第765話、わたくし、この夏の新作アニメには『リメイク』を要求しますの⁉

ちょい悪令嬢「──わかった! わかりました! そうか、そうだったのか! わたくし、わかっちゃいました!」




メリーさん太「……おいおい、何だよ今回は、のっけから大騒ぎして?」




ちょい悪令嬢「『かげきし○うじょ‼』ですよ! 『かげきし○うじょ‼』! 今回の『夏アニメ』の注目作の一つの!」


メリーさん太「ああ、あれか。まあ、本作の作者としては、マークせざるを得ない作品の一つだよな。──それで、何がわかったと言うんだ?」


ちょい悪令嬢「『少女☆歌劇レヴュー・スタ○ライト』に登場していた、あの謎の『キリンさん』の正体ですわ!」


メリーさん太「…………いや、ちょっと待って? あんた今、『かげきし○うじょ‼』の話をしていたんじゃなかったっけ? それがどうしていつの間にか、『スタ○ライト』の話になっているんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「あくまでもわたくしは、今朝見たばかりの『かげきし○うじょ‼』の話をしているつもりですけど?」


メリーさん太「でもあんた今、『キリンさんの正体』がわかったとか言ったじゃないか? その『キリンさん』て、『スタ○ライト』に登場していたやつのことだろう?」


ちょい悪令嬢「ええ、もちろん」


メリーさん太「──だったら間違い無く、『スタ○ライト』の話じゃんか⁉」


ちょい悪令嬢「いえいえ、『かげきし○うじょ‼』の作中において、『スタ○ライト』のキリンさんの正体が明かされたと申しておるのですよ!」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「さ○さちゃんですよ、さ○さちゃん! あの『キリンで無くては届かないような高い桜の木の枝から、あ○ちゃんの受験票を取ってあげた』シーンを見た瞬間に、ビビッと来たんです! さ○さちゃんこそが、『スタ○ライト』のキリンさんの正体だったと!」




メリーさん太「──いやいやいやいや、何をいきなり、わけのわからないことを言い出してんの⁉」


ちょい悪令嬢「わけがわからないですって?…………わかります、いえ、わかりません!」


メリーさん太「──やかましい! 『スタ○ライト』ネタだからと言って、ここぞとばかりに『天丼』をぶっ込んでくるんじゃねえよ⁉」




ちょい悪令嬢「つまりですね、さ○さちゃんが将来夢を叶えて、見事『凱旋門賞レース』を制覇して、二代目『ブロ○イエ』──すなわち、『オス○ル様』を襲名するのです! そして日本に帰ってきて凱旋公演を学園内の野外の大劇場にて、『AIアイAIアイフリルちゃん』不動のセンターとして歌って踊っていたところ、落雷の直撃を受けてあえなく身罷ってしまわれたのです! ──しかし、彼女の演劇への執念は生死の壁すら超越して、何と『キリンのゾンビ』として甦って、歌劇団訓練校の地下の秘密劇場のあるじとなって、夜な夜な超常的な『レビュー』を開催していくことになったのでございます!」




メリーさん太「──混じっている! 混じっている! 『かげきし○うじょ‼』と『スタ○ライト』だけでは無く、『ウ○娘第一期』とか! 『ゾンビラ○ドサガ第一期』とか! 『ワンダーエ○グ・プライオリティ』とか! 『オペラ座○怪人』とか!(…………まあ確かに『ウ○娘』のブロ○イエちゃんは、さ○さちゃんが目標としている『オス○ル様』そっくりだけどなw)」




ちょい悪令嬢「実は今回のメインテーマが、『ウ○娘』だったりするのですよ♫」


メリーさん太「へ?」


ちょい悪令嬢「と言うわけで、単なる雑談である『かげきし○うじょ‼』の話は、ここまでといたします☆」




メリーさん太「──うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおいっ⁉」




ちょい悪令嬢「……何ですか、メリーさん、いきなり奇声を発したりして?」


メリーさん太「奇声を発したくもなるよ! 何だよ、今回は『かげきし○うじょ‼』について語るんじゃなかったのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「いえ、ついさっき『ア○マTV』様を覗いてみたら、折良く無料配信が始まっておりましたので、試しに第1話を視聴してみたのですが、せっかくですので『ファーストインプレッション』だけでも述べておこうと思いまして」


メリーさん太「──ホントこの作品、行き当たりばったりだな⁉」


ちょい悪令嬢「とはいえ、『かげきし○うじょ‼』につきましては、第1話の段階ですでに期待大ですから、ちゃんと視聴続行いたしますよ? もしかしたら後日本作において、詳しく『考証』したりして♫」


メリーさん太「……何適当なことをぶっこいているんだよ? 本当はそれ程気に入って無くて、こっそりと1話切りするつもりじゃないだろうな?」




ちょい悪令嬢「あらあら、それでは同じく第1話だけ視聴した、『ぼくたちのリメ○ク』や『カノジョ○彼女』についての『ファーストインプレッション』も、今から述べさせていただいてもよろしくてよ?」




メリーさん太「──やめてください! それだけは何卒、おやめになってください!」




ちょい悪令嬢「おやおやおやあ? メリーさんてば、どうしてそんなに嫌がるのですかあ?」


メリーさん太「確信しているからだよ! この作者絶対、『ぼくリ○』や『カノ○ノ』のことを、ボロクソに貶すつもりだろう⁉ あいつ、『アンチ』は絶対に許さないとか言っていたくせに!」


ちょい悪令嬢「あ、でも、『カノ○ノ』のほうは、結構面白かったですよ?」


メリーさん太「へ? あれって作者が大嫌いな、『二股ラノベ』じゃ無かったっけ?」


ちょい悪令嬢「ええ、がっつり『二股』でしたよ?(──ていうか、現在リアルタイムで見ているんだけど、たった今主人公がヒロインたちの目の前で、『3ピー願望宣言』をしやがったぞ⁉)」


メリーさん太「……だったら、どうして?」




ちょい悪令嬢「『バカ』、だからですよ」




メリーさん太「………………はい?」




ちょい悪令嬢「何かもう、主人公自身が『二股』であることを隠そうとはしないし、女の子たちのほうも完全にその勢いに流されてしまうしで、とうとう第1話の終わりには、三人一緒に暮らすようになったりしてね☆」


メリーさん太「えっ? えっ? えっ? えっ? それって一体、どういうこと⁉」




ちょい悪令嬢「いやあ、某アラ○ギさんや某ス○ル君や某ベ○=クラネル氏等のお歴々は、『二股』とか『ハーレム』とかやっておいて、なぜだか『善人イイコチャン』ぶったりせずに、ちゃんと自分が『二股三股ハーレムゲス野郎』であることを認めて、『第一夫人』(?)である幼なじみの子に対してちゃんと詫びを入れることのできる、『カノ○ノ』の主人公を是非とも見習っていただきたいところですわw」




メリーさん太「──どさくさに紛れて、他の作品のハーレム主人公たちをディスるのはよせ!」




ちょい悪令嬢「まさか、『二股主人公』へのヘイト防止方法が、『登場人物全員をバカキャラにする』だったとは、驚きでしたwww」


メリーさん太「な、なるほど、主人公自身のみが『バカ』の場合は、ある意味これまた超不人気キャラの『鈍感主人公』の亜種みたいなものになるだけだけど、ヒロインたちも全員『バカ』にすることで、ヘイト対象を分散したわけか?(違います)」




ちょい悪令嬢「まあ、何だかんだ言ったところで、『安定の1話切り』ですけどね♫」




メリーさん太「──何でだよ⁉ 散々褒めておいて!」




ちょい悪令嬢「この作品の唯一の見所である『登場人物全員バカ』は、太古の昔からの『ギャグ漫画における定石』でしか無く、本作の作者要注目の『革新的演出技法』とは、到底言えないではありませんか?」


メリーさん太「……あ」


ちょい悪令嬢「──そう言うわけで、ついに放映&配信が開始されました今年の『夏アニメ』ですけど、今回の本題である『ウ○娘』の考証に入るために、そろそろ話題を切り上げようと思った………………のですが、」


メリーさん太「……ですが?」




ちょい悪令嬢「結局字数がオーバー気味となりましたので、『ウ○娘』アニメ版第一期(&おまけに本日から全話無料配信が始まった第二期)については、次回以降に改めて詳細に考証することにいたしまして、今回は『夏アニメ第1話視聴分』残りの一作、『ぼくたちのリメ○ク』について、ファーストインプレッションを述べさせていただくことといたしましょう!」




メリーさん太「──ちょっ、おい⁉」




ちょい悪令嬢「あまり詳しく述べると『アンチ認定』されかねませんから、できるだけかいつまんで申しますと…………おいおい、『タイムリープ系』と言うので注目していたのに、目標が『ゲーム作り』って何だよ? どうせなら『世界の運命や愛する人を救うため』とかいった、壮大なる目標にするべきじゃないのか? 『ゲーム作り』なんて、わざわざ過去に戻ってやり直すことじゃねえだろうが⁉ それよりも何よりも、どうして大学の寮が『男女混合』なんだよ? そんな大学があるか⁉ もう少し現実を見ろ! ていうか、そもそも『タイムリープ』する必要なんてあったのか? せっかく『(女)部長』さんという、得がたきパートナーと巡り合ったんだから、一度の挫折くらいでめげること無く、二人で力を合わせて立ち直っていくことこそを、作品のテーマにするとともに、文字通りに僕たちのゲーム作りの『リメイク』にすべきだろうが⁉」




メリーさん太「ヤメロ! もうおまえ完全に、『アンチ』じゃねえか⁉」




ちょい悪令嬢「いえいえ、こんなものでは気が済みません、肝心な点が残っております!」


メリーさん太「まだ何かあるのかよ⁉」




ちょい悪令嬢「アニメ制作陣の皆さんは、何もわかっておられない! 『ぼくリ○』の最大の魅力は、『えれ○と先生』による、美麗かつコミカルかつ躍動感あふれるイラストでしょうが⁉ どうして『キャラデザ』を変えた? 魅力半減じゃありませんか! それこそ『リメイク』を要求いたしますわ!」




メリーさん太「──おまえもう『アンチ』では無く、むしろ『大ファン』だろうが⁉ それも『原作原理主義』の、一番ヤバいやつ!」

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