となることも、けして夢では無いでしょう」




メリーさん太「な、何と、単独テロでも大規模集団戦でもOKなんて、完全に『死角無し』じゃん⁉ ウ○娘って異世界に行けば、そんなに『強キャラ』になれたんだ⁉」




ちょい悪令嬢「……いや、競走馬の力を秘めた女の子って、ちょっと本気になれば、『人間のトレーナー』なんて、ひとひねりで息の根を止めることができるのですよ?」




メリーさん太「怖いなウ○娘⁉ 彼女たちとトレーナーさんたちの関係って、そんな生死をかけた緊張状態にあったのか⁉」




ちょい悪令嬢「まあ、こういった余人とは異なった見方をするのも、『ウ○娘』の楽しみ方の一つと言えるでしょうし、いまだ『ウ○娘』に対して『食わず嫌い』をなされている方は、このような視点で愉しんでみられるのも一興ですわよ?」




メリーさん太「最初の導入は何と言っても、比較的とっつきやすい【アニメ版】がお勧めですよ!」




ちょい悪令嬢「絶対に第一期から順番通りにご視聴なされることを推奨いたします! 誰もが涙ものの大感動間違いなしですわ♫」










作者「……ちなみにわたくしとしては、『ライスシ○ワーちゃん』を全面的にフィーチャーした、第二期の第7話と第8話を、特にお勧めいたします♡」







ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──こ、この作者、いつの間にこんなにも、『ウマ娘』アニメファンに⁉」」

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