第525話、わたくし、『ひぐ○し』と『ま○マギ』は共通点が多いと思いますの♡

ちょい悪令嬢「──はあーい、今回も『ひぐ○しのなく頃に』旧アニメ版第二期、『解』についての考証を、はっじめるよー☆」




メリーさん太「………………………何なの、そのノリは?」




ちょい悪令嬢「え、ええと、最近同じことばかりやっているので、マンネリ回避のために、導入をちょっぴり変えてみたわけでして……」


メリーさん太「だったらいい加減、『ひぐ○し』をネタにするのをやめろよ⁉ これで一体何回目なんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「だって、第二期の『解』は当然のごとく、ある意味『伏線仕込みパート』に過ぎなかった第一期よりも、語るべき点が多いのですもの」


メリーさん太「……でもなあ、本日のネット上の某まとめサイトでは、もはや『アニメ作品に対する考察ムーブメントは、完全に下火になっている』って言っていたぞ?」




ちょい悪令嬢「え? 別に本作においては、『ひぐ○し』アニメ版の考察なんて、まったく行っていませんけど?」




メリーさん太「はああ⁉ よりによって、何言っているんだ? だったらここ数回にわたって、この【座談会】においては、一体何を語っていたんだよ!」


ちょい悪令嬢「……あのう、『考察』とはつまり、作品の表層的部分を見ただけで、隠された深層部──すなわち、作者の真意を『深読み』したり、ストーリーの行く末を『先読み』したり、することですよね?」


メリーさん太「まあ、そうだな」


ちょい悪令嬢「だったら、この【座談会】でやっていることとは、違うではありませんか?」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「まず、この【座談会】において行っていることはと言うと、基本的に純然たる『感想』に過ぎないのです。しかも批評や批判などと言ったネガティブなものでは無く、作品の(隠された)『長所』を見つけ出して、褒め讃えることこそをメインとしております。なぜなら、そもそも出発点として、本作の作者が感銘を受けて、是非とも【座談会】において紹介したいと思っている作品しか、取り上げていないのですから、当然のごとく『肯定的意見』しか存在し得ないのですよ」




メリーさん太「……あ、ああ、うん、確かにそうだな」




ちょい悪令嬢「もちろん本【座談会】においても、これまで『考察』と呼び得るケースも、少なからず見受けられるでしょう。しかしそれはけしてネット上で盛んに行われている、『深読み』や『先読み』などといったものでは無く、言うなれば『考証』と呼ぶべきものであります」




メリーさん太「……『考』? 『考』では、無くて?」




ちょい悪令嬢「その最大の違いとは、作品のストーリーの流れ自体は重視せずに、むしろそこから切り離して、『ループ』や『異世界転生』や『パラレルワールド』や『タイムトラベル』や『各種チート能力』等々の(超常的)モチーフについて、本作の作者独自の量子論や集合的無意識論に則って、科学的かつ論理的に、察し論することこそを旨としております。そのため当【座談会】お馴染みの、『マギ○コは実はま○マギの叛○の物語の世界観と繋がっている』という、いかにも『深読み&先読み』そのままの『考察』も、量子論と集合的無意識論に基づくことにより、現在ネット上で批判されているような個人的『妄想』なんかでは無く、立派に『考証』として昇華されているのです」




メリーさん太「そ、そういえば、そうだった……」




ちょい悪令嬢「そして何よりも重要なのが、当【座談会】において、わざわざ他人様の作品を取り上げて詳細に考証している、最大の目的が、あくまでも本作『わたくし、悪役令嬢ですの!』を始めとして、『作者自身のWeb小説づくりに役立てていくこと』なのですわ!」





メリーさん太「……う、うん、むしろそうで無いと、オリジナル作品として、問題だよな?」




ちょい悪令嬢「──と言うことで、この【座談会】で行われていることが、ネット上の安易な考察なんかでは無いのが、十分おわかりになられたでしょうか?」


メリーさん太「う〜む、何だか言い訳臭いけど、ひとまずは納得しておこう。──しかし、それはそれで、どうして『ひぐ○しのなく頃に』と言う、一つの作品にこれほどまでに執着するわけ? これまで散々ヨイショしてきた『ま○マギ』シリーズにも匹敵しそうな、熱の入れようじゃないの? ほんのこの間まで、まったくノーマークだったと言うのに」




ちょい悪令嬢「それは当然、まさしく『ひぐ○し』が、『ま○マギ』はもちろん、『エヴ○』や『ター○エーガン○ム』なんかにも匹敵する、『革新的アニメ作品』だからですわ!」




メリーさん太「……ええと、根本的な疑問として、そこが解せないんだけど、どうして本作の作者のような『アニオタ』って、最近話題沸騰の某超人気アニメ作品のことについては、まったく触れないの? 革新的作品と言えばむしろ、現在において劇場版が連日客足絶好調の、文字通り『社会現象』ともなっている、例の『鬼がめっちゃヤバいやつ』のほうが、『ひぐ○し』や『ま○マギ』なんかよりも、ふさわしいんじゃないのか? ……作者が好きそうな、日常的に拘束具をかまされている、鬼少女だか吸血鬼少女だかの、萌え妹キャラも登場していることだし」


ちょい悪令嬢「……チッ、これだから、『にわかパンピー』が」


メリーさん太「え、何であたしいきなり、舌打ちなんかされたの⁉(通算二回目)」




ちょい悪令嬢「これまたここ最近のネット上における、間違った認識なのですが、『革新的』であることと『社会現象』となることは、別にイコールでは無いのですよ? わかりやすく言えば、革新的作品とは、文字通り作品的に革命を起こすことで、アニメ界をあらゆる意味で刺激して、更なる躍進を実現することなのです」




メリーさん太「……え? 影響の大きさから言えば、『社会現象』になった作品のほうが、まさっていそうに思えるんだけど、違うの?」


ちょい悪令嬢「これは『宮○アニメ』や『宇宙戦艦ヤ○ト』や『ガン○ム』等が、最初に登場した時分から同様なのですが、『革新的作品』とは、それを見た人々に、『自分も将来は、こんなアニメを創りたい!』などといった、『アニメ作家魂』を芽生えさせて、本当にその者自身に新たなる『革新的作品』を創らせることによって、どんどんとアニメ界を発展させることに寄与できる作品のことを言うのです。──その代表例としてまさしく、『宮○アニメ』と『ヤ○ト』と『ガン○ム』とに影響を受けて、御自身も『エヴ○』という超革新的作品を創り上げて、次世代に対してかつて無いほどの影響を及ぼして、今もなお後続のアニメ作家を生み出し続けている、庵○秀明監督を挙げることができるでしょう」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「このように、『エヴ○』や『ま○マギ』や『ひぐ○し』のような革新的アニメ作品は、新たなる革新的アニメ作家を生み出すことが可能ですが、某『鬼』や『巨人』や『DB』のような、自他共に認める『一世を風靡した』作品を見せられたところで、アニメ作家になりたいと思いますか? せいぜい『私も超売れっ子のになりたい!』と思うのが、関の山では?」




メリーさん太「うおっ、すげえわかりやすい例えだな⁉ 確かに元々ベストセラー漫画を原作にしてアニメ化した作品は、たとえアニメとして質が高かろうと、アニメ自体やそのスタッフでは無く、原作の漫画やその作者のほうが評価されがちだよな!」




ちょい悪令嬢「そして当然のごとく、アニメほど少年漫画に興味を持たない本作の作者としては、あくまでも『アニメにおける革新的作品』のみを取り上げるといった、傾向があると言うわけなのですよ」


メリーさん太「……うん、今度こそ、完全に納得したわ」


ちょい悪令嬢「それではそろそろ、本題に入ってもよろしいでしょうか?」


メリーさん太「本題って、今回は何について語るつもりなの?」


ちょい悪令嬢「『ひぐ○し』旧アニメ版二期の、第2エピソードについてですわ」


メリーさん太「ああ、これからは各エピソードごとに、語っていくつもりなのか」


ちょい悪令嬢「……とはいえ、全8話もあって、昨日一日だけで視聴するのが、大変でした」


メリーさん太「第一期では、各エピソードが大体、5話ずつくらいだったしな」


ちょい悪令嬢「第二期の第1エピソードである『厄醒○編』も、4話しか無かったから、すっかり油断しておりましたわ」


メリーさん太「本来すべての『解明パート』である『解』は、第2エピソードと第3エピソードとの二本立てだったんだから、やはりその重要性から話数も多くなるのは、仕方ないのでは?」


ちょい悪令嬢「……確かに、前エピソードと比べても、濃い内容でした」


メリーさん太「でも前半部は、『ひぐ○し』には珍しく、非常に前向きで親しみやすいストーリーだったと思うけど?」


ちょい悪令嬢「前半部はね。ついにすべての黒幕である『オヤ○ロさま』と思われる存在が、その姿を明確に現すとともに、唯一『すべてを知っている』登場人物キャラクターである梨○ちゃまを視点に描いているので、次々と重要なる謎が明らかになっては行くものの、基本的なストーリーラインとしては、『児童虐待に遭っている仲間を、子供たちが知恵を出し合って救済する』といった、王道青春モノですからね。見ているこちらも、随分とすがすがしい気持ちになれましたよ」


メリーさん太「……しかし、エピソードとしての、全体的ながねえ」




ちょい悪令嬢「──何だよ、『皆殺○編』って⁉ 完全に『バッドエンド』確定じゃねえか!」




メリーさん太「ネタバレになりますので、そこら辺の話は、このくらいしておいて、先ほど言っていた、量子論や集合的無意識論に則った『考証』としては、どうなのよ? 本作に役に立ちそうなトピックは、有ったかしら?」


ちょい悪令嬢「──有った有った、大アリよ!」


メリーさん太「ほう、詳しくお聞かせ願いますかな?(メタボ刑事の大○さん風に)」




ちょい悪令嬢「特にこの『皆殺○編』に入ってから、梨○ちゃまだけでなく、圭○やレ○等の他のキャラまでもが、これまでのループの記憶に目覚め始めた件については、実はおかしくも何とも無いのです。これは単に『集合的無意識とのアクセス経路チャンネル』が、個別に開いただけで、別に古○の巫女様である梨○ちゃまのように特別な存在で無くとも、誰にだって接続可能なのですから」




メリーさん太「……実際に見ていて胸熱だったよ、何かと凄絶なるシーンが多かった第一期は、別に猟奇趣味ばかりでできていたのでは無く、シリーズを通しての、盛大なる『伏線』だったわけだ」


ちょい悪令嬢「文字通りの、『カ○ラ』ですね、いわゆる『記憶のカケ○』。第一期の『失敗の記憶』があってこそ、第二期の『解決編』があるわけなのです!」


メリーさん太「前回この【座談会】で言っていた、『実はループや死に戻りとは、バッドエンドというリスクを、回避するためにこそあるのだ』ってことですね?」




ちょい悪令嬢「そうなのです、『ひぐ○し』や『リゼ○』の主人公たちは、本来ならとても解決不能な難問を解決する宿命を背負わせられているのですが、それを安易なチート能力なんかに頼らずにクリアするには、むしろ何度も実際に問題解決に当たらせて、あえて失敗を重ねさせることによって、問題解決に当たっての『リスク対策』というものを、完璧に身につくまで叩き込んで、本番において一発で解決させるのを可能とすることこそ、すべての黒幕と思われていた、『おヤ○ロさま』や『嫉○の魔女』における、『真意』だったのです」




メリーさん太「まるで悪意そのものの、『バッドエンドばかりの繰り返しループ』や『死に戻り』が、実はむしろ『親切心』によって行われていたってわけだな?」


ちょい悪令嬢「これを同人ゲーム段階で、個人で仕込んでおられたのですから、やはり竜○士07先生は、『天才』──あるいは少なくとも、『鬼才』とでも、お呼びすべきお方でしょう!」


メリーさん太「うん、圭○やレ○たちが、悲惨極まる『別の可能性カ○ラの自分の記憶』に目覚めることによって、むしろ現在目の前にある難問の解決に役立てていく姿を見せられて、まさに感無量だよな」


ちょい悪令嬢「以前当【座談会】においては、『インパクト優先の作品』と評してしまいましたが、実はそのインパクトすらも『仕込み』でしか無かったわけで、完全に騙されておりましたわ」


メリーさん太「おお、この作者が、ここまで素直に負けを認めるなんて、まさしく青天の霹靂だな!」




ちょい悪令嬢「それだけ『ひぐ○し』シリーズが、素晴らしい革新的作品てことですよ。──特に今回本格的にメインヒロインを張った、梨○ちゃまがサイコーでした♡」




メリーさん太「ほほう?(──本性、現したわね⁉)」


ちょい悪令嬢「──いやいやいや、ロリキャラという意味では無くてですね、それこそ完全に本性を現したやさぐれっぷりが、『ま○マギ』のクーほ○ちゃんあたりを、彷彿とさせるのですよ!」


メリーさん太「時系列としては逆だけど、まあ、わかりますわ。これぞ『ギャップ萌え』の極みだしね。『中の人』の実年齢の勝利ですな♡」


ちょい悪令嬢「──それは、『禁句』でしょう⁉」


メリーさん太「それで結局、あんたはともかく、本作の作者様におかれましては、大いに創作意欲をかき立てられたわけだ ──やっぱ、ロ○コンじゃん」


ちょい悪令嬢「──ロリ○ン、ちゃうわ! 先ほどあなた自身がおっしゃっていたように、『ギャップ萌え』がいいのですよ! 特に、いたいけな少女が実は誰よりも苦労をしていて、誰よりも大人びていて、誰よりも悲壮感をただよわせているのが!」


メリーさん太「つまり、『ロリBBA』が、どストライクだと?」




ちょい悪令嬢「やかましい! だから作者としては、真面目に『学ぼうと』しているわけなのですよ。そしてそのお陰をもって、『ひぐ○し』の第二期の最終エピソード視聴を前にして、新作のアイディが浮かんだのです!」




メリーさん太「……とすると、やはり『ループ』作品モノなわけ?」




ちょい悪令嬢「それだとあまりに芸が無いので、ひと工夫もふた工夫もしておりますよ! ──といった感じで、現在本作の作者自身においても、創作魂がこれまでになくヒートアップしており、近い将来、完全新作あるいは本作等の既存作において、『ひぐ○し』二期で学んだことを、目いっぱい反映させていくつもりですので、どうぞご期待くださいませ♡」

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