第710話話、わたくし、炭○郎の耳飾りを穢す下等民族は、鬼として滅ぼしますの⁉(後編)

ちょい悪令嬢「何よりも、あいつら『南船長族』どもによる、『旭日旗難癖ムーブメント』自体が、じわじわと世界中に悪影響を及ぼし始めていますしね」


メリーさん太「……そういえば、早速ロシアにおいて、一悶着あったそうじゃないか?」




ちょい悪令嬢「ええ、『対独戦勝記念イベント』のモニュメントが、いわゆる『旭日模様』だったために、どこぞの『市民』から難癖をつけられて、取り下げられたとのことですわ」




メリーさん太「どこぞの市民て………………いや、考え過ぎか?」


ちょい悪令嬢「某国の首都である、『セクハラ市長魂特別市』関係者とか?」


メリーさん太「これについては確証が無いので、滅多なことは言わないほうがいいのでは? それにようやく『罪逃れのために現世から逃亡した、あらゆる意味で卑劣漢なセクハラ市長』の後任も決まったようだし」


ちょい悪令嬢「いえいえ、今回は某『南下半身国家』と関係無いなら無いで、『好都合』なのですよw」


メリーさん太「……へ? 好都合、って?」


ちょい悪令嬢「まず一つには、『旭日旗』が、別に悪いイメージだけでは無く、むしろ『いいイメージ』もあることを、大々的に印象づけてくれたも同然なことです♫」


メリーさん太「旭日旗のいいイメージ、だと?」




ちょい悪令嬢「『勇ましさ』、ですよ。何せ今回、『戦勝記念イベントのシンボル』として、採用されたくらいですからね」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「ていうか、そもそもロシア空軍のシンボル旗自体が、『旭日模様』なんですけどねw」


メリーさん太「──何だそりゃあ? どうしてそれで、クレームがつけられるんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「もう一つは言うまでも無く、『太陽の光輝』を模した旭日模様は、何よりも『めでたさ』の象徴でもあるのですわ☆」




メリーさん太「これまた、『戦勝記念イベント』にふさわしいじゃんか⁉」


ちょい悪令嬢「そもそも『鬼○の刃』においても、『陽光』を意味していたのですからね」


メリーさん太「『勇ましさ』と『めでたさ』との両方を象徴しているなんて、どこの国でも普通に使いたがるんじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「それこそロシアの前身である『ソビエト連邦』に代表される、共産主義諸国では、好んで使われていましたしね」


メリーさん太「中つ国なんか、『国父』たる毛○東同志の肖像画や教宣ポスターにおいて、必ずと言ってもいいほど旭日模様が背景に描かれていたのは、誰もが知っている歴史的事実だしな」




ちょい悪令嬢「つまり、めでたい行事等で『旭日模様』を使おうとするのは、人類としてごく自然な感性なのであって、火病を起こすまでに忌み嫌っている某国の底辺種族どもが、世界的に見ても『異常』なのですよ」




メリーさん太「あいつら、日本以外の国における、旭日旗とは直接関係ない旭日模様に対しても、絶対に文句をつけて、日本の軍国主義に結びつけようとしているからな」


ちょい悪令嬢「──軍国主義、大いに結構ではないですか!」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「それって言わば『旭日旗』が、まさしく『強いニッポン』と言う印象イメージを、諸外国に与えているということなのですよ。今回のロシアの『逃げ腰』的な対応は、日本様の御威光に『ビビっている』とも言えるのではwww」




メリーさん太「……確かに、考え足らずの南船長族のプロパガンダが度が過ぎるほどに、かつての『軍事大国たる大日本帝国』のイメージが復活しかねないのは、否めないよな」


ちょい悪令嬢「──そこで、想像してみてください!」


メリーさん太「へ? な、何を?」




ちょい悪令嬢「きたる東京オリンピックのメインスタジアムの無人の観客席において、無数のAIアンドロイドたちによってはためかされている、無数の旭日旗の勇壮なる有り様を!」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「スタジアム内の各国の選手団はもちろん、テレビやネットを通じて観戦している世界中の人々は、さぞや戦慄することでしょう。──日本民族の強大かつ雄大なるシンボルに!」


メリーさん太「そういえば、前にも同じようなことを言っていたよな⁉」


ちょい悪令嬢「ええ、孤立無援でアウェー状態の各国選手団は完全に萎縮してしまい、すべての栄誉メダルは日本選手団が独占するって寸法ですよ!」


メリーさん太「……そして会場内に響き渡る、(AIアンドロイドたちの大合唱による)『君が代』ってわけか」


ちょい悪令嬢「どこかの下半身船長族なんて、ビビりまくってお漏らしでもするんじゃないですかあw 今回の『炭○郎君の耳飾り騒動』で判明したように、あいつらは『陽の光』を忌み嫌う、闇の下等種族ですものねwww」


メリーさん太「いやでも、そんなことやっちゃうと、国外から要らぬ反感を買ってしまうんじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「別に構わないじゃないですか? 本当のところでは、周辺諸国なんてすべて、日本に対して恐れおののいているのですから」


メリーさん太「はあ? ちっぽけな半島の共食い種族の二集落はともかくとして、超大国のロシアや中つ国が、日本のことを恐れているって?」




ちょい悪令嬢「今回の『旭日旗騒動』がいい証拠です。あいつら『極東ロシア』の連中は、恐れているのですよ。自分たちが不法に略奪した北方四島を、そのうち日本に奪い返されてしまうんじゃないかって。──そのように常に神経を尖らせているからこそ、今回の自衛隊旗とは似ても似つかぬ旭日模様に、過剰に反応してしまったのですよ」




メリーさん太「……あー、やはりあいつらも、後ろめたいところがあるだろうからな」


ちょい悪令嬢「でもこれって、いい兆候とも言えるのです」


メリーさん太「何だと?」




ちょい悪令嬢「ロシアの中央政治局が、そのように極東の領民たちに『反日活動』を強いれば強いるほど、元々経済格差等で中央に対して反感を抱いていて、経済大国の日本に少なからず憧れを感じていた、多くのロシア人民たちが、いずれ党中央に反旗を翻し、北方四島どころか極東ロシア大陸丸ごと、日本に編入してきてくれたりしてね★」




メリーさん太「──また、そのパターンかよ⁉」


ちょい悪令嬢「そんな彼らのシンボルが、他ならぬ『旭日旗』になったりして」


メリーさん太「うっ、なんか本当にあり得そうだったりして⁉」




ちょい悪令嬢「『あり得そう』とかじゃ無くて、そのように『工作』するんだよ⁉ ほんと、能無し政治家どもが! これまで『北方四島』をエサに、どれだけロシアに金をぶんどられたか、まさに『盗人に追い銭』じゃん! ……いいか? 晴れて完全なる主権国家『シン・ニッポン』の建設が成った暁には、能無しなんぞにくれてやる席は無いからな? 今からちゃんと、工作活動を進めておくんだぞ⁉」




メリーさん太「うわっ、出たよ、『シン・ニッポン』⁉」




ちょい悪令嬢「とにかくですね、『旭日旗』は別に国際的に何も問題無く、むしろ『国威発揚』の役にすら立ちますので、漫画やアニメやWeb小説等々、各種創作物を作成の折には、どんどん登場させましょう♡」




メリーさん太「まあ確かに、外国におもねるために、自分のところの作品を改竄するような企業は、自ら『表現の自由』を否定しているようなもので、『自殺行為』以外の何物でも無いことを、せいぜい肝に銘じておくんだな?」
















ちょい悪令嬢「……それで、結局のところ、この『旭日旗問題』という観点からの、『鬼○の刃』に対する総評ですが、もちろん作品そのものや原作者様ご本人には、何の落ち度も罪も無いのは理解しているものの、日本国自体や現在の日本人の立場に、由々しき悪影響を与えたことも、また事実であります」




メリーさん太「作中における『旭日模様』を、他のデザインに変えてしまったってことは、某国の『言い分』──否、『イチャモン』や『難癖』を、暗に認めてしまったようなものだからな」




ちょい悪令嬢「この点に関しては、絶対に某国の国民感情を逆なですることが十分予想されていた、『現在に生きる人々における、過去の御先祖たちの戦争に対する責任問題』について、まったく変更すること無くアニメ化した、『進○の巨人』のほうが『天晴れ』であったと、全面的に支持するところでございます」




メリーさん太「別に『鬼○の刃』に対しても、作品そのものに文句は無く、ご愛顧なされておられる読者や視聴者の皆様には申し訳ございませんが、『過去では無く現在における日本人の国民感情に対する配慮』という観点では、『進○の巨人』に軍配を挙げざるを得ないでしょう」

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