第713話、わたくし、『内務省』の復活でこそ、すべての『国難』を打開しますの!

ちょい悪令嬢「──ハッピーバースデー、煉○杏寿郎さーん! コングラチュレーション、『400億の男』達成!……………………目前」




メリーさん太「………………………は?」




ちょい悪令嬢「いやあ、この『コロナ禍』の中で、日本国民を大いに勇気づけて、経済活性化に役立ち、ついに興行収益400億円を達成!………………………目前であることだし、ほんと大した御仁ですよ!」




メリーさん太「お、おいっ」




ちょい悪令嬢「彼こそ、日本人にとっての真の救世主です! この5月10日のお誕生日に際して、是非とも国民全員でお祝いいたしましょう!」




メリーさん太「──いやいやいやいや、ちょっと本当に、どうしちゃったの⁉」




ちょい悪令嬢「……何です、メリーさん、先程から、こっちの気勢を削ぐようなことばかりおっしゃって?」


メリーさん太「『何です』は、こっちの台詞だよ⁉ 相も変わらず冒頭からいきなり、おかしなことばかりまくし立てからに!」


ちょい悪令嬢「『おかしなこと』とは、異なことを。第709話と第710話の二回にわたって、あれだけ『鬼○の刃』の話題にお世話になったのだから、現在絶賛上映中の劇場版【無限○車編】の事実上の主人公であられる、煉○杏寿郎さんのお誕生日をお祝いするのは、当然の仕儀ではありませんか?」


メリーさん太「──嘘つけ! たまたま誕生日が被っていたゆえに、今話題の『400億の男』(予定)の煉○さんブームに便乗して、本作の作者への祝賀ムードを無理やり盛り上げようとしているんだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「……ええ、そうですよ? それが何か問題でも? そんなにご不満なら、本来の予定通りに、『現在の日本国における、内務省復活の必要性』について、これより詳細に述べていくことにいたしましょうか?」




メリーさん太「──うっ」




ちょい悪令嬢「なんか、『日本の正式なる国旗である日章旗をコロナウイルスに見立てたコラージュ広告を作成する』などと言う、『旭日旗は批判してもさすがに日章旗にはアンタッチャブルだった』某シモ半島国家すらもびっくり仰天の、考えられる限り最悪レベルの国辱行為を働いた、よりによって某野党関係者が存在するそうなので、これはもはや『日本国の最低限の尊厳を守る』ためにも、内務省の実行部隊である『特別高等警察』の再建を、可及的速やかに行うべきかと思われるのですけどね?」




メリーさん太「──いやいやいやいや、それっていわゆる『特高』のことだろう⁉ そんなものの復活なんて、日本国憲法的に絶対に不可能だろうが⁉」


ちょい悪令嬢「え? できますよ」


メリーさん太「はあ⁉」




ちょい悪令嬢「日本国憲法が絶対的に禁じているのは、『戦争』という国外に対する武力行為なのであって、国内に対しては、憲法の最重要理念である、『個人の自由と権利の尊重』と『公共の福祉の維持』さえ守っていれば、むしろそれを脅かそうとする、『日本の社会システムや生粋の日本人の敵』をいかように弾圧かつ排除しようと、まったく問題無いのですよ」




メリーさん太「…………え、あれ? 『特高警察』って、日本国民の権利とか公共の福祉を守る存在だったの?」




ちょい悪令嬢「そりゃあそうでしょう、何せ『国家警察』なんだから、国民及び社会システムの維持こそが、最大の任務に決まっておりますわ」


メリーさん太「……いやなんか、現在の日本国民て、特高こそが、個人の権利や自由な社会的活動を抑圧しているような、『イメージ』を持っているのでは?」




ちょい悪令嬢「それはですねえ、今回の『インチキ広告』を作成したり絶賛したりしている勢力の普段の行いを見ればわかるように、彼らこそが特高の『弾圧対象』である、日本国民や社会システムを破壊して、外国勢力の物理的かつ精神的な侵略を助長しようとしている、『日本国の敵』であり、特高の処分対象なのだから、特高に対する悪いイメージを戦後すぐから何十年にもわたって、事あるごとに国民に対して植えつけようと、数々の『宣伝工作』をし続けてきた成果に他ならないのです」




メリーさん太「……つまり、特高警察は、日本国民の味方だと?」


ちょい悪令嬢「現在の世界一平和で豊かで治安の行き届いている日本の社会システムを享受し、それに満足し全力で守っていこうとしている、『善良なる日本人』にとっては、これほど力強い味方はいないでしょう」


メリーさん太「なるほど、逆にこの素晴らしい日本の現状を何とかして破壊して、外国勢力の支配下に置こうとしている、文字通りの『反日売国勢力』にとっては、特高の再建は何よりも都合が悪く、全力で阻止しようとしているってわけか」


ちょい悪令嬢「そして、今再び申しますが、現在の平和憲法においても、日本国内にて、現在よりもほんの少し強い権力を有する警察組織を新設することは、まったく何も問題は無いし、もしも売国勢力の『宗主国スポンサー』が何か文句をつけてきたら、『内政干渉』として突っぱねればいいのですよ」


メリーさん太「そうだよなあ、よその国にイチャモンをつけるくらいなら、自分のほうこそ、少数民族のジェノサイドや、同じ民族同士で南北に別れて殺し合うことをやめてから、その臭い口を開けって言うんだよなあ?」


ちょい悪令嬢「某シモ半島国家なんて、信じられないことにもつい最近まで、あのちっぽけな半島のそのまた南半分の領土内において、各地方同士で殺し合いをしていたほどですしね」


メリーさん太「むしろ、国内の平和や秩序を守ろうとしている特高のほうが、よほど理性的な組織じゃんか?」




ちょい悪令嬢「──それどころではありません! もしも現在の日本に内務省が存在していたならば、今回の『コロナ騒動』に対しても、比べ物にならないほどに、スムーズかつ適切に対処できたはずなのですよ!」




メリーさん太「……………は? 何で? 戦前の強権的国内統制の省庁にして象徴である内務省が、新型コロナウイルス問題を、世界一の自由民主システムを誇っている現在の政権よりも、適切かつスムーズに処理することができるんだ?」


ちょい悪令嬢「そりゃあもちろん、『強権的』だからですよ」


メリーさん太「……つまり、国民の生命を守るためとはいえ、国民の自由を束縛してしまうと言うのか?」


ちょい悪令嬢「当然それも有効かと思いますが、それだけでは無いのです!」


メリーさん太「へ?」




ちょい悪令嬢「実はかつての内務省には、現在で言うところの、総務省及び各地方自治体に、すべての警察消防機構に、厚生労働省に、国土交通省に、出入国在留管理庁等々と、何と日本国の内政に関わるほぼすべての官庁が内包されていたのですよ!」




メリーさん太「──厚生労働省に地方自治体って、現在における『新型コロナウイルス』への対策事業を行っている、実行組織のすべてじゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「それだけではありません、いわゆる『入管』の機能すら掌握していたと言うことは、そもそもコロナウイルスが国内に入り込むこと自体を、『水際』で防ぐことも十分に可能だったのです」


メリーさん太「なっ⁉」




ちょい悪令嬢「なんか『入出国管理』とか言うと、外務省あたりの管轄だと勘違いしている人が多いようですが、今回のような悪質なウイルスを始め、不法就労者や犯罪者や麻薬や武器に、そして何よりも政治的工作員の入国を阻止することは、国内の平和的秩序を堅持するためにも必要なことであり、治安維持を司る内務省が一括して掌握していたことは、至極理に適っているわけなのですよ」




メリーさん太「……そ、そうか、現在『ウイルス対策』が何かと後手に回っているのは、本来統一した組織として強権的に行うことを、バラバラの組織で『当たり障りのない』やり方でやらざるを得ないからなのか」


ちょい悪令嬢「ね? 国民の生命を守るためにも、内務省の復活は急務でしょう?」


メリーさん太「それに頑強に反対しようとしているのはむしろ、今回の『コロナ禍』に乗じて、日本の社会システムを破壊しようとしている、内務省特高警察の標的である、売国勢力というわけか……」


ちょい悪令嬢「どうよ、無茶苦茶つじつまが合っているでしょう」


メリーさん太「うん、たとえどこの外国勢力の走狗イヌが反対しようが、日本国憲法上何も問題無いのなら、今すぐにでも内務省を復活させて、国の総力を挙げて、新型コロナウイルス問題を解消すべきだよな!」













ちょい悪令嬢「……実はこの後数千文字にもわたって、よりによって日本国の正式なる国旗である日章旗を侮辱した広告を作成したという人物の、実の弟であることを嬉々として自白した、某国会議員のツイ○トを、これ見よがしに公式ツイ○ターでリツイ○トした某野党に対して、いかに効果的にこの世から抹殺するかを述べていったのでありますが、あまりにも内容が過激すぎたので、『お蔵入り』にさせていただきました」




メリーさん太「まあ、具体的な内容は、すでに本作においてご紹介した通り、『国会における男女格差の是正を目論むのなら、おまえら野党の全男性議員が辞職すればいいじゃん? さあ、今すぐ辞めろよ?…………おいおい、まさか、辞めないのか? つまり、国民に嘘をついていたのかよ? 結局おまえらのジェンダー政策は、某国の指令によって行っている、日本国内の社会システムの破壊工作に過ぎなかったのか⁉』と、糾弾するという内容だったので、もしも本作の作者同様に、某シモ半島国家でもためらうような『自国の国旗を愚弄する』などといった、日本の政党人どころか、日本人そのものとしてあるまじき行為を行った、某党関係者をせめて男性議員だけでも全員社会的に抹殺したいと思われる場合は、この『国会における男女格差の是正のためには、言い出しっぺの某野党の男性議員が今すぐ全員辞職すれば達成できる』と言う『完全無欠の正論』を、広く社会問題化して、『日本人の敵』どもを追い込み駆逐いたしましょう!」




ちょい悪令嬢「……ただしお断りしておきますが、今回も性懲りもなく政治問題に深く切り込んでしまいましたものの、別に本作の作者は特定のイデオロギー的立場には立脚しておりませんので、けして誤解の無きように」




メリーさん太「何せ前回前々回にわたって、『オリンピックを開催するべきで無かった理由』について、論理的に事細かに述べたくらいだからな」




ちょい悪令嬢「──ていうか、今回こういった(少々危ない)内容になりましたのも、一口に『オリンピック開催反対派』と言っても、あんな『糞虫工作員』どもと一緒にされたくは無かったからであったりもします。本作の作者はあくまでも、『招致そのものをするべきでは無かった』という立場ですので、いったん開催することが決まった現時点においては、諸々の事情を鑑み、頭から反対する立場では無いことを、ここで明言しておきたいかと存じます」

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