第671話、わたくし、エロスとタナトスの、AI戦士ですの♡(前編)
ちょい悪令嬢「──はい、いよいよ4月に入り、めでたく新年度となりました! 皆様もそれぞれに新しい門出を迎えられたことと存じます。本作『わたくし、悪役令嬢ですの!』におきましても、我々登場人物並びに作者一丸となって、心機一転頑張る所存でございます♡」
メリーさん太「……え、4月も三日目になるのに、今更何を言っているの?」
ちょい悪令嬢「えへへ、実は本作は『つくり溜め』をしておりまして、現在4月1日において、この4月3日分のエピソードを作成したりしているのです!」
メリーさん太「ほう? あのズボラな作者にしては、二、三日先の分の作品を前倒しで作成しているなんて、むしろ感心なことじゃないの?」
ちょい悪令嬢「このところ父親の介護につきっきりで、突発的に何が起こるかわかりませんからね。一日中何もできなくなってしまうことなんて、珍しくも無いのですよ」
メリーさん太「……先週の月曜なんか、その日の朝いきなり用事を言いつけられて、電動自転車で山を越えて街中まで行って体力を使い切ってしまって、その日はもう何もできなくなったからな」
ちょい悪令嬢「しかも疲労は次の日まで及んで、やはり何もする気になれなくて、ついに作品のストックを使い果たしてしまって、これではまずいとその次の日から頑張ろうとしたのですが、何とまたしてもその日の朝に新たなる用事を言いつけられて、完全に一日潰してしまったと言う」
メリーさん太「それでその週は結局、持ち直すことができないまま、今週に入ってやっとやる気を取り戻して、リカバリーできたんだよな」
ちょい悪令嬢「それと言うのも、年度末ということで、各動画サイト様が、過去の超名作や今期の冬アニメ等の、新旧を問わないアニメ作品を全話一挙無料配信してくださって、大いに刺激を受けて、創作意欲が爆上がりしたからなのです!」
メリーさん太「……確かになあ、今年10周年を迎えた『ま○か☆マギカ』の元祖テレビ版に、劇場版総集編前後編と外伝『マギア○コード』を始め、『ひぐ○しのなく頃に業』や『ワンダーエ○グ・プライオリティ』や『ゲキ○ル』や『進○の巨人』のファイナルシーズン等々の最新の作品群に、『進○の巨人』第一期から第三期や『ゾンビサガラ○ド』や『響け!ユーフ○ニアム』の第一期と第二期といった旧作に至るまで、この3月一ヶ月だけでも指折りの超名作の数々を、全話一挙無料配信していただけたのだからな」
ちょい悪令嬢「中でも『進○』や『ひぐ○し』の影響は大きく、『進○』については前回と前々回の二回にわたって原作漫画版の最終回を予想したように、これまでずっと熱き考証を重ねて参りましたからね」
メリーさん太「『ひぐ○し』のほうも、尻上がりに『衝撃的展開』が盛り上がっていったこともあって、かなり考察がはかどりましたよね」
ちょい悪令嬢「そのように長期シリーズが、長年培った底力とこれまでに無い革新性とを、存分に見せつける中で、けして見劣りしなかったのが、今期新作の『アニオリ』の数々だったのです!」
メリーさん太「『ワン○グ』や『ゲキ○ル』に『バック・ア○ウ』と、ジャンルを問わず、かつてないほど質の高い意欲作が多かったよな」
ちょい悪令嬢「引き続き2クール目に突入した『バック・ア○ウ』は、1クール目のクライマックスにおいてもどんどん調子を上げてきて、これ以降も大いに楽しみだし、それに対して、終盤に入るにつれてどんどんとSF色を濃くしていって理解が追いつかなくなってしまった、『ゲキ○ル』ですらも、キャラも世界観も最後まで作者好みで飽きさせませんでしたしね」
メリーさん太「──そして何と言っても、今ネット上においてもいろいろな意味で話題騒然となっている、一応テレビ放送&配信において最終話を迎えた、『ワンダーエ○グ・プライオリティ』だよな!」
ちょい悪令嬢「あれって『最終話』と言っていいのか、微妙なところですが、そこら辺については公式様より、6月に【特別編】の放映を予定していることを発表なされたので、別に『投げっぱなしエンド』になる怖れは無くなり、一安心ですわね」
メリーさん太「……それにしても、問題の『第12話』は、一体どういった内容だったんだ? 『投げっぱ』では無かったにしろ、あれだけネット上ではネガティブな意見ばかりなんだから、下手に詰め込み過ぎて収拾がつかなかったり、制作陣が力尽きて作画が駄目だったりしたわけなの?」
ちょい悪令嬢「いえいえ、作画においてはむしろ、これまで通りの高クオリティであるのはもちろんのこと、ストーリー展開においても、これまで以上のぶっ飛びぶりという、期待以上の出来でございましたわ!」
メリーさん太「え、だったらネット上の、あの惨憺たる評価は、一体何なんだよ?」
ちょい悪令嬢「……結局『アンチ』なんて言うクズどもは、どんなに作品自体が素晴らしかろうが、けして認めることができず、ディスり続けなければ死んでしまうような、醜い化物なのですよ…………まさしく、某作品の『無垢○巨人』たちのように。…………駆逐しなければ、あいつらをネット上はもちろん、この地上そのものから、すべて駆逐しなければ!」
メリーさん太「ひいいいっ⁉ わかった、わかりましたから、少しは落ち着いてえええ!!!」
ちょい悪令嬢「──おほん(『ま○マギ』の早○女先生風に)、失礼いたしました。つい興奮してしまいまして…………」
メリーさん太「気持ちはわからないでも無いけれど、いくら何でも興奮し過ぎだろ⁉ …………それで、本作の作者的には大満足だったと言う、『ワン○グ』の第12話って、どんな内容だったんだ?」
ちょい悪令嬢「もうほんと、すごい意欲作でした! 掛け値無しに、びっくり仰天いたしました!」
メリーさん太「ほう、本作の作者にしては珍しく、ベタ褒めだな」
ちょい悪令嬢「ほら、主人公の女の子たちの護衛対象にして相棒とも言える、毎回『ワンダーエ○グ』の中から出てくる、『すでに自殺している少女』たちなんですけど、今回主人公のア○ちゃんの前に現れたのは、『誰』だと思います?」
メリーさん太「……誰って、『ワンダーエ○グ』から出てくるのは、毎回文字通り『ニューカマー』なんだから、わかるはずが無いだろう?」
ちょい悪令嬢「そう思うでしょう? しかし今回は、ひと味違ったのです!」
メリーさん太「へ? ひと味違うって……」
ちょい悪令嬢「何と、『ワンダーエ○グ』から出て来たのは、ア○ちゃんご本人だったのですよ☆」
メリーさん太「………………………は?」
ちょい悪令嬢「ね、ほんとに『びっくり仰天』、でしょう?」
メリーさん太「びっくりも何も、え、何? どうして卵の中に、ア○ちゃんが入っているの⁉ ……………………………………いや、ちょっと待てよ。『ワンダーエ○グの中に入っているのは、自殺した女の子である』と言うことは、つまり、その『ア○ちゃん』って」
ちょい悪令嬢「当然、『自殺した女の子』、と言うことになりますわ」
メリーさん太「──いやいやいやいや、ア○ちゃん、自殺なんかしていないだろう⁉ ていうかそもそも、どうしてア○ちゃんが、二人もいるわけえ?」
ちょい悪令嬢「作中における説明としては、『パラレルワールド』のア○ちゃんと言うことです。別にこれまで主人公を演じてきたア○ちゃんが自殺したわけでも、これから先に自殺することが示唆されたりするわけでも無いので、ご安心ください」
メリーさん太「……ああ、結局『パラレルワールド』を出したのかあ。確か以前ね○るちゃんの親友だか妹だかが、その存在を示唆していたっけ」
ちょい悪令嬢「どうやら、多世界解釈量子論的に無数に存在し得る『
メリーさん太「いや、そもそもパラレルワールド自体が、存在し得るのか?」
ちょい悪令嬢「これまた作中の説明では、何か重要な選択の場面での選び方によっては、何と世界が分裂してしまうこともあり得るそうなのです」
メリーさん太「──ちょっ、それって⁉」
ちょい悪令嬢「そうで〜す、ほんのこの間本作において、全否定してしまったやつですよ。──てへっ♫」
メリーさん太「『てへっ』、じゃねえよおおおおおおおおおおおおおお!!!」
(※次回に続きます)
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