第741話、わたくし、『マギ○コ』二期決定を言祝ぎますの♡(前編)

メリーさん太「……あれえ? これは一体どういうことなのかなあ、悪役令嬢さん?」




ちょい悪令嬢「はてさて、何のことでしょうか、メリーさん?(いかにも卑屈に愛想笑いをしながら)」




メリーさん太「──すっとぼけるんじゃ無いわよ! 新作の【作中作】のほうはどうなったんだよ⁉ 前回と前々回の【突発座談会】が済んだら、再開するんじゃ無かったのか⁉」


ちょい悪令嬢「あー、それがですねえ、とんでもない『ビッグニュース』が舞い込んできたもので、それどころじゃ無くなったのですよ」


メリーさん太「……ビッグニュース? 何よ、それ」




ちょい悪令嬢「──何と、かの超傑作魔法少女アニメ『ま○か☆マギカ』の外伝作品、『マギア○コード』第二期の、本年夏期における放映と配信が決定したんです!」




メリーさん太「なっ⁉ 本当かよ!」




ちょい悪令嬢「ふっふっふっ、どうです、驚いたでしょう?」


メリーさん太「た、確かにな、いくら何でもいきなり過ぎ…………いや、ちょっと待てよ⁉」


ちょい悪令嬢「おや、どうかなさいましたか?」


メリーさん太「……今って、何月だっけ?」


ちょい悪令嬢「6月ですけど?」


メリーさん太「うん、梅雨の真っ最中だけど、一応暦の上では『夏』だよな?」


ちょい悪令嬢「ええ、そうです」




メリーさん太「──いや、何ですでに夏に突入しているというのに、夏期に放映や配信を開始することを、このタイミングで突然発表するんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「ホント驚きですよねえ、元々この第二期というか『セカンドシーズン』については、一年以上前の『ファーストシーズン』の終了と同時に告知していたので、完全に『突然』というわけでも無く、むしろ遅すぎたくらいなんですけどね」


メリーさん太「それにしたって、告知する機会なら、これまでいっぱいあったろうが⁉ 『ま○マギ』本編の新劇場版の『ワルプ○ギスの廻天』の発表時とか! すでに4回目を数える『ま○マギ10周年記念オーディオコメンタリー』における、各種PRの際にまぜるとか!」


ちょい悪令嬢「そうですよねえ、『ワルプ○ギスの廻天』発表の際には、『魔法少女ま○か☆マギカsceneゼロ』等の、『マギ○コ』関連の告知もちゃんとやっていたのにねえ」


メリーさん太「……その時点では、放映&配信スケジュールを決めかねていたとか? ──いや、それにしても、このタイミングでの告知は、あまりにも唐突過ぎるよな」


ちょい悪令嬢「……うう〜ん、ここはあえて、『逆』に考えてみるべきかも知れませんねえ」


メリーさん太「逆、って?」




ちょい悪令嬢「『ま○マギ』本編の新劇場版の制作発表なんて言う、インパクトがむちゃくちゃでかいのと同時に告知したりしたら、完全にかすんでしまうので、あえて時期をずらしたんじゃないかと」




メリーさん太「──うん、それなら十分にあり得るわ!」




ちょい悪令嬢「それで時宜を見計らっていたところ、この放映&配信開始ギリギリのタイミングになってしまったという」


メリーさん太「……もしかしたら、こんなに『ギリギリ』であることも、『逆に言えば』インパクトがあるから、『宣伝効果』的には間違っていなかったりして」


ちょい悪令嬢「おお、なるほど、その点についても、ネット上で散々指摘されていましたよね!」


メリーさん太「まあとにかく、まさかこのタイミングで、『マギ○コ』の新アニメの発表があることを予測できた人なんて、よほどのファンでもいないだろうよ」




ちょい悪令嬢「ふっふっふっ、ところが、どっこい!」




メリーさん太「……おい、その『ふっふっふっ』って、今回すでに2回目だぞ?」


ちょい悪令嬢「あら、わたくしとしたことが、おほほほほ♡」


メリーさん太「──いいから、『ところがどっこい』のほうを説明しろ! 一体何が『ところがどっこい』なんだ?」




ちょい悪令嬢「本作の作者自身については、半月ほど前から、『もしかして』といったレベルで、一応予測しておりましたの」




メリーさん太「はああああああああああああああああ⁉」


ちょい悪令嬢「あくまでも『もしかして』、といった感じでしたけどね」


メリーさん太「それにしても、半月前って、一体根拠は何だよ⁉」


ちょい悪令嬢「根拠って、もちろん、『ひぐ○しのなく頃に卒』のケースと同じですよ」


メリーさん太「へ? 『ひぐ○し卒』、って……」


ちょい悪令嬢「ほら、『ア○マTV』様等において、最初のアニメ版である『無印』や、ほんのこの前放映&配信したばかりの『業』を、いかにも『卒』に向けての『復習』として視聴を勧めるかのように、一挙に全話配信することになったじゃないですか?」


メリーさん太「ああ、それについては、本作においても取り上げたよな」


ちょい悪令嬢「それと同じように、およそ半月前に『ア○マTV』様において、告知が出たのですよ」


メリーさん太「告知って、何の?」




ちょい悪令嬢「きたる6月20日より、『マギア○コード』アニメ版のファーストシーズンの、全話一挙無料配信を開始なされることです」




メリーさん太「……え、何でそんなタイミングで? 新劇場版の制作が決まった『ま○マギ』本編ならともかく、『マギ○コ』関係で、何かイベントでもあったっけ────って、ああ、そう言うことか⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、おそらくは『セカンドシーズン』の今夏での、放映と配信を前提としていたのですよ」




メリーさん太「……なるほど、動画サイトのスケジュールから、特定の作品の続編や劇場版の、制作及び公開等の動向を予想するっていうのも、大いに『アリ』かもな」


ちょい悪令嬢「まあ正直申せば、『……ひょっとしたら』といったレベルだったんですけどね」


メリーさん太「うん、もっと自信があったら、本作においても、事前に大々的に吹聴していたはずだからな」


ちょい悪令嬢「よって、今回のいかにも唐突に思われる告知ですが、本作の作者に限っては、それ程驚くべきことでは無かったわけなのです」


メリーさん太「……ほんとかあ? なんか『後出しジャンケン』みたいに思えるんだけどなあ? ──それで、今回の告知によって、セカンドシーズンの内容に関して、何か具体的にわかったことはあるのか?」


ちょい悪令嬢「あはは、『キービジュアル』が一枚公開されただけで、肝心の放映日すらも未定の段階で、予想できることなんてほとんどありませんよ」


メリーさん太「ま、そりゃそうだな」


ちょい悪令嬢「──ただし、あのキービジュアルって、『突っ込みどころ』が、少なからず有ったりするのでございます☆」


メリーさん太「……は? 突っ込みどころ、って」


ちょい悪令嬢「いやむしろ、突っ込みどころしか無いと言っても、過言では無かったりしてw」


メリーさん太「そうかあ? むしろ『ま○マギ』シリーズには珍しく、何の含みも無い、どストレートなものにしか見えないんだけど?」


ちょい悪令嬢「まず、全体的な構図として、『正義のみか○き荘』と『悪のマギ○ス』との、大まかに二つの陣営に各キャラが配置されているんですけど」


メリーさん太「──うおいっ⁉ むしろその発言自体が、突っ込みどころ満載だろうが⁉」


ちょい悪令嬢「まあまあ、それについては後ほど詳しく述べますので、まずは最も目につくところから、指摘させていただきたいかと存じます」


メリーさん太「最も目につくところって?」


ちょい悪令嬢「ア○ナ=グレイ嬢ですよ」


メリーさん太「──あれ、本当だ。なんかこの子だけ、やけに『悪目立ち』しているんだけど、どうしてなんだろう?」


ちょい悪令嬢「元々『悪目立ち=ア○ナ先輩』とも言えるのですが、今回に限っては、そんな『中身』の話では無く、明確に『外見』からして悪目立ちしているのでございます」


メリーさん太「ああ、わかった! この子だけ『マギ○スチーム』の中でただ一人、ピンク系のモノトーン調では無く、まるで『みか○き荘チーム』の一員であるかのように、キャラ設定通りに彩色されているんだ!」


ちょい悪令嬢「……実はこれは、新シリーズにおいて、ア○ナ先輩が『みか○き荘チーム』に寝返ることを、暗示していたりして☆」


メリーさん太「──まさか! それこそキャラ設定的に、絶対あり得ないだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「でも、御園か○んちゃんが人質に取られたりした場合、十分にあり得ると思うの!」


メリーさん太「あり得るか⁉ それじゃまるで『みか○き荘チーム』のほうが、悪の組織みたいじゃないか⁉ それからあんたまで、『か○んちゃんフールガール口調』になるな! むしろ『なの語尾』は、あたし『メリーさん』の専売特許なの!」


ちょい悪令嬢「あはは、ア○ナ先輩がフルカラー描写なのは、この人ってフルカラーであることこそがアイデンティティだから、別に意味は無いんじゃないですかあ?」


メリーさん太「──だったら、最初から突っ込むなよ⁉」


ちょい悪令嬢「いや、カラーリングもそうですけど、より突っ込むべきなのは、彼女のポージングのほうなのです」


メリーさん太「ポージング、って?」


ちょい悪令嬢「ほら、なんかふざけた顔をして、敬礼なんかしているじゃないですか」




メリーさん太「うん、それがどうした? 別にそれ程おかしくは無いと思うけど。ア○ナ先輩と言えばいわゆる『帽子キャラ』だから、こうしたキービジュアル等において、敬礼のポーズをさせるなんて、それこそ『ありがちな話』だろうが?」




ちょい悪令嬢「ナ先輩なだけに?」


メリーさん太「やかましい! 名前のほうが伏せ字になっているから、『マギ○コ』ファン以外の読者の方には、何のことかわからないじゃないか⁉」







(※後編に続きます)

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