第570話、わたくし、『第三者型死に戻り』という新チートを思いつきましたの♡(後編)
ちょい悪令嬢「──皆様、お待たせいたしました! 今回はついに、『わたくし、「第三者型死に戻り」という新チートを思いつきましたの♡』の【後編】をお送りいたします!」
メリーさん太「……おいおい、話数的には一回飛び越しただけのようだけど、その
ちょい悪令嬢「何やっていたって……………………うおおおおおおおおおっ⁉」
メリーさん太「な、何だ一体、いきなりどうした⁉」
ちょい悪令嬢「【以下、ライブ中継】ネット! ネット! このまとめサイトの記事、見て!」
メリーさん太「……
ちょい悪令嬢「──名前! そのVtuberの、名前!」
メリーさん太「名前って、ええと、『かつら、ことの………………………って、『桂言○』だとおおおおおおおおおおお⁉」
ちょい悪令嬢「そうなんですよ! 何とかの『スクールデ○ズ』のメインヒロインにして、アニメ&ゲーム界随一の『ヤンデレヒロイン』であられる、『コト○ハサマ』こと桂言○嬢が、
メリーさん太「……何という捨て身の企画なんだ。超問題作アニメ『ぼく○の』の一挙全話配信と併せて、今年のクリスマスは、『鬱祭り』決定じゃねえか?」
ちょい悪令嬢「これ絶対、
メリーさん太「──むちゃくちゃ楽しそうだな、あんた⁉」
ちょい悪令嬢「あー、どうせなら、ココ○ちゃんのほうも、『Vデビュー』しないかなあ☆」
メリーさん太「──正体現したわね? このロリ○ン作者が!」
ちょい悪令嬢「まあ、冗談はともかく、こういった『ぶっ飛んだチャレンジ精神』こそ、大いに讃えて応援すべきなのですわ! Vtuberかどうかとかは、まったく関係ありません! あの『V大嫌い』作者であろうとも、あっさりと宗旨替えしてしまうかもよ?」
メリーさん太「そうだよな、Vtuberだからって頭ごなしに否定していては、作者自身が心底軽蔑している、『主体性の無いアンチ勢』そのものだしな!」
ちょい悪令嬢「ほんと、嬉しいですね。このような『あえてリスクを考えない冒険』は、非常に好ましいと思われますので、Vtuberに限らず、いろいろなジャンルにおいて行われることを望んでおります」
メリーさん太「……これは確かにビッグニュースですので、はしゃぎ回るのもわかりますけど、ちゃんと【座談会】のほうも続けていきましょうよ? それで結局何なのよ、『第三者型死に戻り』って?」
ちょい悪令嬢「一言で言うと、現実世界そのものを、ギャルゲのような『選択肢型ゲーム』にしてしまう、最強かつ最凶のチートスキルなのですわ♡」
メリーさん太「──はああああああああああああああああ⁉」
ちょい悪令嬢「そういえば、元々『スクールデ○ズ』はギャルゲだったので、無駄話かと思った冒頭のパートが、むしろいい『前フリ』になったではないですか!」
メリーさん太「え、『スクールデ○ズ』は、ギャルゲと言うよりも、エロg………………いや、まあそれはともかくとして、一体何だよ、『現実そのものをゲームにするチート』って?」
ちょい悪令嬢「そもそもですねえ、『第三者による死に戻り』を扱った作品て、これまでまったく無かったわけでは無いのですよ」
メリーさん太「え、そうなの?」
ちょい悪令嬢「ほら、『ま○か☆マギカ』とか『シ○タインズゲート』なんて、自分以外の相手の死を回避するために、主人公が何度も世界線を超えていっているではありませんか?」
メリーさん太「あっ」
ちょい悪令嬢「厳密に言うと、この二作における『リーディングシ○タイナー』能力者さんは、自分の意思で時間を遡っているので、どちらかと言うと『タイムトラベル』作品にカテゴライズされて、正当な『死に戻り』とは言えないんですけどね」
メリーさん太「そこら辺のところは、結果的に同じようなものじゃないの? 本当の意味で『本物の過去に戻る』ことなんてできないのだから、『シ○タゲ』で述べられていたように、『別の世界線への移動』を繰り返しているんだし、その点では『ま○マギ』も同様だから、『第三者型の死に戻り』と言っても過言では無いのでは?」
ちょい悪令嬢「そう言っていただけると、助かりますわ」
メリーさん太「……それで、本作の作者の『第三者型の死に戻り』は、何が違うの? 現実世界をゲーム化すると言っても、この二作品も両方共、
ちょい悪令嬢「いやいや、全然違いますよ。この二作品に限らず、ほとんどすべての『死に戻り』系や『やり直し』系の作品て、主人公等が現時点のイベントにおいて、
メリーさん太「はあ? いまだ起こっていないイベントを、前もって『死に戻り』を何度も繰り返すことによって、『予習』することができるなんて、そんな馬鹿な⁉」
ちょい悪令嬢「おやおや、むしろそうで無いと、『ギャルゲ』として成り立たなくなってしまうんですけど?」
メリーさん太「へ?」
ちょい悪令嬢「だってギャルゲにおいて、選択肢以降の『未来のイベントのシナリオ』が用意されていなければ、それから先にゲームを進めることができなくなるでしょ? よってギャルゲにおいては言うまでも無く、あらかじめ選択ヒロインの各ルートの全シナリオが、前もってすべて用意されているのですよ」
メリーさん太「──ッ。そ、それって⁉」
ちょい悪令嬢「そうです、まさにこれぞ、本作において何度も述べてきた、『世界と言うものは、すべてのパターンのものが、最初からすべて揃って存在している』、そのものなのです」
メリーさん太「なるほど、そういうことか。つまり、例の『全知探偵』が有している、チートスキルって……」
ちょい悪令嬢「以前も言ったでしょ? 『全知=死に戻り』も同然だって。全知と言っても、単に都合のいい『情報』のみを得られるわけでは無く、ちゃんと過酷な『死に戻り』の繰り返しによって、得られるもので無ければならないのです。ただし同時にそれは、本当に多数の世界を『死に戻っている』のでは無く、
メリーさん太「はあ? 結局のところ、『情報』なのか違うのか、どっちなんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「おや、『死に戻り』を現実世界で実現するための唯一の方法が、何だったのか、お忘れですの?」
メリーさん太「あ」
ちょい悪令嬢「『全知』はもちろん『死に戻り』すらも、『集合的無意識』とアクセスして、無限に存在し得る『
メリーさん太「……た、確かに、集合的無意識には、あらゆる世界の
ちょい悪令嬢「これって実は、『リゼ○』のス○ル君も、同じようなものなのです」
メリーさん太「ス○ル君が? ──いや、むしろ彼こそは、単なる『情報』なんかじゃ無く、過酷極まる『死に戻り』を何度も何度も繰り返している、『代表選手』だろうが⁉」
ちょい悪令嬢「これまた何度も申しているではないですか? 『現実であるのは現時点の世界のみ』って。彼にとっての本物の世界はいつだって、すべての『死に戻りループ』を終えた後の、『最後の最後ですべてがうまく行く世界』のみなのであって、それまでの『死に戻りの実体験』なんて、『与えられた夢の記憶』のようなものに過ぎないのです」
メリーさん太「──‼」
ちょい悪令嬢「そもそもス○ル君のことを心底愛している『嫉○の魔女』が、『死に戻り』のスキルを与えたんだから、実は何度も何度も『壮絶な死』を繰り返して苦しめるためなんか
メリーさん太「愛する者を、けして死なせないためにこそ、あえて悲惨なる『死に戻り』を繰り返させることによって、前もって『試行錯誤』を行わせているですって⁉」
ちょい悪令嬢「そしてそれを自力で行える力を有しているのが、本作の『全知探偵』だと言うことなのですよ。毎度お得意の『集合的無意識との上位のアクセス権』で申せば、最上級のものを有しているわけで、全知と言っても、常に脳みその中にあらゆる情報を貯め込んでいるといった、むちゃくちゃ負担のある状態でも無いし、『死に戻り』と言っても、律儀にすべての過酷な『臨死体験』をしている必要も無くて、好きな時に好きなだけ必要な『情報』を、集合的無意識から引き出すことができるといった次第なのですわ☆」
メリーさん太「……確かに、ス○ル君並の『死に戻り』の力を自発的に使えるんだったら、どんな難解なるミステリィ小説そのままの怪事件だって、余裕で解決できるよな」
ちょい悪令嬢「別にミステリィに限りませんけどね、これっていわゆる『ひぐ○し』の梨○ちゃまが、『魔女』としての力に目覚めたようなものですし」
メリーさん太「何と、まさしく『後期クイーン問題』そのままに、『盤外の魔女』として(作品)世界の外側から、すべてのイベントやすべての登場人物を操ることができるわけか。もはや文字通りに、『何でもアリ』だな⁉」
ちょい悪令嬢「どうです、『第三者型の死に戻り』のすごさが、少しはわかりましたか? 今回の各サイトのWeb小説コンテストにおいては、この『新チートスキル』をひっさげて、様々なパターンの作品を作成してエントリーする予定ですので、読者の皆様もご期待のほど、よろしくお願いいたしますわ♡」
メリーさん太「……そういえば、冒頭でステマした『スクールデ○ズ』については、まさに12月24日当日において、毎度お馴染みの『ア○マTV』様にて、全話一挙無料配信も行われるそうじゃないの?」
ちょい悪令嬢「あら、そうなんですの? それでは『ニコ○コ動画』様で開催される予定の、超問題作アニメ『ぼく○の』全話一挙生放送と、どちらを視聴するか悩むではないですか?」
メリーさん太「……ていうか、あんた、クリスマスにアニメを見る以外に、予定は無いのかよ?」
ちょい悪令嬢「──うぐっ⁉」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます