第753話、わたくし、オリンピックの成功のためにも、『LGBT』は絶対認められませんの⁉

ちょい悪令嬢「──はい、今回より二回にわたって、前回最後のほうでほんの少し触りだけ述べた、『LGBT』と『夫婦別姓』について、『同性婚』同様に『思わぬリスク』が潜んでいないかを、改めて詳細に検証したいかと思います!」




メリーさん太「……おいおい、まだ続ける気かよ? だから『政治問題』は何かとヤバいから、ほどほどにしておけって言っているだろうが?」




ちょい悪令嬢「でも、せっかく前回の『同性婚』同様に、『LGBT』や『夫婦別姓』についても、けして見逃すことのできない『秘められたリスク』に気づいたのだから、放置するわけにはいかないのですよ」


メリーさん太「へ? 『秘められたリスク』、って?」


ちょい悪令嬢「前回で言えば、もしも『同性婚』が法制化されれば、何と『近親婚』さえも合法化する怖れがあることでございます」


メリーさん太「……ああ、うん、アレって今考えると、『詭弁のごり押し』のような気もするけどねえ」


ちょい悪令嬢「『詭弁のごり押し』って、まだそんなことをおっしゃっているのですか? ケリはちゃんとついているというのに!」


メリーさん太「だけど前回も言ったように、『同性婚』が合法化されたからって、わざわざ禁忌中の禁忌である『同性の近親者同士の婚姻』の合法化まで、求めようとする人が現れるとは思えないけどなあ」


ちょい悪令嬢「だから申しましたでしょう、ほんのわずかでも可能性があるのなら、『将来起こり得るリスク』はけして蔑ろにせず、十分な対応策を練るとともに、何よりも諸悪の根源である『同性婚』の法制化そのものを阻止するべきだと」


メリーさん太「確かに『性悪説』に則れば、『悪人』どもは絶対に、法案に『穴』があれば、そこをついてくるよな」


ちょい悪令嬢「むしろ『穴』をつくためにこそ、『穴』だらけの『同性婚』や『LGBT保護』や『夫婦別姓』を法制化しようとする、『悪の勢力』が存在するわけなのですよ。例えば『LGBT』で言えば、『体は男♡心は乙女』な、『LGBT選手』のオリンピック参加促進勢力とかね」


メリーさん太「あ、やっぱり『LGBT』や『夫婦別姓』にも、そう言った『派生リスク』が存在するんだ」


ちょい悪令嬢「はい、前回お伝えした分だけではあまりにも不十分でしたので、これより詳細に述べていきたいかと存じます。──そのポイントしては『同性婚』同様、他の『要注目トピックス』と絡めることによって、『起こり得るリスク』を検証していく所存です」


メリーさん太「『他の要注目トピックス』って…………前回で言えば、『近親婚』みたいなやつか?」




ちょい悪令嬢「ええ、例えば『LGBT』なら、『男女平等』と『東京オリンピック』と言ったところになります」




メリーさん太「オリンピック? 男女平等等の『フェミニズム』が『LGBT』と深く関係するのは、本作でも何度も取り上げてきたから理解できるけど、『東京オリンピック』が『LGBT』とどう関わってくるんだよ?」


ちょい悪令嬢「ほら、『LGBT』のやつらって、日本はオリンピックまでに、『LGBT保護法』を制定すべきとか何とか、言っていたじゃありませんか?」


メリーさん太「ああ、確かあれって、『オリンピック憲章的に、人権問題に一定のケリをつけておくのは、主催者としての義務』って、主張だったよな」


ちょい悪令嬢「──実はそれこそが、『罠』だったのですよ!」


メリーさん太「わ、罠、って……」




ちょい悪令嬢「『東京オリンピック』開催以前に、日本が『LGBT保護法』を制定していたら、いわゆる『LGBT選手』にお墨付きを与えた形になり、『良識』というものを持ち合わせないクソ国家どもが、これ幸いに『体はおっさん♡心は乙女』選手を大量に送り込んできて、生粋の女性選手の活躍の場を奪うことになり、下手するとオリンピック開催以前に、全世界の女性選手──すなわち、参加予定選手のほぼ半数の選手が、『ボイコットを表明する』ことによって、オリンピックの開催自体が危うくなる可能性もあったのですよ!」




メリーさん太「──なっ⁉」




ちょい悪令嬢「……ホント、危ないところでした。政府与党の『常識派』の皆様、グッジョブ! これからも『まともな感性を持った日本人政治家』でいてくださいね♡」




メリーさん太「……た、確かに、オリンピック主催国家が、開催直前になって『LGBT』の全面的保護なんかを打ち出したりしたら、大勢の生粋の女性選手としては、活躍の場を事前に潰されたも等しく、参加する意味がまったく無くなってしまうよな」


ちょい悪令嬢「油断も隙もないよな、『エセLGBT』どもときたら。だけど、日本を──政府与党を、舐めるんじゃないぞ? 浅薄極まるおまえらなんかよりも、よほど頭が切れる連中が揃っているんだからな」


メリーさん太「……いや、あいつらが最低のクソ野郎と言うことには異論は無いけど、『エセ』呼ばわりは、あんまりじゃないのか? あいつらはあいつらで、必死にやっている(つもりな)んだからさあwww」




ちょい悪令嬢「何度も申しておりますが、『本物の性的マイノリティ』なら、人前で『カミングアウト』なんか絶対にいたしません。なぜなら、カミングアウトしても、何ら利益は無いのはもちろんのこと、『俺はこの変態性癖を優先して、子孫を残す気は無いぜ!』と、自分の両親に面と向かって絶対に言ってはならないことを平気でほざいたりする、『人の心を持たない外道』であることを、自ら宣言するも同然ですからね。ちなみに『本作の作者の』が当の『LGBT』該当者であられるそうですが、やはり絶対に──特に実の親に対しては絶対に、カミングアウトなんかしないとおっしゃっていましたよ?」




メリーさん太「……そりゃそうだ、老い先短い親御さんが、いきなり自分の実の子供から面と向かって、『子孫を残すことはできない』なんて聞かされたら、『……俺の人生は一体何だったんだ?』と、その場で自殺なされてもおかしくはないよな」


ちょい悪令嬢「つまり、現在ギャアギャア騒いでいる『LGBT』関係者は、『偽物エセ』か、『人の心を持たない外道』かの、どちらかに過ぎず、真っ当な『人間扱い』して要求を受け容れる必要なんて、まったく無いのですよ」




メリーさん太「──いやあ、『本物』では無いと、言えない台詞ですなあ?」




ちょい悪令嬢「結局すべては前回同様、『リスク管理』に尽きるのです。確かに『LGBTの保護』の法案化は、人道的に素晴らしいことかも知れません。しかしいったん法制化してしまえば、それを『悪用』するのを止めることも、もはや不可能となってしまうのです。『体はおっさん♡心は乙女』のスポーツ選手なんて、誰が何と言おうと許されざる『反則技ズル』以外の何物でもないでしょう。しかしあいつら(の増殖)を止めることなぞ、誰にもできません。何せオリンピックには、『国家の威信』がかかっているのですからね。すべての国が純粋な女性選手よりも、『LGBT選手』を優先して投入してくることでしょう。しかもこれは、人間個人としても、社会全体としても、けして押しとどめることのできない、『当然の権利』ともなり得るのです。なぜなら、たとえ肉体は男でも、いったん法的に女として認められた者が、スポーツをすることも、オリンピックに参加することも、誰からも侵されることのない『権利』なのであって、どんなに純粋なる女性選手がその『クレイジーな悪平等主義』を非難しようが、むしろ彼女自身が『差別主義者』だと弾劾されることになるだけなのです。──そしてだからこそ、『LGBTの保護法』自体を、けして制定させてはならないのです!」




メリーさん太「──うおっ、やはり『LGBT』も『同性婚』同様に、根元から叩き潰す他は無いのかよ⁉」




ちょい悪令嬢「……当然です、このように様々な『弊害』を内包した法案なんて、制定すること自体が間違いなのであり、断じて法制化してはならないのです!」




メリーさん太「うん、何も『スポーツ関係』に限らず、『国会の男女格差の是正』等、日本社会の様々な場面での『女性の地位向上』のための施策が、『LGBT保護法』を制定することによって、『形骸化』されてしまう怖れがあることは、本作において何度も何度も警鐘を鳴らしているし、やはり『LGBT』関連の法制化は、しばらくの間様子見に徹したほうが無難だよな」
















ちょい悪令嬢「──ここで突然ですが、たった今し方、すごくわかりやすい『LGBT保護化の派生リスク』をネットで見つけたので、せっかくですのでご紹介したいかと思います!」




メリーさん太「……何だいきなり、またネット上の『書き込み』を参考にするわけか?」




ちょい悪令嬢「ええ、なんか自分のことを『6歳の女の子』だと宣言した、既婚者のおっさんが某国で見つかったんですけど、早速『LGBT』コミュニティに受け容れられたそうなんですよ」




メリーさん太「──ツッコミどころ満載なんですけど⁉」




ちょい悪令嬢「実はこれって問題なのは、『女の子』のほうでは無く、『6歳』のほうだったりするのです」


メリーさん太「……うん、既婚者のおっさんが『女性宣言』するよりも、『6歳宣言』するほうが、より『クレイジー』だよな」




ちょい悪令嬢「そういうことを言っているんでは無く、これを認めてしまったら、既婚者のおっさんがバスや列車等の交通機関を、『児童料金』で利用できてしまうことになるのですよ」




メリーさん太「──はあ、そんな馬鹿な⁉」


ちょい悪令嬢「でも、『女性』として認められれば、『女子選手としてオリンピックに出場』できたり、『女風呂や女子トイレや女子更衣室に入室』できたりすることに比べれば、『6歳』だと認められたおっさんが、児童料金で交通機関を利用できることくらい、別に問題無いとは思いません?」


メリーさん太「た、確かに、本作でも以前述べたけど、『男がただ自己申告しただけで、全面的に女として認められる』というクレイジーさに比べれば、頭の狂ったおっさんを気の毒に思って、児童料金でバスや列車に乗せてやることくらい、『微笑ましい人情物語』の範疇だわ」




ちょい悪令嬢「つまりいったん『LGBTの権利を保証する法律』なんかを認めてしまうと、おっさんがただ自己申告するだけで、『女』であることを始め、『幼児』であることも『外国人』であることも『異世界人』であることも『宇宙人』であることも、法的に認められることになり、しかもそれを非難すると『差別主義者』のレッテルを貼られるのみならず、何と『法律違反』として処罰されてしまうのですよ!」




メリーさん太「──クレイジいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」




ちょい悪令嬢「どうです、これでわかったでしょう? 『LGBT』や『同性婚』の法制化は人道的に認めるべきだとか、『夫婦別姓制度』を制定しても困る人はおらず、むしろメリットばかりだから是非やるべきだとか、いかにももっともらしくほざいている『悪意の塊』みたいな勢力がおりますが、いったんこういった『本当は不必要な余計なもの』を認めてしまうと、いくらでも『悪用』できて、日本はむちゃくちゃになってしまうのです。──実はまさにこれぞ、『憲法における基本原則』に則った考え方でもありまして、このように個々人がそれぞれ『おっさんであるアタイを女として認めろ!』とか、『同性同士で結婚させろ』とか、『夫婦だけど別姓を認めろ!』とか、勝手なことばかりほざいていると、社会全体が成り立たなくなってしまいますので、憲法においてはっきりと、『個人の自由と権利は憲法で保障されているが、それはあくまでも「公共の福祉」を侵さない範囲に限られるわけであり、社会をむちゃくちゃにする頭の狂った権利まで認めるものでは無い』と明記されているのですよ!」




メリーさん太「……そういえば、まさに『夫婦別姓』に関しては、6月23日において最高裁判所において、『憲法判断』が示されるんだっけ?」




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、『夫婦別姓』については、その判決を踏まえて、改めて述べさせていただきたいかと存じます♡」

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