第404話、わたくし、軍艦擬人化少女こそ、最強の魔法少女だと思いますの♡

ちょい悪令嬢「さて、前回ラストにおいて、『現下の緊急事態においてこそ、Web小説が最強!』と、熱く宣言して、綺麗に締めたというのに、今回もまたしても【座談会】形式で始まりましたことを、訝られている方も多いかと存じますが、実はこれには非常に重大なる意義がございますので、どうぞご理解のほど、よろしくお願いいたします!」




メリーさん太「──うおっ、のっけから、『言い訳』で始めやがったぞ、この作品⁉ 本当に、大丈夫なのか?」




ちょい悪令嬢「はあ、それがですねえ、本来なら今回は前回申しましたように、『これぞ熱い展開!』の具体例をご披露しようかと思ったのですが、そこで語るべきテーマを、よりスムーズに読者様にご理解いただくためにも、今回これから行う補足説明が、是非とも必要かと思われたのです!」


メリーさん太「……ほんとかなあ、実のところは作者の別作品である、『なろうの女神が支配する』が、いよいよ山場に差しかかったものだから、そっちに力を入れ過ぎて、こっちのほうはおざなりになってしまったんじゃないのお?」


ちょい悪令嬢「あ、もちろん、それもあります」


メリーさん太「──駄目じゃん!」




ちょい悪令嬢「いえいえ、実はですね、まさに本日ほぼ同時に公開された、『なろうの女神が支配する』の最新エピソードこそが、今回本作で述べることの、『具体例』そのものとも言えるのですよ」




メリーさん太「え、そうなの?」


ちょい悪令嬢「まあ、別に事前に綿密にすり合わせたわけでは無かったのですが、この作者には珍しく、作品間の連携がとれているのですよ」


メリーさん太「間違いなく、『偶然の賜物』でしょうけどね。──それで、その肝心の『補足説明』とやらは、一体何のことなの? 前回の【座談会】で、何か語り残したことでもあったのかしら?」


ちょい悪令嬢「はい、作者がまさにその、『なろうの女神が支配する』の新規エピソードを作成している時に、気がついたそうなんですよ」


メリーさん太「……気がついたって、何に?」




ちょい悪令嬢「『アズ○ン』の最終話は、もっともっと、『マギ○コ』の最終話を見習うべきだったって、ことですよ!」




メリーさん太「──またそれかよ⁉ もういいじゃないか、他人様の作品のことは!」


ちょい悪令嬢「ところがどっこい、実はこれこそが、本作の作者自身の作品の根幹に、密接に関わってくるわけなのです!」


メリーさん太「……それが、『なろうの女神が支配する』の、最新エピソードってわけ?」


ちょい悪令嬢「いえいえ、『なろうの女神が支配する』だけでは無く、本作『わたくし、悪役令嬢ですの!』や『ナデシコ転生!~軍艦擬人化美少女無双物語~』をも含む、現在実際に連載中の、作者の主力作品の、すべてに関わってくるのです」


メリーさん太「すべての連載作品に、関わってくるって……」




ちょい悪令嬢「異世界転生や転移の『受け皿』──すなわち、『ショゴス』のことですよ!」




メリーさん太「ちょっ、それって、作者の各自作における、根幹中の根幹じゃないの⁉」




ちょい悪令嬢「だから、そう言っているんじゃないの?」


メリーさん太「前回だって、Web小説(の在り方)について、あれだけいろいろ述べたというのに、まだ足りないと言うの?」


ちょい悪令嬢「だって、『なろうの女神が支配する』の新規エピソードを作成中に、軍艦擬人化少女とショゴスとの関わりについて、設定を詰めていたら、アズ○ンの最終話に関連して、是非とも言及すべきことに気づいたのですもの」


メリーさん太「……まあ、『アズ○ン』も、一応は軍艦擬人化少女作品ですからねえ。なぜか軍艦が、入れ墨(シール)をしたり、淫紋を付けたりしているけどね。──それで、その最終回において、いまだ語り足りないことって、一体何なのよ?」


ちょい悪令嬢「前回あえて、ドイツ艦である『鉄○』を例に取り上げたじゃない? これって『マギ○コ』的にも、大正解だったのよ!」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「『鉄○』陣営って、セイ○ーンの超先進的技術を、自分たちの艤装(兵器)の中に取り入れているじゃない? 『アズ○ン』の軍艦擬人化少女にとってのセイ○ーンて、『マギ○コ』における魔法少女にとっての魔女みたいなものでしょう? すなわちこれって、『鉄○』のドイツ艦たちが、『ドッ○ル』を使用しているようなものなのよ」




メリーさん太「──‼」


ちょい悪令嬢「何と、『アズ○ン』のドイツ艦においては、最初期のキャラクター設定時からして、『ドッ○ルシステム』を取り入れて、軍艦擬人化少女の『解放』を目指していたことになり、まさしく『レッドアク○ズ』とは、『マギ○コ』における、『マギ○スの翼』そのものってことになるわけよ」


メリーさん太「……言われてみれば、まさにその通りじゃないの⁉」


ちょい悪令嬢「しかも、自分自身の艤装の一部だから、常時発動型のドッ○ルシステムとも言えて、使い勝手もチート級って寸法なの」


メリーさん太「それって、魔法少女が、常に魔女の力を使えるってこと⁉ ………………あれ? それだったらそもそも、魔法少女である必要があるの?」


ちょい悪令嬢「うふふ、いいところに気づいたわね。そうなの、別に両作品とも、お互いに模倣とかをしたわけじゃないから、基本的な考え方はともかく、実際に出来上がったシステムとしては、それほど類似性は無いわけなのよ」


メリーさん太「そりゃそうよねえ、魔法少女が常時発動的に魔女の力を使えたんじゃ、それはもはや魔法少女じゃ無いものね」


ちょい悪令嬢「『鉄○』勢だって、あくまでも艤装の一部に敵の技術を取り入れただけで、セイ○ーンそのものの力を発揮できるわけでは無いしね。──それに対して、まさしく『ショゴス』こそをベースにすることで、『魔女そのものの力を有した魔法少女』を実現したのが、本作の作者独自の軍艦擬人化少女である、『デストロイヤー・ガール』や『ナデシコ』ってことなのよ!」


メリーさん太「『デストロイヤー・ガール』や『ナデシコ』って……」


ちょい悪令嬢「『なろうの女神が支配する』の駆逐艦娘と、『ナデシコ転生!~軍艦擬人化美少女無双物語~』の大和型の軍艦擬人化少女のことよ」


メリーさん太「ああ、駆逐艦だから『デストロイヤー』で、大和だから『ナデシコ』ってわけね。──それで、この子たちが、『アズ○ン』のドイツ艦や『マギ○コ』の魔法少女とは、どう違うと言うのよ」




ちょい悪令嬢「この子たちは軍艦擬人化少女としては、魔法少女にとっての魔女に当たる、(いわゆる『深海○艦』のような)異形の化け物である、『海底の魔女』であることこそが、デフォルトであるゆえに、むしろそのままでは強過ぎて、『兵器』として人間がコントロールできないから、インターフェースとして『人間の女の子の人格』を、集合的無意識を介して付加インストールしていて、通常は無理やりに少女の姿をとらせることで、海底の魔女としての巨大な異形の姿と強大な力を抑え込んでいるのであって、『アズ○ン』や『マギ○コ』のように、『敵の力の一部を一時的に使う』なんてレベルじゃないのよ」




メリーさん太「な、何よそれって⁉ それじゃまるで、『艦む○』が少女の姿であるのはまやかしに過ぎず、深海○艦であるほうが、本性みたいじゃないの?」


ちょい悪令嬢「うん、『マギ○コ』で言えば、魔女が魔法少女の振りをしているようなものだから、いつでも魔女の力をフルパワーで使えるわけなの」


メリーさん太「いや、そもそも『マギ○コ』も『アズ○ン』も、魔女やセイ○ーンの力は、人間では抑えきれないってことで、魔法少女や軍艦擬人化少女を生み出しているわけじゃないの? 何でこの作者の作品の軍艦擬人化少女は、最初から『海底の魔女』の力が使えたりするのよ⁉」




ちょい悪令嬢「だから何度も言っているように、本作の作者は、魔法少女や軍艦擬人化少女は言うに及ばず、異世界転生や転移においても、明確な意思を持って、『ショゴス』を最大限に活用していることこそが、最大の違いであり、長所でもあるのよ!」




メリーさん太「ショゴスを、魔法少女や軍艦擬人化少女だけでなく、異世界転生や転移にまで、活用しているですって⁉」




ちょい悪令嬢「ほら、『まど○ギ』において、魔法少女になると言うことは、魂を『ソウルジ○ム』として外部化することで、主人公を始めとする少女たちは、肉体的に『ゾンビ』となってしまうことだったじゃん? これって実は、非常に理に適っていて、軍艦擬人化少女が、見た目は人間の女の子でありながら、肉体そのものの『強度』においては、自分同様に軍艦レベルの敵の砲撃にも、ある程度耐え得るという、文字通り『怪物』レベルに変質しているわけじゃない? だったら、異世界においてチートスキルを思いのままに行使できて、魔王やドラゴンとも互角以上に勝負できる、『転生勇者』の類いが、普通の人間の肉体をしていると、考えるほうがおかしいでしょうが?」




メリーさん太「──おお、言われてみれば、まったくその通りじゃないの⁉」(白々しくも2回目)


ちょい悪令嬢「……まあた何を、すっとぼけているのよ? 他でもなくあなた自身が、元々ショゴスでできているくせに」


メリーさん太「──あら、もうネタばらしするの? せっかくこれまで大仰に驚いて、散々盛り上げてやったのにw」




ちょい悪令嬢「以前までは、『都市伝説とは概念的存在だから、異世界において誰か一人でも、「メリーさん」という概念を認識すれば、メリーさんは異世界に存在できるようになる』と言っていたけど、『だったら肉体のほうは、どうなのか? 概念だけしか異世界に行けないとすると、幽霊みたいなもの過ぎないのか?』とかいった、至極当然な疑問に対して、どう解答をひねり出すかが問題となっていたところ、『ショゴスを肉体的な受け皿にして、集合的無意識から概念だけをインストールする』という解決方法を、新たに導き出したんじゃないの?」




メリーさん太「まあ、確かにそうね。──ただし、別にこれは、私のような都市伝説のみに、限った話じゃないけどね」


ちょい悪令嬢「そうそう、むしろ現代日本からの転生者や転移者の、異世界における肉体については、すべてショゴスにすべきだと思うの」


メリーさん太「ショゴスだと、変幻自在なのは言うまでもなく、集合的無意識へのアクセスレベルを上げることによって、魔法等の超常現象が使えるようになるしね」


ちょい悪令嬢「何と本作が現在行っている、『魔法少女編』においても、魔法少女キャラどころか、登場人物全員がショゴスによって『作成』されているという、『裏設定』があるくらいですものね」


メリーさん太「何せすべてが、聖レーン転生教団による、壮大なる『実験』であるわけだしね」


ちょい悪令嬢「実は次回以降のエピソードも、まさにその教団の『実験』の一環として、ショゴスこそをメインモチーフとした、これまでにない画期的な異世界転移作品の、プロトタイプを公開する予定なのよ」


メリーさん太「ほう、つまりその論理的根拠を、あらかじめ読者の皆様にご理解していただこうと、今回の座談会を設けたわけなのね?」




ちょい悪令嬢「もちろんその意味合いも大きいけど、やはりメインは、ショゴスによる軍艦擬人化少女の、革命的かつオリジナルの、『新設定』の付加のほうなのよ。実は軍艦擬人化少女の本性とは、かつて無残にも轟沈した日本の軍艦を由来としているゆえに、『怨念』や『未練』等の負の感情こそを具象化したものなのであり、だからこそ化け物みたいな姿をして、物理的にも魔術的にも強大な力を誇っていて、少女の姿と理性的な人格のほうは、あたかも『使○そのものの本性を、普段は拘束具によって抑えつけられている、エヴ○』同様に、化物としての本来の己自身を抑えつけるためのものであるという、『トンデモ設定』こそが、最もアピールしたい点なのよ」




メリーさん太「……ああ、確かにね。むしろ『人類の敵そのものの化物』が本性であり、常時発動的に『化物の力』を使えるほうが、魔法少女としても軍艦擬人化少女としても、これまでに無い新たなる作品づくりが可能になるわよね。まあ、この作者が、実際にどのような作品をご披露してくれるのか、お手並み拝見と参りましょうか」

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