第580話、わたくし、『文学少女系悪役令嬢』ですの♡(1冊目)

ちょい悪令嬢「──はい、皆さん、早速ですが、現在『ア○マTV』様で絶賛無料配信中の、『ダンジ○ンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の劇場版『オリ○ンの矢』はご覧になられましたか? 何とメインヒロインの女神様のお名前が、『アルテミス』とおっしゃるそうですよ、とても他人事とは思えませんね! 皆様も是非ともご視聴なさってくださいませ♡」




メリーさん太「……てめえ、二回も『ダン○ち』絡みの新作短編を作成したかと思えば、それが言いたかっただけだったんだな?」




ちょい悪令嬢「いえいえ、むしろ『ダン○ち』の原作とアニメ版を立て続けに見る機会があって、いたく感動いたしましたので、その熱き感想おもいを述べようと思い、まずはその影響インプレッションの基に作成いたしました掌編を公開した次第であります」


メリーさん太「何でいきなり? これまで『ダン○ち』について触れたことなんて、ほとんど無かったじゃないの?」


ちょい悪令嬢「それが年末だと言うことで、『ア○マTV』様において、人気アニメ作品の『全話一挙無料配信祭り』が、現在絶賛開催されているのですよ!」


メリーさん太「また『ア○マTV』ネタかよ? もはや『ダイマ』以外の何物でも無いよな、この【座談会】」


ちょい悪令嬢「それでせっかくの機会ですし、これまで『食わず嫌い』でいた作品を、一通り目を通してみたのです」


メリーさん太「……『食わず嫌い』って、『FG○』とか『プリ○ネ』とかか?」


ちょい悪令嬢「『プリ○ネ』は良かったですね。全般的に明るめの作風ですが、実はダークな部分もちゃんと含んでいるし、特に主人公の『騎○くん』が、『プリンセスナ○ト』に覚醒するシーンとかが良かったです。………ただし、本作の作者の好みからすると、『現代日本』ヴァージョンもしっかりと描写して、棗こ○ろちゃんの『心の闇』を掘り下げてもらいたかったですけどね」


メリーさん太「──何か、すっげえがっつり見ているな⁉」


ちょい悪令嬢「いえいえ、全体のうち5話ほどを、流し見した程度に過ぎませんよ」


メリーさん太「それなら、『FG○』のほうは、どうだったんだよ?」


ちょい悪令嬢「そっちは、ノーコメントで」


メリーさん太「──おいっ⁉」


ちょい悪令嬢「仕方ないでしょう、ほとんどのエピソードが、『何かすごい強敵の女神が現れたぞ⁉』か・ら・の、『女神があっけなく仲間になったぜ!』という、【劣化版ポケ○ン】みたいな作風なんだから、ほんの数話流し見しただけで、もううんざりでしたわよ。──あ、でも、女の子(女神様を含む)のお尻の描写の偏執的なこだわりようには、さすがに舌を巻きましたわね。メインスタッフに『尻フェチ』の方でもおられるのでしょうか?」


メリーさん太「一応ちゃんと視聴しているようだけど、言いたい放題だな⁉」


ちょい悪令嬢「あら、『TYPEーM○○N』様自体は、ちゃんとご評価しておりますのよ? 何せ『ひぐ○し』シリーズにおいて、チ○ル先生のご誕生に寄与していただきましたからね☆」


メリーさん太「……果たしてそれは、TYPEーM○○Nを評価していることになるのか?」


ちょい悪令嬢「もちろんですよ! ──ていうか、わたくしが『食わず嫌い』していた作品と言うのは、あくまでもWeb小説が原作のアニメ作品のことなのですからね? 余計な火種はまかないようにお願いいたします」


メリーさん太「Web小説が原作のアニメ、って……」




ちょい悪令嬢「先ほど話題に上げた『ダン○ち』と、『こ○すば』──すなわち、『こ○素晴らしい世界に祝福を!』のアニメ版の第一期と第二期ですよ!」




メリーさん太「──それって、Web発祥のアニメ作品における、代表作にして超人気作じゃねえか⁉ 今まで見たことなかったのかよ!」




ちょい悪令嬢「ほら、本作の作者って、アニメ自体をあまり見ないではありませんか? よほど個人としての『趣味』やWeb作家としての『作風』に合った作品くらいしか、見ようとは思わないですしね」


メリーさん太「……ああ、確かに今年に入って話題にしていたのは、『ま○マギ』や『シ○タゲ』に『ひぐ○し』といったふうに、全部『ループ系』の作品ばかりだったな」


ちょい悪令嬢「その延長線として、やはり『ア○マTV』様の一挙全話無料配信サービスにて、『リゼ○』や『幼○戦記』や『ゴブ○レ』等の、いわゆる一般的な『エンターテインメント』作品に触れる機会があったのですが、そんなにマニアックでも無いし、本作の作者の作風ともそぐわないものの、確かに一般ウケするだけの『面白さ』があることは認めざるを得ず、これまで『食わず嫌い』をしてきたことに対して、深く反省いたしました次第であります」


メリーさん太「それで今度は、『ダン○ち』と『こ○すば』に、チャレンジしてみたってわけか……」


ちょい悪令嬢「これらの作品は、Web小説の大ブームを牽引した超人気作でありながら、典型的な『なろう系』とは一線を画し、オリジナリティという意味でも非常にレベルが高い作品であり、本作の作者としても一度は目を通してみたいとは思っていたのですが、原作小説版をチャレンジする以前に、こうしてアニメ版を数十話一気に視聴できる機会に巡り合えたのは、非常に僥倖でしたわね」


メリーさん太「そもそもそのための『アニメ化』だもんな。特に現在の若い世代は、いきなり小説を手に取るのは敷居が高いけど、まずアニメ版で興味を惹くことで、最終的にメディアミックス全体で人気を勝ち取るってのが、業界挙げての『定石』となっているしね」


ちょい悪令嬢「特に『ダン○ち』や『こ○すば』は、スピンオフも含めると、小説媒体だけでもかなりの冊数がありますから、初心者にはとっつきにくいんですよね」


メリーさん太「それで、どうだった、とりあえずアニメ版を視聴してみて?」


ちょい悪令嬢「『こ○すば』アニメ版については、文句なしに良かったですね。エンターテインメントとして一級品であり、原作の小説版も含めて、メディアミックス全体的に成功したのも頷けます」


メリーさん太「ほうほう、ほんと本作の作者には珍しく、手放しでの大絶賛だな。──で、具体的には、どういうところが良かったわけ?」




ちょい悪令嬢「何と言っても、『百聞は一見に如かず』であり『先入観』は捨てるべきであることを、再確認させていただきました。──それと言うのも、いろいろなところの評判から、めぐ○んちゃんて『中二病そのままな言動に明け暮れるウザいやつ』というイメージを持っていたのですが、けしてそんなことは無く、どちらかと言うと非常に真面目な常識人で、しかも思った以上に年齢的に幼く、むしろ木訥とした性格で、たがが外れたキャラクターばかりの『こ○すば』にあって、『一服の清涼剤』のようにも感じられました」




メリーさん太「──無茶苦茶評価が高いな、めぐ○んちゃん⁉」


ちょい悪令嬢「とはいえ、別に『萌えた』とかいうわけでは無く、普通に『好感度が高い』って感じですけどね。むしろ『萌えキャラ』というか『サービス要員』に当たるのは、御同郷のゆん○んさんのほうでしょう」


メリーさん太「……あー、例の『野球拳』のシーンで、大サービスしてくれたしな」


ちょい悪令嬢「『こ○すば』の作者様ご自身によると、言うなれば『ひぐ○し』のレ○ちゃん的なポジションにあり、いわゆる『大本命ヒロイン』だそうです」


メリーさん太「え、そうなの? カ○マさんのお相手って、てっきりア○ア様かと思っていたんだけど?」


ちょい悪令嬢「これもアニメ版を見て初めて知ったのですが、そもそもカ○マさんって女神様のことを、『女として見ていない』ようなんですよ」


メリーさん太「そういえば、最初の頃は馬小屋の中で、二人並んで雑魚寝していたような……」


ちょい悪令嬢「めぐ○んちゃんてば、アニメ版を拝見する限りにおいては、比較的『地味』な感じがしていたので、意外と言えば意外なんですけど、どうやらアニメ版は小説版に比べて、かなり『省略』されているみたいですし、もしかしたら原作本編や彼女自身を主役にしたスピンオフにおいて、カ○マさんとのラブラブシーンがあるのかも知れませんね」


メリーさん太「そういう意味でも、原作小説のほうも必読だな。──てな感じで、『こ○すば』のほうは大体わかったけど、『ダン○ち』のほうはどうだったんだ? 前回前々回と、『ダン○ち』に影響を受けた新作を作成するくらいなんだから、結構語りたいことがあるんじゃないのか?」




ちょい悪令嬢「【以下ライブ】──おおっと、ここでビッグニュースが舞い込んで参りました!」




メリーさん太「……な、何だよ、いきなり? 今回は一体、何が起こったんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「現在『ひぐ○しのなく頃に業』のED曲『神様のシンド○ーム』を担当されておられます、ボーカリストの彩○さんが、新しいED曲である『不規則性エント○ピー』を、近日中にリリースすることを発表なされたのです!」


メリーさん太「──ちょっ、『ダン○ち』や『こ○すば』とは、全然関係無いじゃん⁉ 別に『ひぐ○し』の新ED曲が発表されたくらいで、それ程騒ぐ必要は無いだろうが?」


ちょい悪令嬢「……何をお聞きになっていたのですが、『ひぐ○し』と言っても、『業』のED曲なのですよ?」


メリーさん太「うん、『ひぐ○し』の現行のシリーズ名は『業』なんだから、別におかしくも何とも無いだろうが?」


ちょい悪令嬢「『現行』だからこそ、すごく重大な意味があるんじゃないですか!」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「ネット上のこれまでの見解では、今回の完全新作『ひぐ○しのなく頃に』アニメ版は、『業』シリーズと『卒』シリーズとの二本立てであり、おそらくはこの二つで(分割)2クール全26話に収められるものと思われていたのですが、今日明日にも第1クールの最終回を迎えようとしているこの段階に来て、『業シリーズの新ED曲』が発売されたと言うことは、1月7日スタートの第2クール目も『業』であること──すなわち、『業』シリーズだけでも2クールが与えられており、場合によっては『卒』シリーズをも含めると、旧アニメ版(『無印』&『解』)同様に、全50話前後の超大作アニメになることすらも見込まれるわけなのですよ!」




メリーさん太「──ああっ、そうか、そういうことか! 確かに『業』が1クールしか無いのなら、新しいED曲は、『卒』のための曲になるはずだよな⁉」




ちょい悪令嬢「たった今確認しましたけど、公式ツイッターはもちろん、その他のアニメ情報サイトも、『新ED曲』であると、明言しておられます」


メリーさん太「……何と、まさか令和の時代において、全4クールもの、『ひぐ○し』の新作アニメが作られることになるとは」


ちょい悪令嬢「まあ、噂の『卒』シリーズが本当に存在するかは、いまだ公式には発表されていないし、もしそのような予定が有ったとしても、一体いつから放映&配信されるかも定かでは無いし、今般の『新型ウイルス騒動』による不安定な状況下で、現行の『業』の人気次第では、『卒』シリーズの制作自体がポシャるかも知れませんけどね」


メリーさん太「……ああ、まあな。──うん? そうすると、『業』は旧アニメ版同様に、2クール丸々『出題編』に使って、いわゆる『解』に当たる『解答編』は、第3クール以降の『卒』からになるのか?」


ちょい悪令嬢「うう〜ん、ここからは完全に個人的見解になるんですけど、これまでの番組の推移を鑑みると、やはり『業』の第1クールにおいて『出題編』を全部やり、第2クールで『解答編』を終わらせておいて、『卒』においては2クールを丸々使って、『完全新作』──いわゆる、『未来編』をやるのでは無いかと思われるのですよ」


メリーさん太「──未来って、つまりは、『聖ルチ○ア学園編』のことか⁉」




ちょい悪令嬢「現在発表されている様々な情報からすると、旧アニメ版において晴れてループを脱出した梨○ちゃまは、聖ルチ○ア学園の高等部入学まで成長するのですけど、そこで何らかの事件に巻き込まれたために、再びループをすることになったわけで、『業』パート最終話において再びループを脱出した彼女は、いよいよ『卒』パートにおいて聖ルチ○ア学園高等部を舞台にして、自分を昭和58年の雛○沢に送り込んだ、『真の黒幕』の正体を暴いていくものと、推察するところでございます」




メリーさん太「……なるほど、『卒』に至って初めて、真の『完全新作』になるってことか」


ちょい悪令嬢「まあ、完全に『個人的予想』でしか無いのですけどね。旧作のリメイク部分を2クールだけに押し込めるのは尺不足かと思われるとともに、完全新作部分だけで2クールも取るのは、むしろ冗長過ぎるとも思われますしね」


メリーさん太「まるっきり新作なら、それでいいけど、『前提』パート(である『業』)のみですでに2クールも使っているんだから、単に『真相究明』をするだけなら、1クールで済みそうだよな」




ちょい悪令嬢「もしかしたら『聖ルチ○ア学園編』においても、一度で真相にたどり着くことはできず、またループを強制的に再開させられたりしてね♫」




メリーさん太「──それはあまりにも、『鬼畜仕様』過ぎるだろうが⁉」







(※次回に続きます)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る