第471話、わたくし、『ま○マギ』シリーズは、『マギ○コ』より前に『叛○の物語』を見るべきだと思いますの。

ちょい悪令嬢「──はい、結局前回は『手抜き』どころか、作成に半日ほどかかってしまい、本日が本当に本当の最終日である、超傑作魔法少女アニメ『ま○か☆マギカ』の全話一挙配信を、全然視聴できなかった作者をよそに、とうとう『ア○マTV』様におきましては、最新外伝作品である『マギア○コード』の、第1話から第4話までの無料配信も始まりましたよ!」




メリーさん太「……まったく、『言い出しっぺ』が何やっているんだって、感じなんだけど、午前6時である現時点ですでに、あと18時間ほどしか無いけど、ほんとに間に合うの? 本作だけでは無く、『なろうの女神が支配する』のほうだって、作成しなければならないと言うのに」




ちょい悪令嬢「完全に、『時間との闘い』ですね!」


メリーさん太「それじゃ何? 今日一日だけで、『ま○マギ』全12話を見てから、『マギ○コ』1〜4話も併せて見るわけ?」




ちょい悪令嬢「──いいえ、そこはやはり、『ま○マギ』テレビ版〜劇場版『叛○の物語』〜『マギ○コ』という、真に理想的な順番ラインナップを推奨いたしますわ☆」




メリーさん太「へ? 『ま○マギ』と『マギ○コ』のテレビ版の間に、劇場版の『叛○の物語』を挟み込むの? 何で? 『叛○の物語』って文字通りに、『番外編』ならではの特殊な内容だったし、ラストの感じからしても、今後作成が予定されている『完全新作』へと続くだろうから、外伝の『マギ○コ』とは、直接の繋がりは無いのでは?」




ちょい悪令嬢「ところがどっこい、『マギ○コ』を未見の方──特に、『ま○マギ』ファンでありながら、『マギ○コ』を『食わず嫌い』なされている方には、この順番で見てくだされたほうが、スムーズに『マギ○コ』を受け容れていただけるのでございますよ!」




メリーさん太「──えっ、それってつまり、『ま○マギ原理主義者』で、どちらかと言うと『マギ○コアンチ派』の人であっても、その順番だったら、気に入ってもらえるかも知れないってことなの⁉ 一体どうしてよ!」


ちょい悪令嬢「まず一つには、至極単純な理由として、『時系列』が挙げられます」


メリーさん太「いやいや、時系列を重視するならやはり、『ま○マギ』テレビ版と『マギ○コ』を続けて見るべきであって、間に『叛○』を挟むのはおかしいよ!」


ちょい悪令嬢「でもですねえ、『ま○マギ原理主義者』の皆様が『マギ○コ叩きアンチ』に及ぶのは、まさにこの『時系列』──ひいては、『世界観のズレ』こそが、最大の理由なんですけど?」


メリーさん太「世界観の、『ズレ』、ですって?」




ちょい悪令嬢「それと言うのも、『ま○マギ』テレビ版のラストにおいて、全宇宙を現在過去未来にわたって、『魔女のまったくいない世界』に作り替えたはずなのに、その外伝である『マギ○コ』においては、第1話から普通に『魔女』を登場させていて、しかも『ま○マギ』にとっての最大の『悲劇的ポイント』であった、『魔女化の運命』をも改変してしまっているのですからね、『ま○マギ原理主義者』の皆様が非難囂々となるのも、当然のことでしょうよ」




メリーさん太「──‼ そうだ、そうだった、確かに『マギ○コ』に魔女が登場したのでは、『ま○マギ』の続編として──つまりは『時系列』的に、おかしいじゃん⁉」




ちょい悪令嬢「実は、まさにこの矛盾点を解消してくれるのが、『叛○』なのです」


メリーさん太「……何ですって?」




ちょい悪令嬢「ほ○らちゃんの唯一絶対の願いは、『理想の世界』を創ることなんかでは無くて、あくまでも『ま○かちゃんが幸せになること』なのであって、そういう意味ではテレビ版では『失敗』してしまっており、実は『叛○』はそのリベンジだったのであって、何としてもすでに神様になっていたま○かちゃんを『元の魔法少女に還元して』、今度こそ二人一緒に幸せになろうとしたのであり、むしろ『世界自体は現状維持』のほうが望ましくて、彼女としては『魔女が存在していても、別に構わない』の。ただしそのままだと、神様から魔法少女に戻ったま○かちゃんが、いつか不幸になりかねないから、『魔法少女にとっての魔女』というものを、まさしく反則技そのものの『ドッ○ル』という、むしろ魔法少女にとっての『福音』へと改変したってわけなのよ」




メリーさん太「……ええっと、それってまさしく、『マギ○コの世界』そのものじゃん?」


ちょい悪令嬢「うん、だから、『ま○マギ』テレビ版と『マギ○コ』の間に、『叛○』を挟むことこそが、真に理想的な視聴順となるのですよ」


メリーさん太「ああ、作者お得意の、『マギ○コ=叛○の続編』論か」


ちょい悪令嬢「もしかしたら、近い将来制作が予定されている、『完全新作』の内容が明らかになると、また違った見解も生じるかも知れませんが、現時点においては、『マギ○コ』こそが、元祖『ま○マギ』テレビ版と言うよりも、劇場版である『叛○』の、続編的存在と申せましょう。──特にそれは、『世界観』や『作風』と言った意味からも、十分納得できるかと思われますしね」


メリーさん太「『世界観』や『作風』、ですって?」


ちょい悪令嬢「実は『ま○マギ原理主義者』の皆さんにおける、『マギ○コ』に対する違和感て、今言った『時系列的な矛盾点』だけでは無くて、そもそも『作風』の違いこそが、最もウエートを占めているのよ」


メリーさん太「『ま○マギ』と『マギ○コ』って、そんなに作風が違うかなあ? 確かに10年近くブランクがあるから、作画技術等はかなり進歩しているけど」




ちょい悪令嬢「──特に、常時無料公開されている第1話が顕著なんだけど、『マギ○コ』の作風って、かなり『ホラー調』じゃない?」




メリーさん太「ああっ、確かに!」


ちょい悪令嬢「いわゆる『不条理系ホラー』と言うやつで、おそらくは、『ま○マギ』シリーズ全体において、『魔女』や『魔女結界』をデザインなされている劇団イヌ○レー氏が、総監督を担われているからかと思われるの」


メリーさん太「そうだよな、『マギ○コ』って、普段デフォルトの現実の舞台であるはずの『神○市』自体が、すでに『魔女結界』みたいになっているしな」




ちょい悪令嬢「これって実は、単独劇場版の『叛○』にも言えて、最後のオチで判明する『驚愕の事実』からすれば、こちらも作品の舞台そのものが、制作会社である『シャ○ト』お得意の、『不条理ワールド』全開となっていて、『世界観』的には、元祖『ま○マギ』のテレビ版よりも、外伝の『マギ○コ』のほうに、より親和性があると言わざるを得ないわよね」




メリーさん太「ううっ、そう言われてみれば、否定できねえ!」




ちょい悪令嬢「『ま○マギ原理主義者』の皆様が、『マギ○コ』に拒絶反応を示されるのは、『ま○マギ』テレビ版とダイレクトに比較されておられるからであって、間に『叛○』を挟めば、かなり受け容れやすくなるかと思うんですよ。『ま○マギ』テレビ版との矛盾や、『悲劇的運命のうやむや化』に関しても、本編においてま○かちゃんに改変されたものでは無く、むしろ劇場版においてほ○らちゃんに改変された世界だと思えば、どうにかつじつまが合いますからね」




メリーさん太「……なるほど、ま○かちゃんが主人公では無くなってしまった『マギ○コ』こそが、ほ○らちゃんが創り上げた、『ま○かちゃんが真に幸せになれる世界』ってわけか」




ちょい悪令嬢「そういうことだから、今回の『ま○マギ』テレビ版に引き続いての、『マギ○コ』アニメ版の、各4話ずつまとめての無料配信については、劇場版の『叛○の物語』をご視聴なされてからご覧になられることを、切にお勧めいたしますわ」




メリーさん太「うん、うん、うん──うん? いや、ちょっと待ってよ」


ちょい悪令嬢「おや、何かご不審な点でもございましたか?」




メリーさん太「……あんたさあ、今回のっけからずっと、『叛○を見ろ見ろ』言っているけどさあ、その肝心の『叛○の物語』って、現在無料で配信されているわけ?」




ちょい悪令嬢「──ギクッ」


メリーさん太「て、てめえ、配信されてもいないのに、皆様にお勧めしていたのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「いえいえ、配信自体はちゃんとされているみたいですが、各配信サイトを確認したところ、現時点において完全に無料配信をなされているところは無いみたいでして。──とは言うものの、ここで有料サイトを個別に告知したりしたら、それこそ『営利的な宣伝行為』になってしまいかねないので、検索のほうは読者の皆様ご自身にお任せしようといった趣旨でして」


メリーさん太「……ああ、なるほど、期間限定とは言え、無料配信を行ってくださっているサイトだったら、いくら告知しても『営利行為』にならないから、問題は無いってわけか。道理で作者のやつ、平気で自作の中において、他人様の作品の『告知』ばかりやっていると思ったよ」


ちょい悪令嬢「それに作者自身は、『叛○』の円盤を持っていますからね」


メリーさん太「あ、そういえば、そうだったな。……ほんと、何でよりによって、『叛○』だけを買っていたんだ、あいつって。基本的にアニメの類いは、見ないはずなのに」


ちょい悪令嬢「相当な話題作だったから、中身も確かめずに、一番新しい劇場版だけを購入したという、『ミーハー根性』の為せる業らしいですよ?」


メリーさん太「──完全に、『にわか』の行動パターンじゃないか⁉ 良くそれで、他人様にえらそうに、『ま○マギ』シリーズを勧められるものだな?」


ちょい悪令嬢「でもそのお陰で、外伝の『マギ○コ』のアニメ版を、何の先入観も無くすんなりと受け容れられたし、その延長線的に今回の無料配信においても、オリジナルのテレビ版を全話視聴できたしで、結果的に良かったんじゃないですか?」


メリーさん太「そうよね、『叛○』を手に入れていなければ、あくまでも外伝である『マギ○コ』のアニメ版を視聴したかは怪しいし、そうなると下手したら、『ま○マギ』の元祖テレビ版も見なかったかも知れないよな」




ちょい悪令嬢「そういうわけですので、これまで『ま○マギ』シリーズをまったくご覧になられていない方は、本日無料配信が終了する『ま○マギ』テレビ版のご視聴後は、引き続き劇場版の『叛○の物語』をご覧になられることを、切にお勧めいたしますわ♡」




メリーさん太「すでに『ま○マギ』については、テレビ版も劇場版もご覧になられているであろう、『原典主義者』の方におかれましては、けして『食わず嫌い』なぞなさらぬよう、本日無料配信が開始される外伝の『マギ○コ』のほうも、是非ともご視聴のほど、よろしくお願いいたします♡」

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