第31話

ひかりは忙しくなった


それでもちゃんと帰ってきてくれる

いつまでこの生活が続けられるだろうか


名実共にトップ女優になったひかり

俺はひかりといつまでもずっと一緒にいたい

でもそれでいいんだろうか

俺は母さんを殺した殺人犯

俺がいたらいずれひかりの将来の足枷になることは明白だった



「ただいま秀くーん」

ひかりの顔を見ると一人でいた時の考えなんて忘れてしまう


「おかえり顔が疲れてる」

「そりゃもう3ヶ月休み無いからね」

「マッサージしてあげるよ」

「ありがとう」





「ひかりはさ、外に出てデートしたいとか思う?」

「うーんそんなに芸能人になった時から諦めてるから」

「ふーんそっか」

「なにー?デートしたいの?秀くん外でたら捕まっちゃうよ」

「そうじゃないけど俺殺人犯だからって」

「しょうがないじゃん

しょうがなくないけどしょうがないじゃん

私だって秀くん誰かに殺されたら殺すよそいつ


はいっもうこの話はおしまい」

キスで口を塞がれた




ひかりもなーなーにしておきたいんだ

真面目に考えたらこの生活は続けれなくなる

今はこの時が永遠に続くことを考えてよう

キスで脳みそを麻痺させた


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