第25話 七夕の鳴き砂の浜 

糸島の姉子の浜に来ている、眼前の姫島を眺めながら、鳴き砂を踏みつつ散策。

コンディションは良好、キュッポン キュッポン鳴く砂の音は、正直ユーモラスで、あまり感傷的にはならない、むしろ子供向けかも。


海浜だから、あちこちに貝殻やら甲イカの甲やらが、ちらばっている、この浜は一度鮮度が落ちて、砂が鳴らなくなったようだが、地元の保存会の努力で、再度鳴るようになった、という驚きの過去がある。


和白干潟同様 貴重な自然のある地域には、自然 保存の動きが出るのだろうか?


夏手前だし、真昼を外しているので、そう汗ばんだりはしない、この後は、東に進んで鹿家の潮風旅館で恒例の七夕ライブ さあ そろそろ移動しないと。


あそこまで行くともう姫島が望めなくなるので、今のうちに皆で見ておこう。

比較的カタチの残っているイカの甲に姫島に帰れますように!と書きこんで、波に乗せる。

ここ数年の俺達だけのおまじないだ。

これのいいところは、転覆しても転覆しても、必ず起き上がりこぼしするところだ。

イカの願い船~浮かべて泣いたの~ワケもない~のに~ ♪ 

なんつって! 


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る