第614話、わたくし、『深夜アニメ』と『深夜に放映されるアニメ』とは、別物だと思いますの⁉

ちょい悪令嬢「──読者の皆様、大変ご無沙汰しております、『わたくし、悪役令嬢ですの!』のメインヒロインの、アルテミス=ツクヨミ=セレルーナでございます!」


メリーさん太「……ほんと、久方振りの更新だけど、一体この数日間、何をやっていたんだ?」




ちょい悪令嬢「え、もちろん『カクヨムコン6』の、エントリー作品の作成ですけど?」




メリーさん太「今年は参加しないんじゃ無かったのかよ⁉ ──つうか、良く間に合ったな⁉」




ちょい悪令嬢「先週末の作品提出最終日に、完全新作を含む十作ほど、応募規定に合致するようにいろいろと調整をし終えたのちに、『読者選考期間』である今週になってから、初めて新作エピソードを作成し始めるという、『反則技』を使いましたので☆」


メリーさん太「つ、つまり、長編部門の場合、『過去作』だけで規定の十万字を埋めたわけか? 何という、姑息な……」


ちょい悪令嬢「いいんですよ、規定に合致しさえすれば。そもそも『カクヨム』様においては未公開の文章ばかりなので、『新規作成分』と言っても差し支えないし」


メリーさん太「しかし、2月以降も『カクヨムコン6』向け作品に専念していたってことは、元から連載中の『転生法』以外にも、完全新作の作成がはかどっているわけか?」


ちょい悪令嬢「ええ、お陰様で2月3日の時点で、新作部分が3話を超えましたわ」


メリーさん太「……あれだけスタートに手こずっていたくせに、やけに順調じゃないか?」


ちょい悪令嬢「やはり新連載は、『書き始めスターター切っ掛けキット』さえ掴めば、後は結構スムーズに行くものなんですよ」


メリーさん太「そういうものなのか? だったもっと早く取りかかっていれば、良かったじゃないの?」




ちょい悪令嬢「……これって、本作の作者の持論である、『夏休みの宿題は、8月末日ギリギリにやるほうが正しい』論なんですけど、人間というものは『追い込まれて初めて本気を出せる』のであって、夏休みの初期から全力で宿題に取りかかったところで、だらだらとするばかりでまったく身が入らなかったり、下手に力を入れたらそれはそれで途中でバテてしまうだけだそうですよ?」




メリーさん太「へ? 何その、これまでの漫画やラノベやアニメの全否定そのままの、暴論は? 大体フィクションの『優等生キャラ』って、夏休みの冒頭ですべての宿題を終わらせるっていうのが、ほとんどすべての創作物におけるセオリーじゃないの?」




ちょい悪令嬢「それはその作家が、『人間』というものを何もわかっていない、『能無し』であるだけなのですよ。人間はそれこそ『火事場』なんかの非常事態では無い限り、『全力』を発揮できないのであり、無理に必要以上の力を行使すれば、下手したら死にかねないのです。人間が何かと『怠けがち』で、常に問題を先送りにして、ギリギリにならないと本気になれないのは、『生物としての本能』に従っているだけで、夏休みの宿題を最終日ギリギリまでサボリ続けるのは、実は非常に理に適った行動であり、むしろ夏休みの大部分は、宿題のことなんか綺麗さっぱり忘れ去って、『遊ぶ』ことに専念したほうが、(人生という名のゲームにおける)『経験値稼ぎ』的にも、大変正しい行動なのですわ☆」




メリーさん太「──はい、コンテスト締め切りギリギリまでサボリ続けていた『言い訳』を、長々とご苦労様でした★」




ちょい悪令嬢「だ、だって、最近各動画サイト様の無料配信サービスにおかれましては、新旧を問わずに傑作揃いだから、目が離せないんですもの!」




メリーさん太「──結局それかよ⁉ てめえ、年に一度のWeb小説コンテストを、舐め過ぎているんじゃないのか⁉」




ちょい悪令嬢「……そうはおっしゃいますけど、最近全話一挙配信が終了したばかりの『ま○か☆マギカ』は言うに及ばず、、超展開の連続で話題騒然の『ひぐ○しのなく頃に業』は、『GYA○!』様でこれまでの全話が一挙配信されるし、国内どころか国外でも大好評の『進○の巨人』は、『ア○マTV』様で第1期から第3期まで週替わりで全話配信されているし、完全新作オリジナルアニメの『ゲキ○ル』は、予想外の超展開を見せ始めるし、『シ○タインズ・ゲート』や『響け! ユーフ○ニアム』といった超傑作も、『GYA○!』様で全話順次更新されているしで、いくらコンテスト用作品の作成が忙しくても、見ないわけにはいかないでしょうが⁉」




メリーさん太「こ、こいつ、開き直りやがった……ッ⁉ ──いや、ちょっと待てよ? おい、『ゲキ○ル』ってのは、何だ? 今までそんなものに、チェック入れていたっけ?」


ちょい悪令嬢「……何ですか、メリーさん。せっかくこれから、今回初視聴した『ユーフ○』の素晴らしさを、微に入り細に入り語り尽くそうかと思っていたのに」


メリーさん太「──確かに『ユーフ○』は名作だから、その気持ちもわからないでも無いけど、やっぱ気になるじゃないか? 今期の完全オリジナル作品においても、これまであまり注目を浴びていなかった作品を、『ゲテモノ食い』に定評のある本作の作者が、あえて話題に挙げたりしたら!」


ちょい悪令嬢「……ゲテモノ食いとは、失礼な。これって久方振りに、『当たり』の作品みたいですよ?」


メリーさん太「当たりって、この………ええと、『ゲキ○ル』とかいうやつがか?」




ちょい悪令嬢「ええ、まさにこれぞ、『深夜アニメ』って感じでして、今期最大の注目作と言っても、けして過言ではありませんよ!」




メリーさん太「はあ? 『深夜アニメ』も何も、現在ほとんどのアニメ作品は、深夜に放映されているじゃないの?」


ちょい悪令嬢「チッチッ、メリーさん。『深夜に放映されているアニメ』と、『深夜アニメ』とは、まったく別物なのですよ?」


メリーさん太「人差し指を左右に振りながら、『チッチッ』とか舌打ちするなよ⁉ なんか頭クルー! ──ていうか、なにその『謎理論』は? あんたにとっての『深夜アニメ』って、一体何なんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「現行の新作アニメで申せば、『ひぐ○し業』くらいしか該当しませんが、非常にわかりやすい例を挙げれば、かつての『l○inレ○ン』みたいなやつですよ。──少なくとも『鬼○の刃』あたりだと、けして悪口とかでは無いですけど、むしろ『これってゴールデン向きじゃないのか?』という正当な評価に基づいて、いわゆる『深夜アニメ』では無く、何らかの理由で『深夜に放映されてしまったアニメ』でしかないという、見解でございます」




メリーさん太「ああ、わかった、簡単に言っちゃうと、『深夜にしか放映できない作品』てことか?」


ちょい悪令嬢「……う〜ん、ちょっと違いまねえ。極論すれば、『深夜アニメ』という『ジャンル』が存在すると、思ってくださるとわかりやすいかも?」


メリーさん太「──今度こそ、理解した! つまりは、『マニアックな作品』てことだな⁉」


ちょい悪令嬢「おお、大体その通りです。わかっていただけて、何よりですわ」


メリーさん太「……つまり、その『ゲキ○ル』ってやつが、いわゆる『通好み』ってわけか?」




ちょい悪令嬢「何せ『キャラデザ』が、あの関○あさみ先生ですからね♡」




メリーさん太「──おいおい、いきなり(『U511』ならぬ)『呂500』の世界に突入かよ⁉」




ちょい悪令嬢「ただし、それロリもあくまで持ち味の一つに過ぎず、SFテイストはもちろん、話数が進むにつれて、どんどんと不穏な空気に包み込まれていくところなんて、『ちょっと絵柄が古いアイドルアニメの亜種』程度と見くびっていた、ネット民の皆様を非常に困惑させているのが、現状でございますの」


メリーさん太「……うわあ、それが『本物』だったら、下手すると、『ワンダーエ○グ・プライオリティ』と『アイドリープラ○ド』の両作が、逝っちまうかも知れないな」


ちょい悪令嬢「確かに両作品とも、かなり奇をてらった野心作ですが、ガチの『深夜アニメ』の前では、設定がどことなく似ている分、どうしても割を食いがちですからねえ……」


メリーさん太「で、でも、これからの展開的には、むしろ『ゲキ○ル』のほうが、『期待はずれ』に終わる可能性も有るんだろ?」


ちょい悪令嬢「それがですねえ、最近の作品では珍しく、すでに全話とも制作が完了していて、余裕を持って本放送に望んでいるとのことで、『大コケ』する可能性は、非常に少ないと思われるのですよ」


メリーさん太「え、何それ? このコロナ禍のまっ最中に、すげえ優良物件だな⁉」


ちょい悪令嬢「何せスピンアウトの『ゾンビ作品モノ』ですら、すでに限定公開されているくらいですし」


メリーさん太「──何で、一応『アイドル』作品のはずなのに、番外編がいきなり『ゾンビ』になるんだよ⁉ もしかして、舞台が佐賀県だったりするのか⁉」


ちょい悪令嬢「『ゲキ○ル』って、アイドルショウと演劇とを合体させたようなパフォーマンスが売りだそうで、あくまでも『劇中劇』として『ゾンビ展開』をしているらしいんですよ」


メリーさん太「うわっ、いかにも本作の作者が好きそうな、『メタ的展開』だな⁉」


ちょい悪令嬢「ネットの考察では、むしろ現実にゾンビに襲われている少女のほうが、絶望的状況の中で夢想している『妄想の世界』こそが、『ゲキ○ル』そのものじゃないかって、意見もあるくらいですしねw」


メリーさん太「………うん、確かにこれは『深夜アニメ』だわ。あたしも思わず『l○inレ○ン』を思い出したわ。懐かし〜い」




ちょい悪令嬢「──と言うことで、本作の作者は、今から『ゲキ○ル』の最新話を鑑賞する予定ですので、この辺で切り上げさせていただきます。また次回もよろしくお願いいたしますね♫」




メリーさん太「何その、まさしく『本末転倒』っぷりは⁉ ちゃんと本作の作成も真面目にやれよ⁉」




ちょい悪令嬢「もちろん、本作の作者の『カクヨムコン6』エントリー完全新作、『ヴァルプルギスの心臓』のほうも、どうぞよろしくお願いいたします♡」










メリーさん太「……もうこの【座談会】って、完全に他の作品の『ステマ』専門コーナーに、成り下がっていないか?」

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