第608話、わたくし、万人に受けるよりも、『賛否両論』のほうが健全だと思いますの♡

ちょい悪令嬢「……さて、今回も前回に引き続いて、『ひぐ○しのなく頃に業』最新16話について、語りたいかと思います」


メリーさん太「──またかよ⁉ あれ以上何を語る必要が有るって言うんだ? それよりも、『無能なナ○』の『各種超能力解説』のほうは、どうした⁉」


ちょい悪令嬢「語る必要は、十分!」


メリーさん太「なっ⁉」




ちょい悪令嬢「何せ、『真に理想的な創作物の在り方』について、ついに気づいたのですから!」




メリーさん太「──‼」


ちょい悪令嬢「……ほんと、やはり『ひぐ○し業』は──竜○士07先生は、すごいですわ。このような『世界の真理』を、本作の作者に気づかせてくださったのですから」


メリーさん太「真に理想的な創作物?………それに、世界の真理、って」


ちょい悪令嬢「例えば本作の作者が、『ひぐ○し』や『ま○マギ』や、本日から全話順次無料配信が開始された『シ○タゲ』等は、全力で支持するのに、今や日本中で絶賛されている『鬼○の刃』に対しては、まったく興味を示さないのは、なぜだと思います?」


メリーさん太「えっ、それってもしかして、作者の『個人的趣味』以外に、何か『論理的な理由』でも、有るってわけなのか⁉」


ちょい悪令嬢「ええ」


メリーさん太「前回は明らかに、『ひぐ○し業』第16話に『拒絶反応』を示していたのに、たった一日のうちに、どういった心境の変化なんだよ?」


ちょい悪令嬢「まさにその、『拒絶反応』を示したことこそが、重要だったのだと、今日になって気づいたのですよ」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「別に本作の作者に限らず、人の趣味や嗜好は『千差万別』なのであって、一つの作品に日本中の人々が熱中するなんて、本来あり得るはずが無く、あまりにも歪過ぎるのです。この本能的『気持ち悪さ』こそが、どうしても『鬼○の刃』に対して、『忌避感』を覚えさせてしまうのですよ。──ところが最近の風潮では、このようなあくまでも個人的見解までもが、なぜだかいろんなところで批判されがちであるのです。別にアニメに限らず、この世のすべての『物事』に対しては、『賛否両論』であったほうが、よほど健全なのではないでしょうか?」




メリーさん太「──おおっ、確かに! ほんと、この作者って、すごいな⁉ 現在ネット上とかで(余計なお世話的に)槍玉に挙げられている、『なぜ鬼○の刃を拒絶する者がいるのか?』に対して、この上も無い『正答』を提示してしまえるなんて!」




ちょい悪令嬢「あら、本作の作者は、昔からこんな感じでしたよ?」


メリーさん太「え?」


ちょい悪令嬢「かつてアホみたいにテレビ局や出版界等のマスコミが持ち上げていた、『スターウ○ーズ』や『E○』なんかは、見向きもしなかったし、古株のオタクどもに超人気の『ガン○ム』なんて、『ター○エー』以外は一切無視だし、『宮○駿原理主義者』でありながらも、『も○○け姫』以降は『千と千○の神隠し』を含めて、一切見ていないといった有り様ですしね☆」


メリーさん太「──何それ、もはや非国民レベルの『へそ曲がり』じゃん⁉」


ちょい悪令嬢「むしろ『高評価』しかない作品のほうが、おかしいのですよ。何その、『間違った全体主義ファシズム』は? そんなもの戦前だけにしておけよ。いかに反政府的勢力であろうとも、自由に意見を発表できるところこそが、現代日本における最大の長所なのに、どうして『個性』や『表現の自由』を尊ぶべき創作物において、『意見の統一』を強制しようとするのでしょうか?」


メリーさん太「……つまり、創作物こそ自由であるべきで、いろいろな意見があるべきなのに、ほとんど無条件で大多数の人々に支持される超人気作品は、存在自体が矛盾していると?」


ちょい悪令嬢「いえいえ、たとえ超人気作品であろうとも、盲目的に否定しては、それこそ『意見の画一ステレオタイプ化』に過ぎず、ちゃんと『正当な批判』が許されている作品に対しては、ちゃんと正当に評価しておりますよ?」


メリーさん太「正当な批判が許されている、超人気作品て……」




ちょい悪令嬢「以前も述べましたが、本来なら本作の作者は、超人気ロボットアニメである『ガン○ム』シリーズなんて、見向きもしないはずだったのですが、東京銀○の山○楽器で庵○秀明監督と樋○真嗣特技監督が、『ター○エーガン○ム』の悪口を言い合っているのをライブで見て、『何それ、面白そうじゃん!』と興味をいだいて、生まれて初めて『ガン○ム作品』を視聴したところ、見事にどハマりしてしまったのですよ」




メリーさん太「何で、むしろ他のどんなクリエーターよりも信頼性や信憑性がある、庵○さんや樋○さんがこき下ろした作品に、興味を覚えたりするわけ⁉」




ちょい悪令嬢「庵○さんや樋○さんのような『尖った人』たちが、『拒絶反応』を示すなんて、どう考えてもこれまでの『ガン○ムブーム』に乗っかった、『無個性の凡作』なんかでは無く、いい意味か悪い意味かはともかくとして、『突き抜けている』ところが有るってことでしょう? それが何なのか、自分の目で確かめなければ、損ではありませんか?」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「それこそ、庵○監督ご自身の『ヱヴ○ンゲリヲン新劇場版』も同様で、とにかく旧テレビ版や旧劇場版通りに創っておけば、ある程度以上のヒットは保証されているのに、なぜだか第三作の『Q』に至った途端、ネット上その他で大不評を食らってしまったのですが、聞くところによると、『ファンの予想と期待を裏切って、完全新作展開をしやがった』とか、糞『アンチ』どもがほざいているではありませんか? ──いやいやいやいや、あんたたち、ばかあ? むしろわざわざ『エヴ○』を創り直すんだったら、『完全新作』のほうが望ましいでしょうが? 昔の作品の『焼き直し』ばかり見せられて、何が面白いのです? 実はこういった、ネットの糞アンチどもの糞っぷりは、今に始まったことでは無く、『エヴ○』に関しては、旧テレビ版の時分から『非難囂々』でしたけどね。それが今になって『新劇』を批判するのに、『旧テレビ版通りに創れよ!』とか言い出すんだから、ちゃんちゃらおかしいわw」




メリーさん太「……つまり、糞虫『アンチ勢』って、創作者が何をやろうと、文句を言ってくるってわけか」


ちょい悪令嬢「そりゃそうですよ、むしろ、庵○監督を始めとする、真に物作りというものをわかっている創作者の皆様が、『仕組んでいる』のですから。──ぷぷっ、ほんと、馬鹿なアンチども。すべては庵○監督の、手のひらの上とも知らずにwww」


メリーさん太「は? 仕組んでいる、って……」


ちょい悪令嬢「まあ、ごく普通の、アニメ作品制作上の、『演出』みたいなものですよ」


メリーさん太「え、演出って、まさか庵○監督のようなアニメ制作者が、下手したら命取りにもなりかねない『アンチへの燃料投下』を、わざわざ作品の中で自ら仕組んでいるとでも言うのか⁉」




ちょい悪令嬢「もしも、二時間前後の劇場版アニメの中で、そのほとんどすべてが、アニメオタクの感情を逆なでするような内容であったとしても、最後の最後で、オタクどもの願望にバッチリ『ハマる』展開で落着した場合、その反響や満足度のほどは、どうなるでしょうね?」




メリーさん太「──うおっ、つまり『上げて落とす』の、逆をやるわけか⁉ そんなもの、『不満や苛立ち』を溜めに溜めて溜まるだけ溜めた後にやられたら、『カタルシス大爆発』以外あり得ないだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「それこそが、真にできる創作者による、『演出』というものですよ」




メリーさん太「──!」




ちょい悪令嬢「こう言うと、いかにも『言うは易く行うは難し』とか『机上の空論』とかと、反論されそうですが、『オタク心』というものを誰よりも熟知している、庵○監督あたりなら、十分可能かと思われますわ」


メリーさん太「……しかし、これってあまりにもリスキー過ぎないか? 下手したら、ほとんどのファンを失ってしまいかねないぞ?」


ちょい悪令嬢「その分成功した時の『リターン』も、大きいかと思われますが?」


メリーさん太「……う、う〜ん。確かにより多くの反響を得るためには、創作者しても『博打』が必要か」




ちょい悪令嬢「本作の作者がこのことを痛感したのは、これまた以前述べたように、『ダン○ち』アニメ版第3期において、他人どころか己自身さえも信じられなくなってしまったベ○君が、自分を無条件で受け容れてくれたシ○ちゃんの、本物の女神様も顔負けの無限大の慈愛の心に触れて、自信を取り戻すシーンなのですが、この第3期全体を通して、『ダン○ち』の原作者様ときたら、『フレイヤ様原理主義者』である本作の作者すらも『アンチ』に転びかねない、非常に物議を醸す展開ばかりをなされておられたものの、そのような『リスキー』な演出をなされたからこそ、シ○ちゃんによる『救済シーン』が格段の効果を発揮し得たのであって、このようなリスクを踏むこと無く、『万人に愛される差し障りの無い作品』ばかり創り続けていれば、現在の熱狂的な支持者すらも、いつかは去って行ってしまうことでしょう」




メリーさん太「要は、作品は常に『刺激的』で無ければ、緩慢な『自殺』をするだけであり、刺激的であればあるほど、『拒絶反応』を示す者も増えるものの、作品そのものの革新的魅力は増していくってわけか」


ちょい悪令嬢「もしかしたら、創作者にとっての『正解』は、『ありきたりな作品づくり』のほうかも知れませんが、本作の作者の個人的見解では、『受け手』としても、全然面白くないし、『作り手』としても、『博打』をしないんだったら、創作活動なんてする意味は無いと思っているようですよ」


メリーさん太「するってえと、あれだけしこたま『拒絶反応』を覚えた『ひぐ○し業』第16話さえも、本作の作者にとっては、『見習うべき真に理想的な作品』になるってことか」


ちょい悪令嬢「別にあそこまで『グロ』くする必要はありませんが、あの『来る者は拒まず、去る者は追わず』そのままな『心意気』は、是非とも見習うべきですね。さすがは竜○士07先生です。シリーズも半ばに差しかかったというのに、これほど盛大に『ふるいにかける』ということは、今回の『ひぐ○し業』のストーリー展開に、よほどの自信をお持ちなのでしょう」




メリーさん太「言ってみれば、差し障りの無い作品なんかよりも、いかにも『アンチ』を生みそうな作品のほうが、それだけ尖った内容を誇り、『違いのわかる』真のファンを引き寄せることさえも可能だというわけか。そういう意味だと、何かと『アンチ』の多い『なろう系』も、案外捨てたものでは無いかもね」




ちょい悪令嬢「ええ、何と言っても本作の作者の、今回の各種コンテストに対する参加作のテーマは、『なろう系への回帰』ですからね! あえて『アンチ』を生みそうな作風や設定で攻めておきながら、ここぞというところで『独自性で勝負する』といった展開にする、『演出』も十分心掛けていくべきかと存じておりますわ♡」













メリーさん太「……いや、そんなこと言っている暇に、早く作品を仕上げないと、そろそろ本当に締め切りに間に合わなくなるぞ?」




ちょい悪令嬢「──ああっ、そ、そういえば、そうでした⁉」

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