第617話、わたくし、人類は平等よりも自由であるべきだと思いますの♡

ちょい悪令嬢「皆さん、昨日は何の日であるか、覚えておられましたか? そうです、『北方領土の日』です! ……なんか、わざわざこの日に合わせて、イマイチ紅い色を落としきれていない『白熊』どもが、これ見よがしに軍事訓練を行っていたみたいですけど、そんな暇があったらむしろ、ご自分の足元にご注意したほうがよろしくてよ? 最近何だか『プッチープリン政権』にほころびが生じ始めて、とみに騒がしいようですが、大丈夫ですかあw」




メリーさん太「え、本作の作者って、『これ以上北方領土について、ロシアと交渉しても無駄だ』と言う、考えの持ち主じゃなかったっけ?」




ちょい悪令嬢「ええ、そうですよ。これ以上露助政府に無駄金を渡してドブに捨てるくらいなら、『秘密工作費』に莫大なる資金を投入して、極東ロシア一帯の武装蜂起及び独立及び日本国への編入を、国を挙げて全力で推し進めるべきかと思っていますけど?」




メリーさん太「──すげえ、デカく出たな⁉ もう『北方四島』なんて、眼中に無いってわけかよ?」




ちょい悪令嬢「なんか知りませんが、ふざけた憲法改正をしやがって、ほんの少しでもロシア領を他国に売り渡すことは、絶対に禁止されましたしね、これまでの日本からの資金提供はすべて無駄だったわけで、これより以降いかなる資本投下も御法度であるのはもちろん、これからは是非とも『有効』に使わせてもらって、それに値する『見返り』をいただかないとね♡」




メリーさん太「……それが、極東ロシア一帯のぶんどり、と言うことか?」


ちょい悪令嬢「うふふ、『安い代償』でしょう?」


メリーさん太「──安いわけあるか⁉ 極東ロシアと言えば、石油や天然ガスや各種鉱物等々と、地下資源の宝庫だろうが⁉」


ちょい悪令嬢「戦後数十年間、日本が与えてきた『エサ』の膨大さからしたら、まだ足りないくらいですよ。それに、これほどの資源を最も有効に活かせるのは、経済力も技術力もユーラシア東部随一の日本だけですしね」


メリーさん太「え、『中つ国』や『シモ半島国』は?」




ちょい悪令嬢「都市部の一部の特権階級だけがブタのように肥え太って、ちょっと田舎に行くと、ガリガリに痩せ細った貧民ばかりになる国なんか、真の経済大国とは呼べないんだよ! ──それに引き換え、我が『九条列島皇国』はどうだ! どんな僻地においても、一定以上の豊かさを誇り、高い文化レベルを実現しているではないか⁉ そう、東エイジアのリーダーは、今も昔も、我々九条列島皇国以外あり得ないのだ!」




メリーさん太「──こらこら、別の作品が混じっているだろうが⁉ 『九条列島ブロッケン皇国』と言うのは、『カクヨムコン6』エントリー作品の『ヴァルプルギスの心臓』に登場する、魔女たちの国だし!」


ちょい悪令嬢「そうそう、『北方領土の日』に関しては、『ヴァルプルギスの心臓』のほうで、昨日ちゃんと作品に組み込んでおいたのですよ。【記念日】に間に合うとともに、『読者選考期間』の最終日としても有終の美を飾れましたので、一石二鳥でしたわ♫」


メリーさん太「……組み込んだって、あっちのほうは、『異世界』を舞台にしてたんじゃなかったか?」




ちょい悪令嬢「ロシアに相当する『ユーラシア連邦共和国』というのが在ることにして、まさにさっきお話ししたように、ブロッケン皇国の南半島エルフ王国に対する『宣戦布告』と同時に、極東ユーラシア地区においては独立戦争が勃発したのですよ☆」




メリーさん太「──もうすでに、作品化していたのかよ⁉ 大丈夫なのか、そんな国際的にも危な過ぎる、政治的問題をネタにして⁉」




ちょい悪令嬢「政治的問題だからこそ、いいのですよ。ダイレクトに他国を批判するようなことをせずに、こうして創作フィクション化し、十分に『エンターテインメント』に耐え得るものとすることによって、政治問題すらも作品の魅力にするという、いわゆる『進○の巨人』方式なのです!」




メリーさん太「『進○の巨人』って…………ああ、確かに、『過去の戦争による恨みを対立軸にした民族問題』なんて言う、激ヤバの政治問題を、うまくストーリーに落とし込んで、エンターテインメントに昇華させているよな」


ちょい悪令嬢「テレビ版ファイナルシーズン最新話では、『○人』に対して、『どうして君の肌の色は○いんだ?』とか聞いていますしね」


メリーさん太「──ちょっ、それって大問題になるのでは⁉」




ちょい悪令嬢「現実の○人どもだったら、ケンカ腰でヒステリックにわめきちらしたでしょうねw でも、アフリカの『天空神』の名前を有する『オニ○ンコポン』青年は、質問を行った、彼自身なんかよりも世界中で忌み嫌われて差別されている、『ユ○ルの民』たちに向かって、こう言ったのですよ、『きっと、我々を創った神様が、いろいろな人間がいたほうが面白いと思ったんだろうね』って」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「このように、すぐに『人種差別だ!』とか『男女差別だ!』とかと、ヒステリックにわめき立てるのでは無く、お互いに余裕を持って冗談交じりに語り合えば、ちゃんと理解し合えるのですよ。──なぜなら、人は誰だって、なにがしかの差別を受けているのだから。何せ、現在話題の渦中の『上級国民』の方でさえも、散々『老害』などと、れっきとした『差別発言』をされていますしね。そこら辺については、どうなんだ? どこかの大使館の、エセ人道主義者どもよ!」




メリーさん太「……た、確かに、『老害』だって間違い無く、『差別発言』だし『ヘイトスピーチ』だよな?」


ちょい悪令嬢「結局、『平等主義者』を名乗るクズほど、自覚の有無にかかわらず、よりひどく他人を差別しているという証左ですよ」


メリーさん太「そういや、本作の作者の目指す真に理想的な社会って、絶対に実現不可能な『完全なる平等社会』なんかでは無く、『完全に自由な社会』だったっけ」


ちょい悪令嬢「平等社会の行き着く先は、ナチス同様の全体主義の一派である、共産主義ですからね。つまりは、ヒトラーやスターリンのような一部の権力者以外の、すべての人民が、貧しく過酷な奴隷労働者状態であっても、『平等』ってわけなのですよ」


メリーさん太「結局は、現在の日本やアメリカやイギリスのような、『自由主義』国家こそが、真に理想的な社会システムを実現しているってことか」


ちょい悪令嬢「まあ、そう単純な話ではありませんけどね。イギリス以外のヨーロッパ諸国は、今やポリコレ勢力に完全に支配されているし、アメリカも何だか雲行きが怪しくなってきたし、もはや日本だけが『世界の自由を守る』ために、孤軍奮闘している状態ですよね。──さすがは、かつての世界一の『反共国家』!」


メリーさん太「……いやだから、そのようにダイレクトに政治問題をぶっ込んじゃ、駄目だろうが?」


ちょい悪令嬢「ご安心ください、『ヴァルプルギスの心臓』のほうの『基本的な対立軸』は、単なる『自由主義VS抑圧主義』なんかじゃありませんから」


メリーさん太「え、そうなの?」


ちょい悪令嬢「今時、魔女が悪役で、魔法少女が正義なんて、流行らないでしょう?」


メリーさん太「……あ、うん、それってすでに10年くらい前から、わかっていたけどな」




ちょい悪令嬢「あえて言うなら、『列島の魔女』側が、『現代日本からの転生者』ばかりで、『大陸の人類』側が、『異世界人至上主義』って感じなのです」




メリーさん太「…………あれ? 確か魔女のほうが、大日本帝国からの転生者で、大陸の人類のほうが、自衛隊員の転生者じゃなかったっけ?」


ちょい悪令嬢「そうですよ?」


メリーさん太「だったら、逆じゃないの? 自衛隊員のほうが『現代日本的』で、魔女のほうがいかにも『異世界的』と言うほうが、しっくりくるのでは?」




ちょい悪令嬢「だから、そんな単純な対立軸ではありませんて。──いいから、『ヴァルプルギスの心臓』のほうを、実際にご覧になってください。『なろう系』の革新作にして、決定版にするつもりですので」




メリーさん太「──またえらく、大きく出たな⁉ 大丈夫なのか、ホンマに?」

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