第587話、わたくし、『同性愛』はOKですが、『同性愛者』はNGですの⁉(後編)

メリーさん太「──実はこの世には、『同性愛者』なぞ一人も存在せず、『LGBT保護』や『同性婚』等の法制化なんて、何の意味も無いですってえ⁉」




ちょい悪令嬢「わたくし、前から何だか腑に落ちなかったのですよ、『LGB』の方々って、本当に法的に庇護すべき『弱者』であるのかって。わざわざ大多数の人々のほうを、『異性愛者(?)』などと勝手に呼称するほど、『同性愛者』はポピュラーなものとして、無理やり祭り上げるべきなのかって」




メリーさん太「おいおい、こんなアブナイ話題を挙げたりして、本当に大丈夫なのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「そうなのです、ちょっとでも『LGBT』に対して批判じみたことを口にするだけで、あらゆる方面から叩かれかねないので、どうして避けられがちなのですが、どう考えても『LGB』の人たちって、『被害者』とも『弱者』とも思えないんですよねえ…………特に『B』の人たちって、いわゆる『両刀遣い』のことであり、自分が『B』であるのを宣言カミングアウトすると言うことは、『俺様は、男も女も獲物にできるんだぜ!』とアピールするようなもので、『被害者』でも『弱者』でも無く、自然界で言えば『捕食者』的な立場にあり、むしろ『加害者』予備軍であり立派な『強者』であって、わざわざ法律を新しく創ってまで、守ってあげる必要は無いのでは?」




メリーさん太「──うっ、た、確かに、『両刀遣い』とか言うと、どちらかと言うと、『攻撃的』イメージがつきまとうよな」


ちょい悪令嬢「でも、あまりこういうことを言うと、『差別主義者』のレッテルを貼られかねないので、ずっと悶々としていたのですが、前々回の短編を作成している時に、『真理』に目覚めたのですよ!」


メリーさん太「し、真理、って……」




ちょい悪令嬢「ですから、この世には『人を愛する心』があるだけで、その相手が異性であるか同性であるかは、と言うことです!」




メリーさん太「──おおっ!」




ちょい悪令嬢「心から愛した相手が、たまたま同性であっただけで、それが『真の愛』として、他と区別される理由なぞ、どこにも無いのです!」




メリーさん太「──まさしく、『真理』じゃん! いやあ、何を言い出すのか、心配したけど、これなら『同性愛者』の皆様も、諸手を挙げて大賛成だろう!」




ちょい悪令嬢「そうでしょうそうでしょう! ──しかし、実はこの真理こそが、『同性愛者』の存在自体を、完全に否定することになるのですわ♡」




メリーさん太「………………………………へ? いやいやいやいや、何を突然、とんでもないことを言い出すんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「いえいえ、これもまた、本作の作者お得意の、量子論に則った、非常に論理的な見解なのですのよ♫」


メリーさん太「量子論が同性愛を否定するなんて、そんな馬鹿な⁉」




ちょい悪令嬢「だって、量子論に基づけば、未来には無限の可能性があるのですから、今まで異性しか愛することが無かった人が、けして将来同性を愛することが無いなんて言えないと同様に、これまで同性しか愛したことが無かった自他共に認める『同性愛者』の方が、将来異性を愛する可能性が絶対に無いとは、けして言えないではありませんか?」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「つまりこの、すべての同性愛者が自らの主張の根本原理としている、『真の愛には性別は関係無い』に則れば、『同性愛』は存在しても、固定的な『同性愛者』なんてものは、論理的に存在し得なくなってしまうのですよ」




メリーさん太「…………え、あれ? も、もしかして、この極論と詭弁の集合体みたいなたわ言って、どう考えても、否定できないんじゃないの?」




ちょい悪令嬢「ええ、下手に否定してしまいますと、同性愛が『性別を問わない真の愛』であることをも否定されてしまい、法律で保護すべき『崇高なるもの』なんかでは無く、単なる下卑た『倒錯的性癖』へと堕してしまうことになるのです」




メリーさん太「──嫌あああああああああああああ! ほんと、何なの、本作の作者って⁉ もはや天才とか鬼才とかのレベルじゃないぞ⁉ 『同性愛者』の存在自体を、論理的に完全に否定してしまうなんて、これぞある意味『悪魔の証明』? もしも悪魔の世界にノーベル賞があったら、絶対に受賞できるぞ⁉ ……だ、ダメだ、本作の作者だけは、絶対に敵に回してはいけない。『同性愛者』という概念そのものを論破することができるなんて、下手すると国家を丸ごとぶっ潰すことなんかよりも、よほど大それたことかも知れないぞ⁉」




ちょい悪令嬢「そもそも大前提として、人は『真に心から愛した者』ただ一人だけしか、一度に相手にできないはずなのですよ。そうじゃ無かったら、『真実の愛』なぞでは無く、まさにエロゲ等のハーレム願望そのままに、単なる下劣な性的願望に過ぎません。この『絶対的真理』を踏まえると、自分のことを『同性愛者』とか『両刀遣い』とかと、名乗ること自体がおかしくなるのです。だってそうでしょう? 未来には無限の可能性があると言うのに、どうしてこれから好きになる相手が、同性だと決めつけることができるのです? もし現在すでに同性とつき合っていたとしても、何らかの理由によって別れることだってあり得るし、その時点で次に愛する者も同性と決めつけて、最初から異性の相手を除外するなんて、自称同性愛者たちが行動原理の拠り所にしている、『性別を問わない真の愛』なんかじゃ無く、『俺様は同性の相手じゃないとそそらないんだぜえ☆』などと、欲望のままに一方的にわめき立てる、単なる『歪んだ性的嗜好』の持ち主であるだけじゃありませんか? ──そう、彼ら自身が『自分たちの仲間じゃない』と、血相を変えて除外した、『小児性愛者ロリコン』あたりと同様にね」




メリーさん太「──なっ、量子論等の科学的見地に立てば、やはり『LGB』のやつらって、『ロリコン』の仲間でしか無かったのかよ⁉」




ちょい悪令嬢「特にひどいのが、『両刀遣い』である『B』の方々です。まさしくこれぞ唾棄すべき、『エロゲにおける嫌われ者キャラ』の筆頭である、『ハーレムルート主人公』そのものとも言えるのです。だって、現時点において『俺様は男でも女でもイケるぜ☆』と宣言すると言うことは、『たった一人の真に愛する相手』なんかでは無く、最初から不特定多数をターゲットにしていると言うことだから、その節操の無さは、もはやロリコン以上と言っても過言では無いでしょう」




メリーさん太「そ、そうか、『異性を愛するのか同性を愛するのか』は、あくまでも『結果論』に過ぎず、最初から自分のことを『同性愛者』や『両刀遣い』だと宣言するのは、文字通りの『本末転倒』だったわけか!」




ちょい悪令嬢「ね、『LBG擁護』なるものが、前提から大間違いだと言うことがおわかりになられたでしょう? こんなインチキ連中を優遇するために、わざわざ変える必要も無い法律を変えて、日本の国体そのものを支えている『戸籍制度』を破壊して、外国人工作員どもを国内に潜入し易くすることなぞ、国外勢力の走狗イヌである革新政党はもちろん、たとえ保守政党だろうと、けして許しはしませんので、もしも『同性婚』や『夫婦別姓』等の、『戸籍制度』に対する破壊行為を強行するおつもりなら、相応のお覚悟をなされるよう、どうぞよろしくお願いいたしますわ♡」




メリーさん太「……うわあ、怖あ、ほんと、国内勢力か外国勢力かはもちろん、保守勢力か革新勢力かさえも問わず、本作の作者を敵に回せば、今回の『同性愛者』という概念同様に、存在自体を情け容赦なく叩き潰される怖れがありますので、どうぞご自愛の程をwww」


















ちょい悪令嬢「……まあ、今回述べたことを簡潔にまとめて申しますと、とどのつまりは『人を心から愛する清らかな愛情』だけを尊重すればいいのであって、そんなものすでに当然のごとく、日本国憲法においてしっかりと認められて、絶対に侵されないことになっているのですから、わざわざ概念そのものがあやふやな『同性愛者』なんかを、法的に擁護する必要はまったく無いってことなのですよ。──すなわち、まさしく今回の前後編のタイトルそのままに、『同性愛は全面的に尊重するけど、まさにその同性愛を個人的に嗜んでいる人たちまでを、わざわざ法的に保護する必要なぞ無いのだ!』というわけなのですわ♫」




メリーさん太「しかもこれを否定すると、自分たちが『清らかな心』では無く、『醜悪なる性的欲望』にこそ立脚しているのを認めることになるわけか。…………完全に『八方塞がり』じゃねえか? 少しは容赦してやれよ、自称『弱者』なんだからよw」

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