第742話、わたくし、『マギ○コ』二期決定を言祝ぎますの♡(後編)

ちょい悪令嬢「……いや、もしかしたらメリーさんのおっしゃる通りかも知れませんけど、『マギア○コード』アニメ版セカンドシーズンのキービジュアルの中に描かれた、ア○ナ=グレイ嬢の『敬礼ポーズ』って、元祖ゲーム版の熱烈なるファンの間では、結構『いわくつき』だったりするんですよ」




メリーさん太「『いわくつき』って、またなんか意味深なワードが出て来たな?」




ちょい悪令嬢「実はですね、元祖オリジナルのソシャゲのオープニングムービーにおいても、ア○ナ先輩ってば、いかにも意味ありげに敬礼したりしていたのです。──しかも、今回とは違って、普通にで」




メリーさん太「……そりゃあ、彼女の性格を知らない段階では、『真面目で礼儀正しい』キャラか、『武骨で肩肘張った軍人』キャラあたりを、想像してもおかしくは無いよな」


ちょい悪令嬢「ねえ、実際の彼女とは、まさしく真反対な印象でしょう?」


メリーさん太「ある意味ゲームプレイヤーに対する、『ミスリード』とも言えるかもね」


ちょい悪令嬢「それなのにゲーム本編中においては、彼女が敬礼するシーンなんてまったく無く、しかも性格が完全に『敬礼キャラとは真逆の破天荒さ』だったもんで、『OP詐欺』だと散々文句を言われていたのですよ。(※その他にも、十咎も○こちゃんが主人公の環い○はちゃんにビンタをぶちかますシーンとかも有ったけど、もちろんゲーム本編にはそんな(命知らずな)シークエンスはまったく有りませんでしたw)」


メリーさん太「──おい、ちょっと待て、と言うことは、つまり」




ちょい悪令嬢「そうなんですよ、あれだけ不評で、しかもキャラ的に絶対あり得ない、『ア○ナ先輩の敬礼ポーズ』を、新作の顔とも言える『キービジュアル』に、あえてぶっ込んで来やがったわけなのです」




メリーさん太「──何ソレ、一体何考えているの⁉ 『マギ○コ』の制作スタッフの皆さんてば!」


ちょい悪令嬢「……こうなると、『ア○ナ先輩の敬礼シーン』が、実際にアニメ版セカンドシーズンに登場しなかった場合、ファンたちが暴動を起こしても仕方ありませんよ」




メリーさん太「う〜ん、あるとしたらセカンドシーズンの最終回あたりで、ア○ナ先輩がどうにか完成にこぎ着けた『エン○リオ・イブ』に乗り込んで、『マギ○ス』や『みか○き荘』のみんなに向かって敬礼しながら別れを告げて、『ワルプ○ギスの夜』に向かって特攻していくとか?」




ちょい悪令嬢「──ネタバレ禁止! 何ですか、『エン○リオ・イブ』って! セカンドシーズン最大の『NGワード』じゃないですか⁉」


メリーさん太「……いや、知らない人には、まったく意味不明だと思うので、ネタバレにはならないのでは?」


ちょい悪令嬢「まあ、『敬礼シーン』の使い方的には、非常に納得だけど、ア○ナ先輩の性格上はもちろん、『マギア○コード』の世界観的にも、そんなの絶対にあり得ませんよ! ──どこかの『鬼畜系魔法少女アニメ』と、一緒にしないでください!」


メリーさん太「じゃあ何で、その『鬼畜アニメ』の外伝作品の制作スタッフは、そんな絶対にあり得ないキービジュアルを公開したりしたんだよ?」


ちょい悪令嬢「……視聴者に対する、『煽り』とか?」


メリーさん太「──おいっ⁉」


ちょい悪令嬢「それとも、某『カレー店』とのコラボ上の規約として、『ア○ナ先輩は敬礼キャラとして描写すべき』と言うことになっていたりして?」


メリーさん太「何で、作品の世界観よりも、コラボの約束事のほうが、優先されるんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「それこそが、『資本主義』というものですよ」


メリーさん太「世知辛いな、資本主義⁉」


ちょい悪令嬢「──まあ、ア○ナ先輩の『煽りポーズ』…………じゃ無かった、『敬礼ポーズ』については、この辺にしておいて、もっと重要な(前回言いかけた)、キービジュアル内での『各陣営の色分け』について述べようかと思います」


メリーさん太「……あのさあ、これって下手するとネタバレになりかねないから、あまり指摘したくないんだけど」


ちょい悪令嬢「はい?」




メリーさん太「どうして主人公であるはずの環い○はちゃんが、悪の組織のであるはずの『マギ○ス』陣営の、中心人物みたいに描かれているの?」




ちょい悪令嬢「実はそれは──(※以降ネタバレの嵐となりますので、全面的に削除いたしました)」




メリーさん太「──そんな雑な『手抜き』の仕方があるか⁉ ちゃんと答えろ!」


ちょい悪令嬢「……仕方ありませんねえ、それではできるだけ『ネタバレ』を回避しつつ、『本質的な部分』のみ語ろうかと思います」


メリーさん太「本質って、何だよ?」


ちょい悪令嬢「い○はちゃんが、真性の『お姉ちゃんキャラ』であることです!」


メリーさん太「……は?」




ちょい悪令嬢「ほら、第一期ファーストシーズンのラストで、い○はちゃんとマ○さんが、地下空間へと落っこちてしまったじゃないですか。当然第二期セカンドシーズンが再開するまでの一年以上もの間、二人っきりの生活を送ることになったのですが、その間にい○はちゃんの天然の『お姉ちゃん気質』にマ○さんのほうが完全にメロメロになってしまい、『マギ○ス』の仲間たちが救助に来た時にはすでに、心身共に『タ○キ』(=神○市におけるタ○キい○はちゃんの狂信的崇拝者の別称)になっていて、『マギ○ス』全体に『タ○キ』を蔓延させていって、もはや『マギ○ス』そのものが『環い○はを教祖とするカルト宗教団体』と化してしまったという次第であります☆」




メリーさん太「何ソレ、怖い! 何だよ、『タ○キになる』って⁉ この『夫婦別姓』時代において、女の子同士で『同性婚』を無限に繰り返すことによって、一つの都市の女の子がすべて『同姓』になってしまうという、ジェンダー的に正しいのか間違っているのかわからない、『魔法』なんかよりももっと意味不明な怪現象は⁉」




ちょい悪令嬢「あら、『タ○キになる』は、れっきとした『公式の設定』ですよ?」


メリーさん太「ホントかよ? 道理でマ○さんが、ファーストシーズン最終話ラストのい○はちゃんとの対決シーンで、『ホーリーマ○』こと『ホ○さん』になったりするわけだ。あれって『タ○キ教』の司祭服だったわけか⁉ ──いやでも、『マギ○ス』を乗っ取ってしまうと必然的に、『反マギ○ス勢力』である『みか○き荘』チームと、敵対してしまうんじゃないの?」




ちょい悪令嬢「問題ありません、『みか○き荘』の──いえ、いっそのこと、神○市のすべての魔法少女を、『タ○キ』にしてしまえばいいのです!」




メリーさん太「さすがは、『スーパークソレズシティ神○』! ──いやいやいや、いくら何でも、それは無いだろう⁉」


ちょい悪令嬢「すべては、公式の設定通りなのですが?」


メリーさん太「……そうなんですよ、読者の皆さん。むちゃくちゃふざけた言い方をしておりますが、もしもアニメ版セカンドシーズンが原作ゲーム通りなら、大体こんな感じのストーリーになってしまうのです」


ちょい悪令嬢「他に気になる点を挙げるとすれば、このキービジュアル内において、間違い無く『パーソン』であるはずの、『キュ○べえ』が描かれていないことですね」


メリーさん太「──あ、本当だ! オリジナルのほうはともかく、『小さなキュ○べえ』までいないのは、ちょっと不自然だよな⁉」


ちょい悪令嬢「あら? 『小さなキュ○べえ』なら、ちゃんといるではありませんか?」


メリーさん太「だから、『ネタバレ』をするなよ⁉ ──ていうか、自分から『キュ○べえがいない』とか言い出したくせに、それは無いだろう!」


ちょい悪令嬢「……わたくしはあくまでも、『デフォルトのキュ○べえ』について、述べたつもりですけど?」


メリーさん太「はあ?」


ちょい悪令嬢「皆さんもうすっかりお忘れのようですけど、元々魔法少女としてのい○はちゃんのパートナーは、小さなキュ○べえでも黒○さんでも無く、最初に契約を結んだ、『デフォルトサイズのキュ○べえ』なのですよ?」


メリーさん太「おいっ、しれっと黒○さんをディスるなよ⁉」


ちょい悪令嬢「だってそうじゃないですか? 序盤では(腐れきった正体を隠して)何かと親切にい○はちゃんにいろいろアドバイスを行ってあげていたのは、デフォルトのキュ○べえだったじゃありませんの?………………い○はちゃんだけに」


メリーさん太「だからキャラ名を伏せ字にしておいて、そのわかりにくいギャグをやるなと言っているだろうが⁉ ──ていうか、今の神○市においては、小さなキュ○べえを除けば、キュ○べえはけして存在できないんだから、仕方ないんじゃないのか?」




ちょい悪令嬢「そこでセカンドシーズンにおいては、い○はちゃんに会いたい一心で、ボロボロになりながらも彼女の許にたどり着いたデフォルトのキュ○べえが、感極まって彼女に抱きつこうとしたところ、万全のコンディションを保っている小さなキュ○べえから、渾身の体当たりを食らって無惨にも弾き飛ばされてしまうというw」




メリーさん太「……つまりそこで、い○はちゃんを巡って、キュ○べえ同士の凄絶なる激闘が始まるというわけか?」


ちょい悪令嬢「ね、感動巨編でしょう?」


メリーさん太「いや、1クールしかないのに、そんなどうでもいいエピソードなんて、採用されるわけが無いだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「ていうか、い○はちゃんの許にたどり着く以前に、ほ○らちゃんに見つかって、情け容赦なく踏み潰されたりしてw」


メリーさん太「『マギ○コ』の温厚なるメガほ○ちゃんは、そんなことしない!」




ちょい悪令嬢「──とまあ、まさしくメリーさんが名前を挙げられたように、今や完全に忘れ去られたデフォルトのキュ○べえなんかよりも、『今度こそ本当にほ○らちゃんやま○かちゃんは登場するのか?』、『登場するとしたらデビほ○ちゃんとアルま○ちゃんという「概念コンビ」としてなのか?』、『最大の見せ場である「ワルプ○ギスの夜」の討伐シーンは、どのように描かれるのか?』、『場合によっては「ま○マギ」本編の新劇場版との整合性を図るために、存在そのものを全面的にカットされてしまうのではないか?』──等々と、いろいろと期待や疑問がつきませんので、来季の放映&配信開始が、今から楽しみで仕方ありませんわ♡」












メリーさん太「……いや、さっき自分で言及したくらいなんだから、アニメオリジナルのキャラである黒○さんの出番に関しても、もっと気にかけてやれよ?」




ちょい悪令嬢「そんなことよりも、まさに今日初めて気がついたのですが、本作の作者の実家の掃除機って、製品名が『キュ○ベエ』って言うんですよ! 電気掃除機の最大のセールスポイントである、『吸引力』にかけたんですかねえ?」




メリーさん太「──きゅ○ぷい⁉」

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