第439話、わたくし、実は『艦○れ』のほうが、中国政府推奨の艦隊ゲームだと思いますの。(前編)

ちょい悪令嬢「……読者の皆様、お久し振りでございます、本作『わたくし、悪役令嬢ですの!』のメインヒロインの、アルテミス=ツクヨミ=セレルーナでございます!」




メリーさん太「──ちょっと、一体どうしたのよ? 本作もそうだけど、『なろうの女神が支配する』とかも含めて、作者の全作品とも、およそ一週間も休載したりして⁉」




ちょい悪令嬢「聞くところによると作者ってば、この一週間ずっと全身がだるくて寝込んでいて、一昨日くらいに体温を測ると、38度近くあったんですって」


メリーさん太「──ええっ、それって、まさか⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、現在は喉の痛み以外は発熱も無く、小康状態にありますが、まだまだ『コロナ』の疑いは十分にあり、油断はできないので、今回はこのように【座談会】形式にて、失礼させていただきたいかと思います」




メリーさん太「ほ、本当に、大丈夫なの?」


ちょい悪令嬢「さあ?」


メリーさん太「さあ、って⁉」




ちょい悪令嬢「仮に検査を受けて『陽性』と診断されたところで、いまだ治療方法は存在しないことだし、結局は却って感染リスクの高い病院なんかに行かずに、家で安静にしているのが一番なので、本当に『コロナ』に感染したかどうかは、いまだ判明しておりません」




メリーさん太「……まあ、確かにね。むしろこの時期、病院なんかに行こうものなら、コロナに限らずいろんな病気をうつされる可能性が高いから、何よりも『リスク回避』を優先すれば、『家で安静』が正解だわ」


ちょい悪令嬢「現在もそうなのですが、やけに喉が痛いのが、非常に不安なんですけどね」


メリーさん太「……なんか、心配よねえ。もしかして、今回のエピソードが『遺作』になるんじゃ、ないでしょうね?」


ちょい悪令嬢「一応、喉によく効く風邪薬は飲んでいるようですが、容態が急変する可能性は、いまだ危惧されております」


メリーさん太「もうすぐクライマックスだと言うのに、こんなところで筆を折ったりして、どうするのよ⁉」




ちょい悪令嬢「──と言う意味も含めまして、何があっても悔いを残さないように、今回は思い切ってはっちゃけようかと思いますの!」




メリーさん太「悔いを残さないようにはっちゃけるって…………うわあ、すごく嫌な予感がするう」




ちょい悪令嬢「以前から温めていたネタを、例の『6月の某広場イベント』に合わせて、ちょっとだけ改変したんだけど、──香港からイギリスへと亡命しようとしている、れっきとしたイギリス国民としてのパスポートを持っている人々を拘束しようとして、迫り来る『コミー』人民解放軍の戦車軍団を、英国海軍ロイヤルネイビーの誇る空母擬人化『幼女』、『ユニコーン』ちゃんが、人類史上唯一地上攻撃を成功させた空母としての実力を発揮して、102ミリ大口径連装高角砲や艦載機である『ハリキャット(海軍版ハリケーン)』の3インチ空対地ロケット弾で、非力な旧ソ連払い下げのオンボロ戦車部隊を、抗う術もなく血祭りに上げるって奴なの☆」




メリーさん太「むちゃくちゃまずいじゃん! 正気かよ、この作者⁉」




ちょい悪令嬢「だから、高熱にうなされて、正気じゃないんだってば」


メリーさん太「──うぐっ」


ちょい悪令嬢「『あいつら』のウイルス兵器で殺されるかも知れないのに、今更忖度なんかする必要があるのかよ?」


メリーさん太「──うぐぐっ」


ちょい悪令嬢「まあ、熱に浮かされていて、しかもWeb小説の匿名性で守られているからって、このまま正式に作品化するのは、どう考えても社会通念上もまずいと思うし、このくらいで勘弁してやるか。(ケッ)」


メリーさん太「最後に、本心がダダ漏れしているってば!」


ちょい悪令嬢「ほんと、馬鹿だよな、日本国内に潜んでいる『協力者(w)』どもって。『ユニコーンちゃん、ユニコーンちゃん』と馬鹿みたいにわめいているけど、実は『英国海軍ロイヤルネイビー所属、航空機補修艦兼臨時航空機支援空母、ユニコーン』こそは、世界の軍監史にその名を残すほどの、『コミー絶対殺す軍艦』だというのにね」


メリーさん太「全然、勘弁していないじゃん⁉」


ちょい悪令嬢「いや、これってちゃんと、『本題』なんだってば」


メリーさん太「いや、そもそも今回の『本題』って、何なのよ?」




ちょい悪令嬢「現在の中国政府は、自国製の『アズ○ン』では無く、大日本帝国海軍の栄光の歴史を描いた、『艦○れ』のほうこそを支持していると言うことよ!」




メリーさん太「──はあああああああああああああああああ⁉」




ちょい悪令嬢「おや? 何か疑問でも? 中国政府の立ち位置からしたら、至極妥当な話かと思いますけど?」


メリーさん太「どこがよ⁉」




ちょい悪令嬢「──だって、現在の中国政府って、かつての大日本帝国そのものじゃん?」




メリーさん太「あんた、本当に『消される』わよ⁉ それも、多方面の勢力から!」


ちょい悪令嬢「打倒米英、黄色人種の地位向上、アジアを中心とする一大経済圏の構築。──さて、これって、一体いつの時代の、どこの国家の、宣伝文句でしょう?」


メリーさん太「……あ」




ちょい悪令嬢「そうなんですよ、実は現在の中国の置かれている立ち位置は、かつての大日本帝国と『ほぼ相似形』と言っても、過言では無いのです」




メリーさん太「……た、確かに」


ちょい悪令嬢「そうなると、アジアの指導者として誇りを持って、かつてかの大国アメリカと正面から渡り合った、大日本帝国海軍の大活躍のほどを描いた『艦○れ』こそは、現在の中国政府にとっては、自国民に大いに推奨すべき、非常に好ましいゲームと言うことになるのですわ」


メリーさん太「だったら、『アズ○ン』は?」


ちょい悪令嬢「アニメ版のラストに象徴されているけど、『アメリカ海軍を代表する、空母『エンタープライズ』大正義! やっぱり最後に勝利する世界の指導者リーダーは、アメリカ以外に無いよね☆』、だったわよねえ〜」


メリーさん太「──駄目じゃん! 少なくとも、現在の中国的には⁉」


ちょい悪令嬢「それに比べてアジア代表である旧日本海軍は、(特にアニメ版においては)あからさまな『悪役』か、良くてもせいぜい『かませ犬』扱いという体たらく」


メリーさん太「……なるほど、ゲーム運営としては当局をおもねって、『日本sage&アメリカage』をしていたのに、社会情勢が激変したために、現状においては、『中国sage』にも等しくなってしまっているというわけなのね」


ちょい悪令嬢「何と最近においては、中国政府は明確に、『日本age』を行っているほどですからね」


メリーさん太「はあ? まさか!」


ちょい悪令嬢「ほんとほんと、ほら、某麻○閣下が、『日本のコロナ対策が優秀だったのは、民度が高いから』と宣った途端、大反響を呼んだじゃん?」


メリーさん太「うん、中国大好きな某議員や某芸能人が、早速かみついていたわよね」


ちょい悪令嬢「まさしく、『犬』、らしいわよね」


メリーさん太「おいっ!」


ちょい悪令嬢「でも、『犬』とは言っても、本物の『忠犬』では無く、真に『飼い主』の気持ちを理解することができず、ただただかみつくしか能の無い、『駄犬』あるいは『狂犬』でしかなかったわけ」


メリーさん太「『飼い主』って、それこそ中国政府のこと?」




ちょい悪令嬢「何せ『飼い主』さんのほうは、真の『忠犬』である本国の人民たちを使って、SNS上等で盛んに、『確かに日本人の民度最高!』キャンペーンを展開中なのですからね♡」




メリーさん太「中国人が、日本人の民度を──それもよりによって、あの麻○閣下の発言を、手放しで全肯定ですって⁉」




ちょい悪令嬢「そうデース(英国船籍『金剛プリンセス・ダイアモンド』風に)」


メリーさん太「……一体どういう、風の吹き回しよ?」


ちょい悪令嬢「風の吹き回しも何も、至極当然の反応かと思うけど?」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「あのねえ、『コロナ対策が良好だから民度が高い』と言う論法は、何も日本だけに当てはまるのでは無く、『日中韓朝』の東アジア一帯の国すべてが該当するわけ。──つまり日本の民度を認めることは、自国である中国の民度も高いと言っているも同然なのよ」




メリーさん太「……あ」




ちょい悪令嬢「それに対して、現在における中国の最大のライバルである、某合衆国のほうは、どうだったかしら?」


メリーさん太「コロナ対策に大失敗して、しかも現在においては、大規模な暴動が各地で発生中……」


ちょい悪令嬢「となると、『民度』的には、どうなるかしらねえ?」


メリーさん太「そ、そうか、中国政府は、あえて日本の民度を褒め讃えることによって、自国の民度をも誇りつつ、目下の敵とも言える某合衆国の民度をディスっているわけか!」


ちょい悪令嬢「そういうこと。何せ、某『南の京での大事件』を捏造するために、何と『ナ○ス』を美化するという、戦後国際世界における最大のタブーに手を染めるくらいなのですからね。某合衆国をsageるためには、仇敵であった大日本帝国をageることすらも、躊躇しないでしょうね」


メリーさん太「すげえ『功利主義』だな⁉ ある意味、某合衆国顔負けだぜ!」




ちょい悪令嬢「そんな『飼い主』の真意を汲み取ることもできずに、ただただキャンキャン吠えるだけの、『駄犬』議員や『狂犬』芸能人どもの、滑稽なことときたら、噴飯ものよね」




メリーさん太「……それは、『アズ○ン』ユーザーも、同様ってわけ?」




ちょい悪令嬢「うん、必死に日本人や日本そのものをsageようと思って、執拗に『艦○れ』や『艦○れ』ユーザーをディスっているけど、中国政府はもちろん、『アズ○ン』運営さえもが、大の『親日』であることをまったく理解できていない、ただの躾のなっていない『野良犬』のようなものに過ぎないの」

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